ORCAレセプトと連携する電子カルテ。提案してくれたのは、セコムでした。

医療法人永犬丸 むらかみ内科クリニック

北九州市で開院から12年、地域医療に貢献している「永犬丸むらかみ内科クリニック」。ここで、既存のレセプトシステムを活かしながら電子カルテの導入が進められました。その経緯やメリットについて、村上院長にお伺いしました。

 

院内サーバー方式のレセプトシステムと組み合わせて。

「患者様にご提供する医療サービスの質の向上や、院内スタッフの能力の活用、そして私が目指す医療実現に向けて、まさにベストな選択ができたと思います。」と今回のセコム・ユビキタス電子カルテ導入について村上院長は語る。(以下、カッコ内同様)。
むらかみ内科クリニックでは院内サーバー方式のレセプトシステムを利用していたが、さらなるステップアップとして電子カルテの導入も検討された。「そんな時、セコムさんから提案があったのです。日本医師会標準のレセプトシステム『ORCA』とセコム・ユビキタス電子カルテ、双方を連携させて運用する案はどうですか、と。そんな提案をしてくれたのは、セコムさんだけでしたね。」
ORCAは院内サーバー方式のため、それまで使いなれたシステムと同様の操作性が期待できるほか、大量のレセプト処理も常に安定した稼働が維持できる。また、クラウド方式のセコム・ユビキタス電子カルテであれば、端末用PC増設や往診の際のモバイル運用なども柔軟に対応できる。

 

スタッフに大きな負担をかけることなく導入。

ORCAレセプトシステムとセコム・ユビキタス電子カルテ、双方を連携させた、むらかみ内科クリニック独自のシステムは、2011年9月に稼働を開始している。2つのシステムはともに期待通りの使いやすさで、すぐに日々の診療にとけ込んでいったという。ORCAは、それまで慣れ親しんだレセプトシステムと変わらない使い勝手だったそうだ。セコム・ユビキタス電子カルテもまた使いやすく、少ない研修でもスムーズに使い始めることができた。このように、スタッフに大きな負担をかけることなく導入できた点も、村上院長は評価している。

 

待ち時間の大幅短縮など、患者様にメリットが。

「医師は、患者様に向かったら、治療を考えることだけに没頭すべきだ。」という村上院長の方針より、電子カルテやORCAの入力作業は医療秘書が行っている。一つのカルテ情報に複数の端末から同時にアクセス、入力できるセコムの電子カルテならではの利用方法だ。診察と並行して症状などの情報が逐次入力され、受付とリアルタイムに共有されている。以前は診療終了から会計まで、紙カルテのチェックなどで、15分程度の待ち時間があったが、これが通常は即時に、混雑時でも5分程度に短縮された。
「当院では地域のかかりつけ医として、どんな些細なことでもご相談いただきたい。そのためにはできるだけ患者様をお待たせすることなく、いつでもお気軽にご利用いただけるような環境を整えておくことが、とても大切だと思っています。」
このほか、大学病院から専門医と医療情報の共有が容易になった、病院や投薬歴などが時系列で確認でき、より詳細で的確な治療が行えるようになった、紙カルテの管理からスタッフが解放され、患者様の対応など本来業務に集中できるようになったなど、メリットは数多い。
今後は、往診への活用や診療情報の患者様への提供など、この電子カルテ本来の機能を活用した医療を展開していきたいと村上院長。あくまでその目は、患者様に向けられている。

 

※記事中の役職者名については、取材当時のものです。

「日経メディカル」より転載

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