在宅医療・訪問診療の今を聞く。事務アウトソーシングで円滑な病院経営を。

医療法人元気会わかさクリニックグループ|間嶋 崇 先生|医療法人元気会 理事長 医学博士

間嶋 崇 先生|医療法人元気会 理事長 医学博士

1992年、防衛医科大学校医学部医学科卒業。防衛医大病院、自衛隊中央病院、自衛隊富士病院等に勤務し、防衛医大医学研究科、消化器病学を専攻。米国シカゴ大学留学を経て2006年よりわかさクリニックで勤務、14年11月より現職。

日本外科学会認定登録医/日本消化器内視鏡学会専門医/日本消化 器外科学会認定医/がん治療認定医/日本旅行医学会認定医

わかさクリニックの間嶋崇です。私は所沢で開業しておりまして、もともと外来を中心に運営しておりましたが、2014年から在宅医療を始めました。もともと消化器外科医でしたけれども、今は全ての方のかかりつけ医として頑張っております。どうぞよろしくお願いします。

 



ー外科医からなぜ訪問診療を?

そもそも開業医である以上、いろいろな疾患にかかわるべきと考えておりまして、そこに外来患者さんの高齢化、国の指針というものがあり、訪問診療を始めました。私は消化器外科の専門でしたが、がんの手術をすると最低5年のフォローが必要なんです。

5年間というのはとても長い期間です。その間に再発や入院、手術などいろいろなことが起こります。長期的なお付き合いであり、患者さんのみならず、患者さんのご家族ともに信頼関係が必要になります。この患者さんだけでなく、患者さんを取り巻くさまざまな人を含めて信頼関係を構築していかなければならないところや、長期的なお付き合いになるところなど、外科の外来と訪問診療は共通する部分が実は多いので始めることには抵抗はありませんでした。また、ここ数年は国の指針として地域医療の推進、かかりつけ医機能の強化などがあり、そのかかりつけ医が訪問診療を行うことによって、安心と質の高い医療サービス提供を形にしたいと思いました。

 

ー事務スタッフとの関わり方について

医師としてはスタッフの皆さんが現場と同じイメージを持って仕事ができるようになるべく説明することを心がけています。経営者として心掛けていることは、頻繁に声を掛けるようにしております。残業が多ければどうすれば解決できるのだろうかとヒントをもらうためにも頻繁に声を掛けております。

 

ーコロナ禍後の変化について

コロナ当初、発熱外来が1日250名、ワクチン接種は1日1000人。それから訪問診療ですね。コロナの緊急往診。これも毎日23時、24時までやってました。残業量非常に増えました。当然、事務処理も増えておりました。医師や看護師も遅くまで現場で働いてくれるんですけれども、その業務が終わった後、医療事務スタッフはもっと遅くまで働いてくれました。

そんな状況の中、常にスタッフを稼働し維持し続けることは非常に大変でした。その時点で業務のアウトソーシングはできないかなという思いが強まっておりました。現在はアウトソースによってスタッフは本来の業務に専念することができ、体力面だけでなく精神面でもかなり楽になっているようです。

 

ー事務アウトソーシング利用後の変化

まずは医療事務のスタッフの皆さんの負担がかなり減ったことです。残業時間もかなり減りました。指示書の作成もクラウドクリニックさんが行ってくれるので、医師や看護師、そして医療事務のスタッフは現場で患者さまとコミュニケーションが今まで以上に取れるようになりました。

 

ークラウドクリニック総評

診療報酬の取り漏れについてもご指摘をいただいているので、事務スタッフの成長にも大変効果が見えています。また、返戻の件数も今までの約半分に減らすことができて大変満足しています。


ー在宅医療業界について

在宅医療・訪問診療なんですけども、非常にニーズが高まっています。にもかかわらずですね。それに対応する医師がかなり少ないという問題点がまず挙げられると思います。先生方が在宅医療・訪問診療をこれから心がける、やってみようと思う方が、これから出てくると思うんですけども、どうしたらいいかという質問をよく受けるんですね。

訪問診療をやるにはどうしたらいいんでしょうか。僕は別に特別な知識とか技術とか必要ないと思います。そのマインドですよね。何で医者になったのかっていうそもそものマインドがあれば、患者さんを持ってあげて、自分のできることをやってあげるということで、患者さんは非常に満足します。

安心して地域で暮らしていくことができますので、それがまず在宅医療の一歩だと思います。

 

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