病院・クリニックがSNSを活用する効果や各SNSの特徴を紹介!

更新日 2024.02.07
投稿者:豊田 裕史

LINEやTwitter、Instagram、Facebookなどのインターネット上で交流ができるサービスのSNS(ソーシャルネットワークサービス)。利用者は年々増加しており、今や重要な情報発信手段のひとつとなっています。
SNSと聞くと個人が利用するイメージがあるかもしれませんが、病院やクリニックが利用しているケースも珍しくありません。
本記事では、病院・クリニックがSNSを活用することで得られる効果やメリット・デメリット、各SNSの特徴について紹介します。SNSを活用して、病院・クリニックの認知度を上げたい、患者数を増やしたいと考えている方はぜひご覧ください。

SNSの活用は病院における患者数の増加に効果的?

病院やクリニックがSNSを利用することで、認知度の向上や、ブランドイメージの定着、患者数の増加に効果が期待できます。

今やスマートフォンの利用率は、「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると92.7%です。利用率の増加にともなって、スマートフォンでSNSを利用する時間も年々増加しています。

そのため病院やクリニックは、SNSを活用することで多くの方に病院・クリニックの情報を届けることができます。

さらに、新型コロナウイルスの蔓延によって、感染防止対策のため家で過ごす時間が増えました。在宅時間が増えた分、22.7%の人がSNSを利用する時間が増えたと答えています。

こうした時代背景もあいまって、SNSの活用はますます重要性を増しています。



病院が集患の手段としてSNSを活用するメリット

病院やクリニックのSNS利用のメリットには以下があります。

  1. 無料・低価格で始められる
  2. 患者様と気軽にコミュニケーションが可能
  3. 病院のイメージを周知できる

ここでは、各メリットについて詳しく見ていきましょう。


メリット①無料・低価格で始められる

患者数を増やして収益をアップさせたいのに、高額な宣伝費用がかかってしまえば、収益アップは難しいです。また、宣伝しても患者様が訪れなければ、宣伝費でマイナスになってしまう可能性もあるでしょう。

その点、多くのSNSは基本的な利用は無料です。無料で開始できるため、開始時のコストがかからず気軽に始められます。

無料のままでも活用できるSNSですが、より宣伝効果を高めるために有料プランに変更する場合もあります。特に、ビジネス向けに利用できるLINE公式アカウントであれば、月額5,000円から利用可能で、送信できるメッセージ数の上限がフリープランの1,000通から15,000通にになります。


メリット②患者様と気軽にコミュニケーションが可能

SNSは発信する側と受け取る側で、気軽にコミュニケーションを取れることが特徴です。

患者さんの意見を聞いたり、患者さんが抱える疑問や悩みに回答したりと、病院と患者さんどちらにもメリットがあるでしょう。


メリット③病院のイメージを周知できる

はじめて訪れる病院やクリニックは、どのような雰囲気かわからない患者さんもいます。SNSで病院の雰囲気やスタッフについて情報を発信することで、病院のイメージを伝えることが可能です。

事前にSNSで病院やクリニックの雰囲気をつかめれば、患者さんも安心して訪れやすくなるでしょう。



病院がSNSを活用するデメリット

病院がSNSを利用するメリットがある一方で、デメリットがある点にも注意しましょう。ここでは、次にあげるデメリットについて詳しく解説します。

  1. 炎上するリスク
  2. 定期的な更新が必要
  3. 成果が出るまでに時間がかかる

デメリット①炎上するリスク

SNSには投稿内容に対して、批判や誹謗中傷などが集まって炎上するリスクがあります。炎上してしまうと病院やクリニックにネガティブなイメージが定着してしまい、患者さんが離れていってしまう可能性があるでしょう。

炎上する原因としては、内容を読んで不快に感じる投稿や、不適切な内容が含まれる投稿などがあげられます。また、医療機関ならではの患者様の個人情報に関する守秘義務違反や、プライバシーの侵害にも注意が必要です。SNSに投稿した写真に、患者さんの名前などの個人情報が映り込まないようにしましょう。また有名人が来院した際に、無断でSNSに書き込んで炎上してしまったというケースもあるので気を付けましょう。

ですが、発信する側に非がなかったとしても、批判や誹謗中傷が集まる炎上リスクを完全には避けられません。そのため、どれだけ気をつけていてもSNSを利用する上で、炎上するリスクは付きまとうことを知っておきましょう。


デメリット②定期的な更新が必要

SNSは、ホームページのように作成した情報が固定されているものではなく、新しい情報がどんどんと流れていきます。そのため、SNSで多くの方の目に触れるためには、定期的な更新が欠かせません。

更新がとどこおってしまうと情報が目に留まらなくなり、フォローしていてくれた方が離れていってしまう可能性があります。せっかくSNSを使っても、人の目に触れなければ、宣伝効果はほとんどありません。

SNSを有効に活用するためには、情報を発信し続けていくことが重要です。


デメリット③成果が出るまでに時間がかかる

SNSは、利用してすぐに多くの方の目に触れるようになるわけではありません。多くの人に見てもらえるようになるために、フォロワーが増えるよう、様々な手段で発信をしていく必要があります。

SNSを始めたからといってすぐに成果は出ません。成果が出るまでには時間がかかるでしょう。そのため、効果の即効性を求めている方にとっては不向きでしょう。

また、単純に継続していれば成果が出るとも限らないことに注意しなければなりません。多くの方の目に触れるようにするには、SNSを運用する知識や技術が必要です。

SNS運用のテクニックについては、下記の記事で解説しています。




病院で活用できるSNSとそれぞれの特徴


各種SNS


SNSには数多くの種類があり、どのSNSを利用すれば良いのか迷ってしまうことでしょう。ここでは、病院で活用できるSNSとそれぞれの特徴について解説します。


①Facebook

国内ユーザー数 : 2,600万人(※2019年7月)

ユーザーの年齢層(利用率): 最多:30代(48%)次点:40代(39%)

  • ユーザーの年代が高い
  • 実名性が高い
  • ビジネス利用が多い

Facebookは他のSNSに比べて、ユーザーの年代が高いSNSです。登録する際には実名での登録が基本となります。実名性が高いことで安心感があり、ビジネス面で利用する方が多いSNSです。

フォーマルな印象が強いSNSであるため、基本的な病院情報やイベントの宣伝などに向いています。


②Instagram

国内ユーザー数 : 3,300万人(※2019年6月)

ユーザーの年齢層(利用率): 最多:10代(69%)次点:20代(68.1%)

  • 10代〜30代で50%以上の利用率
  • 男性よりも女性の利用率が高い
  • 写真や動画がメイン

Instagramは、10代〜30代の女性を中心に利用されているSNSです。写真や動画がメインとなるため、投稿する際にはビジュアル面やわかりやすさなど、視覚的な魅力が重要となります。

若い女性に向けた情報発信をしたい病院やクリニックにおすすめです。


③Twitter

国内ユーザー数 : 4,500万人(※2017年10月)

ユーザーの年齢層(利用率): 最多:20代(79.8%)次点:10代(67.6%)

  • 140文字以内の文字数制限がある
  • 匿名性が高い
  • 情報の拡散性が高い

Twitterは、10代〜20代で特に高い利用率を示すSNSです。

ツイートといわれる投稿では、140文字以内・画像4枚まで・動画140秒までと、他のSNSに比べて投稿内容に制限があります。そのため、わかりやすくまとめることが大切です。

また、ツイートを見た人がそのツイートを拡散するリツイートといわれる機能があり、リツイートをうまく誘うことで不特定多数の方に向けて情報を拡散しやすい特徴があります。

多くの方に向けて病院やクリニックの情報発信をしたい方は、Twitterがおすすめです。


④LINE

国内ユーザー数 : 8.900万人(※2021年6月)

ユーザーの年齢層(利用率): 最多:20代(97.7%)次点:40代(96.6%)

  • 全年代での利用率が高い
  • アカウントを知らなければ発信不可

LINEは、全年代での利用率が90%を超えるSNSです。

アカウントを知っている人でなければコミュニケーションが取れないため、アカウントを登録しなければなりません。アカウントを登録してもらうために、ポスターや広告などで導線を確保する必要があります。

高齢者の利用者数も多いSNSであるため、高齢者を含めた全年代に情報を発信したい方におすすめです。


⑤TikTok

国内ユーザー数 : 950万人(※2019年2月)

ユーザーの年齢層(利用率): 最多:10代(57.7%)次点:20代(28.6%)

  • 15秒〜3分のショートムービー専門
  • 拡散性が極めて高い

TikTokは、10代〜20代の利用が中心のショートムービー専門のSNSです。15秒〜3分程度の動画を投稿するため、短時間で興味をひきつける動画を作成することがポイントとなります。

10代〜20代の利用が高く、視覚的・映像的な魅力が求められることから、美容医療系の病院やクリニックで活用されるケースが多いです。



SNS活用における病院のブランディングとは

ブランディングとは、ブランドを確立するための様々な活動を指して使われる言葉です。病院においては特徴や強みを示して、患者さんから選ばれるようにする活動を意味します。

患者様は自分の体を診てもらう病院を選ぶ際には、なるべく良い病院へ行きたいと考えるのが当然です。しかし、病院は実際に行ってみないと雰囲気やスタッフについてわからないことが多く、病院選びに迷っている場合が多いです。

SNSを活用してブランディングをおこなうことにより、病院やクリニックについて知ってもらうと、患者さんも安心感を持って受診できるようになるでしょう。

SNSでのブランディングは、病院やクリニックの供給に対して、需要がマッチした”ターゲット患者さん”に情報を提供することが重要となります。なぜなら、ニーズが異なる患者様さん情報を発信しても、病院を訪れるきっかけにならないからです。

例えば、産婦人科の情報発信を40代〜50代の男性に向けて発信しても、効果は乏しいと考えられます。そのため、SNSを活用して病院のブランディングをおこなう際には、各SNSの特徴を理解し、自院にマッチしたターゲットを狙ったSNS運用を心がけましょう。



SNSを活用して病院における患者数の増加につなげましょう

医療機関のSNS活用

本記事では、病院やクリニックにおけるSNSの効果について解説しました。

SNSの利用者数が年々増加している昨今において、病院やクリニックの宣伝にSNSを利用するのは有効な手段のひとつです。しかし、SNSならばどれを利用しても効果があるとは限りません。自院の特徴を踏まえて、最適なSNSを利用することが大切です。

今回紹介した各SNSの特徴を踏まえて、自院に最適なSNSを活用し、患者数の増加につなげましょう。

各SNSの攻略法を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください。




理学療法士として総合病院や訪問看護ステーションでリハビリテーション業務に携わった後、資格を活かして医療系Webライターとして活動。根拠に基づいた記事執筆を得意としており、様々なWebコンテンツにて執筆実績多数。

|薬剤師

薬剤師として日本、シンガポールで従事。国際医療ボランティアとしてインドやボツワナ、タイに派遣される。現在は医療ライターとして執筆、コンテンツディレクター、編集長、ライティング講師、Webデザイナーとして活動。

|医師
都内大学病院

小児科専門医、医学博士。専門は、アレルギー、免疫。大学病院および地域の基幹病院で小児科医として10数年勤務、ゲノム研究、論文執筆を行う。オンライン診療、患者サポートプログラムなどの監修。正しい医療情報を発信するためにライターとしても精力的に活動中。

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