オンライン診療におすすめ!「MeDaCa PRO」を解説

更新日 2024.03.25
投稿者:豊田 裕史

コロナ禍において存在感の増したオンライン診療。すでに、いくつかのサービスが乱立し、オンライン診療を導入しようとしても、どのシステムを使えばいいか迷ってしまう状況です。
本記事では、メディカルデータカード株式会社の提供するオンライン診療のサービスであるMeDaCa PROを紹介します。
MeDaCa PROは、医療機関と患者様をリアルタイムでつなげるコミュニケーションサービスです。オンライン診療を導入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

MeDaCa PROによるオンラインでのコミュニケーション

MeDaCa PROのPC画像

MeDaCa PROはオンラインによるビデオ診察が可能です。

MeDaCa PROは、慶應義塾大学病院も採用しているオンラインコミュニケーションサービス。同会社が提供しているMeDaCaアプリを使用している患者様と医療機関をつなげます。

通院が困難な患者様に対して、MeDaCa PROを通して非対面であっても満足のいく診療を行うことができます。患者様の過去の臨床検査結果など、患者様の同意のもとに参照し閲覧が可能。画面越しであっても、精度の高い診察につながります。

また、オンライン診療をすることで医療従事者だけでなく患者様側にも感染リスクを最小限に抑えることができ、安心した診察を行うことができます。

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オンライン診療の現状

2019年の新型コロナウイルスの流行により、浸透したオンライン診療。感染リスクを避けるために対面診療の代替案として使われることが多くあります。また、感染対策だけではなく、診察の効率化や患者様の満足度の向上にも一役買っています。

コロナ禍において急速に拡大してきたオンライン診療という選択肢

オンライン診療は、1997年に当時の厚生省で、直接対面の診療を補完する役割の遠隔診療として始まりました。

しかし、当時は遠隔診療であっても初診は直接診察が必須でした。慢性疾患などの病状が安定している患者様のみ遠隔診療の対象だったので、遠隔診療を採用する病院やクリニックは少ない状況が続きます。

遠隔診療が活用されない時代が続いていましたが、2019年の新型コロナウィルスの世界的流行により、感染対策のひとつとして需要が高まります。遠隔診療の対象患者を拡大し、日本全体でなるべく医療機関を直接受診しない体制の構築が始まりました。

菅内閣が発足した後の2020年9月、政府は一時的な処置であった初診オンライン診療を続けるよう指示。オンライン診療は、医師の診察における選択肢のひとつとなりつつあります。


オンライン診療を導入する3つのメリット

MedaCa使用イメージ

コロナ禍になり、脚光を浴びたオンライン診療。そもそもどういう期待を込めて病院やクリニックは、オンライン診療を導入するのでしょうか?


①オンライン診療では、治療の経過を追いやすくなる

例えば、入院するまでではないにしても、経過観察をしておきたい患者様がいた場合。本来ならば、通院してもらいたいですが、患者様によってはなかなか通院しないこともあります。

病院に来るためには、仕事を休んだり、休日を使ったりしなければならないことが多く、負担がかかります。通院が負担と感じてしまった場合、定期的に来ることどころか受診すら難しくなるでしょう。

しかし、オンライン診療であれば、仕事の休憩時間などに受診することが可能です。オンライン診療によって、通院する負担が軽減します。通院を継続しやすくすることで、医師は経過を追っての治療ができます。


②オンライン診療は患者様の背景を知るチャンスが増える

オンライン診療では、テレビ電話越しに診療をします。テレビ電話をする場所によっては、患者様の生活状況を見ることができるかもしれません。患者様の背景をより理解することで、さらに効果的な治療につながる可能性もあります。

また、患者様が自宅でテレビ電話をしていれば、そのご家族と会話する機会も増えることもあり、より信頼関係を築きやすくなるかもしれません。


③オンライン診療を取り入れることで、対面診療の質も上がる

オンライン診療のメリットのひとつに、対面診察をする患者様に対する時間を増やすことができることがあげられます。

オンライン診療により、来院するほどではない安定した患者様を診察することで、対面で診察する必要がある患者様に対して時間を費やすことができます。感染対策を考えた上で、通院が必要な人のみが通院できる環境を作ることが可能です。結果的に、受診する患者様一人ひとりに合わせた時間を割くことにつながります。

それぞれに合った時間をかけて診察をすることは、オンライン診療・対面診療の両方において、患者様との信頼関係を構築していく際にとても大切な要素です。


オンライン診療に患者様が求めていることは手軽なフォローアップ

2020年3月、オーストラリア政府は、COVID-19の影響を受けやすい慢性疾患を患っている人々の定期的なケアを遅らせないようにするために、政府主体で電話によるオンライン医療サービスを導入しました。

このサービスに対して行われた研究結果によると、人々がオンライン診療を利用する理由は、処方せんの更新や検査結果の相談、簡単なフォローアップを受けられる簡易さであることがわかりました。[1]患者様は先生と気軽に話せる環境を望んでいるのです。

オンライン診療では、患者様との信頼関係が築きづらいと思いがちです。しかし研究結果では、対面とオンラインの診療を両方併用し、手軽に診察を提供できたことが、患者様の満足度を上げたと結論づけています。


MeDaCa PROの特徴的な2つの性能

メディカルデータカード株式会社が提供しているMeDaCa PROは、オンライン診療におすすめです。

MeDaCa PROはビデオ通話によるオンライン診療だけでなく、検査結果の即時送信やメッセージ機能などが特徴的です。

ここでは、MeDaCa PROの性能に関して紹介します。


①検査結果の即時送信

検査結果の即時送信

検査した結果が早ければ翌日にはわかり、異常がなければ結果を聞くだけのために外来に再受診する必要がない。これがオンライン診療で患者様が感じるメリットではないでしょうか。

メディカルデータカード株式会社は、複数の検査会社とも提携しています。提携先で検査をした場合は、ワンクリックで検査会社から患者様へ検査結果をデータで送ることができ、医師の負担も軽減させることが可能です。早く検査結果を伝えることは、患者様の安心感を与えます。

また、生活指導などが必要な患者様の場合、メッセージなどで簡単な指導を添えることも可能。検査結果を早く伝えることは、患者様の治療の開始を早め、治療のモチベーションを維持します。結果としてアドヒアランスを高め、医療の質をあげます。

検査結果は、書面ではなくデータを送信するので、持ち運びや保存にも適しています。他院に受診した時に患者様から提示することで、正確な情報のやりとりをすることが可能です。


②メッセージ機能をフル活用

MeDaCa PROは、最新の臨床検査結果だけではなくメッセージを送る機能もあります。

メッセージ機能

検査結果のメッセージを送る以外に、診察時の呼び出しにメッセージを使用したり、診察で伝え忘れたことをメッセージで送ったり、診察日前にリマインダーとして使用したりできます。

MeDaCa PROはオンライン診療のためのサービスだけではなく、医療サービス全体の質を向上させることも期待できる製品です。

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導入の際の注意点

オンライン診療は、患者様にとっても病院にとっても魅力的な選択肢です。しかし、導入の際にはいくつか注意点があります。


オンライン診療をおこなうには患者様にも準備してもらう必要がある

MeDaCa PROを使用するには、患者様が専用アプリをインストールする必要があります。その上、ビデオ通話をするので、スマホやパソコンなどの環境が整っていることが前提です。

総務省の通信利用同行調査[2]によると2020年の時点で、20代のモバイル端末の保有率は94%ですが、60代の保有率は89%、70代になると73%まで低下します。

日本は高齢化社会であり、総務省の「人口推計」によると、2021年6月1日時点での65歳以上の人口の概算値は 31.9%[3]。今後も日本の高齢者の比率は多くなっていく予想です。

治療が必要な機会が多くなる高齢者になればなるほど、オンライン診療を導入する複雑さは、普及の妨げになるかもしれません。


オンライン診療で算定するには申請が必要

医療機関側が導入する際の手間も大きな障害となり得ます。

オンライン診療を新たに導入する場合、厚生労働省への届出や守秘義務・説明義務など患者様から事前に同意を取らなければいけない作業があります。役所への届け出や書類の制作、患者様から同意、運用規則の作成などが待ち構えています。


オンライン診療で算定できる対象病気は決められている。

どんな患者様にもオンライン診療しても良いというわけではなく、現在オンライン診療にて保険適応できる疾患は限られています。疾患によっては、患者様が望んでもオンライン診療ができないかもしれません。[4]

専門的な分野のみ診察しているクリニックなどは、オンライン診療を検討する前に導入が可能かチェックしましょう。


MeDaCa PROは患者様に寄り添ったサービス

MeDaCa PROによるオンライン診療のメリットは、今まで病院に行かなければ受けることが出来なかった診察が、自宅や会社でも受けることができるという点です。また、感染予防に関しても医療機関側、患者様側の双方にメリットがあります。

オンライン診療の普及により、患者様側に寄り添った医療を提供することが可能になりました。患者様に寄り添うことは、患者様の満足度の高さにつながります。また、病院のクチコミや評判にも影響します。

病院側と患者様側、双方がメリットを感じることのできる画期的な診察の新しいスタイルをMeDaCa PROで作ってみましょう。

【参照】

[1]:Sara Javanparast, Leigh Roeger, Yuen Kwok, and Richard L Reed:The experience of Australian general practice patients at high risk of poor health outcomes with telehealth during the COVID-19 pandemic: a qualitative study:MC Fam Pract. 2021; 22: 69.Published online 2021 Apr 8. doi: 10.1186/s12875-021-01408-w

[2]総務省,情報通信統計データベース,通信利用動向調査(世帯編) https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05.html

[3]統計局,人口推計の概要,推計結果等: http://www.stat.go.jp/data/jinsui/index2.html#suikei:

[4]厚生労働省,令和2年度診療報酬改定について
総務省情報流通行政局,遠隔医療モデル参考書-オンライン診療版-


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|看護師
アザラシライティング塾

2018年秩父看護専門学校卒業。独立行政法人東京山手メディカルセンターにて看護師として勤続後、神奈川にて訪問看護師として勤続中。

|薬剤師

薬剤師として日本、シンガポールで従事。国際医療ボランティアとしてインドやボツワナ、タイに派遣される。現在は医療ライターとして執筆、コンテンツディレクター、編集長、ライティング講師、Webデザイナーとして活動。

|医師
都内大学病院

小児科専門医、医学博士。専門は、アレルギー、免疫。大学病院および地域の基幹病院で小児科医として10数年勤務、ゲノム研究、論文執筆を行う。オンライン診療、患者サポートプログラムなどの監修。正しい医療情報を発信するためにライターとしても精力的に活動中。

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