【2024年】病院向け電子カルテメーカー14選比較|規模別のおすすめ製品まで

更新日 2024.07.10
投稿者:横山 洋介

「電子カルテを自院に導入してみようかな?」とは思っても、本当に電子カルテを導入するべきか、何を選べばいいのか、迷っている人は多いでしょう。

今回の記事では、大規模病院・中小規模病院それぞれに、おすすめの電子カルテを紹介していきます。この記事を見れば、病院向けの電子カルテを選ぶポイントが分かり、自院にあった製品を選ぶことができるでしょう。

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病院向け電子カルテを比較するポイント

ここでは、病院向け電子カルテを比較するポイントを説明します。

公式HPから確認できる情報をまとめました。詳細は各メーカーや販売店に確認してください。具体的には以下の3つです。

  1. カルテの見やすさ
  2. カルテの操作性
  3. 緊急時のサポート体制

カルテの見やすさ

電子カルテは毎日使用するシステムですので、利用者にとって使いやすいかどうかは、電子カルテを選ぶ上で大事なポイントです。現在においては見やすさに気を使った電子カルテが続々と開発されています。「1画面で必要な情報が見られること」、「スタッフと情報共有のしやすさ」など、各社工夫をこらしています。

例えば、富士通株式会社のHOPE LifeMark-HXは、必要な情報を1画面に集約されていて、ウィーメックス株式会社のMedicom-CKは、患者様の主訴や治療経過を一覧で表示できる「ライフビュー」と呼ばれる機能があります。

HOPE LifeMark-HXの画面イメージ

出典:富士通株式会社 https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkhx/feature/feature-a/

電子カルテといえど、見やすさがいまいちなものも多く出回っています。電子カルテを選ぶ際は、製品の特徴をしっかり確認しておきましょう。

カルテの操作性

業務効率化を狙って電子化をすすめたのに、操作画面が使いにくくスムーズに操作できないと本末転倒です。そのため、カルテの操作性についてもしっかりチェックしておきましょう。

各メーカーでは、「文字サイズの変更」や「診療データ情報を目立たせる」機能を搭載した製品が多く開発されています。

例えば、ウィーメックス株式会社のMedicom-CKは、レイアウトを崩すことなく文字サイズを拡大できることを売りとしていますし、NEC株式会社のMegaOakHRは、診療データを確認する領域を大きく確保することで、ユーザーが使いやすい設計です。

緊急時のサポート体制

診療が止まることがあってはならない医療機関において、緊急時のサポート体制を確認しておくことも必須です。

メーカーが実施している緊急時のサポート体制としては、富士通株式会社のHOPE LifeMark-HXは24時間365日頼れるサポートセンターを設置して、いつでも相談できる環境を作りました。また、ソフトマックス株式会社のPlusUSカルテは、院内サーバーとは別で、クラウド上にもバックアップを行い、BCP対策としても活用できることをPRしています。

万が一、電子カルテがダウンしたときのために、無停電電源装置や自家発電装置を備えており、2重3重にデータのバックアップをとれる仕様です。

2021年10月に徳島県の病院がランサムウェアの被害を受けたことで、よりデータ管理への関心を高めることになりました。さらなるサービスが施された製品の開発にも期待できそうです。

中小規模病院向け電子カルテメーカー9選

ここからは、おすすめの病院向け電子カルテを紹介していきます。まずは中小規模病院向け電子カルテのメーカーを8製品ご紹介します。

  • ※企業情報の中には、2ndLaboが該当企業のサービス内容を確認して記載したクライアント未確認の情報も含まれています。
  • ※【電子カルテメーカー様へ】2ndLaboに会員登録を行うと、自社情報を編集してPRできます。掲載内容修正・取り下げをご希望の企業様はお問合せフォームからご連絡ください。

Medicom-CKⅡ|ウィーメックス株式会社

Medicom-CKⅡ

出典:ウィーメックス株式会社 https://www.phchd.com/jp/medicom/hospitals/mcck2

Medicom-CKⅡは一般・療養型中小規模病院向けの電子カルテです。誰もが直感的に操作できるシンプルな画面設計となっております。中小規模病院の業務で必要な機能を厳選し、標準パッケージ化することで1人ひとりの業務負担を軽減します。

Medicom-CKⅡの比較ポイント

  • 誰もが直感的に操作できる画面設計
  • 中小規模病院の業務に必要な機能を厳選してパッケージ化
  • 短納期で導入可能

製品情報

特徴 中小規模病院での業務を見直し、必要な機能を厳選してパッケージ化。
サポート対応 要お問い合わせ

blanc|JBCC株式会社

blanc

出典:JBCC株式会社 https://healthcare.jbcc.co.jp/product/blanc.html

クラウドカルテ「blanc」(ブラン)は、『いつでも・どこでも・だれでも』をコンセプトにした一般病院・精神科病院向けの電子カルテシステムです。クラウド型の電子カルテなので、院内サーバーなどのハードウェア管理が不要になります。東日本と西日本それぞれにデータを保管しているので、災害時でも大事な患者様のデータを守る事ができます。

blancの比較ポイント

  • 一般病院だけでなく、精神科病院にもおすすめ。
  • クラウド型電子カルテなので、院内サーバー等の設備管理が不要に。
  • 東日本と西日本、それぞれでデータを保管しているため災害にも強い。

製品情報

特徴 一般病棟にも精神科病棟にも対応。
サポート対応 要お問い合わせ

電子カルテシステムER|株式会社ワイズマン

電子カルテシステムER

出典:株式会社ワイズマン https://www.wiseman.co.jp/products/medical/

ワイズマンの電子カルテシステムERは、中小病院で必要とされる機能や業務フローを洗い出し、中小病院にフィットするように設計されたパッケージシステムとなっております。医療だけでなく介護現場での情報一元化のニーズに応えるべく、介護・福祉システムとの連携にも対応しています。

電子カルテシステムERの比較ポイント

  • 中小病院に必要な機能や業務フローを洗い出し、設計されたパッケージシステム。
  • 介護・福祉システムとの連携。
  • 部門システムとのシームレスな連携。

製品情報

特徴 介護・福祉システムとの連携。
サポート対応 要お問い合わせ

セコム・ユビキタス電子カルテ|セコム医療システム株式会社

セコム医療システム株式会社

出典:セコム医療システム株式会社 https://medical.secom.co.jp/it/karte/ubiquitous/

セコム・ユビキタス電子カルテは、セコムグループによるITセキュリティ技術によって守られたクラウドで提供する「安心・安全」なクラウド型電子カルテです。お預かりしたデータは、セコムが運営する災害対策の整った堅牢なデータセンターに保管されます。自社でデータセンターを運営している点もセコムならではの特徴です。

セコム・ユビキタス電子カルテの比較ポイント

  • セコムグループによるITセキュリティ技術。
  • お預かりしたデータは災害対策の整った堅牢な自社のデータセンターで保管。
  • 万全なサポート体制。

製品情報

特徴 高度なセキュリティ技術、災害対策の整った堅牢なデータセンター。
サポート対応 導入時から稼働後まで、手厚いサポートを行っております。

Warokuホスピタルカルテ|株式会社レスコ

株式会社レスコ

出典:株式会社レスコ https://rescho.co.jp/product/waroku/hospital_karte.html

レスコのWarokuホスピタルカルテは、精神科病院向けのクラウド型電子カルテです。政府が推進する電子カルテの標準規格に準拠しています。「Alpha」で培った20年間の経験と知見を活かし、導入検討段階から導入中、稼働後とそれぞれのフェーズに合わせたソリューションをご提供します。

Warokuホスピタルカルテの比較ポイント

  • 政府が推進する標準規格に準拠した電子カルテ。
  • 「Alpha」で培った20年間の経験と知見を活かし、それぞれのフェーズにあわせた提案が可能。
  • 直感的に操作できるようにシンプルな階層メニューで設計

製品情報

特徴 精神科病院向けカルテ「Alpha」で培った20年間の経験と知見を活かして開発。
サポート対応 クラウド型電子カルテのため、診療報酬改定やバージョンアップの間も通常通りの運用が可能です。
※24時間対応の「チャットボット」機能も実装予定。

MI・RA・Is/AZ for Cloud|株式会社シーエスアイ

株式会社シーエスアイ

出典:株式会社シーエスアイ https://www.csiinc.co.jp/solution/mirais_cloud/

「MI・RA・Is/AZ for Cloud」は、オンプレミス環境で好評をいただいている電子カルテシステム、「MI・RA・Is /AZ」の機能をそのままに、BCP対策や訪問診療にも対応したクラウド型電子カルテサービスです。クラウド型の電子カルテなので、これまで院内で行われていたサーバ機器の管理おける負担が軽減されます。

MI・RA・Is/AZ for Cloudの比較ポイント

  • シリーズ累計で全国導入施設900件以上(2024年1月現在)。
  • オンプレミスの「MI・RA・Is /AZ」の機能をそのままに、BCP対策や訪問診療にも対応したクラウド型電子カルテ。
  • サーバ管理業務の負担軽減。

製品情報

特徴 電子カルテシステム開発実績20年、全国導入施設900件以上。
サポート対応 要お問い合わせ

HOPE LifeMark-MX|富士通株式会社

HOPE LifeMark-MX

出典:HOPE LifeMark-MX https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkmx/

「HOPE LifeMark-MX」は、病院シェアNo.1電子カルテの操作性と柔軟性を継承しています。

だれにでも見やすく操作もしやすいユーザーインターフェースがあり、介護システムや地域との連携のおかげで、効率的な業務遂行・カルテ情報や検査結果などの診療情報の共有が可能です。

サーバー仮想化により、設置スペース・トータルコスト削減に成功しました。もし不安ならばデモに参加できるので、申し込んでみてはいかがでしょうか。

HOPE LifeMark-MXの比較ポイント

  • やさしいユーザーインターフェース
  • 介護システム連携、地域連携
  • サーバ仮想化技術の採用

製品情報

特徴 扱いやすいユーザーインターフェース
サポート対応 スタートガイド、デモあり

ウェブカルテ|株式会社医療情報システム

ウェブカルテ

出典:ウェブカルテ https://webkarte.iryojoho.jp/

ウェブカルテは使いやさや、繋げやすさ、運用のしやすさにこだわって開発された中小規模病院向けのクラウド電子カルテです。各部門向けの標準インターフェイスを備えているため、各部門と柔軟に接続をすることができます。特に連携が密になる医事システムは、富士通HOPE・ナイスMLA・ORCAとの接続が可能です。同一法人内での介護システムとの連携も実現します。

ウェブカルテの比較ポイント

  • 中小規模病院向けに「使いやすさ」「繋げやすさ」「運用のしやすさ」にこだわって開発。
  • 各部門システムの柔軟な連携。
  • 富士通HOPE、ナイスMLA、ORCAのレセコンと接続が可能。

製品情報

特徴 「使いやすさ」「繋げやすさ」「運用のしやすさ」にこだわって開発された電子カルテ。
サポート対応 要お問い合わせ

PlusUSカルテ|ソフトマックス株式会社

PlusUSカルテ

出典:PlusUSカルテ http://www.s-max.co.jp/products/karte.html

「PlusUSカルテ」は、電子カルテ、オーダリング、看護支援が一体となったパッケージシステムです。パッケージ化されているので、情報を1つのデータベースにまとめて合理的に一元管理できます。

ほかのPlusUs製品を組み合わせることで、コストパフォーマンスの高いご提案も可能です。また、病院内のサーバーとは別でクラウド上にもバックアップを行っているので、BCP対策としても活用できます。

PlusUSカルテの比較ポイント

  • 医師の業務フローを支援する使いやすい機能
  • 多様な医療に適応する機能
  • クラウドバックアップサービス

製品情報

特徴 web型電子カルテ
サポート対応

大規模病院向け電子カルテメーカー5選

次に大規模病院向け電子カルテのご紹介です。ぜひ製品選びの参考にしてください。

  • ※企業情報の中には、2ndLaboが該当企業のサービス内容を確認して記載したクライアント未確認の情報も含まれています。
  • ※【電子カルテメーカー様へ】2ndLaboに会員登録を行うと、自社情報を編集してPRできます。掲載内容修正・取り下げをご希望の企業様はお問合せフォームからご連絡ください。

HOPE LifeMark-HX|富士通株式会社

HOPE LifeMark-HX

出典:HOPE LifeMark-HX https://www.fujitsu.com/jp/solutions/industry/healthcare/products/lifemarkhx/

「HOPE LifeMark-HX」は、大中規模病院向け(目安:300床以上~)の電子カルテシステムで、患者さんの大切な医療データの紛失リスクを大きく下げることができます。他の電子カルテシステムと比較しても特に利便性が高く、複数の検査機器をひとつのネットワーク上で結びつけ、相互にデータをやり取りすることができます。また、分かりやすいユーザーインターフェースも好評で、蓄積されたデータを「活用」することを意識した統合ビューやLifeMark-DWHなどの機能も備えています。

導入している病院としては、国立病院機構名古屋医療センターがあげられます。

クラウド版の「HOPE LifeMark-HX Cloud」も提供しています。クラウド環境でもセキュアな通信環境を提供でき、安心して使うことができます。サーバー台数が減るため、当然コスト削減も実現できるでしょう。

HOPE LifeMark-HXの比較ポイント

  • 24時間365日頼れるサポートセンター
  • カルテの見やすさ
  • データウェアハウス(DWH)によりデータ管理しやすい

製品情報

特徴 使いやすいダッシュボード、サーバの二重化、キーワード検索
サポート対応 24時間365日のサポートセンター、リモート運用サポート

MegaOakHR|NEC株式会社

MegaOakHR

出典:MegaOakHR https://jpn.nec.com/medical_healthcare/solution/hr/index.html

「MegaOakHR」は、NECが提供する電子カルテシステムの一つです。発売以来、「医療安全」「業務効率化」「操作性向上」「経営改善」をテーマに機能強化をしています。各病院への事前ヒアリングを基に、病院ごとにカスタマイズしたマスターを提供する方式で、227の病院で稼働しているというデータ(2021年)があります。病院向け電子カルテベンダーのシェアランキングでは4位に位置しています。

セキュリティ対策として、IDとパスワード、指紋や静脈を組み合わせた生体認証対応ソリューションを活用したうえで、不正アクセスを抑制するアクセスログの記録や、閲覧できる人を細かく制限する設定も可能です。

MegaOakHRの比較ポイント

  • ヘルスソフトウェア推進協議会のGHS開発ガイドラインに準拠して開発
  • 直感的に見やすい画面構成
  • 厳重なセキュリティ対策

製品情報

特徴 診療データを確認する領域を大きく確保、利用者の声をもとに改良
サポート対応 災害対策ソリューション

MegaOak/is|NEC株式会社

MegaOak/is

出典:MegaOak/is https://jpn.nec.com/medical_healthcare/solution/is/index.html

「MegaOak/iS」は、NECが提供する電子カルテシステムの一つです。医師の指示を起点とした病院の業務プロセスに対応した機能を有するとともに、医療スタッフ間のよりスムーズな情報共有を実現可能です。クリニカルデスクトップ機能やワークアシスタント機能などもあります。

医療機関の業務プロセスに合わせたカスタマイズが可能であり、病院ごとに異なる業務プロセスに対応できるのもメリットとしてあげられます。 デメリットとしては、導入コストが高いことや、導入後の運用コストがかかることが挙げられます 茅ヶ崎市立病院などで導入されており、真正性を確保した診療録の管理と診療サポート機能で活用されています。

MegaOak/isの比較ポイント

  • クリティカルパス機能
  • レジメンオーダ機能など豊富な機能
  • 多職種連携を支援

製品情報

特徴 多職種連携による医師のケアレスミス防止
サポート対応 災害対策ソリューション

新版e-カルテ|ソフトウェア・サービス株式会社

新版e-カルテ

出典:新版e-カルテ https://www.softs.co.jp/business/ekarte.html

ソフトウェア・サービス株式会社の「新版e-カルテ」は、医師の診察・診療記録・看護記録・栄養指導・リハビリテーションの記録などを総合的に管理することができます。また、情報の追加・修正・削除、複数ユーザーが同時に画面や情報を表示できる機能、サーバの完全二重化に対応しています。 また、オーダリングシステム「NEWTONS2」の利用で、電子カルテとシームレスな連携が可能です。

近年はクラウド型電子カルテ開発も進めています。貢川整形外科病院(山梨県)は、Microsoft Azureを利用したクラウド型電子カルテを導入し、医療現場での情報共有を実現しました。

新版e-カルテの比較ポイント

  • 450以上の医療機関へ導入実績
  • 画像情報との連携
  • オーダリングシステムとの連携・機能アップ

製品情報

特徴 診療記録の3原則「真正性」「見読性」「保存性」
サポート対応 Web上のフォーム、コミュニティサイト

IBM CIS+|日本IBM株式会社

IBM CIS+

出典:IBM CIS+ https://www.ibm.com/jp-ja/industries/healthcare

日本IBM株式会社が提供する電子カルテシステム「IBM CIS+(Clinical Information System)ソリューション」は、総合医療情報システムを刷新し、その中核となる電子カルテシステムをIBM Cloudに移行することで、ハイブリッドクラウド環境を実現しています。福井大学病院が採用しており、パブリッククラウドを電子カルテシステムで採用した国内初めての事例となっています。

患者情報の一元管理や診療記録の電子化、診療支援機能なども提供しています。

さらに、DDoS防御、グローバル・ロード・バランサー、Webアプリケーション・ファイアウォール(WAF)などの機能をオールインワンで提供し、セキュリティー、可用性、パフォーマンスを向上させることができます。

IBM CIS+の比較ポイント

  • 医師と電子カルテが一緒に課題解決に向かう
  • AIとハイブリッドクラウドを採用し、俊敏性と効率性を高める
  • 未来の医療の姿を想定して開発している

製品情報

特徴 電子カルテの方から提案してくれる
サポート対応

電子カルテ導入のメリット

電子カルテ導入のメリットは、以下の3つです。

  • 業務効率アップ
  • 紙カルテの保管からの解放
  • 検査結果の取り込み

業務効率アップ

業務効率がアップすると、医療スタッフだけでなく患者様にとっても効果的です。

例えば、医師は文書作成の手間が減り、患者様は診察までの待ち時間が短縮されます。 また、電子カルテの導入によって、医師も患者様も時間が浮くので、医師が患者様の対応により時間を割けるでしょう。

電子カルテの導入は、医師が本来向き合うべき対象、つまりカルテではなく患者様と向き合うための時間を作るために役立つツールでもあります。

紙カルテの保管からの解放

紙カルテの場合は、日を追うごとに新しい書類が増えていきます。紛失の恐れもあるから管理も大変ですし、必要な情報を探すのも一苦労です。

一方、電子カルテの場合は、サーバー上に情報が送られるので、物理的なスペースは取りません。検索などすれば、必要なデータもすぐに見つかりますし、紛失のリスクも限りなく少なく済みます。

紙カルテを電子化保存できるサービスもあるので、電子カルテに移行の際も、病院内にある情報はすぐに電子仕様に模様替えも可能です。

なお、紙カルテから電子カルテに移行する際の注意点として、運用に適した電子カルテを選定しておきましょう。連携できるシステム、ベンダー(販売元)の特徴、初期費用を回収できる目処なども把握しておくことが理想です。

また、ほかのスタッフの混乱を招かないためにも、導入目的の共通認識を持ったうえで、導入直前に一報を入れておくといいでしょう。

導入する際は、インターネット環境(通信回線、通信機器など)は確実に揃えておいてください。

検査結果の取り込み

医師が検査会社に連絡するときは、検査指示から結果取得まですべてオンラインで行うことになるため、お互い手間をかけずに迅速な対応・取り込みが可能です。

もちろん検査結果は、手元の電子カルテのなかに保存されています。検査結果を至急確認したい場合も、電子カルテ上からすぐに見つけられるでしょう。

電子カルテの普及率|病床規模別のシェアも

ここでは、一般病院における電子カルテの普及率について説明します。病床規模別の電子カルテ導入率についても説明します。

一般病院における電子カルテの普及率

厚生労働省が公表している「医療施設調査」によると、電子カルテシステムの普及率は年々上がっています。実際、2020年の一般病院における普及率は57.2%と、観測以降初めて半数を超えました。

しかし、病床別の普及率で見てみると、400床以上で91.2%、200〜399床で74.8%、200床未満で48.8%となっております。現状としては、大規模病院は順調に普及率が上がっていますが、中小規模病院は未だに普及したとはいえません。

出典:電子カルテシステム等の普及状況の推移|厚生労働省

中小規模病院での電子カルテ普及率が少ない理由は、以下の通りだと考えられます。

  • 費用対効果が判断しづらいものに予算を割けない
  • 導入・運用を担当する人員不足
  • 紙ベースのカルテにデメリットを感じていない

電子カルテを導入する場合は、200床以下の病院でも2億円の投資額が必要です。費用対効果が判断しづらい製品に対して、2億円を払うのは勇気が必要かもしれません。しかし、最近はクラウド型電子カルテが増えてきたことで、比較的料金は安くなっているはずです。

また、操作に慣れるまでは確かに時間を要しますが、慣れれば事務員でも扱えます。操作に慣れれば、電子カルテの使い勝手の良さにも気付けるでしょう。

電子カルテの普及率については電子カルテの普及率は?|普及が進まない理由やシェア率まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

まとめ

電子カルテは、医療現場において業務効率化や医療ミスの防止など多くのメリットがあります。文章で紹介したカルテの見やすさ・カルテの操作性・緊急時のサポート態勢の他、価格面などを考慮して電子カルテを選ぶことが大切です。

また、大規模病院向け、中小規模病院向け電子カルテも紹介しました。大規模病院の約9割が電子カルテを導入しており、今後は中小規模病院でも普及が進んでいくでしょう。

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セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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