ポータブルレントゲンは、持ち運び可能なコンパクトサイズのX線撮影装置です。歯科診療にこのポータブルレントゲンを導入することで、歯の治療をより効果的に行えます。
しかし、ポータブルレントゲンを導入する際に、どのメーカーの製品を選べば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、歯科用ポータブルレントゲンのメーカー4社が販売している製品を比較していきます。
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本記事では、4種類の歯科用ポータブルレントゲンを比較していきます。各製品の利用場面や価格を、以下の表にまとめました。
製品名 | 企業名 | 利用場面 | 価格(税別) |
---|---|---|---|
AirRay(エアレイ | 株式会社近畿レントゲン工業社 | 歯科 | 394,600円(税別) |
ポートエックスⅢ | 株式会社モリタ | 歯科 | 480,000円(税別) |
X-shot(エックスショット) | 株式会社ヨシダ | 歯科 | 498,000円(税別) |
デキシコ ADX4000W | デキシコウインジャパン株式会社 | 歯科 | スモールセンサー1,780,000円 (税別) ラージセンサー1,830,000円 (税別) |
おすすめの歯科用ポータブルレントゲン4種類の特徴を、以下で詳しく解説していきます。重量や1回の充電での照射可能回数といった基本情報のほか、製品ごとの比較ポイントをまとめています。歯科用ポータブルレントゲンの導入を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
AirRay(エアレイ)は、株式会社近畿レントゲン工業社から販売されている歯科用ポータブルレントゲンです。AirRayは軽さが魅力の製品で、その1.9kgという重量は、近畿レントゲン工業社が開発した製品の中でも最も軽いです。また、1回の充電で約100回照射を行える長寿命バッテリーや、0.4mmのX線焦点による高解像度画像も、AirRayの魅力となっています。さらに内部シールドや後方散乱シールドが撮影者を守ってくれるため、安全性も心配ありません。
AirRay(エアレイ)の比較ポイント
製品情報
重量 | 1.9kg |
---|---|
1回の充電での照射可能回数 | 100回 |
価格 | 394,600円(税別) |
株式会社モリタのポートエックスⅢは、コンパクトで持ち運びやすい製品です。サイズは幅155×奥行251(コーン部含む)×高さ200mmとなっており、持ち運び用の吊り下げベルトも付いています。また、ポートエックスⅢは操作方法が分かりやすく、撮影したい部位のボタンを押すだけで簡単に設定を行えます。
さらに、1回の充電で100回の照射が可能な大容量バッテリーを内蔵している点も、ポートエックスⅢの特徴です。そのほか、ポートエックスⅢでレントゲン撮影を行う際、普段から医院で利用しているデジタルセンサーやデジタルフィルムをそのまま使うことも可能です。
ポートエックスⅢの比較ポイント
製品情報
重量 | 約2.6kg |
---|---|
1回の充電での照射可能回数 | 100回 |
価格 | 480,000円(税別) |
X-shot(エックスショット)は、デジタルカメラのような形状をした歯科用ポータブルレントゲンです。 デジタルカメラに似たコンパクトサイズの製品なので、カメラ用の三脚で固定したうえでレントゲン撮影を行うことも可能です。
X-shotの背面には操作パネルがあり、撮影部位を選択すればレントゲン撮影に移れます。 パネルには分かりやすくボタンが配置されているため、操作方法もシンプルです。
また、X-shotは約40分で最大まで充電できます。 そのほか、X線センサーやデンタルフィルムなどに対応している点も、X-shotの特徴です。
X-shot(エックスショット)の比較ポイント
製品情報
重量 | 2.5kg |
---|---|
1回の充電での照射可能回数 | 50回 |
価格 | 498,000円(税別) |
デキシコウインジャパン株式会社のデキシコ ADX4000Wは、これまでご紹介してきたものの中でも、特に高機能な製品です。デキシコ ADX4000WにはデジタルセンサーやX線装置、画像処理ソフトなどが搭載されており、これ1台で撮影から診断、画像保存までを行えるようになっています。
ポータブルレントゲンで保存した画像は、USBケーブルやWi-Fiを利用してパソコンへ移すことも可能です。また、防塵防水性能の高感度CMOSセンサーを標準装備しているほか、漏えい放射線を遮断する安全設計も、デキシコ ADX4000Wの特徴となっています。
加えて、製品には4.8インチのタッチパネル式ワイドモニターが搭載されており、直感的に操作を行えます。
デキシコ ADX4000Wの比較ポイント
製品情報
重量 | 2.4kg |
---|---|
1回の充電での照射可能回数 | 要お問い合わせ |
価格 | スモールセンサー1,780,000円 (税別) ラージセンサー1,830,000円 (税別) |
次に、歯科用ポータブルレントゲンを選ぶ際に注目したいポイントを解説します。
歯科用ポータブルレントゲンは50万円前後の価格で販売されている製品が多いです。もちろん、メーカーよって価格差はありますので、実際にポータブルレントゲンを選ぶ際には、複数の業者から相見積もりを取ることをおすすめします。
ポータブルレントゲンを導入する場合、製品の操作性にも注目したいです。歯科用ポータブルレントゲンは持ち運んで使用する機器なので、サイズ感や重量を事前に確認しておくことが大切です。シンプルな操作で簡単にセッティングができるか、1回の充電で何回まで照射できるか、といった具体的な性能も確認するようにしましょう。また、画像保存のやりやすさや画像のファイル形式も、前もって知っておきたい要素です。
続いて、歯科用ポータブルレントゲンを導入する前に知っておきたい基礎知識をご紹介します。
ポータブルレントゲンとは、外に持ち運ぶことができるコンパクトサイズのX線撮影装置です。院内だけでなく外出先でもレントゲン撮影を行えるため、在宅診療の場に適しています。ポータブルレントゲンは充電式の装置であり、1回の充電でだいたい50回~100回程度の照射が可能です。
ポータブルレントゲンは歯科診療の場でも活躍する装置です。患者様の歯の様子を見る際にX線撮影を行えば、外から見ただけでは分からないような場所にある虫歯を見つけることができます。そのほか、見えづらい歯石の付着や歯周病の症状なども、X線画像から確認することが可能です。
ポータブルレントゲンは小さくて軽量なので、大型のX線撮影システムよりも扱いやすいです。訪問診療を行う際はもちろんのこと、院内でも手軽に扱えます。
ポータブルレントゲンは歯科診療に役立つ機材です。外から見ただけでは分からない歯の症状も、X線画像を通して詳細に確認できます。本記事では、おすすめのポータブルレントゲンを4種類ご紹介しました。製品の導入を検討している方は、まずは業者に連絡して見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。
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業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリなメーカー・製品をご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69
北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。
2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。
カケル
フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152
元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。