介護浴槽の値段はどのくらい？｜タイプ別に参考価格を紹介

介護浴槽の種類別の値段

介護浴槽には利用者の身体状況に合わせて、3つの種類があります。

• ストレッチャー浴タイプ
• チェアー浴タイプ
• 自立サポート入浴タイプ

ここからは、それぞれのタイプ別に価格相場を解説していきます。

ストレッチャー浴タイプの値段

まずは「ストレッチャー浴タイプ」の介護浴槽です。専用ストレッチャーで浴槽に連結し、仰向けで寝たままの姿勢で入浴ができるタイプになります。身体機能が重度で、寝たきりの方向けの介護浴槽といえるでしょう。

ストレッチャー浴タイプの介護浴槽は、大きく3つの価格帯に分けられます。一つ目は100～200万円の低価格帯モデルです。オージー技研株式会社の「ペティタブ」や、株式会社アマノの「フィーノ」などが挙げられます。

次は500～800万円の中価格帯モデルです。酒井医療株式会社の「エレベール」、株式会社アマノの「スカイコート」が該当します。

最後は800万円以上の高価格帯モデルになります。酒井医療株式会社の「サンカメリア」や株式会社アマノの「マリンコートリモ」が、そのラインに属するモデルといえるでしょう。いずれも浴槽本体の値段となり、ストレッチャーや専用チェアは別売りになりますので注意してください。

チェアー浴タイプの値段

次は「チェアー浴タイプ」の介護浴槽です。キャスターがついた椅子に座った状態で入浴する方法で、ストレッチャー浴タイプに比べると入浴中の視野も広がります。座位姿勢が可能な方向けの浴槽です。

価格帯は500～800万円の中価格帯モデルと、800万円以上の高価格帯モデルの2つに分けられます。中価格帯モデルとしては、酒井医療株式会社の「アラエル」やオージー技研株式会社の「トゥッテイ（新湯式）」が挙げられます。

株式会社アマノの「ルーミィ」やオージー技研株式会社の「アダージオ」は、高価格帯モデルに分類されるでしょう。

自立サポート入浴タイプの値段

最後は「自立サポート入浴タイプ」の介護浴槽です。個別浴槽に、自立入浴をサポートするための開閉扉や補助器具が付いたタイプの浴槽になります。立位姿勢や補助歩行、または独立歩行が可能な方向けの浴槽といえるでしょう。

浴槽の縁をまたぐ動作など、リハビリを兼ねた入浴が可能になります。ストレッチャー浴タイプやチェアー浴タイプと比べると比較的価格は安く、100～500万円程度で購入できるものがほとんどです。

種類・メーカー別の一覧表

ここからは、種類・メーカー別に介護浴槽の一覧表をまとめていくので、ぜひ参考にしてください。各メーカーで複数製品を出しているため、今回ご紹介するのは一部の製品のみとなります。

ストレッチャー浴タイプの値段

チェアー浴タイプの値段

自立サポート入浴タイプの値段

【タイプ別】介護浴槽の値段・価格比較12選

ここからは、各タイプ別・価格帯別のおすすめ介護浴槽をご紹介していきます。それぞれの介護浴槽の価格や特長を徹底比較していきますので、ぜひ参考にしてください。

まずはストレッチャー浴の介護浴槽から見ていきましょう。

次は座位姿勢が可能な方向けのチェアー浴タイプの介護浴槽です。

最後は自立サポート入浴のための介護浴槽をご紹介します。

介護浴槽導入での補助金の活用

ここからは、介護浴槽を導入する際に、使える可能性のある補助金について解説していきます。今回は2022年9月時点で、今年度補助金申請が継続している補助金をピックアップしました。機種や事業によっては補助金活用ができない可能性もあるため、その都度確認するようにしましょう。

人材確保等支援助成金（介護福祉機器助成コース）

最初に挙げられるのは「人材確保等支援助成金」です。人材確保等支援助成金は、労働環境の向上を図る事業主や授業協同組合などに対して助成され、魅力ある雇用創出を図ることにより、人材の確保・定着を目的としています。

介護浴槽は（b）の「介護福祉機器助成コース」に該当するでしょう。介護事業主が介護福祉機器の導入を通じて、スタッフの負担を軽減し、離職率の低下に取り組んだとみなされた場合に助成対象となります。

エイジフレンドリー補助金

次の助成金は「エイジフレンドリー補助金」です。エイジフレンドリー補助金は令和2年に創設されました。高齢者が安心して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職業環境の改善など安全衛生対策の実施が行われた場合に対象となります。

支給対象となるには、「高年齢労働者を常時1名以上雇用している」「労働保険に加入している」などの条件を満たす必要があります。また、支給決定にあたっては審査がありますので、基準を満たしているかどうか事前に確認しておきましょう。

働き方改革推進支援助成金

次は「働き方改革推進支援助成金」が挙げられます。働き方改革推進支援助成金とは、生産性を向上させ、時間外労働の削減・年次有給休暇や特別休暇の促進に向けた環境整備に取り組む中小企業事業主を支援するための制度です。

2020年4月1日以降に中小企業に時間外労働の上限規制が適用されるようになったことから、この制度が導入されるようになりました。支給額は取り組みの実施に要した費用の一部で、成果目標の達成状況に応じて決定されます。

業務改善助成金

最後は「業務改善助成金」です。業務改善助成金は、中小企業・小規模事業者の生産性向上を支援し、事業場内で最も低い賃金の引上げを図るための制度となります。機械設備、コンサルティング導入や人材育成・教育訓練といった生産性向上のために設備投資を行い、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた事業所が支給対象です。

支給対象と認定された場合は、設備投資などにかかった費用の一部を助成金として支給してもらうことが可能になります。生産性を向上させたという結果が求められますので、事前に要件を確認してから申請するようにしましょう。

出典：人材確保等支援助成金のご案内

出典：エイジフレンドリー補助金について

出典：働き方改革推進支援助成金（労働時間短縮・年休促進支援コース）

出典：業務改善助成金

まとめ

ここまで、介護浴槽の値段やメーカー別製品の特長をご紹介してきました。介護浴槽を使うことで、被介護者は身体的な負担がなくなり、安心して入浴ができるようになります。また介助者にとっても、腰や身体への負担を軽減させることができるでしょう。補助金の活用ができる場合もありますので、ぜひ介護浴槽の導入を検討してみることをおすすめします。

介護浴槽、入浴装置についてさらに詳しく知りたい方は【2023年版】法人向け介護浴槽メーカー11選を徹底比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

よくある質問

介護浴槽の値段はいくらぐらいですか？

タイプや機能によってさまざまで、100万～1000万円以上まで幅広いです。