2019年から現在まで続く新型コロナウイルスによって、大きな影響を受けた医療福祉業界。感染者の対応や感染対策などによって、働くスタッフの負担も大きなものとなっています。実際にスタッフのケアを放置してしまったことによって、大量離職につながる事案を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。
本記事では、職場環境の改善やスタッフのメンタルヘルスを把握するツールである「ラフールサーベイ」を紹介します。今よりもより良い組織にしたいと考えている方は、ぜひご覧ください。
組織をより良く改善したいと考えていても、人の力だけで情報を集めたり、問題を特定して対策を立てたりすることは困難でしょう。
そこで組織改善に役立つおすすめのツールが、株式会社ラフールが提供するサーベイツール「ラフールサーベイ」です。
「ラフールサーベイ」は、簡単に組織や個人の状態の診断から改善立案、対策までを一手に行う組織改善に役立つサーベイツールです。サーベイはアンケートや調査という意味があります。
2021年3月時点の利用企業数は約750社で、累計のアカウント数は75,000名を突破しているサービスです。[1]導入企業には明治安田生命やミュゼプラチナムなど、大手企業の名を連ねています。
ラフールサーベイのコンセプトは「個人が変われば、組織が変わる。」組織とは働く個人が集まった集合体であるため、組織を変えるには個人のメンタルヘルスやセルフケアの意識が欠かせません。
その上で、現場を管理するマネージャーや、職場の環境を改善したいと考える経営陣、それらすべて の方向性が一致したときに組織を良い方向に導くことが可能となります。「ラフールサーベイ」は組織の課題点を定量的に評価し、行動を変えて組織を改善するサービスです。
サーベイは調査や測量を意味し、調査対象の実態や全体像を把握するといった意味で使用されます。職域においては、従業員個人の状態を把握したり、人間関係や職場環境などに対する満足度などを調査したりする時に用いられます。
調査結果をもとにして、組織環境の改善や業績の向上、従業員と企業の関係改善を行います。しかし、従業員が多くなると人の手だけでは、詳細に組織状況を把握することが困難です。
そのため、「ラフールサーベイ」のようなサーベイツールを用いて、組織状況の把握や課題特定、対策などを適切に行うのが非常に効果的です。
「ラフールサーベイ」には、他社にはない強みとなる3つのポイントがあります。
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
「ラフールサーベイ」は、約3,000社から18万人以上のデータがベースとなっているサーベイツールです。18万人以上もの膨大なデータをもとに、大学の研究者、精神科医、臨床心理士、産業医などの専門的な知見を取り入れて、オリジナルな調査項目を作成しています。
豊富なデータと専門家の知見を取り入れたオリジナルの調査項目で、あらゆる調査項目を網羅しており、多角的に分析することが可能です。
下記の調査項目などに対応しています。
あらゆる調査ツールがひとつになっているため、「ラフールサーベイ」のみで組織の調査が完結します。
わざわざ調査して従業員の状態や組織の状態を把握しても、データがわかりにくくて活用できなければ意味がありません。「ラフールサーベイ」では調査したデータを数値やグラフ、ランクなどを用いて表記します。
データを分析する専門的な知識がなくとも、直感的に理解できるように表示されるため、データの活用が容易です。だからといって質が悪いわけではありません。
「ラフールサーベイ」の設問設計は、立正大学との産業連携を参考にしており、AIの専門家の知見が入っているので、質の高い分析が可能です。目に見えづらい不鮮明な課題をわかりやすく可視化してくれます。
調査分析によって課題を抽出しても、行動に移さなければ課題は残ったままです。「ラフールサーベイ」では分析結果をもとに、自動でフィードバックコメントを表示します。
回答者は自身の結果を閲覧できるため、良い点や悪い点を把握して、実際に行動に移していけるでしょう。
また、「ラフールサーベイ」は課題解決のヒントや、独自のコンテンツが充実しています。課題に対して自動的に最適なヒントやコンテンツを提示してくれるため、担当者の負担になりません。
独自コンテンツには近年注目が集まっているマインドフルネスの実践動画や、ストレス解消に役立つコラムなどを閲覧できます。個人で自分に必要なコンテンツを利用できることも「ラフールサーベイ」のポイントです。
「ラフールサーベイ」は組織や個人の状態把握から対策までをワンストップで提供するサービスです。
ここでは、以下のフェーズにおける「ラフールサーベイ」の機能を見ていきましょう。
まず、組織の状態を改善するためには、現状の組織状態を把握する必要があります。
「ラフールサーベイ」ではショートとディープの2種類の用途に合わせたサーベイで、組織状態を簡単に把握することが可能。ショートサーベイは19問の項目からなり、約1〜2分で回答できます。簡単に時間をかけずに回答できるため、月に1回を目安に実施して組織状態の定点観測に向いているサーベイです。
ディープサーベイは141問の項目からなり、従業員のメンタルケアや組織状態を把握するために必要な項目を網羅しています。ストレスチェックにも対応しているため、従業員のストレス度を定量的に判断することが可能です。回答に約10〜15分ほど時間がかかるため、年に2〜4回を目安に行い、個人や組織の課題を深く分析できます。
ショートサーベイとディープサーベイを組み合わせることで、流動的かつ的確な組織改善を図れるでしょう。
ショートサーベイやディープサーベイによって集計したデータを管理する画面は、グラフや数値を用いているので直感的にわかりやすい構造です。見ただけで、個人や組織の課題を特定しやすくなっています。
また、直感的に判断しやすいデータだけではなく、詳細な回答データも確認可能なので、より根拠のある原因の特定ができるでしょう。
さらに、調査結果を部署や年齢、性別、職種、入社歴など属性に分けて確認できます。属性ごとに結果を確認することで、明確な課題の把握と対策に役立つでしょう。
課題を抽出しても、人手不足や立案がうまく行かずに、対策が進まないこともあるかもしれません。「ラフールサーベイ」では抽出された課題に対して、自動で解決のヒントやフィードバックコメントが表示されます。
仕事に一生懸命な職員はついつい、自分の許容量を超えて仕事を頑張りすぎてしまうこともあるでしょう。ラフールサーベイには睡眠や仕事量に関する質問があるため、ヒントやフィードバックコメントを活用すれば、自分では気づけなかった問題を認識することが可能です。
また、特定された課題に対して、関連度の高い課題を解決に導きやすい対策も自動で表示してくれます。具体的な対策を提案してくれるため、大幅に対策を立案する手間の削減につながるでしょう。
「ラフールサーベイ」は人事担当から個人まで、それぞれに最適な対策を提供しています。人事を担当する方に向けては、管理画面から課題に沿った対策サービスを選べるようになっており、条件を絞って最適な対策を探すことが可能です。
個人向けには、回答結果が閲覧できるようになっており、自身の状態を可視化して改善するための行動に移せるでしょう。また、課題解決に最適なマインドフルネスやオフィスストレッチなどの動画をはじめとした、独自のセルフケアコンテンツを利用できます。
医療福祉業界は他の業界と比較して、組織の状態や個人のメンタルヘルスに問題が生じやすい業界です。
ここでは、医療福祉業界に起こりやすい問題点や課題を紹介し、「ラフールサーベイ」がどのように解決に役立つのか解説します。
医療福祉業界における問題点・課題の1つ目は、メンタルヘルスです。厚生労働省が令和元年に報告した「過労死等の労災補償状況」によると、医療福祉業界は精神障害の請求件数の多い業種でトップに位置しています。[2]
これほど医療福祉業界においてメンタルヘルスの問題が多い原因としては、業務内容や職業特性などがあると考えられるでしょう。人命に関わる仕事であるためミスが許されないことや、チームで働くことによる人間関係、不規則な勤務などがストレス要因としてあげられます。
このように、医療福祉業界は従業員がストレスを抱えやすい業界であるため、従業員や組織を把握するサーベイが重要な業界です。ラフールサーベイでストレス状況をチェックし、回答に合わせたアドバイスによってメンタルヘルスをサポートします。
医療福祉業界における問題点・課題の2つ目は、高い離職率です。厚生労働省が報告した「平成30年雇用動向調査結果の概要」によると、医療福祉業界の離職率は第5位でした。[3]
このように医療福祉業界は比較的、離職率が高い業界。育成した従業員が職場環境やストレスによって、離職してしまうのは雇用主側としては大きな痛手となります。
「ラフールサーベイ」を活用すれば、事前に働きやすい環境や従業員のケアを行えるため、離職率の軽減につながるでしょう。
医療福祉業界における問題点・課題の3つ目は、職場環境です。質の高い医療や介護を提供するためには、働く人たちの職場環境が整えられていることが欠かせません。
職場環境が整えられていると、既存の従業員が働きやすい環境となり、良い職場環境を求めて入職希望者も増加して雇用の質が向上します。雇用の質が向上すれば、能力ある従業員が十分に働けるようになり、医療や介護の質の向上につながるでしょう。
さらに、質の高い医療や介護を求める患者や利用者が集まるため、経営の質が向上すると職場環境の改善は、好循環を生み出します。
医療福祉業界では、職場環境を改善することによるメリットが大きいといえます。「ラフールサーベイ」で職場環境の状態把握から対策までを一手に行うことで、医療福祉業界の現場に好循環を生み出すことが可能です。
今回は個人を変えて組織を変えるサーベイツールの「ラフールサーベイ」について、紹介しました。
「ラフールサーベイ」は一般企業においても役立つサーベイツールですが、医療福祉業界に生じやすい問題点や課題の解決に非常に役立つツールです。
特に昨今は新型コロナウイルスの影響もあり、医療福祉業界の従業員も組織も大きな負担が生じています。このような状況だからこそ、「ラフールサーベイ」を導入して働きやすい職場環境の構築や従業員のケアを行ってはいかがでしょうか。
[1]株式会社ラフール 「ラフールサーベイ案内資料」
https://drive.google.com/drive/folders/1ITeqKnr5ktqOyKB2YBlTkbPePC00a8-R
[2]厚生労働省 令和元年度「過労死等の労災補償状況」
https://www.mhlw.go.jp/content/11402000/000521999.pdf
[3]厚生労働省 「平成30年雇用動向調査結果の概要」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/19-2/index.html