遠隔画像診断システムの導入・選定にあたり以下のような疑問やお悩みをお持ちではないでしょうか。
おすすめの遠隔画像診断システムを12個紹介していきます。個別の企業を知る前に、選び方を知りたい場合はこちらをご覧ください。
ホスピネットは、セコムグループが提供する遠隔画像診断システムです。読影医と話せるシステムがあり、撮影方法のサポートも提供しています。
さらにサポートセンターも設けていて、スタッフ経由で読影医に要望を伝えることも可能です。また、データのバックアップなどもしっかり取っています。セコムグループならではの安心かつ丁寧なサービスと言えるでしょう。
ホスピネットの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 約100名(2022年8月時点) |
特徴 | セコムグループの提供する読影サービス。機器のレンタルは必要になるが、緊急読影やダブルチェックにも対応しており、高品質なサービスが特徴的。 |
京都ProMed CLは、少ない件数から利用できるサービスです。初期費用や導入費用はかかりません。1件ごとに利用料金が設定されており、必要な分だけ依頼することが可能です。
システムは、ホームページの問い合わせフォーム経由で申し込みできます。専用ツールに画像をアップロードし、完了したら、オンライン上でレポートが返却されます。
件数が少なくて、医師もサービスも導入するのに迷う施設におすすめと言えるでしょう。
京都ProMed CLの比較ポイント
製品情報
費用 | CT、MR、RI、3000円/件 |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | 少ない件数から利用できる遠隔画像診断システム。簡易タイプであれば、初期費用無料で使用できる。 |
radioplat(ラジオプラット)の特徴は、その料金体系のわかりやすさです。1検査、検査種、画像枚数で料金を決めているため、費用面の心配が必要ありません。
また、電話やメールで読影した専門医との連絡も可能です。検査内容も眼底検査や心臓など幅広く行なっています。安心して利用できるサービスと言えるでしょう。
radioplat(ラジオプラット)の比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ(1部位から受付可能) |
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依頼受付 | 平日9:00~17:30 土曜9:00~17:00 |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | 1検査毎に料金設定があり、料金体系がわかりやすい。撮影の相談や比較読影や再読影にも対応しており、サービスも充実している。 |
エムネスは、オンライン型の遠隔画像診断システムです。初期工事は必要ありません。最短3日から利用をスタートできます。
LOOKRECというクラウドシステムを利用したサービスで、直感的に操作することが可能です。クラウドを介してリアルタイムでの画像共有ができます。マニュアルも完備しており、データもクラウド上に残ります。業務効率化が図れるサービスと言えるでしょう。
遠隔画像診断システムを早く導入したい、業務の電子化を進めたい施設におすすめのサービスです。
遠隔画像診断サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | およそ10名以上(2022年8月時点) |
特徴 | クラウドシステムを利用した遠隔画像診断システム。専用プラットフォームの利用で業務改善も図れる。 |
Tele-RADは、遠隔読影のサービスとして1番おすすめです。
Tele-RADを運営している株式会社ドクターネットは、人材派遣業も行なっており、多数の放射線専門医と繋がりがあります。その繋がりを活かして、その国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを築き上げているため、安定的なサービスを供給可能です。肝心な時に納期が伸びるということはありません。
また、読影を行うスタッフの多さを活かしたオプションも豊富に取り揃えています。朝イチでの緊急対応、2時間以内にレポートを発行する至急サービス、休祝日や夜間のサービスも行なっています。緊急で対応したいときに使用できないという心配はありません。
サポート体制も充実しており、常時オペレーターが20名以上いるため、不明点や納期対応などをスムーズに行えるのです。
さらに、特殊モダリティや、肺がんCT・マンモグラフィなどの検診にも対応。幅広い読影が行えます。業界トップのサービスのため、迷ったらこのサービスを選ぶのがおすすめです。
Tele-RADの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 通常平日9時~18時、21/365サービス(有料オプション)平日18時~9時及び日曜祝日の終日 |
登録読影医師数 | およそ820名以上(2022年2月時点) |
特徴 | 国内最大規模の放射線診断専門医プラットフォームを持つ。サブスペシャリティに特化した高品質な読影レポートを希望納期にお届け。 |
株式会社ネットホスピタルの提供する遠隔画像診断支援サービスは、柔軟なサービス体系が特徴です。件数が多い施設には月額でのサービス、件数が少ない施設には1回から利用できるワンタイムでのサービスを提供しています。
また、オプションとして至急読影も行なっています。オペレーティングセンターも完備しており、安心して利用できるサービスと言えるでしょう。
また、ワンタイムのサービスは、専用アプリで簡単に開始できます。遠隔画像診断システムをとりあえず使ってみたいという施設におすすめです。
遠隔画像診断支援サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | ワンタイム 4000円/件 |
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依頼受付 | 月〜土 9:00〜17:00 |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | 施設の状況に合わせて、月額サービスとワンタイムサービスのどちらかを選択できる。オペレーションセンターもあり、不明点があっても安心して利用可能。 |
Y’sReport(ワイズレポート)は、専用のシステムを利用した高品質な読影が特徴のサービスです。診断結果も翌営業日に帰ってくるためレスポンスも早いです。また、サポート体制もしっかりしています。緊急依頼にもオプションで対応しており、安定感の高いサービスと言えるでしょう。
また、専用システムは院内の電子カルテなどとも連携できるため業務効率化にも繋がります。
システムとしての平均的なレベルが高く、大きく業務改革を進めたい施設におすすめのサービスです。
Y'sReport(ワイズレポート)の比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 76名(2022年8月時点) |
特徴 | 高品質な診断とレポートが特徴。専門医と経験豊富な専門医による2次読影に対応していて、診断レポートの校正も専門職が行なっている。 |
株式会社SEMの遠隔画像診断サービスは、専用のクラウドシステムを利用します。また、遠隔で読影する診断センターが全国に3箇所あり、全国どこからでもシステムを利用することができます。
また、専用のシステムはアプリでも直感的に操作可能です。診断結果も分かりやすい日本語でレポートにするため、非常に使いやすいサービスと言えるでしょう。
院内システムとの連携も可能なため、業務効率化を考えている施設におすすめです。
遠隔画像診断サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | 遠隔診断システムSEM Cloudを利用した読影サービスが特徴です。院内システムと連携で業務効率化が可能。 |
名古屋を中心とした中部地方に強みのある遠隔読影サービスです。イー・メディカルソリューションズは医療用ソフトウェアの開発も行なっているため、病院ごとにきめ細やかなサービスを提供できます。
現場を見た上でプランを提案してもらえるため、サービスについて知らない状態でも安心して相談可能です。
遠隔読影サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | 緊急読影に対応しており、3Dワークステーションの処理画像付きで読影レポートを作成する。 |
株式会社エスフィルの提供するサービスの1番の特徴は、お試しできることです。クラウドパッケージであるEsPACS Smart(評価版)を利用し、動作環境や使用感を確かめられます。
そして、EsPACS Smartは、放射線医の読影医が開発に関わっています。システムありきでの開発はされていません。業務のスムーズさに強みがあります。現場に寄り添ったサービスと言えるでしょう。
エスフィル遠隔画像診断サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | ICT環境の構築もセットで可能な遠隔画像診断サービス。2次読影、3次読影、ブラインドでの読影も対応しており、安心感が強い。 |
株式会社イリモトメディカルのサービスは、健診の読影に強みがあります。独自のシステムを利用して、高齢者や学校などの健診にも対応しています。診断としては、胃部造影・胸部単純写真・マンモグラフィ・肺がん検診CT・脳ドックMRIが対応可能です。
また、無料テスト診断で品質をチェックすることもできます。施設にあったサービスか導入前に確かめられるため、安心してサービスを利用できると言えるでしょう。
健診遠隔画像読影サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 要問い合わせ |
特徴 | テスト診断で品質のチェックが可能。気胸、活動性肺結核などの緊急案件に対しては至急での報告も行なっている。 |
インテリジェントヘルスケアの提供するサービスは、初期費用と初年度の月額基本料が無料です。そのため、大幅なコスト削減にも繋がります。
また、読影実績は年間で10万件です。幅広いメニューで読影を行なっており、読影レポートは翌日に返信されます。ダブルチェックにも対応しており、品質面で安心できると言えるでしょう。
遠隔画像診断サービスの比較ポイント
製品情報
費用 | 要問い合わせ(初期費用と初年度月額基本料無料) |
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依頼受付 | 要問い合わせ |
登録読影医師数 | 30名 |
特徴 | 初期費用と初年度月額基本料が無料のため、コスト削減が可能。読影レポートも翌日に届くため、スピーディーに利用できる。 |
遠隔画像診断システムの選び方には4つのポイントがあります。機能と料金によって大きく変わるため、内容を把握することが必要です。それでは、どのようなポイントがあるのでしょうか。
ここでは、具体的なポイントについて解説していきます。
遠隔画像診断システムには、2種類のタイプがあります。専用機器レンタルタイプとオンラインタイプに分けて紹介します。
インターネット回線とプロバイダ契約があれば導入できます。必要な機器を調べて、購入する手間はかかりません。依頼用の専用端末機器をメーカーからレンタルするため、スムーズに稼働できるのが特徴です。
ただし、デメリットとして、機器の設置スペースや配線工事が多くなり、導入まで数週間かかるケースもあります。さらに工事費用もかかります。導入が大がかりになるため、しっかりと検討することが必要です。
レンタルタイプで特におすすめは2つ。「Tele-RAD(株式会社ドクターネット)」は、国内最大の放射線診断専門医プラットフォームを使用したサービスです。CTやマンモグラフィなどほとんどのモダリティに対応できるほか、納期対応に強みがあります。
「遠隔画像診断支援サービス(株式会社ネットホスピタル)」は経験豊富な医師が読影を行うため、診断結果の信頼性に強みがあります。
もうひとつの遠隔画像診断システムの種類は、オンラインタイプです。インターネット回線に加えて、OSやスペックの指定があるケースが多い傾向にあります。ただ、設置スペースや配線工事は必要ありません。さらに、導入3日で始められるサービスもあるので、手軽に導入することが可能です。
専用機器レンタル、オンライン、どちらの遠方画像診断システムも一長一短と言えます。施設のネット環境、スペース、予算、取れる時間を考慮してどちらのタイプにするか決めましょう。
オンラインタイプのおすすめ企業は、「遠隔画像診断サービス(株式会社エムネス)」。クラウドシステムならではの使いやすさに強みがあります。
「京都ProMed CL(京都プロメド株式会社)」は少ない依頼枚数から申し込めるため、読影件数が多くない医療機関でも使うことができます。
遠隔画像診断システムは、月の読影件数によって費用が変わります。基本的な費用形態は、「導入費用」+「月額基本料金」+「読影1件ごとの費用」+「オプション利用料金」です。
また、依頼件数によっても異なります。ただ、価格表や料金を公開していないメーカーも少なくありません。自施設の依頼件数を把握し、複数のサービスの相見積を取ることがおすすめです。
もし、月の読影依頼件数が少ない場合や依頼がゼロの月がある場合、導入費用や月額基本料金が割に合わない可能性があります。そうしたケースでは、導入費用と月額基本料金が無料で、依頼した件数分の料金だけで済むサービスを選ぶようにしましょう。
なお、株式会社ネットホスピタルではワンタイム読影サービスを提供しています。必要なときだけ、少量の読影サービスの利用が可能です。依頼がある月と依頼がない月のバラツキが大きい施設におすすめと言えるでしょう。
読影後のレポート返信のレスポンスによっても料金が変わります。基本的に、通常読影は平日の日中に受け付けて、依頼日の翌営業日中に返信されることが多いです。また、平日夜間や土日祝の対応はオプションになる場合もあります。CTやMRIといった専門性の高い読影は、日数がかかるケースも少なくありません。
例えば、速いレスポンスが欲しい時には、緊急読影をオプションで提供していることもあります。オプション料金はかかりますが、依頼から1〜2時間で返信されるケースが多いです。料金設定はメーカーによって異なるものの、「求める返信スピードを満たしているか」「料金設定は納得できる範囲か」などについてはしっかり確認するようにしましょう。
緊急・至急読影に対応しているサービスとしては、「Tele-RAD|株式会社ドクターネット」があります。受付後2時間で返却しており、早急なレポート対応が多い施設にはおすすめのサービスです。
二次読影、ブラインドのダブルチェックに対応しているかも重要です。遠隔での画像診断となると、信憑性が担保できない可能性があります。施設側が読影する人のスキルを把握していないため、どうしても不安は残ってしまうでしょう。
その点、1人ではなく2人以上で読影を判断できると安心です。また、読影依頼やレポート内容の質問に対応しているかを併せて確認するとより安心できます。
ダブルチェック対応のおすすめサービスは、「Tele-RAD|株式会社ドクターネット」です。放射線診断専門医が820名以上登録しており、ダブルチェックのシステムも出来上がっています。コンスタントに高品質なレポートを貰えるため、品質を担保したい施設におすすめです。
普及が進んできた遠隔画像診断システムですが、選び方には様々なポイントがあります。またメーカーによって機能面の強みが大きく変わります。また、使い方によっては、業務改善も可能です。
課題をしっかり検証したうえでかけられるコストを把握し、システムを導入するようにしましょう。