CTを開発・販売しているメーカーは様々あり、各メーカーではローエンドモデルからハイエンドモデルまで、ニーズに適したCTを提供しています。近年はAI技術を駆使したCTが目立ち、各メーカー独自の技術を搭載しているCTが多いです。
今回の記事では、医療用CTの主要メーカー5社を紹介し、各メーカーの製品30選もそれぞれ紹介していますので、導入する際の参考にしてみてください。
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目次
ここでは、医療用CT 主要メーカー5社の特徴を紹介していきます。
富士フイルムヘルスケア株式会社は、日立製作所の画像診断関連授業を買収し、積極的にCTやMRIなどの開発・提供を進めています。富士フィルムの優れた画像処理技術やAI技術を組み合わせており、より正確でスピーディな検査を実現します。
製品はローエンドモデルからハイエンドモデルまで提供しており、いずれも高画質かつ高機能なので、ニーズに応じて導入することができます。
富士フイルムヘルスケア株式会社の比較ポイント
■取り扱い製品例
モデル | カテゴリー | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|---|
ハイエンドモデル | 64列/128スライスCT | SCENARIA View Plus SCENARIA View Supria Optica |
・AI技術を活用した逐次近似処理IPVを搭載 ・高心拍の検査スループット向上 ・低コントラスト検出能の向上 ・同時に複数人分の事前設定や画像処理が可能 など |
ミドルレンジモデル | 64列/マルチスライスCT | Supria Grande FR | ・低管電圧撮影 ・最小スライス幅0.625mm ・FOVに制限されないハイピッチ撮影 ・HiMARで金属アーチファクトの低減 など |
ローエンドモデル | 16列マルチスライスCT | Supria Advance FR | ・ガントリチルトで高画質撮影 ・パワフルな線量を生み出す高力率・高効率ジェネレータ ・Quick Entryで直感的な操作性を実現 など |
■企業情報
売上高 | ー |
---|---|
従業員数 | 1,521名 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂9丁目7-3 |
資本金 | 5,000万円 |
その他の取り扱い医療機器 | 超音波診断装置/ X線診断システム/MRI/ヘルスケアIT |
キヤノンメディカルシステムズ株式会社は、ローエンドモデルからハイエンドモデルまで幅広いラインナップのCTを提供しています。ミドルレンジモデルのAquilion ONE シリーズは、320列検出器を有しており、寝台を移動させずに一つの臓器のボリュームデータを収集可能です。
ハイエンドモデルの高精細CT装置Aquilion Precisionは、 これまで検出不可能だった細かな生体情報を得ることができます。
キヤノンメディカルシステムズ株式会社の比較ポイント
■取り扱い製品例
モデル | カテゴリー | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|---|
ハイエンドモデル | 320列高精細CT | Aquilion Precision | ・空間分解能0.15mm ・最小0.25mmスライス厚検出器 ・高精細画像をデータ処理 ・モデルベース逐次近似画像再構成法技術 など |
ミドルレンジモデル | 320列エリアディテクターCT | Aquilion ONE / PRISM Edition Aquilion ONE / NATURE Edition |
・ディープラーニングを応用した画像再構成技術「Precise IQ Engine(PIQE)」 「Advanced Intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)」 「Spectral Imaging System」を搭載 など |
ローエンドモデル | 80列マルチスライスCT | Aquilion Prime SP Aquilion Serve Aquilion Lightning / Helios i Edition Aquilion Lightning Aquilion Start Aquilion Exceed LB Aquilion LB |
・新開発のX線光学系技術PUREViSION Optics ・被ばく低減技術AIDR 3D Enhanced ・金属アーチファクト低減処理 SEMAR ・新世代プラットフォームガントリPUREViSION Optics-i など |
■企業情報
売上高 | 4,804億円(2021年12月期) ※キヤノングループのメディカル事業全体の売上高 |
---|---|
従業員数 | 11,052名(2021年12月時点/グループ連結) |
本社所在地 | 栃木県大田原市下石上1385番地 |
資本金 | 207億円 |
その他の取り扱い医療機器 | 心臓領域血管撮影装置 脳血管領域血管撮影装置 循環器・一般血管領域血管撮影装置 ハイブリッドアプローチ血管撮影装置 MRI/一般 X 線撮影システム など |
GEヘルスケア・ジャパン株式会社が提供しているCTは、直感的な操作が可能で、スムーズに操作することが可能です。また、AI技術を活用してスキャンルームの内外から、CT検査全体を自動化できるようになっています。
Revolution Ascendは、Wide Boreのガントリー設計とガントリーボア内での低いテーブル位置での撮影が可能です。従来のGEのCT装置と比較してボア内の有効開口径1を22%拡大しており、より快適なCT検査を行えます。
GEヘルスケア・ジャパン株式会社の比較ポイント
■取り扱い製品例
製品名 | 特徴 |
---|---|
Revolution™ Maxima Revolution™ EVO Revolution HD |
・最新のフルデジタル検出機のハードウェア・逐次近似画像再構成法ASiR-V等ソフトウェアを数多く採用 ・AI技術を採用することにより様々な患者の自動位置決めが可能 など |
Revolution CT | ・従来比100倍の発光感度を有するGE独自のGemstone ガーネットシンチレーターと高性能ジェネレーター ・従来のシングルエナジーCTでは得られなかった画像・情報の取得が可能 など |
Revolution™ Ascend | ・従来のGE CT装置と比較してボア内の有効開口径を22%拡大 |
■企業情報
売上高 | 1,300億円(2021年12月期) |
---|---|
従業員数 | 約1,700名 |
本社所在地 | 東京都日野市旭が丘4-7-127 |
資本金 | 60億円 |
その他の取り扱い医療機器 | 画像診断装置/超音波画像診断装置/麻酔器 心電図関連製品/患者モニタリングシステム など |
シーメンスヘルスケア株式会社は、1989年に世界に先駆けてスパイラルCTを開発した会社です。優れた時間分解能・低被ばく・実践的なDual Energy イメージングなどの最先端技術を搭載したCTスキャナ SOMATOM Family は、CT検査に新たな可能性を提案します。
また、OMATOM Driveでは被検者の体型・検査の種別を問わず、低管電圧スキャンプロトコルをルーチン検査として実施可能です。その他、SOMATOM Definition Edgeは、回転時間0.28秒、さらに最大で1.7のピッチを実現し、230mm/秒で撮影できます。
シーメンスヘルスケア株式会社の比較ポイント
■取り扱い製品例
カテゴリー | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|
Dual Source CT | SOMATOM Drive | ・被検者の体型、検査の種別を問わず低管電圧スキャンプロトコルをルーチン検査として実施可能 ・DSCTテクノロジーによって75msという高い分解能や秒間450mmを超える高速撮影が可能 など |
Multislice CT | SOMATOM X.cite with myExam Companion SOMATOM Definition Edge |
・AI技術を用いて開発された最新の全自動撮影システム「myExam Companion」を搭載 ・シングルソースCTでも1回の照射でデュアルエナジーイメージングが可能 など |
Mobile workflow CT | SOMATOM go.Top SOMATOM go |
・被ばく線量を通常のCT検査の約1/50 に抑え、一般的な胸部レントゲン検査と同等レベルの低線量でCT撮影を行える ・血管造影検査だけでなく、実質臓器を対象とした造影検査においても高い画像コントラストを実現 など |
■企業情報
売上高 | 779億1300万円 |
---|---|
従業員数 | 非公開 |
本社所在地 | 東京都品川区大崎1丁目11番1号 ゲートシティ大崎ウエストタワー |
資本金 | 非公開 |
その他の取り扱い医療機器 | MRI/X 線透視撮影装置・泌尿器専用透視装置 マンモグラフィー/超音波診断装置/血管撮影装置 など |
フィリップスでは、ミドルレンジモデルとハイエンドモデルのCTを提供しています。ハイエンドモデルのIQon Spectral CTは、2層検出器を搭載したマルチスライスCTで、すべての検査でスペクトラルイメージングを利用することが可能です。
また、シームレスなスペクトラルCT画像解析環境を持っており、拡張性が高く、PACS連携もできます。現在稼働中のシステムとの連携や、スタンドアローンまで、さまざまな運⽤スタイルに対応可能です。
フィリップスヘルスケアの比較ポイント
■取り扱い製品例
モデル | カテゴリー | 製品名 | 特徴 |
---|---|---|---|
ハイエンドモデル | Spectral CT | IQon Elite Spectral CT / IQon Spectral CT Spectral CT 7500 |
・2層検出器を搭載したマルチスライスCT ・スペクトラル情報を常時使用可能 など |
ミドルレンジモデル | Conventional CT | Incisive CT Access CT Philips Computed Tomography 6000 iCT |
・耐用期間内での X線管球費用を大幅に縮小 ・実績ある技術であるiDose⁴を搭載 など |
■企業情報
売上高 | 非公開 |
---|---|
従業員数 | 2,205名(2021年1月1日現在) |
本社所在地 | 東京都港区港南2-13-37 フィリップスビル |
資本金 | 30億円 |
その他の取り扱い医療機器 | MRI/IGT/超音波診断装置/一般 X 線撮影装置 分子イメージング装置/生体情報モニター など |
ここでは、CTの比較・選定ポイントを解説していきます。CTを比較・選定する際は、以下の4点を見るようにしましょう。
CTは非常に高額な医療機器でクリニック向けの機種では2,000万円~3,000万円程度、病院で使用する機種になると1億円前後の予算が必要になります。価格は列数が増えれば増えるほど高くなり、列数が増えることで、より多断面を捉えることが可能です。
製品の性能は非常に重要なので、ニーズに適したものを選ぶようにしましょう。特に、列数の数と測定スピードは、大きな選定ポイントになります。列数が多いと一方向からだけではなく、横断面や矢状断面・冠状断面など、複数の方向から病変を捉えることが可能です。列数が多いCTの方が診療報酬点数も高くなります。
CTは非常に高機能なので、使いやすさも重視する必要があります。導入後は、一貫した検査が行えるようにトレーニングが必要になりますが、トレーニング時間を短縮するためにも操作性は非常に大切です。
また、CT検査は患者にかかる負担が大きいので、装置内の閉塞感や測定時の騒音などにも考慮するようにしましょう。
CTを導入する際は、導入前後でメーカーがどのようなサポートをしてくれるか確認しておきましょう。操作方法の説明や設置サポート、その他、トラブル時にどのような対応をとってくれるかも確認しておくといいです。
ここからは、各社が取り扱うCTをそれぞれ紹介していきます。 (気になるメーカーのリンクをクリックすると、製品紹介までジャンプします)
ここでは、富士フィルムヘルスケアのCT5製品を紹介します。
SCENARIA View Plus|富士フイルムヘルスケア株式会社のココに注目!
AI技術を駆使
SCENARIA View Plusは、64列/128スライスCTです。富士フイルムの経験とAI技術を融合しており、高精度かつ低侵襲になっています。
低被ばく・高画質
AI技術を活用した逐次近似処理IPVを搭載しているため、低被ばく・高画質な心臓CT検査が可能です。
患者の負担を軽減
高画質撮影の入り口がスムーズになっており、診断価値の高い画像取得に重要なポジショニングと患者のストレスを軽減できます。
※IPV:AI技術を活用して設計された画像再構成技術
SCENARIA View Plus|富士フイルムヘルスケア株式会社の特徴
SCENARIA Viewのココに注目!
検査時間を短縮
SCENARIA Viewは、CTを撮影する際の手順の流れを細分化し、検査時間を大幅に削減することが可能です。
ストレスのない作業を実現
同時に複数人分の事前設定や画像処理ができ、3人までの被検者ワークシートを切替えられる「検査タブ」や、同一被検者内の撮影から画像処理までの自由な往来ができる「ナビタブ」といった、タブの切替え機能によってストレスのない作業を実現できます。
検査効率向上
寝台が横に最大200mm移動するため、心臓領域や肩などの整形領域でも撮影領域の中心に撮影部位をポジショニングしやすく、検査効率を向上させることが可能です。
SCENARIA Viewの特徴
Supria Opticaのココに注目!
ワンボタンで簡単操作
Supria Opticaは、64列 128スライスCTです。頭部と体幹部において、ワンボタンで寝台が上昇し、撮影位置へ天板を送ることができます。
カスタマイズが可能
寝台を上昇させた際、停止する高さは任意で設定できるため、運用に応じたカスタマイズが可能です。
直感的な操作
操作ボタンが少なく、文字が大きいため直感的に操作できます。また、撮影されたスキャノグラムから撮影範囲の自動設定が可能です。撮影位置の再現性の向上や検査効率の向上が期待でき、検査時間の短縮につながります。
Supria Opticaの特徴
Supria Grande FRのココに注目!
ノイズ低減・高画質な画像
Supria Grande FRは、64列/マルチスライスCTです。ノイズ低減強度は7段階から選択でき、適切な被ばく線量で、画像ノイズ低減やアーチファクト低減による高画質な画像を撮影できます。
高精細ワイド検出器搭載
0.625mm×64ch=40mm幅の高精細ワイド検出器を搭載しているため、全身どこでもスムーズに短時間でサブミリ撮影が可能です。
様々なテクノロジーを搭載
高速回転・サブミリスライス撮影・パワフルな線量を生み出すジェネレータ・独自の画像再構成アルゴリズムなど、さまざまなテクノロジーを搭載しているので、高度な検査ができます。
Supria Grande FRの特徴
Supria Advance FRのココに注目!
±30°の範囲で傾斜するガントリ
Supria Advance FRは、高精細な画像を短時間で撮影できる16列マルチスライスCTです。
ガントリは±30°の範囲で傾斜する機能を搭載しており、放射線感受性の高い部位への被ばくを低減する目的でガントリチルトができます。
画像のズレを補正
体動による画像のズレを補正する機能を搭載しているため、撮影後でも体動補正が可能です。
操作性が高い
撮影ボタンは、キーボードの上のインターホンボックスにあり、操作ボタンも少なく、文字も大きいので直感的に操作できます。
Supria Advance FRの特徴
ここからは、キヤノンメディカルシステムズのCT10製品を紹介します。
Aquilion Precisionのココに注目!
高精細画像の取得
Aquilion Precisionは空間分解能0.15mmで、二次元の異なる臨床画像を撮影できます。 従来の1/2となる最小0.25mmスライス厚検出器を備えており、この検出器によって高精細画像の取得が可能です。
ハイクオリティなX線光源
検出器のポテンシャルをフルに引き出す設計の X 線光源が搭載されています。
被写体のブレを抑制
高画質CTにおいて、わずかな歪みや振動が画像劣化の要因となりますが、 Aquilion Precisionでは寝台やガントリを一新しているため、被写体のブレを抑制することが可能です。
Aquilion Precisionの特徴
Aquilion ONE / PRISM Editionのココに注目!
ディープラーニングを応用した3つの画像再構成技術
Aquilion ONE / PRISM Editionは、ディープラーニングを応用した3つの画像再構成技術を搭載しています。Precise IQ Engine (PIQE)は超解像画像再構成技術で、空間分解能の向上だけではなく、優れたノイズ低減効果や粒状性の維持効果を得ることが可能です。
分解能を維持したままノイズを選択的に除去
Advanced intelligent Clear-IQ Engine (AiCE)は、ディープラーニングを用いて設計されたノイズ成分とシグナル成分を識別する処理で、分解能を維持したままノイズを選択的に除去できます。
高度な解析が可能
Spectral Imaging Systemは、専用解析ソフトウエアを用いることで、各種高度な解析を行うことが可能です。
Aquilion ONE / PRISM Editionの特徴
Aquilion ONE / NATURE Editionのココに注目!
ノイズの少ない高品質画像の取得と低侵襲検査の両立
Aquilion ONE / NATURE Editionは、AI 技術の一つであるディープラーニング技術を応用した画像再構成技術を搭載しており、ノイズの少ない高品質画像の取得と低侵襲検査の両立が可能です。
質の高い診断画像を撮影
AIDR 3D Enhanced(被ばく低減機能)や、SEMAR(金属アーチファクト低減再構成)を搭載しているため、質の高い診断画像を撮影できます。
ニーズに合わせてカスタマイズができる
診療科目・検査内容・ワークフローや運用スタイルなど、施設のニーズに適したオリジナルのADCTにカスタマイズ可能です。
Aquilion ONE / NATURE Editionの特徴
Aquilion Prime SPのココに注目!
少ない造影剤での高画質な検査が可能
Aquilion Prime SPは低被ばく撮影ができ、少ない造影剤での高画質な検査が可能です。豊富な臨床アプリケーションの搭載や、スループットの向上なども実現しています。
先進の技術
新開発のX線光学系技術PUREViSION Opticsや、被ばく低減技術AIDR 3D Enhancedを搭載しており、先進の技術によって、確かな画像診断が可能です。
検査を大幅に効率化
検査全体の流れを改善するため、ポジショニングから画像再構成まで検査におけるすべてのプロセスを見直しており、検査を大幅に効率化できます。
Aquilion Prime SPの特徴
Aquilion Serveのココに注目!
自動化技術でCT検査をサポート
Aquilion Serveは、先進の自動化技術でCT検査をサポートする新世代80列マルチスライスCTです。
検査時間を短縮
コンソールシステムは複雑なCT操作をシンプル化させており、検査時間を短縮できます。
トレーニング時間を短縮
Aquilion Serveは操作の習得が容易で、トレーニングにかかる時間とコストを削減可能です。救急から心臓まで、オールラウンドな検査に対応しています。
Aquilion Serveの特徴
Aquilion Lightning / Helios i Editionのココに注目!
ハイエンドモデルと同等の設計
Aquilion Lightning / Helios i Editionは、上位機種と同じ、圧迫感の少ない780mm大開口径となっており、スムーズなポジショニングが可能です。また、0.5mm×80列の高速ヘリカルスキャンによって息止め時間を短縮できます。
オーダーメイドできる
機能のオーダーメイドが可能で、0.5秒/ 回転スキャンや50画像/ 秒高速再構成の機能などを追加可能です。
その他にも様々な機能を搭載
その他、検査時間の短縮・救急検査のワークフローを改善する、バリアブルピッチヘリカルスキャンも搭載できます。
Aquilion Lightning / Helios i Editionの特徴
Aquilion Lightningのココに注目!
最新技術を惜しみなく搭載
Aquilion Lightningは、Aquilion ONEシリーズで開発された新たな技術を惜しみなく搭載した、32マルチスライスCTシステムです。
ガントリの小型化
検査室内での動きやすさ、患者の圧迫感を軽減するための配慮をしており、ガントリの小型化と780mm大開口径の両立を実現しています。
被ばく低減と高画質の両立
金属アーチファクト低減処理 SEMARや、被ばく低減技術AIDR 3D Enhancedを搭載しているため、被ばく低減と高画質の両立が可能です。
Aquilion Lightningの特徴
Aquilion Startのココに注目!
3次元画像診断が可能
Aquilion Startは、見えなかった部分を診る3次元画像診断が可能なマルチスライスCTです。シンプルかつ直感的に操作でき、ボタン一つでセッティングが完結します。
大口径ボア
780mmワイドボアとなっており、動きを制限される患者でも安心です。
コスパが高い
Aquilion Startはコストパフォーマンスが非常に高く、エコ設計思想で開発されています。
Aquilion Startの特徴
Aquilion Exceed LBのココに注目!
大開口径マルチスライスCT
Aquilion Exceed LBは、大開口径マルチスライスCTです。高精度で確信性の高い画像データ生成テクノロジーや、正確かつ迅速な検査ワークフローの効率化を追求しています。
被ばく低減技術を駆使
ディープラーニングを駆使した被ばく低減技術を用いており、その他にも、金属アーチファクトを低減し、金属周囲の画質を飛躍的に向上させるSEMARを搭載しているCTです。
1ミリ単位で極めた高精度
治療時と同体位で固定器具と共に撮影することが可能です。また、スキャン時の誤差やブレを抑制する機能を搭載しています。
Aquilion Exceed LBの特徴
Aquilion LBのココに注目!
最大口径900㎜
Aquilion LBは、CTで最大の開口径900mmと、画像化領域850mmΦを実現しています。そのため、ポジショニングの自由度が広がり、救急時や高齢の患者の撮影時にも有用です。また、患者固定具を使用した撮影でも、撮影体位の自由度が大幅に高まります。
ニーズに適した撮影環境
通常天板とフラット天板を必要に応じて、撮影環境に即座に切り替えられ、患者固定具を使用した撮影に必要なフラット天板は、簡単に装着可能です。
被ばく低減画像再構成処理「AIDR3D」
逐次近似再構成法の原理を応用しており、収集された投影データ上で、統計学的ノイズモデル・スキャナーモデルを用いてノイズを低減します。
Aquilion LBの特徴
ここからは、GEヘルスケア・ジャパンのCT5製品を紹介していきます。
Revolution™ Maximaのココに注目!
自動位置決め機能
Revolution™ Maximaは、AI技術を採用することによって様々な患者の自動位置決めが可能です。自動位置決めができることで、検査の再現性・標準化をすべてワンタッチで操作できます。
GE独自の次世代画像再構成技術を駆使
Revolution™ Maximaは、画像ノイズ低減と密度分解能を向上させるGE独自の次世代画像再構成技術を駆使しており、従来比最大82%の被ばく低減・135%の低コントラスト分解能向上・91%のノイズ低減・2.07倍の空間分解能向上を達成しているCTです。
様々なアプリケーション
金属アーチファクト除去アルゴリズムや、心臓やストロークへアプローチする機能などが備わっています。
Revolution™ Maximaの特徴
Revolution™ EVOのココに注目!
GE製CTの最上位機種
Revolution™ EVOは、GE製CTの最上位機種であり、ノイズ低減に最大限フォーカスして開発されたCTです。
あらゆるノイズを除去
CT検査におけるあらゆるノイズの除去に取り組んで開発されており、「高分解能(画質)」「82%被ばく低減」「低管電圧撮影による造影剤低減」「40%検査効率向上」を実現しています。
ワークフローと情報へのアクセスを効率化
mart Flowテクノロジーは、ワークフローと情報へのアクセスを効率化することで生産性が向上するように設計されており、Image Checkによるスキャン中最大55画像のリアルタイム再構成や、コンソール上での高度なアプリケーションの利用が可能です。
Revolution™ EVOの特徴
Revolution HDのココに注目!
高分解能画像を撮影可能
Revolution HDは、0.23 mmの空間分解能と29msecの時間分解能により、モーションを効果的に抑制し、高分解能画像を撮影可能です。
アーチファクトを大幅に低減
Smart MARにより、金属インプラントなどからのアーチファクトを大幅に低減できます。
ハイレベルな検査が可能
クラス最高の空間分解能を誇っており、最適心位相検索検索や3D解析時間の短縮も期待でき、ハイレベルな検査が可能です。
Revolution HDの特徴
Revolution CTのココに注目!
GSI Xtreamを搭載
Revolution CTは、GEヘルスケアの技術を結集して開発されたCTです。小さな病変の描出や、精度の高い性状評価ができるGSI Xtreamを搭載しています。
高精度な診断につながる
信頼性の高い画像・情報をより迅速に獲得でき、適切な診断・治療につなげることが可能です。
GE独自のGemstone ガーネットシンチレーター
従来比100倍の発光感度を有するGE独自のGemstone ガーネットシンチレーターと、高性能ジェネレーターにより、2つの異なるエネルギーをほぼ同時に収集することができます。
Revolution CTの特徴
Revolution™ Ascendのココに注目!
簡潔なワークフロー
Revolution™ Ascendは、BMIの高い患者の撮影や、穿刺に関わる手技を簡潔に実施可能です。ワイドボアのガントリ設計となっており、ガントリーボア内で低いテーブル位置での撮影ができます。
TrueFidelity5に対応
ディープラーニング画像再構成エンジンによって生成されたTrueFidelity5に対応しており、優れたコントラスト・違和感の少ないテクスチャー・鮮明な画像を実現可能です。
CT検査全体を自動化
AI技術を使用したワークフロー・スマートユーザーインターフェース・最先端のテクノロジーを使用し、スキャンルームの内外からCT検査全体を大幅に自動化・合理化できます。
Revolution™ Ascendの特徴
ここからは、シーメンスヘルスケアのCT5製品を紹介していきます。
SOMATOM Driveのココに注目!
被ばく低減・造影剤使用量の低減
SOMATOM Driveは、低管電圧を積極的に活用しており、被ばく低減に加えて造影剤使用量の低減が期待できるCTです。
低侵襲なCT検査を実現
被検者の体型、検査の種別を問わず、低管電圧スキャンプロトコルをルーチン検査として実施でき、低侵襲なCT検査を実現できます。
高速撮影が可能
DSCTテクノロジーによって、75 msという高い時間分解能や秒間450 mmを超える高速撮影が可能です。
SOMATOM Driveの特徴
SOMATOM X.cite with myExam Companionのココに注目!
一貫したクオリティの画像を撮影可能
SOMATOM X.citeは、AI技術を用いて開発された「myExam companion」が搭載されており、技術者の経験レベルや環境に依存せずに一貫したクオリティの画像を撮影可能です。
82cmのガントリボアサイズを実現
様々な体格の患者や厳しい条件にも対応でき、大容量のX線管と耐荷重に優れる患者テーブル・82cmのガントリボアサイズを実現しているため、体格の大きな患者や緊急検査に柔軟に対応できます。
検査目的や患者背景に応じて個別化された検査プロトコルの構築
最大1,200 mAの管電流出力を実現するVectron X-ray tubeにより、ハイパワーな低管電圧撮影が可能です。また、Siemens Healthineers 独自の Tin filter technologyによる低被ばく撮影を実現します。
SOMATOM X.cite with myExam Companionの特徴
SOMATOM Definition Edgeのココに注目!
たった1回の照射で
SOMATOM Definition Edgeは、1回の照射でデュアルエナジーイメージングが可能なシングルソースCTです。造影剤成分のみを抽出した画像や、その比率を変えた画像を作成することができます。
2秒でスキャンが可能
新開発のガントリによって回転時間0.28秒・最大で1.7のピッチを実現しており、230mm/秒の撮影速度が可能です。成人男性の一般的な腹部検査であれば2秒程度でスキャンが可能で、息止めの負担を軽減できます。
次世代型検出器「Stellar Detector」
Stellar Detector のTrueSignal Technologyによって、電気ノイズの大幅な低減が可能です。また、ハードウェアレベルから画像のシグナル対ノイズ比(SNR)を改善してくれます。
SOMATOM Definition Edgeの特徴
SOMATOM go.Topのココに注目!
高度な検査ができる
SOMATOM go.Topは、これまでハイエンドシステムの領域だった循環器領域やDual Energy Imagingなどの高度な検査にも対応で出来ます。
日常的なCT検査のすべてを1台のシステムで対応
上記の高度な検査のみならず、肺がん検診や救急、整形領域のルーチン検査など日常的なCT検査のすべてを1台のシステムで対応できます。
被ばく線量の低減・造影剤使用量の低減が可能
被検者の体格や検査内容に合わせて、被ばく線量の低減や造影剤使用量の低減が可能です。高性能ながら操作性にも優れており、タブレット端末をベースにした直感的な操作体系とCT検査を1つのワークフローに統合しています。
SOMATOM go.Topの特徴
SOMATOM goのココに注目!
タブレット端末で操作
SOMATOM goは、撮影準備から画像確認まで一連の操作が可能なタブレット端末を採用しており、CT装置本体から取り外して操作することも可能なCTです。これにより、操作室との行き来が少なくなり、レントゲン検査のようなワークフローを実現できます。
X線スペクトラム変調技術
低侵襲な検査を実現できるように、X線スペクトラム変調(Spectrum Shaping)技術を搭載しています。錫(Sn)を主体としたX線管付加フィルタになっており、画像化に寄与しない低エネルギー成分のX線を効果的にカットすることが可能です。これにより、大幅な被ばく線量の低減を実現しています。
捜査室の設置不要
設置性においても非常に柔軟な特長を持っており、CT装置に付属するすべてのコンピュータを装置本体に内蔵し、検査室の外にはモニタ・キーボードを置くスペースだけ確保すれば特別な操作室の設置は不要です。
SOMATOM goの特徴
ここからは、フィリップスヘルスケアのCT5製品を紹介していきます。
IQon Elite Spectral CT / IQon Spectral CTのココに注目!
二層検出器を搭載
IQon Elite Spectral CTは、二層検出器を搭載したマルチスライスCTです。NanoPanel Prismを搭載しており、すべての検査でスペクトラルイメージングを利用できます。
必要なスペクトラルデータを取り出し可能
検査終了後に必要なスペクトラルデータを取り出せる、レトロスペクティブスペクトラル画像再構成が可能です。
従来と変わらない動作環境
これまでのワークフローに変更を加えずにスペクトラルイメージングができ、操作環境は従来と同じiPatient インターフェースになっています。
IQon Elite Spectral CT / IQon Spectral CTの特徴
Spectral CT 7500のココに注目!
スペクトラル情報を100%使用可能
Spectral CT 7500は、スペクトラル情報を100%使用可能なCTです。ディテクタベースのスペクトラルCTを使用したルーチンスキャンでは、診断までの時間が34%短縮されています。
幅広いスキャンに対応
80㎝のボアは、小児患者から肥満患者まで撮影できる余裕があり、ER・外傷から腫瘍、心臓・インターベンションに至るまで幅広いスキャンに対応可能です。
使いやすい設計
ガントリのタッチパネルは使いやすくなっており、複数の方向への制御ができます。なお、スキャン可能範囲は2,100 mm・適合重量306 kgです。寝台は、アクセスしやすいようにテーブルの高さが低くなっています。
Spectral CT 7500の特徴
Incisive CTのココに注目!
操作性と効率を重視
Incisive CTは、操作性と効率を重視した設計のCTです。撮影室から操作室、読影室までストレスのないワークフローになっており、CT検査に関わるすべての人の満足度向上が期待できます。
故障予測機能
終日年中無休の故障予測機能により装置管理の質とシステム運用の信頼性を高い状態で保つことが可能です。
X線管球費用を大幅に縮小
Incisive CT専用X線管球 vMRC を完全に保証するTube for lifeが付属しているため、耐用期間内での X線管球費用を大幅に縮小できます。
※Tube for Lifeは、フィリップスが規定する保守契約を締結する必要があります。
Incisive CTの特徴
Access CTのココに注目!
画質をカスタマイズ可能
Access CTは、高い検査ニーズに応えることができ、アーチファクト抑制や低線量撮影時の空間分解能の向上など、画質をカスタマイズすることが可能です。
低電圧撮影ができる
汎用性の高いシステムになっており、80kVと比較して最大20%撮影線量を削減できる70kV低電圧撮影ができます。
トレーニング時間を短縮可能
ユーザーインターフェースiFlowは自動化ツールを備えており、操作者のトレーニングを簡素化可能です。
Access CTの特徴
Philips Computed Tomography 6000 iCTのココに注目!
様々なテクノロジーを搭載可能
Philips Computed Tomography 6000 iCTは、Beat to Beatアルゴリズム・0.27秒回転・低管電圧撮影など、心臓検査をサポートする様々なテクノロジーを搭載可能です。
電子ノイズを低減
NanoPanel Elite検出器は、ワンチップDASが組み込まれており、AD変換などの信号処理をワンチップ化し、信号ケーブルなどから生じる電子ノイズを低減してくれます。
大幅なノイズ低減・低被ばく
IMRを使用すると、60%~80%のノイズ低減、43%~80%の低造影剤量検出能力の改善、70%~83%の低被ばくを同時に実現可能です。
Philips Computed Tomography 6000 iCTの特徴
ここでは、CT導入に関するよくある質問に回答していきます。
CTは、列数によって価格が異なります。列数はCTの性能を表す指標となり、列数が増えれば増えるほど本体価格が上がるので覚えておきましょう。機種の性能によっても価格は大きく異なり、クリニックでは2,000万円~3,000万円程度の機種が、病院では1億円前後の機種が採用されることが多いです。
CTの耐用年数は、「レントゲンその他の電子装置を使用する機器、その他のもの」に分類されるため6年です。
各メーカーは、AI技術を駆使し、操作性や撮影時間の短縮などに力を入れたCTを開発しています。機種の性能により価格は大きく異なり、各社複数の製品ラインナップを揃えています。これからCTを導入される方や、CTの更新時期が近づいてきている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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