患者さんにとって本当にいいこと

刈谷豊田総合病院 様| 

刈谷豊田総合病院 様

■病床数:607床
■導入窓口:株式会社パースジャパン様

病院長 鈴木 克昌さん

病院格付けランキングで愛知県の第3位(週刊ダイヤモンド2008/6/14)に輝き、現在日本中の注目を集めている病院があります。それが刈谷豊田総合病院です。刈谷豊田総合病院には、病院ICカード・ホスカがすでに導入されていましたので、私たちは病院への取材をお願いしていました。ところが、取材予定の1週間前の雑誌発売の新聞広告の見出しに、安心度ランキング愛知第3位「刈谷豊田」の名が踊ったのです。病院ICカード・ホスカの取材は、話題の病院の熱い雰囲気の中で行われました。

 

刈谷市とトヨタグループの病院

刈谷市は、名古屋駅から東海道本線で15分のところにある、人口15万人の工業都市です。工業とはトヨタのクルマづくりです。刈谷豊田総合病院はその名の通り、刈谷市とトヨタグループ7社により昭和38年に設立されました。
 刈谷豊田総合病院は、現在607床1000人以上のスタッフが患者さんを支えている、大病院です。病院の基本理念は、社会貢献そして患者第一主義。「患者さんにとって本当にいいことなのか?」という問いかけを、絶えず繰り返している病院です。そして、刈谷豊田総合病院は、ISOを取得している、病院としては珍しい病院です。2000年にはISO14001(環境マネージメント)、2006年にはISO9001(品質マネージメント)を取得しています。
 患者さんという顧客満足のためにすべての努力を傾けているこの病院で、病院ICカード(ホスカ)はどんな活躍をしているのでしょうか。鈴木克昌病院長にお話を伺いました。

セキュリティが生んだアメニティ

インタビューの前に、雑誌での「安心ランキングベスト3」入りの話をしました。
「あれはビジネス、仕事をする方が読む雑誌ですね。医学や病院関係者の本じゃありませんよね」「反響は大きいと思います」 病院長の目は一瞬、少年のように輝きました。

Q、病院ICカード(ホスカ)を導入された動機をご説明いただけますか。
「病院というところは人が自由に出入りできるところでなければいけません。しかしそれと同時に、厳格なセキュリティが必要です。それに合致するのがICカードを使った管理ではないかと、思ったからです」
「病院というところは、平常心で来られるんじゃなくて、患者さんも家族の方々も心配と不安で来られます。患者さん第一に考えますと、明るく癒される病室を持った病院であることが必要です」

Q、病院ICカード(ホスカ)は、患者さんのベッドサイドでも、活躍しているようですが。
「入院する患者さんには、ICカードを持っていただきます。ベッドサイドモニターで、映画、インターネットができます。それと、食事の献立も選べるんです」
「ベッドサイドだけではないんです。売店とか自動販売機でも使えます。サイフを持ち歩かなくても、ICカードだけを持っていけば、なんでもできる。たいへん便利になったと思います」

Q、職員のみなさんの病院ICカード(ホスカ)の評判はどうですか。
「職員はいま、ICカード1枚で、ジュースを買ったり、パンを買ったり・・・非常に便利だと、みんな言っています」

Q、では、大局的に、病院にとっての病院ICカード(ホスカ)はどうでしょうか。
「病院で、ISOを取っているところは、大きな病院ではないと思います。医師も看護師も事務の方も、コメディカル(医療技師)も、みんなひとつの目標に向かってがんばっています」
「常に患者さんになにがいいかを考える。それに合致するのが病院ICカードです。患者さんはラクになっている。便利になっているんです」

Q、トヨタグループの病院としての刈谷豊田総合病院の未来はどうなりますか。
「トヨタグループから、具体的な指令があるわけでは、ありません。しかし、トヨタグループの会社はみな、世界的な会社です。病院だけが、世界的になれていないんです。まだまだ、です」
「世界的に、まず日本でも有数の病院になるために、これからも、見直し、検討、改善でがんばっている、非常に元気のいい病院です(笑)」

発明と世界

トヨタグループの精神の象徴は、発明王の豊田佐吉(とよださきち 1867~1930)です。佐吉は24才のときに、最初の発明である「豊田式木製人力織機」を完成させます。  発明のポイントは外国製に勝つことです。高価な金属を使わずに、安価な木を使いました。  その後も佐吉は挑戦を続け、生涯に119件もの発明をし、発明王と呼ばれるようになります。  佐吉から学べることがもうひとつあります。それは世界です。グローバルな発想です。発明と世界。佐吉の精神は、ここ刈谷豊田総合病院にも生きていました。  病院ICカード(ホスカ)は、「患者さんにとって本当にいいことなのか?」この設問に、病院長と病院スタッフは、合格点を与えてくれました。しかし、病院長の「まだまだ・・・見直し、検討、改善」の声が、大きな響きとなって残りました。  病院ICカード(ホスカ)の夢も、「発明と世界」で、大きくふくらんできました。

刈谷豊田総合病院様 導入システム

導入製品・サービス