自由診療向け電子カルテ8選|選び方や保険診療との違いまで

投稿日 2022.11.16 / 更新日 2023.03.13
投稿者:豊田 裕史

自由診療向けの電子カルテの選定にあたり、以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

  • 「どんな機能を搭載した電子カルテがあるのか」
  • 「電子カルテの種類が多すぎて選びきれない」
  • 「自院に最適な電子カルテを手っ取り早く知りたい」

本記事では、そういったお悩みを持つ方向けに数ある電子カルテの中から厳選した「おすすめの自由診療向け電子カルテの特徴や価格」の解説を行っていきます。

新規開業で電子カルテを選びに悩まれている先生であっても「自院に合った電子カルテ」を選んでいただけるように作成したので、ぜひご一読ください。

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自由診療向け電子カルテ基本の選び方

自由診療向けの電子カルテといっても、どうやって選べばいいか分からない方が多いと思います。そこで、今回はおすすめの自由診療向け電子カルテをクリニックの状況ごとに分類しました。

クリニックの状況別電子カルテの選び方フローチャート

自由診療のみを行うクリニックを新たに立ち上げる場合、自由診療特化タイプの電子カルテがおすすめです。

自由診療と保険診療どちらも行うクリニックを新たに立ち上げる場合は、保険診療併用タイプの電子カルテを導入しましょう。

現在保険診療を行っており、新たに自由診療メニューを追加するクリニックでは「電子カルテを導入しているかどうか」で選ぶタイプが変わります。電子カルテを導入していない場合は保険診療併用タイプを導入するのがおすすめです。すでに電子カルテを導入済みの場合は、データの移行が必要になります。データの移行が可能な場合は保険診療併用タイプを選ぶとスムーズに運用することができます。

おすすめの自由診療向け電子カルテ比較表まとめ

ここからは当サイトで厳選したおすすめの自由診療向け電子カルテを紹介していきます。各製品、費用感や特徴など大きく異なるので、まずはチェックしてみてください。

自由診療特化タイプの電子カルテ

まずは自由診療特化タイプの電子カルテを紹介します。

製品名 提供形態 初期費用 月額費用 おすすめポイント WEB予約 サポート
medicalforce クラウド 個別見積り 個別見積り LINEから受付できるWeb予約や経営ダッシュボード機能
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
メール、電話、マニュアル、FAQサイト、有料サポート
MEDIBASE クラウド 個別見積り 個別見積り 対応できる診療科が多い/オプション機能豊富
  • web受付
  • 自動電話受付
  • LINE受付
  • 院内タッチパネル受付
電話、オンラインサポート
キレイパスコネクト クラウド 個別見積り 45,000円 見積書・概要書・契約書の作成をペーパーレス化
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話、メール、ヘルプセンター
CLIPLA Light クラウド 個別見積り 個別見積り 端末が増えても追加料金なし 外部システムと連携 電話
B4A クラウド 個別見積り 個別見積り 予約とシフトが結びついて自動で施術を割り当て
  • 予約管理
  • Web予約受付
要お問合せ

それぞれの製品の詳細を見たい方は自由診療特化タイプの電子カルテをご覧ください。

保険診療併用タイプの電子カルテ

次に保険診療併用タイプの電子カルテを紹介します。

製品名 提供形態 初期費用 月額費用 おすすめポイント WEB予約 サポート
ACUSIS Cloud クラウド 個別見積り 個別見積り 集患につながる分析機能を搭載
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話
きりんカルテ クラウド
  • 日レセクラウド初期設定費用:100,000円~
  • 日レセクラウド導入サポート費用:200,000円~
日レセクラウド 保守・サポート費用:22,800円~ 自由診療と保険診療を1クリックで切り替え 診察予約ZEROと連携 電話、オンラインサポート
CLIUS(クリアス) クラウド 200,000円~ 12,000円 自由診療カルテの作成に対応
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話、メール

それぞれの製品の詳細を見たい方は保険診療併用タイプの電子カルテをご覧ください。

自由診療特化タイプの電子カルテ

ここからは、自由診療に特化した電子カルテを5つご紹介します。

medicalforce|株式会社メディカルフォース

株式会社メディカルフォース

出典:株式会社メディカルフォース https://service.medical-force.com/

株式会社メディカルフォースのmedicalforceは美容クリニック、自由診療クリニックの業務・経営の全てを管理するクラウド型電子カルテです。WEB予約、来院管理、問診票、カルテ、会計、在庫管理、経営管理などの院内のリソースがすべて連携し、ひとつで全て完結させることができます。

美容クリニックで働くスタッフへ徹底的なヒアリングを行い、デザイン設計を行っており誰にでも使いやすい直感的なUIとなっています。業務フローに沿った操作画面でシンプルでわかりやすくまたスマホ・タブレットにも対応しております。

クリニックの部屋・機器・スタッフの情報をマスター情報に登録することで、空き情報を自動で検出し、LINEやHPからのWEB予約も可能です。

予約情報に紐づいたQRコードから問診表の入力が可能となっており、患者はスマホで予約から問診表の入力まで完了することができます。入力された情報は自動でカルテ、来院情報に紐づく為転記の手間やミスも減らせられます。

予約管理、問診表入力だけでなく来院者数や施術ごとの統計情報を可視化することで、 経営のサポートを行い施術情報だけではなく総合的にクリニックの運営をサポートを行ってくれます。

medicalforceの比較ポイント
  • LINEからの受付可能なWEB予約
  • 患者様のスマホで完結するデジタル問診票
  • 無料体験版でmedicalforceのすべての機能を試せる

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 LINEから受付可能なWEB予約
推奨環境 Mac OS10.1以降 / Windows / iPad
サポート体制 電話、メール、対面サポートあり。基本サポートは無料
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ

MEDIBASE|株式会社メディベース

株式会社メディベース

出典:株式会社メディベース https://medibase.cloud/

株式会社メディベースのMEDIBASEは、業務を効率化し経営を支援する、自由診療に特化したクラウド型の電子カルテです。見積書・契約書・概要書を作成することも可能で、電子サインにも対応しているのでペーパーレスを実現してくれます。

予約システムと連携することでインターネット上で診療予約をすることができ、受付情報との連携により受付業務と合わせて効率化をすることができます。 LINEとの連携も可能で患者が簡単に予約を取ることができ新患、再来数の増加も見込むことができます。

クラウド型の電子カルテとなっている為従来のオンプレ型に比べると初期費用を大きく抑えることができます。また5年ごとの入替の必要もない為維持費も含めて低価格で利用ができます。

MEDIBASEの比較ポイント
  • 見積書・概要書・契約書をペーパーレス化
  • 運用コストを削減できる
  • 受付・予約業務を効率化できる

製品情報

web予約機能 他社連携オプションあり
文書作成機能 あり(基本搭載かは要問い合わせ)
シェーマ・テンプレート機能 あり(基本搭載かは要問い合わせ)
その他特徴 電子署名機能でペーパレスな文書作成が可能
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 無料でオンライン対応(操作説明は40,000円~70,000円)
基本月額 45,000円(使用PC台数無制限)
初期費用 操作説明+各種費用(https://medibase.cloud/price/)

キレイパスコネクト|GMO Internet Group

GMO Internet Group

出典:GMO Internet Group https://connect.kireipass.jp/

GMO Internet Groupのキレイパスコネクトは、自由診療クリニックの業務にかかわるすべてのシステムを管理できるクラウド型電子カルテです。予約システム・電子カルテ・会計・経営分析など、多岐にわたる自由診療クリニックに必要なITツールを一括管理できるところが最大の魅力です。

WEB予約とLINE予約の連携が可能となっており、LINEからの予約でも自動で予約表に記入されます。コース契約をしている患者のコース消化回数や支払い状況等の管理もカルテ上で可能となっています。

WEB問診機能も搭載しており、WEB予約のあった患者に対して自動で問診表を送信回答してもらうことで、手間と時間の削減になります。 問診表の内容は単数選択式から記述式まで対応しておりオリジナルの問診表の作成も可能です。

キレイパスコネクトの比較ポイント
  • 自由診療クリニックに必要なITツールをすべてカバー
  • 経営指標の”見える化”
  • 安心のサポート体制

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 自由診療クリニックに必要なITツールをすべてカバー
推奨環境 Mac、Windows、 iPad
サポート体制 キレイパスコネクトヘルプセンターあり。電話・メールでの相談も可
基本月額 40,000円~90,000円(プランによる)
初期費用 0円

CLIPLA Light|株式会社クリプラ

株式会社クリプラ

出典:株式会社クリプラ https://clipla.jp/light/

株式会社クリプラのCLIPLA Lightは、自由診療クリニックや動物病院に最適なレセコンの無いクラウド型電子カルテです。

他のカルテに比べ機能が一定数しかなく制限している為その分費用も抑えられ、安心のサービスとなっています。 システムは自動更新ですが、更新費用等はかからず端末が増えても追加の料金が発生しないので、 レセコンを使わない自由診療だけのクリニックであればこの電子カルテで診療情報をまとめることが可能です。

UIはシンプルで使いやすいようにこだわっており、スマホのような簡単操作で導入ハードルが低くなっている点も魅力的です。

CLIPLA Lightの比較ポイント
  • シンプルで使いやすいシステム
  • 導入費も維持費も低コスト
  • システムは自動更新でいつでも最新

製品情報

web予約機能 外部システムと連携可、連携可能な予約システムについては要問い合わせ
文書作成機能 あり(基本搭載から要問い合わせ)
シェーマ・テンプレート機能 要問合せ
その他特徴 端末が増えても追加料金なし
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 平日9:30~18:00、土曜日9:30~13:30電話サポートあり
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ

B4A|株式会社B4A

株式会社B4A

出典:株式会社B4A https://www.b4a.co.jp/

株式会社BA4のB4Aは、1つのツールで、予約受付・事前問診・顧客管理・データ分析などあらゆる業務をデジタル化できる自由診療に特化したクラウド型電子カルテです。

患者が空き状況を確認しその場で予約を完結することができる予約機能を搭載しており、スタッフと患者双方の手間を削減してくれます。

リピート率改善の為に売上推移や各種情報を自動で蓄積し、可視化することでマーケティング施策の立案をサポートしてくれます。 診療の為だけのツールではなく、クリニックの運営全般に活かすことができるツールとなっています。

B4Aの比較ポイント
  • スムーズなリアルタイム予約
  • 予約とスタッフシフトが連携する勤怠管理
  • 患者情報のクラウド管理で多職種の情報連携が可能

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 要問い合わせ
その他特徴 予約とスタッフシフトが連携する勤怠管理
推奨環境 要問い合わせ
サポート体制 要問い合わせ
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ
\ご希望条件に合う製品を早く知りたい方は、お気軽にお問合せください/
電子カルテ選びの専門知識・時間がない方
コンシェルジュが代わりに探してご案内します!
業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリなメーカー・製品をご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。

保険診療併用タイプの電子カルテ

ここからは、自由診療に加えて保険診療にも対応できる電子カルテを3つご紹介します。

ACUSIS Cloud|株式会社プロ・フィールド

株式会社プロ・フィールド

出典:株式会社プロ・フィールド https://profield.co.jp/acusis/

株式会社プロ・フィールドのACUSIS Cloudは、業務の効率化だけではなく、患者の囲い込みやリピート促進などの集患も目的とした、クラウド型電子カルテです。マーケティング機能、画像管理機能、メール配信機能、在庫管理機能などが基本搭載されていることが特徴です。

自由診療特有の完全予約制や外来診療それぞれに対応した予約管理表の作成が可能となっており、部屋やスタッフごとに予約表の管理が可能です。複数の施術をグループ化できるセット施術の予約にも対応しています。

画像管理機能では患者ごとに画像管理が可能となっており、ドラック&ドロップで簡単に取り込みが可能です。術前術後の比較機能もあり患者医師それぞれが見やすく使いやすい機能となっています。

売上と在庫管理機能が連携しており、自動減算してくれる為在庫管理を行うことも可能です。入出庫もリスト化でき棚卸の時間も軽減することができます。在庫が一定数以下になるとお知らせしてくれる機能も搭載しているので安心です。

患者への予約リマインドメールやバースデーメールや患者、科目別売上集計機能などマーケティングツールとしても活用可能な機能を搭載しているので、集患や経営分析についても力を入れていきたいという先生にはおすすめの電子カルテになっています。

ACUSIS Cloudの比較ポイント
  • マーケティング機能搭載
  • 画像管理機能
  • WEB予約や診察券アプリなど豊富なオプション

製品情報

web予約機能 オプション機能
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 業界初のマーケティング機能搭載
推奨環境 要問い合わせ
サポート体制 平日9時~18時電話対応あり
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ

きりんカルテ|PHC株式会社

PHC株式会社

出典:PHC株式会社 https://xirapha.jp/

PHC株式会社のきりんカルテは、無床のクリニックや診療所向けに特化したクラウド型電子カルテです。電子カルテとしての基本的な機能はもちろん、在宅医療対応機能、予約管理機能、画像取り込み機能、外部連携機能など多彩な機能が備わっています。

初期費用が他の電子カルテに比べかなり安く、システム利用料は0円で電子カルテの月額利用料も0円となっております。月額費用はレセコン使用料の22,800円となっており、かなり安く利用することができます。

クリニックの運用に合わせて順番予約、時間予約それぞれの運用が可能な機能が搭載されています。患者はWEB予約サイトから予約や確認変更、キャンセルを行うことが可能です。また自由診療カルテと保険診療カルテをワンクリックで切り替え可能になっており、煩雑な作業な作業は不要です。

各種外部連携も充実しており、画像ファイリングシステムはもちろんの事 エコーや予約システムとの連携しています。 また外注検査会社とも連携を行っており、自動で検査結果データを受け取りカルテへの取り込みを行ってくれます。

きりんカルテの比較ポイント
  • 1クリックで保険診療と自由診療カルテを切り替え可能
  • 撮影アプリと連動で簡単画像取り込み
  • 外注検査など、外部との連携可能(別途費用あり)

製品情報

web予約機能 診察予約ZEROと連携可能
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載、シェーマ追加可能
その他特徴 自由診療と保険診療を1クリックで切り替え可能
推奨環境 Windows、Mac、iPad、Surface
サポート体制 オンラインマニュアルや、電子カルテ画面上からのチャットサポートあり。
基本月額 要問い合わせ(日レセクラウド サポート・保守費用)
初期費用 要問い合わせ(日レセクラウド 初期費用)

CLIUS(クリアス)|株式会社Donuts

株式会社Donuts

出典:CLIUS https://clius.jp/

CLIUS(クリアス)は豊富な機器や検査連携数が強みのクラウド型電子カルテです。保険診療はもちろん自由診療カルテの作成に対応しており、どちらも行いたいクリニックにおすすめです。使い方に悩まない「見やすいカルテ」を追求しており、直感的に操作できます。Web予約機能が基本搭載されているのも魅力です。オプションでオンライン診療機能を追加することも可能です。

Windows、Mac、iPadと複数のデバイスに対応しており、Windows/Mac共にシステム連携が可能です。導入の際は現地訪問でサポートが受けられるため、複雑な連携設定も安心です。

CLIUSの比較ポイント
  • Web予約機能を標準搭載
  • 予約や受付など110社以上の会社と連携
  • 自由診療・保険診療どちらのカルテにも対応

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 要お問い合わせ
その他特徴 自由診療カルテの作成に対応
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 電話(平日9時~18時、土曜9時~13時)、メール
基本月額 12,000円
初期費用 200,000円~

自由診療クリニックの電子カルテを選ぶポイント

自由診療ではレセプト請求の必要がなく、当然レセコンを設置する必要もありません。電子カルテ導入の目的は業務効率化に絞られるため、自由診療クリニックの電子カルテを選ぶ際には下記のような2つのポイントで選定するとよいでしょう。

  • 自院で必要な機能を明確にしておく
  • サポート体制を確認する

1つずつ詳しく解説していきます。

自院で必要な機能を明確にしておく

1つ目のポイントは自院で必要な機能を明確にすることです。前述したとおり、自由診療向け電子カルテにはさまざまな機能があります。また、 一口に電子カルテといっても、メーカーによって対応できる機能や業務効率化できる範囲は異なります。欲しい機能は基本搭載なのかオプションなのか、予約システムなどを外部機能と連携する必要があるのかなども、メーカーによって異なります。それぞれの製品についてしっかり情報を集め、自院のニーズにあう機能を持つ電子カルテを選ぶことが重要です。

サポート体制を確認する

2つ目のポイントはサポート体制が整っているかどうかです。電子カルテのサポート体制を確認することは、クリニックをスムーズに運営するためにとても重要です。電子カルテの導入時はもちろんのこと、導入後にもトラブル対応などのサポートが必要な場面は必ず訪れます。

導入時だけではなく導入後も、どこまでサポートをしてもらえるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。メーカーによっては電話やメールでの遠隔対応、訪問対応など対応の方法もさまざまなので、自院にあったサポートが受けられるメーカーを選ぶことをおすすめします。

自由診療で電子カルテを使う際の注意点

自由診療クリニックのイメージ

多くのメーカーが電子カルテを発売していますが、その多くが保険診療を想定した商品になっています。美容外科やAGA(男性型脱毛症)、歯科ならインプラントなど、自由診療(自費診療)の扱う範囲は多岐にわたります。収益の多角化を図るため、社会保険診療を行っているクリニックが自由診療を始めるケースも増えており、注目が集まっています。美容外科や一般クリニックで自由診療向け電子カルテの導入を検討する際に、初めにおさえておくべき注意点を解説します。

自由診療でもカルテ記載は必須

自由診療でも、保険診療と同様に、カルテ(診療録)を記録する必要があります。「医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。」と医師法24条に定められている通り、自由診療の場合でも患者のカルテを残すことは必須です。

保険医は、患者の診療を行つた場合には、遅滞なく、様式第一号又はこれに準ずる様式の診療録に、当該診療に関し必要な事項を記載しなければならない。

出典:保険医療機関及び保険医療養担当規則

保険診療を行っていたクリニックが新しく自由診療を始める場合、自由診療と保険診療のどちらにも使えるタイプの電子カルテにするか、レセプト機能をオプションで追加する必要があります。「きりんカルテ」は1クリックで自由診療と保険診療を切り替えることができます。

保険診療と分けてカルテを記録する必要がある

保険診療を行っている医療機関が自由診療を行う場合、それぞれのカルテを分けて記録することが求められています。医療機関が守るべき内容をまとめた「療養担当規則」で定められています。

「保険医療機関は、第二十二条の規定による診療録に療養の給付の担当に関し必要な事項を記載し、これを他の診療録と区別して整備しなければならない。」

出典:保険医療機関及び保険医療養担当規則

診療の内容について疑問を患者様に感じさせないよう、丁寧に記録を残す必要があります。

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自由診療向け電子カルテの機能

電子カルテの使用イメージ

それでは自由診療を行うクリニックの電子カルテにはどんな機能が必要になるのでしょうか?自由診療を行うクリニックで役立つ代表的な機能についてご紹介します。

書類管理機能

自由診療を行うクリニックでは施術の前に契約書や同意書を作成することが多くあります。これらを紙で作成する場合、どうしてもボリュームが多くなり管理に手間がかかってしまいます。書類管理機能があれば患者さまごとに書類をデータ化でき、業務の効率化やミスの防止につながります。なかには電子署名機能や、紙の書類をスキャンしデータ化できる機能を持つ製品もあるため選定時に確認してみましょう。

画像管理機能

自由診療では患部の写真やシェーマを使用することも多くあるため、まとめて管理できる機能があると便利です。登録した画像を並べたり重ねたりすることで、施術のビフォーアフターを比較でき、患者さまにより効果的な説明が行えます。

役務管理(コース管理)機能

クリニック独自の診療コースがある場合、役務管理(コース管理)機能のあるものがおすすめです。患者さまごとにコースの残り回数や役務残高、使用期限などを管理することができ、受付・予約業務をより効率化できます。

まとめ

今回の記事では、自由診療クリニックの電子カルテに必要な機能や製品選びのポイントを解説し、自由診療向けの電子カルテを比較・紹介しました。自由診療を行うクリニックでは契約書や同意書などの管理機能やシェーマや写真を管理する機能が役立ちます。診療内容や経営に合った機能を明確にし、自院に最適な電子カルテを導入しましょう。

電子カルテについては【目的別】電子カルテ53製品|おすすめ製品、規模別の選び方まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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コンシェルジュが代わりに探してご案内します!
業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリなメーカー・製品をご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。


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セカンドラボ株式会社の社員。病院・介護施設のDX&業務効率化オタク。実は中小企業診断士です。毎日医療福祉施設向けの製品やサービス、企業の調査研究を行っています。


フリーランスWEBライター

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元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

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