はなみずき小手指クリニックの悩める事務長を救った「改善BOX」(後編)

更新日 2024.04.09
投稿者:豊田 裕史

病院やクリニック、介護施設の事務長、施設長、院長先生方が抱える「製品やサービス導入時の業者選定の難しさ、煩わしさ」。今回お話を伺った、はなみずき小手指クリニックの事務長 細川さんもその1人です。事務方の業務を一手にになっているため、同僚や院長とも共有できず、解決方法が見当たらない「業者選定の悩みとそれを解消した2ndLaboの改善BOX」についてじっくりと語っていただきました。

後編では事務長 細川さんが改善BOXを使った流れや、感じた魅力、改善BOXとの付き合い方についてお話しいただきました。

はなみずき小手指クリニックの悩める事務長を救った「改善BOX」(前編)はこちら

改善BOXは医療福祉施設の課題解決プラットフォーム2ndLabo(セカンドラボ)の一つの機能です。施設運営に関するお悩みごとを投稿するだけで、最適なソリューションをもつ企業が集まってくる仕組み。お悩みのジャンルは幅広い領域に対応しており、例えばICT製品の導入や委託業者の選定といったメジャーなものから、リフォームや設備点検をお願いしたいなど、ニッチな領域にまでお応えしています。

ソリューションを提供してくれる企業は上場企業や、そこまで知名度は無くとも医療福祉業界で確固たる実績を残しているなど、信頼性の高い企業のみ参加しています。

医療福祉施設の担当者は完全無料で利用できるサービスということもあり、現在、民間病院では4分の1以上にご利用頂いているサービスで利用施設数は順調に右肩上がりです。

医療福祉施設の課題解決プラットフォーム2ndLabo



はなみずき小手指クリニックの事務長はどうやって改善BOXを使った?

事務長の細川さん

——前編でお話していたシステム入れ替えに伴う診療予約システムの選定について、どのように改善BOXを使用したのですか?

まずは担当の森さんに電話で現在の状況や今後こうしていきたいといった要望をお話しました。当院はホームページからではなく、LINEを用いた予約システムの導入を希望していました。ホームページからの予約システムの多くは、患者様が個人情報の入力や会員登録が必要で、面倒くささがあります。途中で入力を諦めてしまうケースも少なくないと聞いていました。しかしLINEであれば多くの方が利用しており※、抵抗なく利用できますよね。

※(2021年1月現在の国内のLINE利用者数は8600万人https://www.linebiz.com/sites/default/files/media/jp/download/LINE Business Guide_202101-06_summary_v1.pdf

——運営上の課題を森さんに連絡をした後はどのように話が進みましたか?

すぐに3つの業者からの提案をいただくことが出来ました。もちろん3社ともLINEを用いた診療予約システムを提供している業者です。その後、それぞれの業者の担当者から連絡をもらい、システムについて詳しく説明をしてもらえました。現在はその3社の中から導入するシステムを選定している最中です。

——診療予約システム以外にも改善BOXを使用しましたか?

改善BOXは事務長にとってすごくありがたいサービスなので、別件でもいくつかの悩みを相談させてもらいました。その中の一つが「スタッフの相互評価システムを導入したい」という内容でした。患者様にとって医療スタッフや受付スタッフの笑顔は重要。笑顔で対応してもらえれば、心地よいですし不安も和らぎますよね。ではどうしたらスタッフが笑ってくれるのだろうと考えると、やはり職場内の人間関係が影響します。

——院内の人間関係を改善するために相互評価システムを取り入れようと思った理由は?

人間関係を良好にするためには、お互いの理解が必要です。相互理解とは、お互いのことをよく知ることだと思います。とはいえ「お互いのことをよく知りなさい。理解しなさい。」といってすぐに実現できることではありませんよね。そこでたどり着いたのがお互いに評価したり感謝の気持ちを伝えたりするシステムです。相手を評価しようと思ったら、相手をよく観察しなければならない。観察すれば理解が進みますよね。

この悩みを森さんに伝えたところ、対応できるシステムがあると即答してもらえ、おススメの3社から提案を受けました。こちらも3社の中からサービスの導入に向けて選定している最中です。


使用者だからわかる改善BOXの魅力

——改善BOXを複数回使用して、どのようなところが魅力だと感じましたか?

業者選定の手間が大幅に軽減できる点はもちろんですが、それだけではありません。何度相談をしても費用が一切かからない完全無料のサービスという点は大きなメリットだと思います。費用面でいえば、相見積もりを気軽にとって、セカンドオピニオンのような使い方もできますよね。

——セカンドオピニオンのように使用しても改善BOXは問題ないのですか?

私も気になって担当の森さんに聞いたのですが、まったく問題ないようです。むしろ「セカンドオピニオンのように使って欲しい」とおっしゃっていました。セカンドオピニオンのために改善BOXを活用しても費用もかからないそうです。

——改善BOXの担当者によるヒアリングはどうでしたか?

担当者さんによって異なるかもしれませんが、聞く姿勢が素晴らしいと思います。こちらの話を遮らずに最後まで悩みに耳を傾けてくれるんです。その間に対応できる業者を考えているんでしょうね。話が終わる頃には「こういうサービスがありますよ」とか「いくつか心当たりがありますよ」と言ってもらえます。

——紹介される業者やサービスの質はいかがでしょうか?

そこがまた改善BOXの優れているところです。セカンドラボ社に蓄積された知見とデータをもとに、信頼できる業者だけを選定しているようです。上場企業をはじめ、そこまで知名度は無くても医療福祉の業界でしっかり実績を残している優良企業など、紹介してもらえる業者はいずれも信頼度の高いところばかりでした。だからこそ安心して相談できるんですよ。また、どの業者さんも、こちらが想定している以上のプロダクトやサービスを紹介してくれます。自分で探すよりもよいモノに出会えるってすごいことですよね。

——その他にも改善BOXの魅力はありますか?

まだまだありますが、特筆すべきは「知見の広がり」だと思っています。私たち医療福祉業界に身を置く人は積極的に情報収集をしなければ、一般企業や世間の常識から離れてしまう傾向があります。医療福祉業界はある意味閉ざされた業界で、世の中のトレンドについていけていない部分があるんですよ。

改善BOXは自分の知見を超えた業者やサービスを紹介してくれますので、業界のみならず世間のトレンドを把握できます。紹介される業者やサービスには、医療業界に特化したモノもあれば、一般企業でも使われているものもありますから。

様々な業者からお話を伺うことで、私自身の知見も広がるんですよね。改善BOXに相談するたびに、こちらの知識が増えていくというか。


「悩んだら2ndLaboの改善BOX」がデフォルトになる日もくるのでは

事務長の細川さん

——今後も改善BOXも使用したいですか?

ぜひとも使用させていただきたいですね。第一優先で相談できるのが改善BOXだと捉えていますよ。医療関係では他に似たサービスは存在しないのではないでしょうか。 丁寧に話を聞いてもらって最適な業者を選んでもらえ、選定された業者が想像以上の解決策や製品を示してもらえるサービスは聞いたことがありません。

今後も登録企業が増えて、対応できるケースも増えるかと思います。今後の進化にも期待していますよ。

システム自体はシンプルで使い勝手に問題はないと思います。私はすぐに電話をしてしまいますが、フォームに入力することもできるんですよね。

改善BOXは、これまでツテや人脈で製品やサービスを選んでいた医療機関の担当者さん、課題は感じつつも日々の業務に追われ後回しになってしまう担当者さんたちが大いに助かるサービスです。今後は改善BOXが医療機関や介護施設の、業者選びのスタンダードになる予感がしています。


はなみずき小手指クリニックの細川事務長 取材に応じてくれた事務長の細川さん

編集後記

改善BOXは困っている医療機関や介護施設とサービス提供するメーカー・企業を人力でマッチングしてくれるシステム。取材中に事務長の細川さんが、「改善BOXで心底助かっているんです」と笑顔でおっしゃっていたのが印象的でした。新しいサービスや什器を導入するときは、いつもの卸さんにプラスして改善BOXを活用してみてはいかがでしょうか。

2ndLaboの改善BOXに相談してみる


株式会社こゆ記|代表取締役

大学時代は中世日本史を専攻し、史料の解析・分析を学ぶ。
商社と損害保険会社で働いた後、2012年にライターとして独立。現在は書籍や雑誌、webサイトに掲載する記事などを執筆している。

|医師
総合病院
URL:https://twitter.com/dr_shinpaku

呼吸器専門医、指導医、総合内科専門医、研修医指導医、医学博士。総合病院勤務医として臨床または研究に従事し、若手指導にあたりながら、これまで培った経験を生かして医師ライターとしても大手医療メディアなどで多数の記事作成を行っている。また専門知識を生かして監修や編集、Webディレクターとしても活動している。
最近は予防医学、デジタルヘルス、遠隔医療、AI、美容、健康、睡眠などに関心を広げデジタルヘルス企業に関する記事の連載も行っている。
正しい医療知識の普及や啓蒙のために日本語又は英語で発信を行いながら様々な企業との連携やコンサルティングも経験し、幅広い分野での貢献に努めている。
複数の学会に所属し、論文執筆、国内・国際学会発表による研鑽を積んでいる。

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