高いチームワークで健診業務をこなされてきたメドック健康クリニック。問診や当日の結果説明に時間をかけられていることから受診者様のリピート率も高い。
そんなメドック健康クリニックが、2018年4月にHosPad健診誘導システムを導入。その経緯と効果について、院長と事務長に話を伺った。
1990年、前院長が健診施設を開院されました。
現在はクリニックも併設され、幅広く地域の健康を支えられています。
院長「今でこそ“予防医学”が大切と言われるようになりましたが、当時はまだそういった意識も高くなかったと思います。そんな中、健診施設を開き、自覚症状が無くても健康状態をチェックし、早い段階から生活改善、予防することの大切さを人々に伝えていたと聞いています。私も診察をしていて、もう少し早期に発見できていればと思うことが多々あります。病気になられてから治療で救える数よりも、予防で救える数の方が多いのではないでしょうか。前院長も開院するにあたってそういったことを痛感していたのかもしれません。」
そんな予防医学に対する強い想いが今も受け継がれているメドック健康クリニックですが、施設内は落ち着きのあるアットホームな雰囲気です。余裕すら感じさせるスタッフ様の柔らかい笑顔が、より一層居心地の良さを生み出しているように思えます。
Q、HosPad健診誘導システムを導入された経緯を教えてください。
院長「うちは日々の業務の中で形成されたチームワークの高さで受診者様をスムーズに案内してきました。しかし、新たなスタッフを迎えた時に、このチームワークでこなしてきた部分をどう伝えればいいのかという悩みが出てきました。 マニュアル化を進めてはいましたが、完遂させるのはとても難しいと感じていました。そんな時にHosPadの話を耳にし、さまざまな業務をシステムに置き換えることで、抜本的に解決できるのではと考えました。」
Q、スタッフ様の反応はどうですか?
事務長「以前は滞りなく検査が進んでいるかどうか、スタッフが自分の持ち場を離れて確認しにいくことがありました。それが持ち場を離れなくても管理画面で全体の流れを把握できるようになり、本来の業務に集中できるようになったと聞いています。医療専門職も専門外の業務が多かったため、新しい環境に満足してもらえています。」
院長「あとは、検査値の自動取込によって業務がだいぶ減ったと聞いています。入力が必要なものも、クラークではなく技師や専門医が入力しています。できるだけファーストタッチの人間が入力することで他のスタッフの業務が減りますし、ワンクッション挟む間に生じるミスも防ぐことができます。HosPad誘導支援システムにより、全体最適を図ることができていると思います。」
Q、受診者様の反応はどうですか?
院長「待ち時間が短くなったとよく言われます。当日の内科診察においても、以前は前半の時間帯が少人数となり空き時間も生じていた一方、後半は受診者様が集中して長くお待たせしてしまうような状態になっていました。今は早い時間帯から継続的に内科診察が行え、終了する時間も早くなっています。」
Q、HosPadに搭載されているアプリはいかがですか?
事務長「dマガジンが好評です。以前は待ち時間対策に雑誌を置いていましたが、数に限りがあり、種類も少ないため『見たい雑誌を他の人が持っている』『見たい雑誌がない』『紙面に汚れや破損がある』といった声がありました。受診者様の年齢層も幅広いため、購入する雑誌の選定にも苦労していました。そういった悩みがdマガジンで全て解消され、受診者様にもとても喜ばれています。」 院長「私も、受診者様から話題に挙がりそうな医療関連記事をdマガジンでチェックしています。」
事務長「dマガジンやゲーム、過去の検査結果まで、待ち時間中に見られるものが多くなったことで、受診者様の視線がHosPadに向き、周りを気にされなくなりました。以前は健診コースが違うことによる順番の変動を見て、自分が抜かされたとお思いになる方もいらしたため、こういった効果もあって助かっています。」
Q、導入前に気にされていたご高齢の受診者様の反応はどうですか?
院長「不便に感じられるようなことは無かったです。こういうデジタル化の流れを理解されており、すんなりと受け入れられる方が多かったです。」
事務長「HosPadをお渡ししても、次の案内のお声がけをしたり、足が悪い受診者様には付いて回るなどの気配りは欠かさないようにしていますので、ご高齢の受診者様にもスムーズなご案内ができています。」
メドック健康クリニックでは、受診者様にアンケートを実施されています。
院長「HosPadを導入する前は待ち時間に関する要望が多かったのですが、今は設備に関する要望が多くなってきました。待ち時間の不満が解消されたことで、その他改善ポイントの優先順位が見えてきました。引き続き前向きに取り組もうと思います。」
そうおっしゃりながら、アンケートの結果を見せてくださいました。驚いたのは自由記入欄のコメントの多さです。
厳しくも愛情のある指摘が欄一杯に書かれており、この施設をより良くしようという熱い気持ちが感じられました。受診者様の声に真摯に耳を傾ける姿勢が受診者様にもよく伝わっているのだと思います。
またこんなコメントもありました。『職員一人一人を大切にされている病院なのだと感じました。こちらも安心できます』
業務改善に尽力されるなど、スタッフ様ともしっかり向き合われてきた結果が、受診者様にとっても居心地の良い施設を作り上げているのだと思います。
HosPad健診誘導システムが果たせる役割も大きくなっていくよう我々も努力を重ねていきたいと思います。