紹介患者増に伴い1.43億円の増収を実現!

社会医療法人志聖会 総合犬山中央病院 様| 

社会医療法人志聖会 総合犬山中央病院(288床)

事務局長・理事 加藤様
地域連携支援センター 副センター長兼看護副部長 落合様
情報システム管理課 副課長 藤田様


導入前の課題

  • 紹介患者数を増やすべく、前方支援を強化したい
  • 開業医への具体的なアプローチ方法が分からない

導入後の効果

  • 集患戦略・行動計画の立案サポートで、訪問未経験の職員でも自信をもった訪問が可能に
  • 前年度だけでなくコロナ禍前と比較しても、紹介患者数・売上が上昇。短期間での目標達成を実現

社会医療法人志聖会 総合犬山中央病院様(以下、総合犬山中央病院)は、愛知県犬山市で1982年に開院。「地域の人々が安心して暮らせる心の支えとなる病院を目指す」という理念のもと、CTやMRIなどの先端医療機器と、高い技術をもって患者ファーストの医療の提供を心掛けてきた。近年では、ICTを活用した地域での医療情報共有にも力を注いでいる。

今回は近隣のクリニックとの連携をさらに深めて地域医療を強化するべく、インフォコムが提供する地域医療連携クラウド「mProbe」を導入。「mProbe」活用によって地域医療連携室の体制が整い、近隣クリニックからの紹介患者数と収入の増加につながっているという。同院事務局長・理事 加藤様、地域連携支援センター 副センター長兼看護副部長 落合様、情報システム管理課 副課長 藤田様に、「mProbe」の導入の経緯や決め手、その効果など率直な感想をうかがった。

 

コロナ禍を機に紹介患者が減少、収入も激減

総合犬山中央病院では、コロナ禍を境に収入が激減し、危機感をつのらせていた。背景にあったのは、近隣クリニックからの紹介患者数の低迷である。2019年までは微増が続いていたが、新型コロナウイルス感染症が流行して以降、その数は伸び悩んでいた。さらに、地域連携室が効率よく稼働できていなかった点も原因のひとつだったという。

事務局長・理事 加藤様

「地域連携室は専任者不在が続いていた上、退職してしまう職員も多く、長らく体制が整えられていないままでした。高いモチベーションで取り組める職員がいない状態だったため、具体的な取り組みが実践できていなかったのだと思います。当院の課題である紹介患者数を増やすべく、前方支援を強化したいと考えたことが、『mProbe』導入のきっかけです」(加藤様)

「単純にマンパワー不足もあったと感じています。2021年10月に地域連携支援センターの再構築を命じられ副センター長として配属された。なぜ紹介が少ないのかも地域連携室で分析ができていませんでした。戦略を立てるだけのデータが手元になかったので、どのように開業医へアプローチするべきかわからなかったことが、具体的な取り組みに移れなかった原因だと感じています」(落合様)

 

メーカーへの信頼感、手厚いサポートが決め手に

「地域連携室の体制確立」「紹介患者数の増加」を目指し、総合犬山中央病院が導入を検討したシステムが、地域医療連携クラウド「mProbe」だった。「mProbe」は、近隣クリニックごとに紹介患者数や収入の集計を行うだけでなく、診療科ごとの紹介患者を数値化したり、月ごとの推移をグラフ化したりと、多角的な分析や数値の視覚化ができるのが特徴だ。

「mProbe」では近隣クリニックの情報、紹介患者数や入院数、手術数、それに伴う収入などをデータ化することが可能。

医療機関ごとや月ごとなど、蓄積したデータを表やグラフで視覚的に表せる。

さらに分析した結果をもとに、より効果的な集患対策を練ることができる。クリニックへの訪問実績を数値化することもできるため、営業活動の管理や評価にもつなげられる。

月ごとの訪問件数を表に。いつ、どんな目的で訪問したかなどの詳細もまとめることが可能。

「分析結果から集患活動計画を立てられる、蓄積したデータから集患活動の効果を評価できるなど、データのアウトプットにとどまらない活用度の高さが素晴らしいと思いました。それを可能にしているのが、インフォコムさんの伴走型のサポートサービスです。当院にインフォコムさんのスタッフが定期的に来てくださって分析や戦略の立案をサポートしてくれるので、紹介状分析や集患戦略の経験がない病院でも安心して利用できるサービスだと思います」(落合様)

「もともとインフォコムさんの院内文書の作成や管理を支援してくれる別サービス『Medi-UNITE』を導入していたことから『mProbe』に興味を持ちました。地域連携室では個人情報の取り扱いが厳重なため、信頼できる企業のサービスであるかは重要なポイントのひとつでした。過去の取引からインフォコムさんに対する信頼感があったので、導入の決め手となりました。集患業務に不慣れな社員がいるなかインフォコムさんのサポートが受けられる点にも惹かれましたね」(加藤様)

 

クラウドシステムの導入・管理の手軽さに大きな利点あり

情報システム管理課 上段左から遠藤様、藤田様、船山様。下段左から影山様、安藤様

総合犬山中央病院では2023年1月~3月にお試し版を導入。その際に使用感などを気に入っていただき、2023年4月から「mProbe」を本格導入した。ここでは導入時のお話について情報システム管理課 副課長 藤田様に詳しく聞いた。

新しいシステムを導入する上で最初の難関となるのは、利用開始時の設定やデータの移行作業である。藤田様は導入時の作業については特段大きな負担はなかったと語る。 

「基本的な知識だけで進められるので、困ることがなく、スムーズに導入できました。はじめに年度ごとに管理した2年分のデータをインフォコムさんに渡すのみで、こちらは通常通りのオペレーションだったことから業務の圧迫もありませんでした。伴走型のサポートサービスの心強さを感じましたね。データ自体も『Medi-UNITE』から紹介患者と受付日から抜粋し、データの加工も必要ないためスムーズです。初動以外に、月1回のデータをアップロードする作業が定期的に生じますが、10分程度で終わるため導入後の負担もありませんでした」(藤田様)

「mProbe」は自社サーバーで管理するシステムではなく、インターネット上で利用できるクラウド型システムである。オンプレミスのシステムに比べ、クラウドサービスの利点についても言及してくれた。

「当院はオンプレミスのシステムがほとんどです。今回、クラウドサービスはサーバーの管理がなくなる手軽さや、セキュリティ・メンテナンスの部分で手がかからないメリットを感じています。」(藤田様)

オンプレミスの場合はセキュリティ対策や障害対応など、運用管理の面での心理的負荷も高かったと話す藤田氏。さらに、データの連携を行うとなると各システムのサーバー環境の調査や社内外を含めた関係各所との連携など、負担が大きかったという。クラウドサービスで提供される「mProbe」なら導入にかかる負担は最小限。これはシステム導入を主導する担当者にとっても大きなメリットだ。

 

導入8ヶ月で1.43億円の増収!価値ある資料は開業医との良好な関係構築の材料に

 

導入前

導入後

紹介患者数

2,211人

2,353人

紹介入院患者数

1,186人

1,317人

紹介入院収入

8.08億円

9.51億円

総合犬山中央病院の数値実績

「思った以上の結果に、経営層も含め大変喜んでいます。『mProbe』によって地域連携室が納得する集患戦略、行動計画の提案ができるようになり、自信を持った訪問につながっていると感じています。」(落合様)

地域連携支援センター 左から落合様、林様、村瀬様、大竹様

総合犬山中央病院でクリニックを訪問している事務員2名のうち、1名は全くの未経験者だった。しかし、「mProbe」導入で訪問の行動計画が立てやすくなったことや、伴走型のサポートサービスによって、経験のない職員でも一人で訪問ができる環境を整えることができた。

「『mProbe』の導入が、訪問未経験の職員が一歩踏み出すきっかけを作ってくれました。今では開業医の先生方と何気ない会話ができるほど良い関係性が築けています。さらに、これまで紹介のなかったところにいかに紹介してもらえるか、改めて考えるきっかけにもなっています」(落合様)

「mProbe」の伴走型のサポートサービスでは、実績レポートなど連携クリニックに提示できる資料のフォーマットがあり、営業資料として活用できる。そのサービスも総合犬山中央病院ではフル活用しており、開業医からも喜びの声が届いているという。

「紹介内容を数値化した資料を連携クリニックにご提示しているのですが、開業医にとっても自院の状況が見えるため、とても良いと褒めていただきました。地域連携は開業医の先生方の協力が必要不可欠です。訪問する際に、開業医の先生方に喜ばれる価値の高い資料を持っていくことで、良い関係性づくりに役立っています。何より地域連携室のスタッフとmProbeの皆さんとのコミュニケーションが1番でしたね。」(落合様)

 

さらなる患者数増、収入向上を目指して

国が医療費の削減を主導している現在、医療機関の経営は年々厳しさを増しています。そんな中、「mProbe」の導入で大きな成果を得ることができた総合犬山中央病院。落合氏は現状に満足せず、今後も「mProbe」を活用し、患者数・収入の向上を目指したいという。

「病院の経営も厳しい時代なので、いかに当院にしかない戦略で、特別化を図っていくことが大事だと考えています。当院はドクターも非常に協力的で、消化器科のゴッドハンドといわれる内視鏡に優れた医師がいるなど強みもあるので、これからはもっと全面的に特別化を図って集患に活かしていきたいと思っています。冬は毎年忙しい時期なので、勝負はこれから。このまま継続して、数値が増えることで戦略と成果が本物だと言えると事務員にも伝えています。今後も『mProbe』を活用し、当院ならではの戦略立案に活用していきたいです。インフォコムさんのお力をぜひ今後もお借りしたいですね」(落合様)

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