導入前はどのような課題をお持ちでしたか?
林田様:介護業界全体として、離職者が別の産業に転職することが多くなり、介護人材の確保がとても難しくなりました。一方、私たちが運営する有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅には、介護老人保健施設の退去高齢者や特別養護老人ホーム待機高齢者の受け皿として、ご入居される方が多く、質の高いサービスを提供する必要がありました。
これまで、介護職員を多く配置し手厚い介護を行ってきましたが、これまでと同様の介護職の確保は難しいと感じ、全体的な業務改善及び介護職員一人一人の効率的な働き方の再検討を行うと共に、介護職員の負担をどのようにして軽減していくかが課題でした。
職員不足への対応を考える必要が生じたのですね。
林田様:そうです。例えば、今まで1フロア2人の職員で行っていた夜勤を1人で対応し、高齢者の活動性(食事、入浴、洗面、トイレ介助)の高い日中の時間帯に多く職員を配置するなどの業務改善を行い、夜勤職員の効率的な働き方と負担軽減のために見守りシステムが必要だったんです。
見守りシステム導入当初はいかがでしたか?
林田様:当初はセンサーだけで運用をしたところ、職員のアンケートで「センサーが鳴るので、逆に駆付けが増えてきつくなった」と言われてしまいました。やはりセンサーだけではダメだなという事になりました。そこで必要だったと感じたのがカメラです。
そこで、センサーとカメラを紐付けるシステムが必要になりました。
当時販売されていたセンサーとカメラ連動型の見守りシステムもありはしましたが、非常に高価で現実的ではなかった。そこで「すいすいケア」のような安価なカメラと組み合わせた見守りシステムが必要になりました。
センサーとカメラの運用はいかがでしたか?
林田様:カメラが入ったことで職員の評価が高くなった。やはり居室に行かなくても、状況を確認できるので、駆付け回数を減らすことができます。
例えば、急変するある利用者さんについてはセンサーとカメラを活用して、ソワソワした動きが出てこないか確認をしています。
また、録画機能を活用して、利用者の方のアクシデントや怪我が起きた際に、発生時の状況を確認しています。
職員さんはシステム操作は問題なく行えていますか?
林田様:「すいすいケア」は使い方が単純なので、職員はすぐに使えるようになっています。年配の職員も最近はスマートフォンを普通に使えるようになっているので、あまり操作方法が分からないというような事はないかなと思います。
ありがとうございました。