【2025】特定保健指導システムを徹底解説|メリットから選び方まで

更新日 2025.07.04
投稿者:豊田 裕史

保健指導の管理をExcelや紙で行っている場合、記録の検索や集計が難しく、指導員ごとに記録方法が異なるといった問題が生じがちです。指導の進捗管理や、実績報告のための書類作りも手間と時間がかかり、ストレスが溜まっていないでしょうか?

今回はそんなお悩みを抱えている方におすすめの「特定保健指導システム」について解説します。特定保健指導システムを導入することで、「特定保健指導」の業務を一元的に管理することが出来るようになり、業務の効率化につながります。

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目次

特定保健指導システムとは?

「特定保健指導システム」は、生活習慣病になるリスクが高いとわかった方々が受ける「特定保健指導」を、スムーズに進めるための便利なツールです。保健師や管理栄養士などの専門職が、対象者一人ひとりに合わせた指導を効果的に行い、その進捗や成果を適切に管理できるようにすることをサポートしてくれます。特定保健指導に関わる方の業務管理に役立つ「マネジメントツール」と言えます。

特定保健指導システムでできること

特定保健指導システムは、特定保健指導に関わるさまざまな業務をグッと楽にしてくれます。どのようなことが出来るのか、4つのポイントに絞ってみましょう。
※特定保健指導システムによって出来る内容は異なります。

  • 対象者の管理がラクラク
  • 面談内容の管理や対象者への連絡もスムーズに
  • 指導の記録やアドバイスもカンタンに
  • 結果の分析や報告も手早く

対象者の管理がラクラク

健診データを入れるだけで、指導が必要な方を自動で探し出します。一人ひとりの情報や過去の指導履歴もシステムを開けばひと目で確認できます。さらに、「面談済み」「未連絡」など、指導の進捗状況もパッと見てわかるので、手間の削減とスムーズな管理ができるようになります。

面談内容の管理や対象者への連絡もスムーズに

初回面談時の指導計画作成や継続支援内容の記録、対象者へのフォローメールなどを自動的に送ることができます。

指導の記録やアドバイスもカンタンに

面談で話した内容や、目標、その後の変化などをパソコンやタブレットで直接入力できます。紙に書く手間が省け、後から探すのも簡単です。食事や運動の記録を入力すると、自動でカロリー計算をしたり、どんな食事や運動が良いかアドバイスのヒントを出してくれる機能もあります。

結果の分析や報告も手早く

厚生労働省への報告書など、特定保健指導で必要な書類をシステムが自動で作ってくれます。集計の手間が大幅に減ります。また、指導の結果、対象者の健康状態がどう変化したか(例えば、体重が減ったか、血糖値が改善したかなど)をグラフやデータでわかりやすく表示してくれる機能もあります。指導の効果をしっかり評価し、今後の計画に活かすことができます。

特定保健指導システム導入のメリット・デメリット

特定保健指導システムの導入を検討する際は、自施設にとってのメリット・デメリットの両方を考えてみましょう。

特定保健指導システム導入のメリット

特定保健指導システムを導入すると、日々の業務が大きく変わります。まず、今まで手作業で行っていた対象者のデータ管理や連絡、指導記録の作成が自動化され、ぐっと効率が上がります。これにより、書類作成や集計にかかる時間が減り、保健師さんや管理栄養士さんは指導そのものに集中できるようになります。

また、システムで進捗状況をリアルタイムに把握できるため、指導の抜け漏れを防ぎ、対象者の参加率アップにもつながります。さらに、指導データを活用して効果測定がしやすくなり、今後の指導計画をより良くしていくためのヒントも得られるでしょう。結果として、より質の高い保健指導が実現し、対象者の健康改善に貢献できます。

特定保健指導システム導入のデメリット

良いことばかりのように見えますが、システムの導入にはいくつかの注意点もあります。まず、初期費用や月々の利用料などのコストがかかります。予算をしっかり考慮し、費用対効果を見極めることが大切です。

また、新しいシステムを導入すると、スタッフが操作に慣れるまでに時間や手間がかかることもあります。操作方法の学習や、既存の業務フローとの調整が必要になるでしょう。もし、既存のシステム(健診システムなど)を使っている場合、新しいシステムとの連携がスムーズにできるかどうかも確認が必要です。導入後も、システムトラブルへの対応やセキュリティ対策を継続的に行う必要があります。

失敗しない特定保健指導システムの選び方

特定保健指導システムを選ぶ際のポイントを3つ紹介します。

  • 「やりたいこと」に合っているか?
  • 使いやすくて、サポートは十分か?
  • セキュリティは大丈夫?費用は適切か?

「やりたいこと」に合っているか?

システム導入でどんな課題を解決したいのか、どんな機能を一番使いたいのかを明確にしましょう。例えば、「オンライン指導を強化したい」「健診データと連携させたい」など、自社のニーズに合った機能が揃っているかが最も重要です。

使いやすくて、サポートは十分か?

せっかく導入しても、操作が難しければ誰も使いこなせません。保健師さんや管理栄養士さんが直感的に使えるわかりやすい操作性は必須です。また、システムに不慣れなスタッフへの導入サポートや、困ったときの問い合わせ体制がしっかりしているかどうかも確認しましょう。

セキュリティは大丈夫?費用は適切か?

対象者の大切な個人情報や健康データを扱うため、セキュリティ対策が万全かは絶対に確認すべき点です。データの管理体制や、プライバシー保護の認証などをチェックしましょう。さらに、初期費用だけでなく、月々の利用料や追加費用も含めて、予算に見合った料金プランであるかをしっかり比較検討することが大切です。

特定保健指導システム3選

ここでは、3つの会社の特定保健指導システムを取り上げ、特長や料金感を紹介します。

  • ※【特定保健指導システムメーカー様へ】新規の掲載あるいは、掲載内容の修正・取り下げを希望される場合はお問合せフォームからご連絡ください。

MIEL(ミエル)|株式会社エヌアイデイ

株式会社エヌアイデイ

出典:MIEL(ミエル) https://dx.nid.co.jp/services/miel

株式会社エヌアイデイの「特定保健指導システムMIEL(ミエル)」は、特定保健指導業務をまるごとサポートするクラウド型システムです。シンプルな操作で直感的に使え、対象者向けのスマホアプリを通じて自己管理やチャットでのやり取りも可能です。健診データの取り込みから指導、進捗管理、報告までの一連の業務を効率化できます。

MIEL(ミエル)の比較ポイント

  • 対象者負担の少ないシンプルなスマホアプリ
  • 煩雑な業務管理をまるっと効率化
  • 独自のニーズに応える個別カスタマイズ対応

MIELの機能一覧

指導者向け機能 対象者向け機能
  • メール
  • スケジュール管理
  • 受診者情報管理(XML/CSV形式)
  • 健診結果の確認
  • 指導計画・行動目標/行動計画の作成
  • 初回面談・継続支援内容の記録
  • 特定保健指導情報ファイルの作成
  • 機関独自のテンプレート作成
  • (保健指導コース、質問票、行動計画、メール文面 など)
  • メール
  • 測定値/活動状況の記録・閲覧(数値データ、グラフ表示)
  • 機器連携による測定値の自動記録(スマホアプリのみ)
  • 行動目標/行動計画の確認
  • 健診結果の閲覧
  • 料金プラン

    初期費用 年間料金
    0円
    ※標準パッケージご利用の場合の費用
    ※既存システムからのデータ移行や個別カスタマイズが必要な場合は、要望を確認後に別途見積り
    50万円~(税別)
    ※カスタマーサポートおよびシステム保守込みの費用
    ※保健指導対象者の年間人数に応じた料金テーブルを用意しています

    HealthECO特定保健指導システム|株式会社アリトンシステム研究所

    株式会社アリトンシステム研究所

    出典:HealthECO特定保健指導システム https://www.arnet.co.jp/

    株式会社アリトンシステム研究所の「HealthECO特定保健指導システム」は、現場の声を元に開発された、業務効率化に特化したシステムです。健診データ取り込みから予約、指導記録、報告書作成までを一元管理し、煩雑な事務作業を大幅に削減します。

    HealthECO特定保健指導システムの比較ポイント

    • 対象者情報・健診データなどをスピーディに取り込める
    • 予約枠の確保と煩雑なスケジュール管理をオートで行える
    • 入力作業の省力化にこだわりぬいた設計

    ヘルスコンシェルジュ|株式会社マッシュルームソフト

    ヘルスコンシェルジュ

    出典:ヘルスコンシェルジュ https://www.msrsoft.com/products/hc

    株式会社マッシュルームソフトの「ヘルスコンシェルジュ」は、特定保健指導を効果的に進めるための管理システムです。使いやすい画面で支援に集中でき、スタッフ間の連携もスムーズに行えます。対象者ごとの計画管理や請求処理、進捗確認を効率化します。健診システム連携や強固なセキュリティも備え、質の高い保健指導をサポートします。

    ヘルスコンシェルジュの比較ポイント

    • デザインされた使い勝手のいい画面設計
    • ToDoリストで利用者への支援予定を的確に把握
    • 多様の健診システムベンダーとの連携実績

    まとめ

    今回の記事では、特定保健指導の業務を効率化し、質を高める特定保健指導システムについて解説しました。Excelや紙での管理で生じる課題を解決し、健診データからの対象者抽出、進捗の見える化、記録や報告書作成の自動化など、さまざまな業務をスムーズに進めることができます。

    導入にはコストや慣れるまでの時間もかかりますが、業務効率の大幅な向上や指導の質向上といった大きなメリットがあります。システム選びでは、自社のニーズに合うか、使いやすさやサポート体制、セキュリティと費用をしっかり確認しましょう。この記事を参考に、貴社に最適なシステムを見つけ、より効果的な特定保健指導を実現してください。

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    中小企業診断士
    セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
    URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

    北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

    2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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