デイサービス、ショートステイを中心に、利用者様やそのご家族に快適な居場所を提供している学研ココファングループ。今回は学研ココファンの日吉事業所の所長 佐藤様とデイサービスの管理者 菅様に「おやつ」について伺いました。学研ココファン日吉事業所ではお菓子の宅配サービス「カシデリ」を活用して利用者様の満足度向上に成功しているのだとか。さっそく「カシデリ」利用現場での声をお届けします。
まずは学研ココファン日吉事業所の事業内容とともに、利用前のおやつ提供について伺います。
※WEB取材をお受けいただいたデイサービス管理者の菅さん(左)と事業所長の佐藤さん
──学研ココファン 日吉事業所の事業内容を教えてください。
佐藤様:ココファン日吉は全81部屋のサービス付高齢者向け住宅の中に、デイサービスとショートステイ、訪問介護に居宅介護支援があります。デイサービスは7時間ほど、ショートステイは1泊からと、ご利用者様によって滞在期間が異なります。
菅様:このうち事業所内でおやつを提供しているのは、デイサービスとショートステイです。デイサービスではお風呂や運動、ゲームやレクリエーションなどがみっちりとスケジューリングされており、ご利用者様がワンフロアでお食事や催し物を楽しんでいただくスタイルです。おやつの時間も決まっていて、皆さん同時に召し上がっていただきます。
佐藤様:ショートステイは、デイサービスのようにレクリエーション等で予定がびっしりということはありません。ご自宅で過ごしているときと同じように、思い思いの場所でゆっくりと過ごしていただいています。ある方は自室でのんびりされて、ある方は共用スペースで談笑されているといった様子です。
──カシデリを導入する前のおやつの提供はどのようにされていたのですか?
菅様:以前はおやつをお食事といっしょに注文していました。それほど種類が豊富ではなく、5、6種類のおやつをローテーションしていましたね。茶色いおまんじゅうに白いおまんじゅう、水まんじゅうに、どらやきというように、同じお菓子がぐるぐる回っている感じでした。
親指と人差し指で作った丸程度の大きさでサイズ的に小さいものでした。量的に満たされないと感じる方も多かったように思います。
5、6種類のローテーションでは飽きてしまう方もいらっしゃいました。「またこれ?」っていう声が聞こえてきたことも少なくありません。
佐藤様:ショートステイの方は長く泊まられる方もいらっしゃいます。そうすると5日や6日のローテーションではすぐに飽きてしまうのです。皆さん、おやつやお食事などの「食べること」を大変楽しみにしていらっしゃるので。
──カシデリを導入したきっかけを教えてください。
佐藤様:本社のミール室から「よいお菓子の宅配サービスがあるよ」と教えてもらいました。カシデリを導入したのが2021年8月です。
菅様:カシデリは無料サンプルを配達してもらえるとのことだったので、スタッフで試食してみたんですよ。するとスタッフも食べたいと思える程おいしいおやつばかりでした。本社のおすすめもありますし、私たちが食べてもおいしかったので、カシデリの導入を決めましたね。
カシデリを導入してから1ヶ月。学研ココファン 日吉事業所のご利用者様やスタッフの皆様の業務内容にはどのような変化があったのでしょうか。
──これまでのおやつシステムとカシデリを比較すると、スタッフ様の業務量はどう変化しましたか?
菅様:カシデリを導入する前は、おやつは食事と一緒に準備されていて、厨房スタッフが配膳をしていたので、介護スタッフには大きな負担はありませんでした。一方でカシデリは、私たちが箱から取り出して配る手間はかかっています。その分厨房スタッフの業務量は軽減されていますので、施設全体で考えればおやつに関する業務量は大きく変わっていないと思います。
佐藤様:これまで、イベントで出すおやつはスタッフがスーパーに買い出しに出掛けていました。カシデリは外出の必要がないので、その分の作業は軽減されていると思います。毎日のおやつがカレンダーに記載されていて、そこにひとりあたりの提供量や出し方が明記されているので、「配り方がわかりやすい」と好評です。
──カシデリは注文が必要ですが、注文の手続きは大変ではありませんか?
菅様:ファクス、スマートフォン、パソコンで注文できます。最初はファックスを使いましたが、今はパソコンで注文しており非常に簡単です。注文する頻度も自由に決められるので、月に一度注文するようにしています。カレンダー形式なので、お菓子の重複を心配せずに済みストレスも少ないです。
※現在、ファックス注文は初回利用時のみとなります。
──カシデリに切り替えてから、利用者様の評判はどうでしょうか?
佐藤様:毎日違うおやつだから喜んでおられる様子ですよ。カシデリに切り替えたらすぐに「いつもと違うお菓子ね」とおっしゃった方もいらっしゃいます。
「おかしなバナナ」というお菓子が出たときは、「懐かしい」と皆様が楽しまれていました。これまでのおまんじゅうよりもボリュームがたっぷりで、お腹も満たされたようです。
菅様:これまでで一番人気だったのがエンドウ豆のスナック菓子です。「これはおいしいねえ」と喜んで召し上がっておられました。
佐藤様:スーパーのお菓子よりもカシデリの方がバリエーション豊かですよね。今のシニアの皆様は、多種多様なものを食べています。一般的な和菓子だけでなく、ケーキやクッキーなどの洋菓子もお好きです。カシデリは和洋のお菓子があるから、そういったニーズにも対応できていると思います。
──スタッフの皆様もカシデリのお菓子を食べることはありますか?
佐藤様:カシデリは大袋に入って届くので、日によって余ることもあります。そのときはスタッフがいただくこともありますよ。
菅様:チョコクッキーはおいしくて、好評でした。冷凍のおやつ時代は数が決まっていたし食べようと思ったことはありませんでしたね。カシデリはシニア向けのおやつではなく、市販のものの中から、おいしくて食べやすいお菓子を選んでいただいているので、年齢を問わず誰でも楽しめると思います。
──カシデリが届いて助かっていることは他にありますか?
佐藤様:当日になって急にご利用者様が増えるといったことも少なくありません。カシデリは大袋で宅配していただいているので常にボリュームがあり、そういった場合でも「おやつが足りない」ということがありません。こちらとしては安心してご利用者様を受け入れることができています。
菅様:嚥下の状態によっては、その日のおやつを食べられないご利用者様もいらっしゃいます。これまでは、そういったご利用者様がいらっしゃるときはスタッフが買いに出掛けていました。でも今はカシデリさんが1か月分のお菓子を送ってくださっているので、ストックの中からお出しすることで対応できています。
学研ココファン 日吉事業所様に、今後のカシデリとのお付き合いについて伺いました。
──今後もカシデリを使いたいですか?
佐藤様:使いたいと思っています。強いていうならば「季節」を感じられるお菓子が増えてくれるともっといいなと思います。認知症のご利用者様は、真冬でも雨が降れば梅雨と感じてしまうことがあるんです。でも味や匂いであれば、ふっと記憶がよみがえってきます。
──カシデリには季節のお菓子も入っていると聞きましたが、もっと増やしてほしいということでしょうか。
佐藤様:そうですね。もう少し季節のおやつが増えると、さらにおやつを楽しめるのかなと思います。
──カシデリを提供している青木光悦堂さんへの要望はありますか?
佐藤様:今のところカシデリサービスに満足しています。注文しやすいですし、十分な在庫もあるので臨機応変に対応できています。誰が食べてもおいしいお菓子がバリエーション豊かに届くのでスタッフも楽しみですよ。
2008年5月設立。全国にサービス付き高齢者向け住宅および有料老人ホーム等の、企画・開発・運営、指定居宅サービス事業(訪問介護、居宅介護支援、通所介護、短期入所生活介護、その他)を中心に福祉事業を展開。
企業名:株式会社学研ココファン
代表取締役兼CEO:小早川 仁
本社住所:〒141-8420 東京都品川区⻄五反⽥2-11-8
URL:https://cocofump.gakken.co.jp/
1976年7月設立。1892年(明治25年)に納豆製造卸、小売りとして屋号「光悦堂」を創業。オリジナル菓子「故郷の銘菓」の企画、販売、全国名産銘菓の卸売、及び高齢者施設へのお菓子の宅配サービス「カシデリ」を運営。
企業名:株式会社青木光悦堂
代表者:青木 隆明
本社:〒607-8179 京都府京都市山科区大宅御所田町30-3
カシデリセンター:〒607-8165 京都府京都市山科区椥辻平田町160番地
ホームページ:https://aokikoetsudo.co.jp
カシデリ:https://kashideri.com