介護施設や病院で完全調理済み食材の導入が進む中、多くのサービスの中から自社に合うものを選ぶのは容易ではありません。
株式会社トップフードが提供する「らくっちー」は、現場の課題に寄り添う独自の体制が特徴です。窓口では管理栄養士や栄養士が直接相談に応じ、専門知識を活かした迅速なサポートを提供しています。また、独自の冷蔵技術によって、徹底した減塩と食材の芯まで味が染み込んだ美味しさを両立させています。
本記事では、代表の菊地氏へのインタビューを通じて、栄養士による支援のあり方や食事へのこだわりを詳しくうかがいました。編集部による試食レポートとあわせて、その実態をレポートします。
>>>株式会社トップフードの菊地代表へのインタビューはこちら
トップフードが展開する「らくっちー」は、高齢者介護施設・病院・障がい者施設向け完全調理済み食材の供給サービスです。
独自のセミオーダーシステムを採用しており、週末のみの利用、副菜の変更、分量の増減など、各施設の運営状況に合わせた柔軟な調整が可能です。4食からの小規模発注に加え、ミキサー食や治療食、アレルギー対応など、利用者の個別のニーズにも対応しています。価格は全国最安値水準に設定されており、配送料も基本無料となっています。
冷蔵食材のため鮮度が高く、8割に国産野菜を使用するなど美味しさにこだわった献立が提供されています。また、HACCP認証工場にて徹底した衛生管理のもと製造されている点も特徴です。専任の管理栄養士・栄養士が相談窓口となるため、現場の課題に応じた柔軟な提案を受けることが可能です。
| 提供会社 | 株式会社トップフード |
|---|---|
| サービス名 | 介護施設・病院・障がい者施設向け 完全調理済み食材「らくっちー」 |
| URL | https://topfood.jp/ |
| 対応エリア | 全国 |
| 配送方法 | 冷蔵便(クール便) |
| 価格 |
|
| 食事の種類 | 通常食、ミキサー食、ムース食、糖尿病食、腎臓病食、透析食 |
独自のセミオーダーシステムや、管理栄養士・栄養士による手厚いサポート。こうした特徴を持つ「らくっちー」の背景には、現場視点に立った独自の考え方があります。
現場での食事のあり方を尊重しながら、なぜ冷蔵食材や管理栄養士・栄養士の専門性にこだわるのか。運営元である株式会社トップフードの菊地代表に、サービスに込めた想いや美味しさを支える技術の秘訣を伺いました。
施設現場では、日々の発注以外にも「糖尿病食への対応はどうすればいいか」「レセプト業務で困っている」といった、専門知識を要する相談が頻繁に発生するからです。営業担当では答えきれないこうした悩みに、迅速にお応えしたいと考えました。
そうなんです。弊社では管理栄養士や栄養士が籍を置く栄養部が直接の窓口になります。弊社のスタッフは皆、自ら現場を経験してきた資格者です。
現場を経験しているからこそ、お客様が抱える本当の困りごとが肌感覚でわかるんです。たとえば、「中心温度の計測はどう運用すべきか」「よりスムーズな作業工程の組み方はないか」といった疑問は、実際に厨房に立った経験がなければ、具体的なイメージを持って答えることは難しいでしょう。
その通りです。現場の苦労を知っているからこそ、実情に即したアドバイスができます。自ら献立を作成している専門家がフォローを行うスピード感と、同じ専門職としての共感。この両輪があるからこそ、施設側に深い安心感を持っていただけるのだと確信しています。
私は、本来であれば施設での「現地調理」が一番だと思っています。その場で作る温かみや香りは、利用者様にとって何よりの楽しみだからです。しかし、深刻な人手不足により「作りたくても作れない」「現場が疲弊している」という現実も見てきました。
画一的なサービスを押し付けるのではなく、現場の状況に合わせた逆提案を大切にしています。たとえば、すべてを完全調理品に切り替えるのではなく、「朝食と夕食はらくっちーで効率化し、その分浮いたリソースで昼食だけは現地調理を継続する」といった提案です。
その通りです。私たちは単に食材を売りたいわけではありません。現場の皆様が無理なく、かつ誇りを持って食事を提供し続けられるよう、それぞれの施設にとって最適な食事のあり方を一緒に模索していく。それがトップフードのスタンスです。
私はスタッフに対し、常に「自分たちの家族に食べさせたいと思えるものを作ろう」と伝えています。施設から外出する機会が限られる利用者様にとって、塩分の摂りすぎは健康への直接的なリスクになります。安易に調味料を増やして味を濃くすれば簡単に美味しくはなりますが、それは本当に良い食事とは言えません。
徹底した数値管理です。感覚に頼るのではなく、塩分量を厳格に管理することで、利用者の体に負担をかけにくい食事作りをサービスの根幹に据えています。数値を守ることは、利用者様の生活を守ること。この姿勢は、私たちが最も大切にしているこだわりです。
塩分を控えると味が薄くなるという課題に対し、弊社では冷蔵ならではの浸透術という技術を活かしています。家庭の煮物も、翌日のほうが味が染みて美味しくなりますよね。あの原理です。
あえて製造から数日置いてお届けすることで、冷蔵状態でじっくりと味が馴染んでいきます。これにより、少ない塩分量でも食材の芯まで味が染み込み、満足感のある美味しさを実現できます。これは風味を損ないにくい冷蔵食材だからこそ可能な工夫なんです。
まずは拠点の全国展開を進めていきたいと考えています。私たちのサービスを必要としている地域は全国にありますし、近隣に拠点がある安心感を広げていくことが大きな目標です。ただ、規模を広げるのと並行して、私にはどうしても成し遂げたい「栄養士の働き方改革」というテーマがあるんです。
現在、多くの現場では人手不足の影響もあり、栄養士が日々の調理や洗浄に手一杯になってしまい、本来の専門業務に時間を割けないまま離職してしまうケースが少なくありません。調理も洗浄も欠かせない仕事ですが、栄養士には専門知識を活かして利用者の健康を支えるという大切な役割があります。
だからこそ、栄養士が栄養管理や施設への提案といった、資格者ならではの業務に専念できる環境を私たちが整えたい。全国に拠点を広げ、栄養士が本来の力を発揮して施設を支える体制を構築することで、業界全体の課題解決と地域への貢献に繋げていきたいと考えています。
今回、トップフード社のご協力により、2ndLabo編集部で「らくっちー」のサンプルを試食しました。届いたのは、和食の定番から洋風の副菜まで、現場の献立をイメージしやすい計8品です。

まず印象的だったのは、準備のしやすさです。冷蔵状態で届くため、冷凍食材に比べて加熱時間が短く、効率よく提供の準備が整いました。忙しい現場では、この数分の差が大きなゆとりにつながるはずです。
パックから盛り付けると、野菜の色が鮮やかなことに気づきます。「さつま芋と小松菜の煮物」や「オクラとツナの辛み和え」に加え、「きんぴら」や「若芽のごま酢和え」といった副菜も素材本来の色味がきれいに残っており、視覚からも食欲をそそります。
実際に食べてみると、全体的に優しい味付けですが、物足りなさは感じません。「宗八かれい煮付」は身がふっくらとしており、芯まで味が馴染んでいました。
お肉料理の「ハーブチキンソテー」も、柔らかい仕上がりが印象的です。力を入れずとも箸で切ることができたため、噛む力が弱くなった利用者様でも食べやすいのではないでしょうか。各メニューともに出汁や素材の味が活きていて、落ち着く味わいです。
「ブロッコリーとハムのクリーム煮」や「青じそパスタ」といった洋風メニューも、丁寧に調理されたことが伝わる親しみやすい趣です。どの品も過度な塩分に頼っていないため、日々の食事として安心して提供できるクオリティだと感じました。
準備のしやすさ、彩りの良さ、そして確かな味。今回の試食を通じて、らくっちーが現場の負担軽減と食事の質をバランスよく両立させていることが分かりました。調理スタッフの確保に悩む施設にとって、心強い選択肢になりそうです。
菊地代表のお話や実際の試食から分かったのは、らくっちーがただ手間を省くためだけの食材ではなく、食べる人の健康と現場のゆとりをどちらも大切にしているサービスだということです。
徹底した減塩をしながらも、冷蔵技術でしっかりとした美味しさを保っている点や、専門職による手厚いフォロー。これらが具体的に施設の運営をどう変えていくのか、導入で得られるメリットを整理しました。
営業担当ではなく、現場経験のある管理栄養士や栄養士が直接の窓口となります。糖尿病食への対応やレセプト業務の相談など、専門知識が必要な課題に対しても、その場で的確なアドバイスや解決策を得られる安心感があります。
徹底した数値管理で塩分を控えつつ、冷蔵ならではの浸透術を活用して食材の芯まで味を染み込ませています。利用者の健康を守りながら、自分の家族にも食べさせたいと思える満足感のある食事を提供できます。
一律の献立を届けるのではなく、施設の状況や利用者の好みに合わせた調整が可能です。自社で献立を作成している専門家が直接対応するため、現場の細かな要望を反映しやすく、理想的な食事サービスを実現できます。
基本の「Rプラン」は、朝・昼・夕の3食セットで725円(税抜)に設定されており、全国的にも最安値水準です。配送料も原則無料(沖縄・離島を除く)のため、コスト管理がしやすい点も大きなメリットです。
最低4食からの注文や週末のみの利用、副菜のみのオーダーなど、価格面でも現場のニーズに合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。他社で食数の少なさを理由に断られた施設への相談も受け付けています。
トップフードの「らくっちー」は、全国最安値水準という価格の安さに目が向きがちですが、それ以上に施設の専門知識不足や人手不足といった課題を補う仕組みが整っています。
菊地代表へのインタビューにもあった通り、厳格な数値管理による減塩と、冷蔵食材の特性を活かして味を染み込ませる工夫によって、健康面と美味しさを両立させています。また、管理栄養士や栄養士が直接相談に乗ってくれるサポート体制や、スポット利用もできる柔軟なシステムなど、現場の都合に合わせて使いやすい点も大きな特徴です。
コストを抑えながら、利用者の健康管理と現場スタッフの負担軽減を両立したいと考えている施設にとって、らくっちーは有力な選択肢の一つと言えそうです。無料サンプルも用意されているため、まずは実際の味や使い勝手を確かめてみてはいかがでしょうか。