『Wellpass』はクラウド問診システムです。 施設スタッフが患者から聞き取りをしながら入力することも、受付および自宅で患者自身に入力していただくことも可能です。 医師はメール送信もしくは電子カルテ連携により転送された精度の高い問診結果を見ながら診断をすることができ、改めて問診をやりなおす必要がありません。 『WellPass』を導入することでスタッフの負担を削減し、診療の質を向上することができます。 また紙による問診に比べ、接触感染リスクを抑えることができます。 |
緊急を要する患者か事前に分かる | 電子カルテ入力の手間を削減 |
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患者の症状を漏らさず聴取できる | 接触感染リスクを減らせる |
本来問診とは、患者一人一人訴える症状が異なるため、問診すべき項目も異なります。それを、同じフォーマットに記入するため、情報量が少なくなってしまうことが問題でした。 『WellPass』では、精度の高い問診結果を得るために、総合診療科24症候に対応した膨大な質問項目を収録しています。 さらに、介護分野向けバージョンでは「転倒」「やけど」「床ずれ」を追加して収録しております。 |
『WellPass』は、ベテラン総合診療医の思考をシミュレートした『臨床推論アルゴリズム』を搭載しております。前の質問の答えから、次に聞くべき質問だけが表示されますので、問診時間が必要以上に長くならずに、必要な情報を聞き漏らすことなく病歴聴取が行えます。 医療機関では、一般的に紙の問診票が使われていますが、症状に合わせてフォーマットを変えることはできません。質問も固定されているため、ごく基本的な情報しか集めることができず、アドバイスに利用できる情報は不足しています。 その点を解決するため、『WellPass』では患者の訴える症状にあわせて「次に聞くべき質問」を自動的に選択・表示する「臨床推論アルゴリズム」を備えています。 |
『WellPass』では、臨床推論に基づいて情報の重みづけを行い、緊急度に合わせて①red flag:今すぐに受診すべき、②yellow flag:早めの受診を勧める、③green flag:経過を見て症状が続くなら受診を勧める、の3つに分類して表示する『受診勧奨』機能を提供します。 体の調子が悪いとき、すぐに病院へ行った方がいいかの判断には、高度な専門知識と熟練が必要です。そのため、「医療機関を受診すべきかどうかは、実際に受診してみないとわからない」という問題が生じており、すぐに治療が必要なのに自己判断で受診を控えてしまうケースや、セルフメディケーションで十分対応できるのに、気軽に受診する「コンビニ受診」のようなケースが社会問題化しています。 『WellPass』では、収集した情報の、単独および特定の組み合わせによって重み付けがなされ、患者が取るべきアクションについて、個人の状況にフィットしたアドバイスが自動的に表示されます。 さらに、短時間で緊急性の判断のみできる『救急ナビ』もラインナップしており、急いで救急車を呼ぶべきか、様子を見てもいいかのトリアージ機能も提供しております。 類似の機能を提供するものとして、救急トリアージのための重症度判定ツールは世の中にありますが、基本的には災害現場や救急外来などで1分1秒を争う患者を効果的に見分けることを目的としたものであり、一般の住民や患者の身体の不調をアセスメントすることには適していません。 『WellPass』は、筑波大学総合診療科の前野哲博教授(同附属病院副院長、日本プライマリケア連合学会副理事長)の協力・監修を受けており、プライマリ・ケアの現場で必要とされる問題解決を目的に開発されております。 『WellPass』は、 人々の日常的な健康の悩みに寄り添う問診アプリです。 |
『WellPass』に入力した情報は文書化出力することができます。 『WellPass』に入力した情報は、自然な文章で出力できるのが大きな特徴です。カルテ等の記録や情報提供書にはこのまま貼り付けることができますし、電話や口頭で伝える際には、この文章を読み上げるだけで効率よく情報を伝えることができます。 出力した文章は、『WellPass』導入済みクリニックであれば電子カルテに連携することもでき、医師に対してスムーズな情報伝達とカルテ入力の省力化を実現できます。 未導入の医療機関向けには、プリントアウトやQRコード出力などをサポートします。将来的には、電子お薬手帳との連携も開発予定です。 また、『WellPass』 は質問項目が短いフレーズからなる選択肢の中から選ぶ形で構成されているため、外国語への置き換えが容易におこなえます。海外旅行者が母国語で問診を入力し、現地の言葉で文書化出力することで、外国人患者と医師の病状に関するコミュニケーションが、飛躍的に向上できます。 『WellPass』を患者もしくは医師以外の医療従事者が使用して出力した文章は、医師の目からみても研修医修了レベルであると評価を頂いています。さらに、病歴を体系化しやすい小児科ではニーズが高いと考えています。 |
『WellPass』には医療機関向けのオプションとして、学習機能が搭載されています。 学習機能を使うことで、医学生の教育ツールとしてのみならず、看護士や薬剤師、介護士などコメディカルの現場で『WellPass』を実践的に使いながら、自らのスキルアップができるようになります。 |
『WellPass』には、情報の一覧性が高く全体を把握しやすい医療職向けと、一問一答形式で目の前の質問に集中しやすい一般患者向けの、2種類のユーザーインターフェースが用意されています。 ▼医療職向け『WellPass』画面 『WellPass』の医療職向け画面では、ディスプレイの横幅に応じて複数カラムに展開された問診画面を採用しています。
▼一般患者向け『WellPass』画面 『WellPass』を患者自身が操作する場合は、順番に問診に答えていく一問一答形式の画面を採用しています。 スマートフォンのような画面が小さなデバイスであっても読みやすく 、余分な情報に惑わされることも少なくなるように設計されています。 クリニック版『WellPass』を導入して頂いた場合でも、受付および自宅で患者自身による操作が中心なのであれば、一般患者向けユーザーインターフェースでお使い頂くことができます。 |
『WellPass』は、臨床推論アルゴリズムを搭載することで、従来型問診の問題点を解決しました。おなじような問診のIT支援ツールとしてはAI問診も注目を集めており、比較されることもよくあります。『WellPass』とAI 問診の違いについて、比較してみましょう。 |
AI問診 | Wellpass | |
使う人 | 医師のみ | 医師・医療従事者・患者 |
目的 | 医師の代わりに診断(確定診断できない) | 医師の負担減 |
判断の根拠 | 提示できない | 提示できる |
カスタマイズ | 時間がかかる | かんたん |
AI問診は、医師が診断をする際に、疾患の可能性を提示して、診断の補助をすることを目的に開発されています。検査結果や画像などの情報も含めて診断する場合には有効ですが、患者の自己申告による問診だけでは精度は期待できません。 AI問診は検査などの情報も交えた上で、医師が使うためのツールと言えます。『WellPass』は、患者自身や看護士、薬剤師、介護士などの医師以外の医療従事者が使うことで役立つことを目指して開発されています。 |
医師の人材不足は社会的な問題です。AI問診は、将来的には医師の代わりに診断できることを目指していますが、『WellPass』は医師の負担を軽減することで、社会問題を解決することを目指しています。 また、AI問診が提示できるのはあくまで疾患の候補リストであり、確定診断はできません。検査の結果を組み合わせずに、確定診断をすることは、将来どんなにAIが発達しても不可能です。問診だけで医師を置き換えることはできません。 |
AI問診が提示できるのは、疾患の候補とその可能性(パーセンテージ)です。医療介護職がどう動くべきか、というアクションを提示する機能は持っていません。また、AI問診は、なぜそう判断したかという根拠は提示できず、内部はブラックボックスです。 『WellPass』は、アルゴリズムが明確で、判断の根拠を提示することができます。AI問診は教育用途には使えませんが、『WellPass』は医療介護職のスキルアップが期待でき、教育に活用することができます。 |
AI問診は、システムも大がかりで、応用範囲を広げようとすると学習やチューニングに膨大な時間がかかります。『WellPass』は、医師が診察することを前提に、その前の情報処理に特化してアルゴリズムを構築することで、システムを大幅に簡素化しており、ブラックボックスがありません。 『WellPass』は、カスタマイズも簡単にでき、他のシステムと組み合わせてサービス化したり、別の製品や機器へ組み込む用途にも短期間で開発できます。『WellPass』はクリニックや医療施設へ導入して頂く単体製品版だけでなく、カスタマイズを前提に、貴社サービスへの組込案件も受け付けています。『WellPass』のアルゴリズムを応用したサービス開発のご相談もお気軽にお寄せください。 |