最新鋭・最新機器を「全部繋ぐ」ことで実現した最適な医療の提供

医療法人社団 札幌道都病院|理事・副院長 矢嶋 知己 様

医療法人社団 札幌道都病院
理事・副院長 矢嶋 知己 様

私のお気に入り機能トップ3
◎ 複数人の職員でカルテの共有ができる「同時入力・同時参照機能」
◎ 視覚的で直感的な「注射カレンダー機能」
◎ チーム医療のコミュニケーション促進を促す「伝達事項機能」

 

導入背景

・夜間に受診した患者様のカルテが見つからない

当院は188床の急性期病院です。内科と外科を中心とした地域密着型の医療を展開しております。高齢の患者様を中心に、消化器・呼吸器・循環器等の全ての疾患を診られるように運営しております。

当院では、来院された患者様は一度でも必ず診るようにしています。そのために医療機器は全て最新鋭・最新機器を揃えています。例えば、数日前に来院された患者様が夜間来院された際、担当医師が紙カルテを自分の部屋に持ち帰っていたため、カルテが見つからないという事態があり、紙カルテの運用には課題がありました。患者様のデータは紙カルテにしかないので、カルテがなければ何もできません。それを探す労力たるや、想像を絶していました。そのため、どこからでも情報にアクセスできる電子カルテの導入が必須でした。

 

選定の決め手

・当院のこだわりと合致した電子カルテ「MI・RA・Is/AZ」

当院のHISのこだわりは『全部繋ぐ』です。紙運用を許さず、全て『蓄積できる情報化』を考えました。現在では、各部署ネットワークに繋ぎ、どこからでもアクセスできるようにしています。中枢はMI・RA・Is/AZですが、経営や人事システム・就業システムなどの総務的システム、自動精算機やPOSレジまで全システムが連携しています。

・実績とサポートが充実した地場に根付いた電子カルテベンダ

ベンダを選定する際に3~4社程ベンダのデモを見て、その中から札幌で実績があり、サポートもしっかりしているシーエスアイ社を選定しました。「各システムとの連携がしやすい電子カルテ」という点でも、MI・RA・Isが一番優れていました。また、担当営業が足しげく当院に通ってくれたことも大きかったです。

 

導入効果

・院内だけでなく見学で来院する病院様からも「素晴らしい」の声

院内からの不満や問い合わせは全くありません。様々な病院様が施設見学で来院されるようになりました。口々に「素晴らしい」とのコメントをいただいており、評判が良いです。紙カルテから電子カルテに変えたことで、紙カルテの保管場所がなくなった分、スペースが広くなりました。レントゲン室だった場所はスタッフラウンジになって休憩や交流の場になり、紙カルテを保管していた場所は空き部屋になりました。

業務に関しては、今まで学会発表に必要なデータを探すのに多くの時間が必要でしたが、データを探す時間が不要になりました。外来と会計待ちに関しては、電子カルテ導入後は殆ど待ち時間がなくなりました。

院内における医療業務効率も向上し、職員の残業時間は月平均1~2時間程と、大幅な働き方改革も推進できました。

 

・医事会計システム連携による会計処理の自動化の実現

医事会計システムとの連携により会計データの自動取り込みができ、自動精算機(診療費支払機)での自動対応を実現できました。以前は紙運用でしたので、毎月のレセプト対応を大人数で月初から締め日まで時間を費やしていましたが、システム化によりヒューマンエラーによるミスや不安もなくなりました。シーエスアイ社に要望を事前に伝え、リハビリを含め複雑な会計処理の数々を自動化する事ができました。これは、MI・RA・Is /AZの働きによる所が大きいです。


 

・導入にあわせてネットワーク設計の見直したことも安定稼働の一因

システムが動かなくなると業務が回らないので、システムが円滑に動く仕組みを意識して設備投資に力を入れています。特に院内ネットワークは非常に重要だと思っています。ネットワーク機器はコストがかかっても信頼性の高いものを選ぶようにしています。今回の導入においてもネットワーク設計を見直し機器も統一しました。

先日の北海道胆振東部地震においても、あらかじめ用意していた非常電源によって通常通り診療が行えました。近隣では機能停止してしまった病院もあり、たくさんの患者様が当院に来院されました。今更、紙カルテ運用に戻ることはできません。

 

今後の期待

遠隔診療やスマホ診療について議論され始めているので、将来は病院のあり方が変わってくるかもしれません。セキュリティを確保した上で、スマートフォンやタブレットで電子カルテを遠隔から参照できるようになることを期待します。患者様の中には、土曜日しか来院できない方もいらっしゃいます。遠隔診療が進めば、平日の昼休みにスマートフォンでの診療も可能になります。

MI・RA・Is/AZについては、満足しており、今後もシーエスアイ社にはスマート医療の最先端となるものを作っていただきたいです。

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