誰でも簡単に機能訓練加算を算定 メディピーチのリハビリデイサービスを支えるACEシステム

投稿日 2021.09.24 / 更新日 2022.01.07
投稿者:横山 洋介

介護業界において、重要性が叫ばれて久しい個別機能訓練と口腔機能向上訓練。お年寄りが自分の足で歩き、自分の口でおいしいご飯を食べる。リハビリ型デイサービスを運営するメディピーチ合同会社は、そのために必要な訓練を「半日型デイサービス」という形で提供しています。
メディピーチ合同会社では、QLCシステム株式会社(以下、QLC社)のACEシステムを導入して、科学的データに基づき効果的なリハビリを行う施設を展開しています。メディピーチ社の代表大塚昌弘さんに、ACEシステムの使い心地や魅力、個別機能訓練や口腔機能向上訓練業務の実務についても伺いました。

ニーズが高まる機能訓練

メディピーチさんが提供している「パワーリハビリ」とはどのようなサービスですか?

当グループでは「レッツ倶楽部 ペシュア厚木」という半日型の機能訓練に特化したデイサービス施設を運営しています。パワーリハビリとは、老化や障害により低下した身体的・心理的活動性を回復させ、自立性の向上とQOL (クオリティ・オブ・ライフ)の高い生活への復帰を目指すリハビリテーションの新しい手法です。ジムに設置してあるようなトレーニング機器を用いて行っています。また、利用者の状況に合わせて筋力を強化したり機能が低下しないようにしたりします。口で噛んで食べるという一連の流れを失わないための口腔機能向上訓練も行っています。

「一日中ぼーっとしているのではなく体を動かしたい」と考える男性がとくに喜んで通われていますね。利用者様からは「自分で体を動かして運動できるのは嬉しいね」とおっしゃっていただけているんですよ。コロナ禍での感染リスクを考慮して、ご家族が通所させない判断をしたにも関わらず、ご本人が通いたいと切望されていたほど日々の喜びになっているようです。


個別機能訓練や、口腔機能訓練は全国的に広く行われていますか?

私たちがこのサービスを提供し始めてから4年が立ちましたが、当時は機能訓練を提供している施設は非常に少なかったですね。それに今でも個別機能訓練加算、口腔機能向上加算を算定できている施設は少数派ではないでしょうか。広がらない理由は訓練の計画書作成の困難さや算定業務の煩雑さにも一因があるかもしれません。


利用者様とのコミュニケーションは密に、業務は楽に

ACEシステムを導入したきっかけを教えてください。

当施設が開設してから1,2ヶ月はQLC社の介護システムを導入していました。介護システムにも大きな不満はなく使用していたのですが、やはり貴重なマンパワー(人手)が個別機能訓練や口腔機能訓練のプログラム策定に割かれるのは痛手でしたね。個別機能のプログラムを策定する作業は、OT(作業療法士)やPT(理学療法士)といった専門職が行う必要がありますが、当施設の場合は看護師がその業務を行っていました。看護師はリハビリも担当する必要があり、プログラムの作成によって利用者様と接する時間が減ってしまっては困ります。

そこで出会ったのがQLC社のACEシステムでした。ACEシステムは利用者様のお話を聞きながらお体の状態を把握することで、誰でも簡単に個別訓練のプログラムを作成できるのです。目標も設定できます。 個別機能訓練においては、どんな運動をすればいいのか、どんな目標を立てればよいのかを考えるのが難しいのです。でもACEシステムなら、利用者さんに質問をするだけでシステムがプログラムを提案してくれます。私の目から見ても、ACEシステムで作成したプログラムはフィットしていますよ。

ACEシステムの利用画面
ACEシステムの利用画面。利用者の機能訓練の結果が分かりやすく表示されている(メディピーチ社提供)

ACEシステムを導入したことで、どのような変化がありましたか?

ACEシステムのおかげで、プログラムの作成にかかる時間が大幅に減り、看護師が利用者さんとコミュニケーションの時間を確保できるようになりました。看護師が利用者様としっかりと向き合うことで、利用者様の満足度も上がっているように思えます。ACEシステムは看護師のみならず、柔道整復師や生活相談員、リハビリスタッフも使っており、皆スムーズに使いこなせています。


ACEシステムのどのような点が便利だと感じていますか?

少し語弊があるかもしれませんが、ACEシステムは誰でも簡単に個別機能訓練加算や口腔機能向上加算の算定のために必要な作業ができる点が優れていると思います。専門的な知識を有していない人でも、利用者様にヒアリングをしていくだけで、専門職が関わったようなプログラムを作れるんです。

当施設で助かっているのは小集団のピックアップ機能ですね。機能訓練では似たようなレベルでの訓練が必要な方を集めてトレーニングを行うことがあります。これまではスタッフが利用者様をひとりずつピックアップして、グループを作っていました。ところがACEシステムは、自動的にグループを作成してくれるのです。大幅な業務効率化が進みました。

またシステムに収納されている豊富な動画もありがたいですね。口腔機能訓練では口を動かす訓練が必要なのですが、コロナ禍ではスタッフの口元がマスクで覆われていますので、お手本を見せることができないんですよ。ところがACEシステムの中にはさまざまな訓練の動画が収められています。動画を見せることで、利用者様やスタッフを感染のリスクにさらすことなく、訓練を続けられているんですよ。


スムーズな導入と手厚いアフターサービス

ACEシステムの導入にあたって困ったことやスタッフさんの混乱はありましたか?

ACEシステムの導入期間は1ヶ月ほどですね。徐々に移行していったのでスタッフたちに抵抗や混乱はありませんでした。スタッフの年齢層は30代から40代と決して若いわけではありませんが、問題は生じていないようです。

そもそもACEシステムが難しく作られていないんですよ。色々なスタッフが触れるようなシステムになっているので無理はありませんね。もちろんパソコンの操作に慣れていない方は大変かもしれませんが、今はどの業種でも手書きは少ないですよね。国のシステムもパソコンでの作業が必要であり、これからはデータの時代です。


QLC社のアフターフォローはいかがですか?

最初は導入研修を実施していただきました。オンラインでのサポートもあります。日頃の業務の中で不明点が生じた場合は、電話で確認していますね。電話をかければすぐに出てもらえますし、その場で疑問を解消してもらえます。アフターフォローにおいてもストレスを感じることはありませんね。

利用者の来所予定や訓練のスケジュール ※利用者の来所予定や訓練のスケジュールも見られる(メディピーチ社提供)

日常的に活用できて他の事業所にもおすすめ

今後もACEシステムを使い続ける予定ですか?

使い続けたいですね!個別機能の小集団の抽出、そして個別機能訓練加算算定に伴う運動のノウハウ動画など、日常的に活用できるシステムです。他の事業所さんにもおすすめしたいと感じています。


ACEシステムを利用するにあたって困っていること、今後の要望はありますか?

新たなシステムの導入となると費用面がネックになることもありますが、当施設では費用の負担感は感じていません。個別機能の算定がうまくいっており、きちんとサービスが提供できているのでシステム使用料が赤字になることはありません。算定率が上がれば利益も出やすくなります。

大きな不満はないのですが、今は個別機能訓練と口腔機能訓練しかできないので、他の算定業務も扱えるようになったら尚良いかなと思います。改善を要望したところ予定があるとのことですので期待しているんですよ。

オンライン取材に応じる大塚代表
オンライン取材に応じる大塚代表

メディピーチ合同会社プロフィール

2015年7月設立。パワーリハビリを提供する半日型のデイサービス「レッツ倶楽部 ペシュア厚木」のほか、調剤薬局も運営する。「ペシュア厚木」では6台のリハビリマシンを使い、日常生活に必要な動作の訓練を施している。

法人名:メディピーチ合同会社
代表:大塚 昌弘
住所:〒243-0031 神奈川県厚木市戸室1-36-6
URL:https://www.lets-club.jp/shop/peshua-atsugi


QLCシステム株式会社プロフィール

2011年6月設立。通所介護事業所をサポートする介護システムの開発・販売を行っている。 ACEシステムのほか、日常業務の効率化と事業所の売上改善をサポートする介護システム「QLC介護システム」が主力商品。

企業名:QLCシステム株式会社
代表:東 敏郎
本社住所:〒141-0031 東京都品川区⻄五反⽥1丁⽬3-8 五反田PLACE4階
URL:https://www.qlc-sys.jp


株式会社こゆ記|代表取締役

大学時代は中世日本史を専攻し、史料の解析・分析を学ぶ。
商社と損害保険会社で働いた後、2012年にライターとして独立。現在は書籍や雑誌、webサイトに掲載する記事などを執筆している。


総合病院

URL:https://twitter.com/dr_shinpaku

呼吸器専門医、指導医、総合内科専門医、研修医指導医、医学博士。総合病院勤務医として臨床または研究に従事し、若手指導にあたりながら、これまで培った経験を生かして医師ライターとしても大手医療メディアなどで多数の記事作成を行っている。また専門知識を生かして監修や編集、Webディレクターとしても活動している。
最近は予防医学、デジタルヘルス、遠隔医療、AI、美容、健康、睡眠などに関心を広げデジタルヘルス企業に関する記事の連載も行っている。
正しい医療知識の普及や啓蒙のために日本語又は英語で発信を行いながら様々な企業との連携やコンサルティングも経験し、幅広い分野での貢献に努めている。
複数の学会に所属し、論文執筆、国内・国際学会発表による研鑽を積んでいる。

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