POSレジにWi-Fi利用がおすすめ!回線の選び方や注意点など

更新日 2023.07.13
投稿者:豊田 裕史

近年さまざまな業種においてIT化が進んでいますが、会計時のツールとして導入されているのが「POSレジ」です。クリニックなど小規模施設においても、POSレジを導入する施設が増えてきています。

導入を検討するにあたり、Wi-Fi環境が必要なのかどうかが気になる人も少なくありません。現在Wi-Fi環境がない施設でもPOSレジは導入できるのでしょうか。当記事ではPOSレジとWi-Fiの関係について、詳しく解説していきます。

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POSレジとは

POSレジとは、商品の購買情報や顧客データを記録するための「POSシステム」を搭載したレジのことです。POSは「Point of Sale」の頭文字を取った言葉で、日本語では「販売時点情報管理」と翻訳されます。POSレジを通すだけで、どんな商品がいつ誰に購入されたのかをデータとして蓄積することが可能です。それにより商品の在庫管理や会計・売上管理、顧客管理をすることができるのです。

製品によっては勤怠管理ができるものもあり、給料計算も自動で行ってくれます。すべて自動なので、入力間違いを防止することもできるでしょう。

POSレジについてはPOSレジとは|仕組みや種類、おすすめメーカーまでわかりやすく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

POSレジ導入にWi-Fiは必要か?

POSレジの導入に伴い、Wi-Fi環境が必要かどうかという疑問も出てくるはずです。基本的にはWi-Fi接続が必要ですが、オフラインでも使用できる機能もあります。ここからは、POSレジとWi-Fiの関係性を解説していきます。

POSレジ利用にはWi-Fi導入がおすすめ

POSレジを利用するためには、Wi-Fiの導入がおすすめです。Wi-Fiを使用するためには、インターネット回線を契約しなければなりません。毎月の使用料が発生するので、少しでも予算を削減したい場合はWi-Fiなしで使用したいと考えることでしょう。

後述しますが、Wi-Fiを使用せずオフラインでも使用することが可能です。とはいえ、Wi-Fiなしの場合、POSレジのメリットを最大限活かすことができません。ネットワークを経由することで、POSレジの機能を十分に使用することができるのです。

オフラインでも利用可能

POSレジ自体はオフラインでも利用できます。Wi-Fi環境が整っていても、ネットワーク回線の接続が突然切れてしまうというトラブルも起こり得ます。そのような万が一の時に備えて、多くのPOSレジはオフラインでも使用できるようになっているのです。オフラインで使用できる機能としては、通常のレジ機能が挙げられます。ネットワーク回線が不調の時に、レジ機能がうまく作動しないと顧客に迷惑が掛かってしまいます。そのような事態を避けるために、通常の会計業務はできるようになっています。

さらに、一時的に端末に情報を残すことも可能です。メーカーによって異なりますが、ある程度の有効期間内であれば決済情報を残すこともできるので、Wi-Fi環境が戻り次第決済を有効化することができるのです。

オフラインではできないこととは?

Wi-Fiがなく、オフラインでの使用となるとクラウド上にデータを送ることができません。顧客情報の参照や編集、保存といった作業もできなくなってしまいます。また、ネットワーク回線に繋がっていないので、在庫の発注などもできません。

POSレジの最大のメリットでもあるデータの分析や自動発注機能などが使えないので、POSレジの機能のほとんどが無駄になってしまうでしょう。また、電子マネーなどの一部の決済ができない可能性もあるため、POSレジを使用する際にはWi-Fi環境を整えておくことをおすすめします。

POSレジにおすすめのインターネット回線は?

POSレジにおすすめのインターネット回線は、光回線です。光回線は、高速で安定した通信ができるため、POSレジの操作やデータの送受信に適しています。また、Wi-Fiルーターを設置すれば、無線でPOSレジを接続することができます。これにより、店内のレイアウトや配線の制約を気にせずに、POSレジを自由に配置することができます。

光回線のメリット

高速で安定した通信ができる

光回線は、光ファイバーという細いガラスの管を使って光信号でデータを伝送するため、電波干渉やノイズの影響を受けにくく、高速で安定した通信ができます。これは、POSレジの快適な操作やデータの正確な送受信に欠かせません。

無線でPOSレジを接続できる

光回線にWi-Fiルーターを設置すれば、無線でPOSレジを接続することができます。これにより、店内のレイアウトや配線の制約を気にせずに、POSレジを自由に配置することができます。また、Wi-Fiルーターは一台あれば複数のPOSレジやスマートフォンなどの端末と接続できるため、コストも節約できます。

光回線の導入方法

回線プロバイダーを選ぶ

光回線は、NTT東日本・西日本が提供する「フレッツ光」や、「auひかり」、「NURO光」など様々なプロバイダーから選ぶことができます。各プロバイダーでは、料金プランやサービス内容が異なるため、自分の店舗の規模や予算に合わせて比較検討することが大切です。

工事日程を決める

光回線を導入するには、光ファイバーを店舗まで引き込む工事が必要です。工事日程は、プロバイダーと相談して決めることができます。工事中はインターネットが使えなくなる場合があるため、営業時間や客足に影響が出ないように注意しましょう。

Wi-Fiルーターを設置する

光回線にWi-Fiルーターを設置すれば、無線でPOSレジを接続することができます。Wi-Fiルーターは、プロバイダーからレンタルすることも、自分で購入することもできます。Wi-Fiルーターの性能や設定方法については、プロバイダーのサポートや取扱説明書を参考にしましょう。

光回線の料金相場

基本料金は、プロバイダーによって異なりますが、一般的には月額3,000円~5,000円程度です。基本料金には、光回線の利用料金やWi-Fiルーターのレンタル料金などが含まれます。また、初期費用として工事費や契約手数料などがかかる場合もあります。 また追加でオプションサービスもあるため、各事業者に確認しておく必要があります。

Wi-Fi選定時のポイント

POSレジを検討するにあたり、新しくWi-Fiを導入する施設も多いことでしょう。POSレジのためにWi-Fiを契約するのであれば、下記の点に注目して選ぶようにしましょう。

  • 光回線がおすすめ
  • POSレジ専用のWi-Fi回線を用意する
  • モバイルWiFiは通信速度に不安あり

ここからは、Wi-Fi選定時のポイントを具体的に解説していきます。

光回線がおすすめ

Wi-Fiを導入する際には、光回線がおすすめです。光回線とは、光ファイバーを使ってデータを送受信するネットワーク回線のことを指します。他にもADSL回線やモバイル回線といったネットワーク回線もありますが、それらと比較して通信が安定しているのが特徴です。通信が途切れたり遅延したりしにくい回線を使うことで、顧客に迷惑をかけるリスクを減らすことができるでしょう。また、光回線は通信速度が速いので、レジ混雑時にも支障なく業務を回すことができます。

POSレジ専用のWi-Fi回線を用意する

既にインターネット回線を使用している場合でも、POSレジ専用のWi-Fi回線を用意することがおすすめです。他のパソコンやスマートフォンなど複数の端末を使用することで、通信スピードが遅くなってしまう可能性があるからです。

通信スピードが遅くなることで、下記のようなトラブルが考えられます。

  • したはずのオーダーが通っていない
  • 二重でオーダーが入ってしまっている
  • 決済処理に時間がかかる

また、顧客やスタッフもアクセスできるWi-Fiと同じ回線を使用することで、セキュリティ面のリスクもあるでしょう。既にインターネット回線を使用していても、できればPOSレジ専用のWiFi回線を用意しておいた方が安心です。

モバイルWiFiは通信速度に不安あり

インターネット回線のひとつが「モバイルWiFi」です。モバイルWiFiは、どこにでも持ち運んでインターネットを使用することのできるポケットWiFiのことを指します。自宅でモバイルWiFiを使っている場合は、そのWi-Fiを持ち込んでのWi-Fi使用を考えることもあるでしょう。モバイルWiFiはどこでも気軽に利用できる反面、速度が遅くて不安定だというデメリットもあります。イベントなどいつもと違う場所でPOSレジを使う際には便利なWi-Fiですが、普段使いをするWi-Fiとしてはあまりおすすめできません。

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まとめ

POSレジを使用する際には、Wi-Fi環境を整えておくことがおすすめです。Wi-Fi環境があって初めて、POSレジのさまざまな機能を最大限に使用することができます。POSレジは「オフラインでも使用できる」ように設定されていますが、それは万が一の時のためです。普段からオフラインで使用が推奨されているわけではないので、注意しましょう。

POSレジを導入する際には、光回線のWi-Fiを契約するのがおすすめです。通信が安定しているうえに通信速度も速いので、ストレスなくPOSレジを使用できるでしょう。最適なネットワーク回線を選んで、POSレジをスムーズに使用してください。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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