クラウド健診システムの導入でペーパレス化を実現!価格や機能など

更新日 2025.06.06
投稿者:豊田 裕史

「健康診断の業務が煩雑で、スタッフの負担が大きい」「紙での管理から脱却したい」「もっと効率的に患者さんを受け入れたい」――。日々の診療に加え、増加する健診業務に課題を感じているクリニックは少なくありません。

本記事では、そんな医療機関におすすめのクラウド健診システムについて掘り下げて紹介します。クラウド健診システムを導入することで、健診業務の効率化が期待できます。

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まずはこの3社のクラウド健診システムをチェック

最初に3社のクラウド健診システムを紹介します。3社とも健診システムで実績が豊富にあり、代表的な健診システムメーカーです。その他の健診システムについてはこの記事の後半で紹介しています。

製品名 iD-Heart(アイディハート) タック健診クラウド Smart TOHMAS
企業名 株式会社テクノア タック株式会社 アイテック阪急阪神株式会社
導入実績 ※オンプレミス型の実績含む 800施設以上 1,058施設(2025年3月末時点) 240施設(2021年4月1日時点)
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>>クラウド健診システムを一覧で紹介

目次

クラウドの健診システムとは?

クラウド健診システムとは、健康診断に関する様々な業務をサポートするシステムです。インターネットを通じてサービスの提供、データの管理が行われます。具体的には、受診者の健診予約・問診のオンライン化、健診結果のデータ管理・分析、再検査や精密検査の案内、医療機関や健康保険組合とのデータ連携といった一連の業務をサポートします。

従来システム(オンプレミス)との違い

クラウド健診システムは、従来の院内にサーバーを設置する「オンプレミス型」とは異なり、システムやデータがクラウド上に存在します。各施設でのサーバー管理が不要となり、コスト削減や効率化が期待できます。

クラウド健診システムの導入メリット

クラウド健診システムを導入するメリットは多くあります。特に紙やExcelで管理している施設の場合、健診業システムを導入することで普段の業務が大きく変わります。主なメリットを紹介します。

  • 健診業務の効率化
  • 人的ミスの軽減
  • コスト削減
  • 患者満足度の向上

健診業務の効率化

紙の問診票や健診結果を電子化することで、手書きや手入力の作業がなくなり、データ入力ミスも激減します。検査・計測機器との連携も可能です。また、健診結果の管理や、報告書の作成も効率化します。煩雑な紙媒体での管理や手作業での集計・郵送作業を削減します。企業や健保組合へのデータ提出(XML形式など)もスムーズに行えます。

人的ミスの軽減

システム化により手作業によるミスが減ることで、健診の信頼性が向上します。健診スタッフの心理的負担の軽減にもつながります。

コスト削減

健診業務にかかる時間や労力が減ることで、スタッフの業務負担が軽減され、他の医療業務に集中できるようになります。ペーパーレス化が進むことで、紙の問診票、健診結果報告書、郵送費などの費用も削減できます。紙媒体の保管スペースが不要になり、院内スペースを有効活用できる点もポイントです。

患者満足度の向上

オンライン問診やWebでの結果閲覧など、受診者の利便性が向上し、スムーズな健診体験を提供できます。健診後は速やかに受診者へ結果を通知可能です。

クラウド健診システム導入がおすすめの医療機関

クラウド健診システムは小規模な健診機関や、新たに健診事業を始めるクリニックで好んで選ばれます。サーバーの設置が不要なため初期費用を抑えることが出来る点、保守・管理をベンダーが行うため管理が容易である点、受診者数に応じたプランがある点などが選ばれる理由となっています。

クラウド健診システムの主要機能一覧

クラウド健診システムの機能は多岐に渡ります。ここでは主要な機能に絞って紹介します。

予約受付管理機能

企業や団体との契約情報を登録します。カレンダーを表示して、日付ごとの登録済みのコースや空き状況を素早く参照できます。

受診者情報管理

健康診断を受ける方の個人情報と健診履歴を一元的に管理します。受診者の氏名や連絡先といった基本情報に加え、過去の健診結果データ(検査値、医師の所見、判定など)をまとめて保存・閲覧できます。受診者ごとに検査実施状況が管理できるので検査漏れも発生しにくくなるでしょう。

書類作成・入力支援機能

健診システムを利用することで、結果報告書や請求書などの書類を手軽に作成することができます。

請求管理機能

月次の団体請求処理、入金管理、未収金の把握など複雑な請求管理業務に対応したシステムもあります。

データ活用・連携機能

健診結果データを集計・分析して、ExcelやCSVで抽出できる機能です。電子カルテや検査機器と連携させて、情報入力の手間を省くことも可能です。

クラウド健診システムを一覧で紹介

主なクラウド健診システムを一覧で紹介します。クラウド健診システムは手軽に利用開始出来ることが大きな利点です。これから健診を新しく始めようと考えている方や、Excelでの運用に限界を感じている方は、ぜひ最初の候補で検討してみてください。

会社名 サービス名 特徴
株式会社テクノア iD-Heart(アイディハート)
  • 導入実績800施設以上
  • 予約機能が充実
  • 見やすくてわかりやすい報告書を2週間以内に発送可能
  • タック株式会社 タック健診クラウド
  • 業務の流れに沿ったメニュー構成で簡単・直感的に操作可能
  • 基本機能+オプションで運用に必要な機能を選択可能
  • アイテック阪急阪神株式会社 Smart TOHMAS
  • 月額費用20,000円~
  • 複数の健診種別に対応(特定健診/人間ドック/定期健診/生活習慣病健診)
  • 株式会社ジャスウィル メディクラ健診
  • 複数のセキュリティ対策
  • ドック学会準拠
  • 各種帳票対応(一般健診、ドック健診、特定健診など)
  • 株式会社システム・ビット スマート健診クラウド DAYS-Daidai-
  • まずは試してみたい方に非課金フリープラン(0円/月)あり
  • 拡張性をもった豊富なオプション
  • 日本事務器株式会社 CARNAS クリニック
  • 健康診断結果報告書を簡単作成
  • 初期費用0円、低コストで導入可能

  • 健診システムはその他に数多くあります。健診システムについてもっと詳しく知りたい方は【もう迷わない】健診システムの選び方を徹底解説|価格や比較項目等をご覧ください。

    クラウド健診システムの費用はどのくらい?

    健診システムを導入しようと考える際に、一番最初に気になるのは料金ですよね。HP上で料金が公表されている健診システムを比較してみると、1~3万円程度で月額料金を設定している会社が多いです。オプションやシステム連携の有無によっても料金は変動します。

    Smart TOHMAS(アイテック阪急阪神株式会社)の料金プラン

    基本料金 月額費用 20,000 円(税別)
    初期費用 0 円(税別)
    ■月額基本料金に含まれるもの
    ・システム利用料/サーバー費用
    ・サポート費用(電話・メール)
    ・アップデート更新費用
    ・接続端末数に制限はありません

    ■初期費用に含まれるもの
    ・アカウント発行及び、システムのセットアップ費用
    ・設定サポート、導入サポート費用(メール・電話)
    オプション 月額費用 10,000 円(税別) 協会けんぽデータ出力

    出典:Smart TOHMAS https://www.tohmas-i.jp/smart/

    スマート健診クラウド DAYS-Daidai-(株式会社システム・ビット)の料金プラン

    非課金フリープラン 月額費用0円
    初期費用0円
    ・搭載済み健診コース数 3コース
    ・追加可能オプション数 0種
    ・サポート(メール・電話)なし
    安心サポートプラン 月額費用9,900円/月(税込)
    初期費用110,000円~
    ・搭載済み健診コース数 8コース
    ・追加可能オプション数 12種
    ・サポート(メール・電話)あり
    グローバルプラン 月額費用29,700円/月(税込)
    初期費用330,000円~
    ・搭載済み健診コース数 8コース
    ・追加可能オプション数 20種
    サポート(メール・電話)あり

    出典:スマート健診クラウド https://kenshin-cloud.com/

    CARNAS クリニック(日本事務器株式会社)の料金プラン

    ライトプラン 月額9,900 円(税込)
    ID数 1
    健診結果報告書出力
    健診コース内容登録
    マスタ保守
    自動判定支援
    カスタマーサポート
    特定健診XML
    スタンダードプラン 月額22,000 円(税込)
    ID数 5
    ※¥550/月(最大10IDまで)
    健診結果報告書出力
    受診者データ取込
    健診コース内容登録
    マスタ保守
    自動判定支援
    カスタマーサポート
    特定健診XML出力
    検体検査データ取込
    協会けんぽCSV作成
    ※月額5,500円(税込)で追加可能
    職員健診プラン 月額22,000 円(税込)
    ID数 5
    ※¥550/月(最大10IDまで)追加可能
    健診結果報告書出力
    受診者データ取込
    健診コース内容登録
    マスタ保守
    自動判定支援
    カスタマーサポート
    特定健診XML出力
    検体検査データ取込
    協会けんぽCSV作成
    ※月額5,500円(税込)で追加可能

    出典:CARNAS クリニック https://carnas.njc.co.jp/cc/

    クラウド健診システム選びで押さえるべきポイント

    最後にクラウド健診システムを選ぶ際のポイントを紹介します。

    健診の種類は?

    健診システムによって対応している健診の種類や、出力可能な帳票類が異なります。まずは特定健診、人間ドック、特殊健診など、実施する健診の種類に対応しているか確認が必要です。

    必要な機能は?

    健診システムはベーシックな機能の上に、オプション機能を追加して使用することが多いです。オプションメニューは魅力的に移るかもしれませんが、本当に必要なのか見定めが必要です。これから新しく健診事業を始めるようなクリニックの場合、最低限の機能があれば十分です。オーバースペックにならないように気をつけましょう。

    使いやすさは?

    導入に際しては、導入後の具体的な運用イメージを持つことが大切です。3社程度は実際のデモ画面を見て、スタッフが直感的に操作できるかを確認するようにしましょう。

    まとめ

    今回はクラウド健診システムについて、基本的な内容から、主要なシステム紹介、選び方のポイントまで幅広く紹介してきました。クラウド健診システムは、オンプレミス型と比べて導入コストを抑えることが出来る点や、サーバー管理の必要がない等の特徴があります。受診者数の人数に応じた、複数の料金プランが設けられていることも多いです。

    「紙やExcelでの運用に限界を感じているクリニック」
    「これから健診事業を新たに始めようと考えているクリニック」

    こんなクリニックに、クラウド健診システムはぴったりです。導入を検討されている方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

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    中小企業診断士
    セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
    URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

    北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

    2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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