クリニックで自動精算機を導入するメリットを解説|4種類の運用方法も紹介

更新日 2024.05.13
投稿者:豊田 裕史

人手不足が叫ばれる医療現場において、自動精算機の需要が高まっています。病院やクリニックで導入を検討しているものの、どうすべきかお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、自動精算機の概要や特徴について解説し、医療機関側が自動精算機を導入する利点もご紹介していきます。

また、自動精算機の4種類の運用方法と、それぞれのメリット・デメリットについても詳しく解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

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自動精算機の概要・特徴

これから自動精算機の導入を検討しているものの、導入することで何ができるのかよく分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、自動精算機の概要やその特徴について解説していきます。また、医療現場における意識調査の結果をもとに、自動精算機の需要についても紹介しますので、参考にしてください。


自動精算機とは

自動精算機とは、患者様(利用者・お客様)が精算を一人で完結することが出来る機械のことです。導入することで会計時間の短縮や人手不足の解消などが可能です。

自動精算機には「データ連携型」と「バーコード連携型」の2つの運用方法があり、状況に応じて最適な方法を選択できます。

自動精算機については、「クリニック向け自動精算機おすすめメーカー20選|価格や選び方まで【徹底比較】」でも詳しく取り上げています。参考にしてください。


待ち時間の短縮を求める強いニーズ

また、2022年に実施された"医療現場における診療費の支払いに関する意識調査"によれば、

  • 患者の73%が会計の待ち時間をストレスと感じている
  • 医療事務関係者の97%が患者様の会計時間を短縮したいと考えている

といった会計時間に対する不満が現場で存在していることが分かります。 さらに、自動精算機は医療事務現場で今後導入してほしいサービス第1位となっており、現場で需要が高まっているのです。

なお、セルフレジと混同されることが多いですが、自動精算機が"精算から金銭の受け渡しまで利用者が一人で完結出来る機械"であるのに対し、セルフレジは"医療事務員と利用者(患者様)が対面式で行うレジ"であるため、その違いについても理解しておきましょう。

出典:医療現場における診療費の支払いに関する意識調査


医療機関が自動精算機を導入するメリット

では、自動精算機を医療現場に導入することで、具体的にどのような変化があるのでしょうか。ここでは、病院やクリニックが自動精算機を導入するメリットについてご紹介します。以下があげられます。

  • 会計の時短に繋がる
  • 人員配置が楽になる
  • 人件費の削減

会計の時短に繋がる

まず、患者様を待たせないスピード感のある精算が可能になります。近年の自動精算機では、現金払いはもちろん、クレジットカードや電子マネーなど、あらゆる会計方法に対応しています。

キャッシュレス決済に対応した自動精算機を導入することで、現金と比較しても素早く会計を終えることができ、患者様もストレスを感じることがなくなるでしょう。

また、大型のカラーディスプレイが搭載された自動精算機を使用することにより、利用者も操作しやすく、精算待ちの時間を大幅に縮小することが可能です。


人員配置が楽になる

自動精算機の導入は、利用者側だけではなく、病院やクリニックを運営する側にもメリットがあります。

患者様が自動精算機を利用して一人で会計を済ませることが出来るようになると、会計業務に関わる人員削減が可能です。

会計に割いていた時間を別の仕事に充てることができるため、スタッフの業務の効率化にもつながるでしょう。


人件費の削減

上述した通り、自動精算機を導入すれば会計担当者を配置する必要がなくなります。その結果、人件費の削減にもつながるため、コストの削減が可能です。

自動精算機の導入時には一定のコストが掛かるものの、長期的に考えるとコストダウンに繋げることができるのは大きなメリットでしょう。

削減した人員を別の部署や業務に割り当てることで、さらなる効率化を図ることにも繋がります。


医療機関が自動精算機を導入するデメリット

上記では自動精算機を導入するメリットについてご紹介しましたが、その反面でデメリットも存在しています。例えば、次のようなことが挙げられるでしょう。

  • 初期投資及びランニングコストが大きい
  • 連携の接続費用が掛かる場合がある

以下では、それぞれのデメリットについて詳しく解説します。


初期投資及びランニングコストが大きい

まず、初期費用にまとまったお金が必要になる点がデメリットとして挙げられるでしょう。自動精算機の価格相場は300万〜400万円程度となっており、価格相場が高いことが最大のデメリットであると言えます。

また、導入した後のランニングコストについても押さえておかなければなりません。導入後には保守やメンテナンス費用が必要になり、月額としては3万〜5万円程度の費用が掛かります。

さらに、自動精算機の耐用年数はおおよそ5年程度となっているため、導入したからといってもずっと使い続けられるわけではありません。

これらのことを踏まえ、初期費用400万円、月額を3万円で月換算の費用を計算すると、

400万円+(3万円×60ヶ月)=580万円
580万円÷60ヶ月=約9万7千円

となります。この計算からお分かりのように、10万円程度の月額費用が必要になるでしょう。こうした費用面の負担を踏まえた上で、導入すべきかどうかを検討する必要があります。

自動精算機の相場や価格については、「自動精算機の価格はいくら?|コストを抑える方法や選び方まで」でも詳しく取り上げています。参考にしてください。


連携の接続費用が掛かる場合がある

上述した初期費用やランニングコストの他に、データの連携を行うために別途費用が必要になるケースもあります。

具体的には電子カルテやレセコンなどと接続可能な機器などでは連携にコストが発生する可能性があるでしょう。こうした別費用の可能性についても事前に注意が必要です。


代表的な4種類の運用方法を比較!

では、ここからは代表的な4種類の自動精算機について解説します。比較表をもとに、それぞれの運用方法のメリット・デメリットについて詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

運用方法の比較

自動精算機
(データ連携)
自動精算機
(バーコード連携)
セミセルフレジ POSレジ
会計処理の正確さ
会計時間の短縮
混雑時の対応力
従業員の補助 不要 必要 必要 不要
領収書・明細書の発行 不要 必要 不要 不要
締め作業の簡略化
顧客データの分析
操作性

自動精算機(データ連携)

データ連携型の自動精算機を運用する場合、電子カルテと同じネットワークに接続し、ネット上で患者様のデータを取り扱います。

患者様が持参している診察券のバーコードやQRコードを読み取らせることで、電子カルテに記載されている情報をもとに会計を行うことが可能です。

ネット上でデータを管理できるため、会計が簡単かつ正確になることや、過去の会計データの管理が容易になる点などがメリットと言えるでしょう。また、院内の他システムとの連携もスムーズです。

ただし、電子カルテがない項目については窓口で会計しなければなりません。締め作業で会計を合算することになり、手間が掛かる可能性もあり、事前に注意が必要です。

メリット

  • 会計処理を簡略かつ正確に行うことができる
  • 過去の会計データの管理も容易になる
  • 病院内の他システムとも連携しやすい

デメリット

  • 電子カルテがない項目については窓口で会計しなければならない(締め作業においては手間になることがある)

自動精算機(バーコード連携)

バーコード連携型の自動精算機では、領収書に記載されているバーコードやQRコードなどを機械に読み取らせることで精算が行えます。

通常、支払い金額などを打ち込む際にミスが発生する可能性がありますが、バーコードを読み取ることでそうしたリスクを防ぐことが可能です。

上記でご紹介したデータ連携型の自動精算機に次いで金銭授受が正確かつ早く行える点が魅力と言えるでしょう。また、電子カルテの種類によっては連携させるために別途費用を支払わなくて済むケースもあるようです。

ただし、その反面でバーコード型の自動精算機はネットとリンクしておらず、細かなデータの取得が行えないなどのデメリットも併せ持っています。

また、会計後に電子カルテと連携が行えず、徹底した情報管理が出来ない可能性があることや、領収書や明細書は基本手渡しとなる点にも注意が必要です。

メリット

  • 会計処理を簡略化・正確化し、ミスを防ぐことができる
  • 電子カルテの種類によっては連携するのに費用が掛からないこともある

デメリット

  • 会計に関する細かなデータ(誰が会計したのかなど)が取得できない可能性がある
  • 領収書や明細書は基本手渡しになる

セミセルフレジ(自動釣銭機×POS)

セミセルフレジとは従業員が商品の情報をレジに登録を行い、決済は顧客自身が行う形式のレジです。大手スーパーなどを中心に導入が進んでいます。

先ほどのバーコード連携型の自動精算機では、利用者が各自でバーコードを読み取る必要がありました。その点、セミセルフレジでは従業員がバーコードのスキャンを行ってくれるので、バーコードの読み取りに慣れていない方でも使用しやすいメリットがあります。

また、決済もそれぞれのペースで行うことができ、通常のレジよりもスムーズに処理が完了する傾向にあるようです。

ただし、完全にセルフではないために時間が掛かってしまうことや、精算忘れが発生するといったデメリットもあります。

メリット

  • バーコード決済に慣れていない方でも使用しやすい
  • 決済処理も利用者のペースで行うことができる
  • 通常のレジよりもスムーズに処理できる

デメリット

  • 従業員が対応する必要があるため、フルセルフレジよりも時間が掛かる
  • 精算忘れが発生するリスクがある

セミセルフレジについては【2024】セミセルフレジメーカー9選を徹底比較|価格や導入メリットを解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

POSレジ

POSレジとは、POS機能を搭載したレジのことを表します。コンビニエンスストアを中心に導入されており、会計処理と同時に「在庫の把握」や「売れている商品の分析」などを行うことが可能です。

また、顧客データの蓄積や分析だけではなく、POSレジの種類によっては勤怠管理なども行うことが出来ます。詳細なデータが入手できることで、店舗の運営やマーケティングに役立てられるのが最大のメリットと言えるでしょう。

その反面で、様々な機能があるが故に、操作が複雑になってしまうといったデメリットも存在しています。

メリット

  • より詳しい顧客データの分析ができる
  • 勤怠管理などが行えるものもあり、業務の効率化が可能
  • 細かなデータが入手でき、運営やマーケティングに役立つ

デメリット

  • 多彩な機能があるため、操作が複雑になってしまうことがある

POSレジについてはPOSレジとは|仕組みや種類、おすすめメーカーまでわかりやすく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。


まとめ

自動精算機は医療現場でも需要が高まっており、導入することで精算時間の短縮や人材不足の解消、人件費の削減などに繋がります。

ただし、その反面で初期費用が掛かってしまうことや、ランニングコストが発生するなどのデメリットにも着目しなければなりません。

また、代用的な運用方法としては上記に挙げた4つの方法があり、状況に応じて最適なものを選択する必要があるでしょう。

本記事で解説した自動精算機や運用方法のメリット・デメリットについて把握した上で、今後どうすべきか考えていくことが大切です。

自動精算機のメーカーについては、「クリニック向け自動精算機おすすめメーカー20選|価格や選び方まで【徹底比較】」でも詳しく取り上げています。参考にしてください。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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