在宅医療向け電子カルテとして実績を持つ「モバカル」から、外来診療に対応したクラウド型電子カルテ「モバカルクリニック」が登場しました。
NTTグループの高いセキュリティ基準を適用した安全な環境に加え、20万円(税別)という低価格な初期費用に手厚い導入サポートが含まれており、紙カルテから初めて移行する医療機関さまにも安心の仕様となっています。
本記事ではシステムの特徴や、開発中の「AI音声入力」、患者さま向けアプリと連携する「PHRオプション」などの注目機能を中心に紹介します。さらに、実際の導入事例に加え、メーカーの開発担当者へのインタビューで伺った開発秘話や今後の展望もあわせて掲載。外来運用の効率化や、スムーズな電子化へのヒントとなる内容となっていますので、ぜひ参考にしてください。
モバカルクリニックは、NTTプレシジョンメディシン株式会社が提供する外来診療向けのクラウド型電子カルテです。NTTグループの高いセキュリティ基準を適用した安全な環境でありながら、初期費用20万円(税別)という導入しやすい価格設定を実現しています。
紙カルテから初めて電子カルテを移行するクリニックでも安心して運用できるよう、パソコン操作に不慣れなスタッフでも直感的に扱えるシンプルな画面設計にこだわっています。初期費用内には複数回の操作研修や稼働初日の立ち会いといった手厚いサポートも含まれており、スムーズな立ち上げが可能です。
約2,200件の導入実績を誇る在宅医療向け電子カルテ「モバカルネット」との連携の軽快さも魅力です。同じモバカルシリーズ間でカルテや患者さまの基本情報をシームレスに共有したまま、在宅・外来それぞれに特化した機能を利用できます。「午前は外来、午後は訪問診療」といったクリニックの効率的な運用を強力にバックアップします。
>>>在宅医療向け電子カルテ「モバカルネット」についてはこちら
機能面では、電子処方箋やオンライン資格確認などの医療DXに対応しているほか、クリニックの利便性を高める先進的な機能も用意されています。
具体的には、診察中の会話を要約してカルテに自動反映する「AI音声入力(開発中)」や、患者さま向けアプリ「カルまる」とデータ連携を行える「PHRオプションサービス」などが挙げられます。外来運用の効率化を幅広く支援する拡張性も兼ね備えています。
| 会社名 | NTTプレシジョンメディシン株式会社 |
|---|---|
| サービス名 | モバカルクリニック |
| URL | https://movacal.net/clinic/ |
| 対象 | クリニック(外来診療) |
| 費用 |
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| 機能 |
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診察中の会話をAIが認識・要約し、カルテの所見欄へ反映させる機能の開発を進めています。診察後の入力作業にかかる手間や時間を削減し、医療スタッフさまの業務負担を軽減するための仕組みです。
「PHRオプションサービス」は、電子カルテ「モバカルクリニック」と患者さま向けアプリ「カルまる」を連携させる機能として2026年3月に提供が開始されました。従来の外来診療では把握が難しかった糖尿病や高血圧症などの患者さまの在宅時の様子を可視化します。
患者さま自身も紙の療養計画書に代わってスマホでいつでも治療目標を確認できるため、入力負担を抑えつつ、生活習慣病診療における双方の課題に対応する仕組みです。
生活習慣病の患者さま向けスマートフォンアプリで、日々のバイタルデータや生活行動を手軽に記録できます。「モバカルPHRサービス」を通じて、かかりつけ医登録をした医療機関さまへデータを安全に送信できるほか、医療機関さま側で参照許可された生活習慣病療養計画書や検査結果、eGFRグラフをアプリ上でいつでも閲覧可能です。日常的に自身の健康状態を可視化できるため、治療目標を意識した生活習慣の改善につながります。

電子カルテ「モバカルクリニック」を利用する、診療所の医療スタッフさま向けのオプションサービスです。患者さまがアプリに記録した在宅データを電子カルテ上で確認できるほか、生活習慣病療養計画書や検査結果、透析時期などの定量的な予測に役立つeGFRグラフを患者さまのアプリへ共有できます。新たな入力作業や運用の負担を抑えつつ、在宅データを診療に活用できる仕組みです。

本サービスの導入により、医療現場における業務の効率化や診療の質向上とともに、患者さまの主体的な治療継続や生活習慣の改善が期待できます。
在宅時の各種データやその推移を電子カルテ上でスムーズに確認できます。診察時のヒアリングや資料確認の手間が省けるため、生活背景を踏まえた指導や対話に時間を充てられます。
自身の健康状態や行動記録をアプリで手軽に可視化できます。また、計画書や検査結果を日常的に見返せるため、治療目標を意識した前向きな生活習慣の改善につなげられます。
外来・在宅の現場でモバカルシリーズがどのように活用されているか、実際の導入事例をご紹介します。本記事では公式サイトに掲載されている導入事例を要約してご紹介しています。詳細は各事例のリンクよりご確認ください。
みどり訪問クリニックでは、クラウド型電子カルテ「モバカルネット」を長年運用し、在宅医療の現場における業務効率化と質の高い診療の両立を実現しています。
同院では12年にわたりモバカルネットを活用しており、院長の姜先生も「まったくストレスなく使える電子カルテ」と評価しています。導入当時は珍しかったクラウド型を採用したことで、院外からでも場所を選ばずにカルテへアクセスできるようになりました。
これにより、訪問先でのスムーズな情報共有や複数スタッフによる業務の同時進行が可能となり、働き方の改善や多職種連携につながっています。
日常の業務効率化だけでなく、医療業界の課題である「災害時の医療継続」という点でも安心感をもたらしています。NTTグループの堅牢なセキュリティと確かなシステム基盤を備えているため、万が一の緊急事態や災害時にも強いという特長があります。
日々の訪問診療における情報共有から非常時の対応までカバーする本システムは、これから在宅医療を始める医師にとっても欠かせない要素となっています。
桂西口整形外科クリニックでは、紙カルテから「モバカルクリニック」へ移行したことで院内業務の一体化を図り、外来業務全体の改善を達成しました。
同院では、開院当初から運用していた紙カルテから、自らも開発監修に関わった「モバカルクリニック」へと移行しました。
導入後は診察室とリハビリ室など離れた場所からでも同時にカルテを閲覧できるようになり、リアルタイムな情報共有が実現しています。診察後の処置やリハビリの準備を並行して進められるようになり、チーム医療の連携強化に貢献しています。
受付からカルテ記入、会計確定までを同一システム上で行えるため、紙カルテを探す手間や手書き文字の判読作業が解消されました。
さらに、セット機能やドラッグ&ドロップ操作、自動算定機能を活用することで、会計時の入力ミスや算定漏れを防止し、窓口業務の時間を大幅に削減しています。シンプルな画面構成により、PC操作に不慣れなスタッフでも扱いやすく、外来業務全体の改善に役立てられています。
出典:モバカルクリニックの導入事例|医療法人双樹会 桂西口整形外科クリニック
「モバカルクリニック」は、どのような想いから開発され、医療現場の課題にどう応えようとしているのでしょうか。今回はメーカーの担当者さまに、紙カルテからの移行に寄り添うシンプルな操作性や手厚いサポートの裏側、そして先進的な機能に込めた想いをうかがいました。
弊社には、約2,200件の導入実績を持つ在宅医療向け電子カルテ「モバカルネット」があります。その運用の中で、外来診療も大切にされている多くの先生方から、レセコン(ORCA)とカルテの間で画面を何度も行き来する往復作業が、事務員の方の大きな負担になっている」という切実な課題をうかがいました。
そこで、新規患者の登録から受付、カルテ記入、最後の会計確定まで、すべての作業を1つの画面上で完結できる外来特化型として開発したのが「モバカルクリニック」です。同じモバカルシリーズ間で基本情報をシームレスに連携したまま、在宅・外来それぞれに最適な機能を使える点も、紙カルテから移行されたクリニックさまに大変喜ばれています。
モバカルクリニックは、画面の見やすさとシンプルな操作性に徹底的にこだわっています。一般的な電子カルテに多いクリック操作だけでなく、処方や処置の定型入力を感覚的に配置できる「ドラッグ&ドロップ」の操作を取り入れているため、画面を開いてすぐに、直感的に使い方が伝わる設計になっています。
この仕様は、パソコン操作にあまり慣れていらっしゃらない先生やスタッフの方にこそ、より便利さを実感していただけるはずです。「紙カルテから移行したいけれど、スタッフが使いこなせるか不安」「パソコンへの苦手意識で電子化を迷っている」というクリニックさまに、ぜひ触れていただきたいです。
私たちは、カルテの機能面だけでなく、費用面でも「分かりやすさと安心感」を同じように大切にしたいと考えています。そのため、この20万円のなかにすべての導入サポート費用を盛り込みました。
具体的なサポートとしては、事前の打ち合わせで実際の画面をお見せしながら便利なセットをご提案します。あとはExcelのヒアリングシートに内容を記載していただくだけで、システムへの登録作業まで一括で対応いたします。この作業費に加え、複数回の操作研修や稼働初日の現地立ち会いまで含めての20万円ですので、安心して運用をスタートしていただけます。
診察中にお話しいただいた内容がリアルタイムで文字起こしされ、カルテに反映される機能です。一見すると、最先端のAIを使いこなす若い先生向けのシステムに思えるかもしれませんが、実は「キーボードに向き合ってカタカタとタイピングすることに抵抗がある」という、パソコン操作が苦手な先生にこそ重宝していただける機能だと考えています。
先生方の入力負担を大きく減らすための機能として、正式リリースに向けて着々と準備を進めています。
開発のきっかけは、糖尿病などの生活習慣病を指導されている医療機関さまの声でした。患者さまが月に1回通院されるとしても、その間の1ヶ月をどう過ごされたかは自己申告に頼るしかありません。そこを可視化したいと考えたのが始まりです。
この機能では、患者さまが日々の運動、食事、睡眠などの生活習慣をアプリ「カルまる」に記録し、それを電子カルテに連携させることができます。これまで紙の糖尿病手帳などで運用されていたものをデジタル化し、カルテと連動させることで、医師の診察だけでなく、栄養士さまの栄養指導にもデータを直接活かせるようになります。
基本的には、生活習慣病の指導を定期的に行い、療養計画書を発行して患者さまと一緒に取り組まれているような、主に内科系のクリニックさまにご活用いただきたい機能です。
在宅医療向けのモバカルネットがここまで成長できたのは、医療現場の皆さまからいただくご要望に合わせて、毎月アップデートを繰り返してきたからです。新しく生まれたモバカルクリニックやAI音声入力機能も、まったく同じ思想で開発しています。私たちはこれからも、「現場の声をどこよりも反映していく電子カルテ」であり続けたいと考えています。
NTTグループの基準を適用した高いセキュリティ環境という安心感をベースに、「シンプルな画面」と「手厚いサポート」を大切にしながら、今後も医療現場の皆さまにしっかりと寄り添ってまいります。
モバカルクリニックは、外来診療の効率化や地域連携といった基本機能に加え、開発が進むAI音声入力や、2026年3月にスタートした患者さま向けアプリによるPHRの活用など、注目の新機能を備えたクラウド型電子カルテです。
実際の導入事例や担当者へのインタビューからも、現場の負担を減らしながら患者さまと向き合うための工夫や、これからの予定が詳しく見えてきました。機能や料金のバランスも良く、クリニックの仕事を楽にして診療の質を上げていきたいと考えている方は、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。