自由診療向け電子カルテ9選|選び方や保険診療との違いまで

更新日 2024.04.09
投稿者:豊田 裕史

自由診療向けの電子カルテの選定にあたり、以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

  • 「どんな機能を搭載した電子カルテがあるのか」
  • 「電子カルテの種類が多すぎて選びきれない」
  • 「自院に最適な電子カルテを手っ取り早く知りたい」

本記事では、そういったお悩みを持つ方向けに数ある電子カルテの中から厳選した「おすすめの自由診療向け電子カルテの特徴や価格」の解説を行っていきます。

新規開業で電子カルテを選びに悩まれている先生であっても「自院に合った電子カルテ」を選んでいただけるように作成したので、ぜひご一読ください。

【2024最新版】自由診療におすすめの電子カルテTOP3
 
製品名 medicalforcemedicalforce B4A(ビーフォーエー)B4A MEDIBASEMEDIBASE
メーカー名 株式会社メディカルフォース 株式会社B4A Technologies 株式会社メディベース
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初期費用 500,000円~ 0円~ 料金メニュー次第
月額費用 50,000円~ 30,000円台~ 45,000円~
おすすめポイント LINEから受付できるWeb予約や経営ダッシュボード機能 対応できる診療科が多い/オプション機能豊富 見積書・概要書・契約書をペーパーレス化
提供形態 クラウド型 クラウド型 クラウド型
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自由診療向けの電子カルテとは

自由診療向けの電子カルテとは、美容整形や脱毛、AGAなど、自由診療を標榜するクリニックが使いやすいように通常の保険診療向け電子カルテにはないような機能を多数備えた電子カルテです。特徴を解説していきます。

自由診療向け電子カルテの特徴

自由診療向け電子カルテと一般の内科向け電子カルテとを比べた時に、自由診療電子カルテは予約システムや問診機能が充実している点が目につきます。自由診療には美容整形や脱毛、AGAなどのジャンルがありますが、飛び込みでクリニックに行くことはなく、事前に予約をとるケースが多いのが理由です。

自由診療では目的意識を持って自発的に来院する患者が多いため、自由診療特化の電子カルテの場合、予約システムやWEB問診機能などの集患機能の充実度で選ぶと良いでしょう。

自由診療特化の電子カルテの価格相場は、月額3万円~10万円ほどと考えておくと良いでしょう。金額に幅がある理由は、予約システムやWEB問診機能だけでなく、来院患者データを分析して経営改善に活かせる機能などをオプションでつけられる価格設計になっているためです。また、すでに導入されている診療予約システムなどと連携を希望する場合は、別途費用がかかるので注意しましょう。

自由診療向け電子カルテの種類と基本の選び方

自由診療向け電子カルテは「自由診療特化タイプ」と「保険診療併用タイプ」に大別することができるため、まずは以下のフローチャートで自院がどこに該当するかをご確認ください。

クリニックの状況別電子カルテの選び方フローチャート

それぞれの電子カルテの特徴を知りたい方は、このまま読み進めてください。

自由診療特化タイプ

自由診療のみを行うクリニックを新たに立ち上げる場合、自由診療特化タイプの電子カルテがおすすめです。診療報酬の請求に必要なレセコンも必要ないので、一般向けの電子カルテを選ぶメリットはありません。

自由診療特化タイプの電子カルテは、院内業務の効率化と、効率よく集患するための機能に焦点を当てて作られています。経営分析の機能がついているタイプもあり、収益性の高い自費診療に合ったシステムとなっています。

≫おすすめの自由診療特化タイプ電子カルテ一覧はこちら

保険診療併用タイプ

自由診療と保険診療どちらも行うクリニックを新たに立ち上げる場合は、保険診療併用タイプの電子カルテを導入しましょう。

現在保険診療を行っており、新たに自由診療メニューを追加するクリニックでは「保険診療で電子カルテを使っているかどうか」で選ぶタイプが変わります。保険診療を紙カルテで行っている場合は、保険診療併用タイプを導入するのがおすすめです。

すでに保険診療で電子カルテを導入済で、新たに自由診療を始めることを検討している場合は手間がかかります。異なる電子カルテ間で患者情報データを共有するのは難しい場合が多く、保険診療と自由診療で異なるカルテを使うことになるケースがほとんどです。保険診療は電子カルテ、自由診療は紙カルテ(または別メーカーの電子カルテ)というイメージです。

運用が手間になるのは間違いないので、自由診療を始めるのを機に、保険診療併用型の電子カルテへの乗り換えも検討すると良いでしょう。

≫おすすめの保険診療併用タイプ電子カルテ一覧はこちら

自由診療向け電子カルテ比較表まとめ

ここからは当サイトで厳選した自由診療向け電子カルテを紹介していきます。各製品、費用感や特徴など大きく異なるので、まずはチェックしてみてください。

自由診療特化タイプの電子カルテ

まずは自由診療特化タイプの電子カルテを紹介します。

製品名 提供形態 初期費用 月額費用 おすすめポイント WEB予約 サポート
B4A(ビーフォーエー) クラウド 0円~ 30,000円台~ 予約とシフトが結びついて自動で施術を割り当て
  • 予約管理
  • Web予約受付
電話、メール、チャット
MEDIBASE クラウド 個別見積り 個別見積り 対応できる診療科が多い/オプション機能豊富
  • web受付
  • 自動電話受付
  • LINE受付
  • 院内タッチパネル受付
電話、オンラインサポート
CLIPLA Light クラウド 個別見積り 個別見積り 端末が増えても追加料金なし 外部システムと連携 電話
キレイパスコネクト クラウド 個別見積り 45,000円 見積書・概要書・契約書の作成をペーパーレス化
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話、メール、ヘルプセンター
ACUSIS Cloud クラウド 個別見積り 個別見積り 集患につながる分析機能を搭載
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話

それぞれの製品の詳細を見たい方は自由診療特化タイプの電子カルテをご覧ください。

保険診療併用タイプの電子カルテ

次に保険診療併用タイプの電子カルテを紹介します。

medicalforce クラウド 500,000円~ 50,000円~ LINEから受付できるWeb予約や経営ダッシュボード機能
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
メール、電話、マニュアル、FAQサイト、有料サポート
製品名 提供形態 初期費用 月額費用 おすすめポイント WEB予約 サポート
きりんカルテ クラウド
  • 日レセクラウド初期設定費用:100,000円~
  • 日レセクラウド導入サポート費用:200,000円~
日レセクラウド 保守・サポート費用:22,800円~ 自由診療と保険診療を1クリックで切り替え 診察予約ZEROと連携 電話、オンラインサポート
CLIUS(クリアス) クラウド 200,000円~ 12,000円 自由診療カルテの作成に対応
  • 予約管理
  • LINE・Web予約受付
電話、メール

それぞれの製品の詳細を見たい方は保険診療併用タイプの電子カルテをご覧ください。

自由診療特化タイプの電子カルテ5選

ここからは、自由診療に特化した電子カルテを5つご紹介します。

B4A(ビーフォーエー)|株式会社B4A Technologies

B4A Technologies

出典:株式会社B4A Technologies https://www.b4a.co.jp/

株式会社B4A TechnologiesのB4A(ビーフォーエー)は、1つのツールで、予約受付・事前問診・顧客管理・データ分析などあらゆる業務をデジタル化できる自由診療に特化したクラウド型電子カルテです。

患者が空き状況を確認しその場で予約を完結することができる予約機能を搭載しており、スタッフと患者双方の手間を削減してくれます。

リピート率改善の為に売上推移や各種情報を自動で蓄積し、可視化することでマーケティング施策の立案をサポートしてくれます。 診療の為だけのツールではなく、クリニックの運営全般に活かすことができるツールとなっています。

B4A(ビーフォーエー)の比較ポイント
  • スムーズなリアルタイム予約
  • 予約とスタッフシフトが連携する勤怠管理
  • 患者情報のクラウド管理で多職種の情報連携が可能

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 予約とスタッフシフトが連携する勤怠管理
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 電話、メール、チャット
基本月額 30,000円台~
初期費用 0円~

MEDIBASE|株式会社メディベース

株式会社メディベース

出典:株式会社メディベース https://medibase.cloud/

株式会社メディベースのMEDIBASEは、業務を効率化し経営を支援する、自由診療に特化したクラウド型の電子カルテです。見積書・契約書・概要書を作成することも可能で、電子サインにも対応しているのでペーパーレスを実現してくれます。

予約システムと連携することでインターネット上で診療予約をすることができ、受付情報との連携により受付業務と合わせて効率化をすることができます。 LINEとの連携も可能で患者が簡単に予約を取ることができ新患、再来数の増加も見込むことができます。

クラウド型の電子カルテとなっており、従来のオンプレ型に比べると初期費用を大きく抑えることができます。また5年ごとの入替の必要もありません。具体的な料金は以下の通りです。予約システムや検査結果の取り込み等の機能がオプションとしてついており、それぞれ初期費用・月額費用が発生します。

料金メニュー 初期費用 月額費用
電子カルテ(基本月額) - 45,000円
インターネット診療予約 80,000円 20,000円
検査会社検査依頼・結果取り込み 100,000円 0円
患者情報の一括取り込み(マスタ設定) 100,000円 0円
医薬品データベース 70,000円 7,000円
オンラインでの操作説明(2.5時間) 40,000円 -
訪問での操作説明(2.5時間) 70,000円 -

MEDIBASEの比較ポイント
  • 見積書・概要書・契約書をペーパーレス化
  • 運用コストを削減できる
  • 受付・予約業務を効率化できる

製品情報

web予約機能 他社連携オプションあり
文書作成機能 あり(基本搭載かは要問い合わせ)
シェーマ・テンプレート機能 あり(基本搭載かは要問い合わせ)
その他特徴 電子署名機能でペーパレスな文書作成が可能
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 無料でオンライン対応(操作説明は40,000円~70,000円)
基本月額 45,000円(使用PC台数無制限)
初期費用 上記の表を参照

キレイパスコネクト|GMO Internet Group

GMO Internet Group

出典:GMO Internet Group https://connect.kireipass.jp/

GMO Internet Groupのキレイパスコネクトは、自由診療クリニックの業務にかかわるすべてのシステムを管理できるクラウド型電子カルテです。予約システム・電子カルテ・会計・経営分析など、多岐にわたる自由診療クリニックに必要なITツールを一括管理できるところが最大の魅力です。

WEB予約とLINE予約の連携が可能となっており、LINEからの予約でも自動で予約表に記入されます。コース契約をしている患者のコース消化回数や支払い状況等の管理もカルテ上で可能となっています。

WEB問診機能も搭載しており、WEB予約のあった患者に対して自動で問診表を送信回答してもらうことで、手間と時間の削減になります。 問診表の内容は単数選択式から記述式まで対応しておりオリジナルの問診表の作成も可能です。料金メニューは以下の通りです。

プレミア カスタマイズ スタンダード
対象クリニック 経営戦略立案も実施したい 追加機能がほしい 開業時のクリニック
月額料金 90,000円/月 60,000円/月 40,000円/月
使える機能 予約システム、web予約、電子カルテ、会計、役務管理、WEB問診、CRM、決済、経営分析、デジタル診察券 予約システム、web予約、電子カルテ、会計、役務管理ほか 予約システム、web予約、電子カルテ、会計、役務管理

キレイパスコネクトの比較ポイント
  • 自由診療クリニックに必要なITツールをすべてカバー
  • 経営指標の”見える化”
  • 安心のサポート体制

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 自由診療クリニックに必要なITツールをすべてカバー
推奨環境 Mac、Windows、 iPad
サポート体制 キレイパスコネクトヘルプセンターあり。電話・メールでの相談も可
基本月額 40,000円~90,000円(上記表を参照)
初期費用 0円

CLIPLA Light|株式会社クリプラ

株式会社クリプラ

出典:株式会社クリプラ https://clipla.jp/light/

株式会社クリプラのCLIPLA Lightは、自由診療クリニックや動物病院に最適なレセコンの無いクラウド型電子カルテです。

他のカルテに比べ機能が一定数しかなく制限している為その分費用も抑えられ、安心のサービスとなっています。 システムは自動更新ですが、更新費用等はかからず端末が増えても追加の料金が発生しないので、 レセコンを使わない自由診療だけのクリニックであればこの電子カルテで診療情報をまとめることが可能です。

UIはシンプルで使いやすいようにこだわっており、スマホのような簡単操作で導入ハードルが低くなっている点も魅力的です。

CLIPLA Lightの比較ポイント
  • シンプルで使いやすいシステム
  • 導入費も維持費も低コスト
  • システムは自動更新でいつでも最新

製品情報

web予約機能 外部システムと連携可、連携可能な予約システムについては要問い合わせ
文書作成機能 あり(基本搭載から要問い合わせ)
シェーマ・テンプレート機能 要問合せ
その他特徴 端末が増えても追加料金なし
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 平日9:30~18:00、土曜日9:30~13:30電話サポートあり
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ

ACUSIS Cloud|株式会社プロ・フィールド

株式会社プロ・フィールド

出典:株式会社プロ・フィールド https://profield.co.jp/acusis/

株式会社プロ・フィールドのACUSIS Cloudは、業務の効率化だけではなく、患者の囲い込みやリピート促進などの集患も目的とした、クラウド型電子カルテです。マーケティング機能、画像管理機能、メール配信機能、在庫管理機能などが基本搭載されていることが特徴です。

自由診療特有の完全予約制や外来診療それぞれに対応した予約管理表の作成が可能となっており、部屋やスタッフごとに予約表の管理が可能です。複数の施術をグループ化できるセット施術の予約にも対応しています。

画像管理機能では患者ごとに画像管理が可能となっており、ドラック&ドロップで簡単に取り込みが可能です。術前術後の比較機能もあり患者医師それぞれが見やすく使いやすい機能となっています。

売上と在庫管理機能が連携しており、自動減算してくれる為在庫管理を行うことも可能です。入出庫もリスト化でき棚卸の時間も軽減することができます。在庫が一定数以下になるとお知らせしてくれる機能も搭載しているので安心です。

患者への予約リマインドメールやバースデーメールや患者、科目別売上集計機能などマーケティングツールとしても活用可能な機能を搭載しているので、集患や経営分析についても力を入れていきたいという先生にはおすすめの電子カルテになっています。

ACUSIS Cloudの比較ポイント
  • マーケティング機能搭載
  • 画像管理機能
  • WEB予約や診察券アプリなど豊富なオプション

製品情報

web予約機能 オプション機能
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 業界初のマーケティング機能搭載
推奨環境 要問い合わせ
サポート体制 平日9時~18時電話対応あり
基本月額 要問い合わせ
初期費用 要問い合わせ
\ご希望条件に合う製品を早く知りたい方は、お気軽にお問合せください/
電子カルテ選びの専門知識・時間がない方
コンシェルジュが代わりに探してご案内します!
業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリなメーカー・製品をご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。

保険診療併用タイプの電子カルテ3選

ここからは、自由診療に加えて保険診療にも対応できる電子カルテを3つご紹介します。

medicalforce|株式会社メディカルフォース

株式会社メディカルフォース

出典:株式会社メディカルフォース https://service.medical-force.com/

株式会社メディカルフォースのmedicalforceは美容クリニック、自由診療クリニックの業務・経営の全てを管理するクラウド型電子カルテです。WEB予約、来院管理、問診票、カルテ、会計、在庫管理、経営管理などの院内のリソースがすべて連携し、ひとつで全て完結させることができます。

※2024年2月、保険診療にも対応できるようになりました。保険診療対応のレセコンとして、日本医師会が提供するクラウド版日医標準レセプトソフト「Web ORCA(ウェブオルカ)」とのデータ連携機能をリリースしています。

美容クリニックで働くスタッフへ徹底的なヒアリングを行い、デザイン設計を行っており誰にでも使いやすい直感的なUIとなっています。業務フローに沿った操作画面でシンプルでわかりやすくまたスマホ・タブレットにも対応しております。

クリニックの部屋・機器・スタッフの情報をマスター情報に登録することで、空き情報を自動で検出し、LINEやHPからのWEB予約も可能です。

予約情報に紐づいたQRコードから問診表の入力が可能となっており、患者はスマホで予約から問診表の入力まで完了することができます。入力された情報は自動でカルテ、来院情報に紐づく為転記の手間やミスも減らせられます。

予約管理、問診表入力だけでなく来院者数や施術ごとの統計情報を可視化することで、経営のサポートを行い施術情報だけではなく総合的にクリニックの運営をサポートを行ってくれます。

medicalforceの比較ポイント
  • LINEからの受付可能なWEB予約
  • 患者様のスマホで完結するデジタル問診票
  • 無料体験版でmedicalforceのすべての機能を試せる

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 要問い合わせ
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載
その他特徴 LINEから受付可能なWEB予約
推奨環境 Mac OS10.1以降 / Windows / iPad
サポート体制 電話、メール、対面サポートあり。基本サポートは無料
基本月額 50,000円~
初期費用 500,000円~

きりんカルテ|ウィーメックス株式会社

ウィーメックス株式会社

出典:ウィーメックス株式会社 https://xirapha.jp/

ウィーメックス株式会社のきりんカルテは、ウィーメックスクリニックや診療所向けに特化したクラウド型電子カルテです。電子カルテとしての基本的な機能はもちろん、在宅医療対応機能、予約管理機能、画像取り込み機能、外部連携機能など多彩な機能が備わっています。

初期費用が他の電子カルテに比べかなり安く、システム利用料は0円で電子カルテの月額利用料も0円となっております。月額費用はレセコン使用料の22,800円となっており、かなり安く利用することができます。

クリニックの運用に合わせて順番予約、時間予約それぞれの運用が可能な機能が搭載されています。患者はWEB予約サイトから予約や確認変更、キャンセルを行うことが可能です。また自由診療カルテと保険診療カルテをワンクリックで切り替え可能になっており、煩雑な作業な作業は不要です。

各種外部連携も充実しており、画像ファイリングシステムはもちろんの事エコーや予約システムとの連携しています。また外注検査会社とも連携を行っており、自動で検査結果データを受け取りカルテへの取り込みを行ってくれます。

きりんカルテの比較ポイント
  • 1クリックで保険診療と自由診療カルテを切り替え可能
  • 撮影アプリと連動で簡単画像取り込み
  • 外注検査など、外部との連携可能(別途費用あり)

製品情報

web予約機能 診察予約ZEROと連携可能
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 基本搭載、シェーマ追加可能
その他特徴 自由診療と保険診療を1クリックで切り替え可能
推奨環境 Windows、Mac、iPad、Surface
サポート体制 オンラインマニュアルや、電子カルテ画面上からのチャットサポートあり。
基本月額 要問い合わせ(日レセクラウド サポート・保守費用)
初期費用 要問い合わせ(日レセクラウド 初期費用)

CLIUS(クリアス)|株式会社Donuts

株式会社Donuts

出典:CLIUS https://clius.jp/

CLIUS(クリアス)は豊富な機器や検査連携数が強みのクラウド型電子カルテです。保険診療はもちろん自由診療カルテの作成に対応しており、どちらも行いたいクリニックにおすすめです。使い方に悩まない「見やすいカルテ」を追求しており、直感的に操作できます。Web予約機能が基本搭載されているのも魅力です。オプションでオンライン診療機能を追加することも可能です。

Windows、Mac、iPadと複数のデバイスに対応しており、Windows/Mac共にシステム連携が可能です。導入の際は現地訪問でサポートが受けられるため、複雑な連携設定も安心です。

CLIUSの比較ポイント
  • Web予約機能を標準搭載
  • 予約や受付など110社以上の会社と連携
  • 自由診療・保険診療どちらのカルテにも対応

製品情報

web予約機能 基本搭載
文書作成機能 基本搭載
シェーマ・テンプレート機能 要お問い合わせ
その他特徴 自由診療カルテの作成に対応
推奨環境 Windows、Mac、iPad
サポート体制 電話(平日9時~18時、土曜9時~13時)、メール
基本月額 12,000円
初期費用 200,000円~

自由診療クリニックの電子カルテを選ぶポイント

自由診療ではレセプト請求の必要がなく、当然レセコンを設置する必要もありません。電子カルテ導入の目的は業務効率化に絞られるため、自由診療クリニックの電子カルテを選ぶ際には下記のような2つのポイントで選定するとよいでしょう。

  • 自院で必要な機能を明確にしておく
  • サポート体制を確認する

1つずつ詳しく解説していきます。

自院で必要な機能を明確にしておく

1つ目のポイントは自院で必要な機能を明確にすることです。前述したとおり、自由診療向け電子カルテにはさまざまな機能があります。また、 一口に電子カルテといっても、メーカーによって対応できる機能や業務効率化できる範囲は異なります。欲しい機能は基本搭載なのかオプションなのか、予約システムなどを外部機能と連携する必要があるのかなども、メーカーによって異なります。それぞれの製品についてしっかり情報を集め、自院のニーズにあう機能を持つ電子カルテを選ぶことが重要です。

サポート体制を確認する

2つ目のポイントはサポート体制が整っているかどうかです。電子カルテのサポート体制を確認することは、クリニックをスムーズに運営するためにとても重要です。電子カルテの導入時はもちろんのこと、導入後にもトラブル対応などのサポートが必要な場面は必ず訪れます。

導入時だけではなく導入後も、どこまでサポートをしてもらえるのか、事前にしっかりと確認しておきましょう。メーカーによっては電話やメールでの遠隔対応、訪問対応など対応の方法もさまざまなので、自院にあったサポートが受けられるメーカーを選ぶことをおすすめします。

自由診療で電子カルテを使う際の注意点

自由診療クリニックのイメージ

多くのメーカーが電子カルテを発売していますが、その多くが保険診療を想定した商品になっています。美容外科やAGA(男性型脱毛症)、歯科ならインプラントなど、自由診療(自費診療)の扱う範囲は多岐にわたります。収益の多角化を図るため、社会保険診療を行っているクリニックが自由診療を始めるケースも増えており、注目が集まっています。美容外科や一般クリニックで自由診療向け電子カルテの導入を検討する際に、初めにおさえておくべき注意点を解説します。

自由診療でもカルテ記載は必須

自由診療でも、保険診療と同様に、カルテ(診療録)を記録する必要があります。「医師は、診療をしたときは、遅滞なく診療に関する事項を診療録に記載しなければならない。」と医師法24条に定められている通り、自由診療の場合でも患者のカルテを残すことは必須です。

保険医は、患者の診療を行つた場合には、遅滞なく、様式第一号又はこれに準ずる様式の診療録に、当該診療に関し必要な事項を記載しなければならない。

出典:保険医療機関及び保険医療養担当規則

保険診療を行っていたクリニックが新しく自由診療を始める場合、自由診療と保険診療のどちらにも使えるタイプの電子カルテにするか、レセプト機能をオプションで追加する必要があります。「きりんカルテ」は1クリックで自由診療と保険診療を切り替えることができます。

保険診療と分けてカルテを記録する必要がある

保険診療を行っている医療機関が自由診療を行う場合、それぞれのカルテを分けて記録することが求められています。医療機関が守るべき内容をまとめた「療養担当規則」で定められています。

「保険医療機関は、第二十二条の規定による診療録に療養の給付の担当に関し必要な事項を記載し、これを他の診療録と区別して整備しなければならない。」

出典:保険医療機関及び保険医療養担当規則

診療の内容について疑問を患者様に感じさせないよう、丁寧に記録を残す必要があります。

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自由診療向け電子カルテの機能

電子カルテの使用イメージ

それでは自由診療を行うクリニックの電子カルテにはどんな機能が必要になるのでしょうか?自由診療を行うクリニックで役立つ代表的な機能についてご紹介します。

CRM(顧客管理)

自由診療クリニックでは、同じ患者様が複数回来院することが多く、顧客管理機能が大切です。CRMとは「Customer Relationship Management」の略で、日本語では「顧客関係管理」と言い、ビジネス面でよく用いられる用語です。

クリニック患者の顧客情報の例をあげると、「氏名」「メールアドレス」「来院日時」「施術内容」などが挙げられます。顧客情報は、IDに紐づけて管理されることが一般的です。

CRMでは顧客情報をまとめるだけでなく、施術が終わった後もメールマガジンやステップメールを送信するデータの基になるため、クリニックの長期的な資産となります。

書類管理機能

自由診療を行うクリニックでは施術の前に契約書や同意書を作成することが多くあります。これらを紙で作成する場合、どうしてもボリュームが多くなり管理に手間がかかってしまいます。書類管理機能があれば患者さまごとに書類をデータ化でき、業務の効率化やミスの防止につながります。なかには電子署名機能や、紙の書類をスキャンしデータ化できる機能を持つ製品もあるため選定時に確認してみましょう。

画像管理機能

自由診療では患部の写真やシェーマを使用することも多くあるため、まとめて管理できる機能があると便利です。登録した画像を並べたり重ねたりすることで、施術のビフォーアフターを比較でき、患者さまにより効果的な説明が行えます。

役務管理(コース管理)機能

クリニック独自の診療コースがある場合、役務管理(コース管理)機能のあるものがおすすめです。患者さまごとにコースの残り回数や役務残高、使用期限などを管理することができ、受付・予約業務をより効率化できます。

在庫管理

自由診療クリニックでは、消耗品や備品の在庫管理業務も必要です。患者様から求められた際に、「在庫がなく対応できなかった」という事態を避けるためにも、徹底した在庫管理が求められます。

在庫管理機能を持っている自由診療向け電子カルテでは、患者のカルテ内容が確定した段階で、カルテからのオーダリング情報を基に、在庫が自動で減算されます。50個ガーゼの在庫がある医院で、1人の患者様にガーゼ1枚を使ったら、在庫が49に調整されるイメージです。在庫が指定した容量未満になると通知する機能もあります。

もちろん発注と仕入れの管理もできます。

経営分析

来院患者数や顧客単価など、カルテに記録した情報をもとに経営分析に活かすこともできます。 クリニックの収益と運営状況を分析し、経営改善に役立てることができます。

従来の紙カルテでは困難だった詳細な分析が容易になり、データに基づいた戦略的な意思決定が可能になります。

LINE連携

医院の公式LINEアカウントを発行します。同アカウントから、患者様へステップ配信やリマインド通知を送ることができます。ラインを使ってメルマガ配信をする運用も可能です。

患者様はLINEからログインすることなく受診予約を完了することができ、面倒な会員登録の手間を省けるメリットがあります。

自由診療クリニックが電子カルテを導入するメリットとデメリット

自由診療クリニックが電子カルテを導入するメリットとデメリットを紹介していきます。

自由診療クリニックが電子カルテを導入するメリット

自由診療クリニックが電子カルテを導入するメリットは以下の通りです。

  • 幅広い範囲での業務効率アップ
  • 院内での情報共有の効率アップ
  • 予約機能や事前問診機能による患者満足度向上
  • 集患機能によって患者数増加につながる

幅広い範囲での業務効率アップ

電子カルテでは、テンプレート登録やコピーペーストが可能なので紙カルテに比べて大幅に入力スピードがアップします。また、カルテの入力に余裕がでること、フォーマットに沿った入力ができることから抜け漏れ等も減ります。

加えて、自由診療向けの電子カルテでは、在庫管理機能や予約管理機能が搭載されている製品が多く、在庫・予約の管理も紙やエクセルで行うのに比べて大幅に効率化できます。

院内情報共有の効率アップ

電子カルテは紙カルテとは違い、同時アクセスや複数の端末からのアクセス、情報の送信、カルテの検索機能など、共有性に優れています。院内で紙カルテを回すより大幅に効率的に情報共有ができるようになります。

また、電子カルテ内でのファイル整理も手間がかからないので患者さんのカルテが見つからない、といったこともなくなります。

予約機能や事前問診機能による患者満足度向上

自由診療向けの電子カルテでは、web・lINE予約受付機能や事前web問診機能が搭載されている製品があります。患者さん目線で考えると予約ができるクリニック、事前に問診を問診をすましておくことで院内での待ち時間が短縮されるクリニックに対しては好印象です。

各種集患・マーケティング機能によって患者数増加につながる

自由診療向けの電子カルテには、以下のような集患向け機能が搭載されている製品があります。

  • ステップメール配信機能
  • LINE連携機能
  • ポイント発行・管理機能
  • データ分析機能

上記のような集患機能を活用することで、特に再診患者数(リピーター数)を効率的に増やしていくことが可能です。

自由診療クリニックが電子カルテを導入するデメリット

自由診療クリニックが電子カルテを導入するデメリットは下記の通りです。

  • 導入費用・ランニングコストがかかる
  • 導入に手間がかかる
  • 電子カルテに慣れる必要がある

導入費用・ランニングコストがかかる

電子カルテでは導入費用に加えて、導入後もランニングコストが発生します。自由診療に特化した電子カルテはクラウド型がほどんどなので、毎月2万円~4万円程度を支払って使います。

導入・選定に手間がかかる

電子カルテの導入・選定には、複数の製品の情報調査、気になる製品の資料請求やデモ利用などそこそこの手間がかかります。製品を一つ一つ調べて、選定する時間がないという方は当サイトのコンシェルジュサービスもご検討ください。中立の立場から希望条件に合った製品をお伝えいたします。ご利用は無料です。

\ご希望条件に合う製品を早く知りたい方は、お気軽にお問合せください/
電子カルテ選びの専門知識・時間がない方
コンシェルジュが代わりに探してご案内します!
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電子カルテに慣れる必要がある

電子カルテの導入後は使い方に慣れる必要があります。電子カルテの導入準備でテンプレート登録など丁寧に行っておかないと導入後に苦しむことになるので、しっかりと行っておきましょう。

電子カルテに合わせて業務フローや各種ツールの運用方法を変更する必要がある

電子カルテは医療機関で使うツールの中心的存在なので、ある程度電子カルテに合わせて業務フローの調整やレジ、会計ソフトなど他のツールの調整が必要です。医師によってカルテの書き方が異なっていますが、ある程度電子カルテのテンプレートに合わせて記載内容を統制する必要もあります。

【最後に】自由診療を新たに始める保険診療クリニックが知っておきたい注意点

最後に、新たに自由診療を始める保険診療クリニック向けに注意点やポイントをいくつか紹介します。

  • 差別化が難しいので戦略的なマーケティング(集患)活動が求められる
  • 正確な料金・サービス内容説明や同意書などルールをしっかり守る
  • 既に標榜している診療科とかけ離れすぎた診療メニューはやめておく

差別化が難しいので戦略的なマーケティング(集患)活動が求められる

美容整形、AGA、ホワイトニング、医療脱毛といった自由診療は、どのジャンルも競合が多く差別化が大変です。なぜ自分たちのクリニックでやるとよいのか、競合に比べた優位性は何か、診療メニューの設定からマーケティング視点をもって行っていきましょう。

正確な料金・サービス内容説明や同意書などルールをしっかり守る

自由診療では、診療内容や料金等の情報を正確ン患者さんへと伝える必要があります。正確なサービス・料金説明の後に、同意書への署名を得る必要があります。自由診療向け電子カルテには同意書発行・管理機能が搭載されている便利な製品もあります。

既に標榜している診療科とかけ離れすぎた診療メニューはやめておく

自由診療だからといって専門外の診療科を選択するのは避けましょう。患者さんに良いサービスが提供できないだけでなく、既に保険診療で利用している患者さんからの信頼ダウンにつながる場合もあります。

できるだけ現在の保険診療に合った、自由診療メニューを設定するようにしましょう。

まとめ

今回の記事では、自由診療クリニックの電子カルテに必要な機能や製品選びのポイントを解説し、自由診療向けの電子カルテを比較・紹介しました。自由診療を行うクリニックでは契約書や同意書などの管理機能やシェーマや写真を管理する機能が役立ちます。診療内容や経営に合った機能を明確にし、自院に最適な電子カルテを導入しましょう。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。


フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152

元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

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