近年は、現金を持ち歩かない人が増えてきており、クレジットカード決済の需要は年々高まっています。ほとんどの飲食店や小売店はクレジットカード決済に対応していますが、いまだ現金のみというところも少なくありません。
クレジットカード決済を導入する際は、POSレジと連携させることで利便性が向上します。今回の記事では、クレジットカード決済の導入について詳しく解説するので、検討する際の参考にしてみてください。
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目次
経済産業省の調査「2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました」によると、クレジットカード決済・キャッシュレス決済の需要は年々高まっており、2021年には32.5%となりました。最近では、電子マネーやQRコードでの決済の利用率も急増していますが並行して、クレジットカード決済を利用している方も、毎年右肩上がりで増えており2021年には27.7%なっています。
ニーズの高まりに伴い、キャッシュレス決済の導入を新たに検討している店舗も増えてきています。
出典:2021年のキャッシュレス決済比率を算出しました(METI/経済産業省)
ここでは、クレジットカード決済導入のメリットを紹介します。クレジットカード決済の導入メリットは以下の6点です。
クレジットカード払いの場合は、物理的な現金を支払うわけではないので1人当たりの客単価が上がる傾向にあります。これは、使用する金額が物理的に見えないという影響が大きいでしょう。
また、分割払いやボーナス払いなど一括購入が難しい高額な製品に対して様々な支払方法が用意されているので、高額商品の購買につながります。
クレジットカード(キャッシュレス)決済を導入することにより以下のタイプの利用客が店舗を利用するきっかけになるので、機会損失の防止による顧客数アップにつながります。
最近では、若い人を中心に現金を持ち歩かない方が一定数いらっしゃいます。この記事を執筆している私自身も最低限の現金しか持ち歩いておらず、キャッシュレス決済の有無がその店舗を利用かどうかの分かれ目となることがしばしばあります。
また、海外からのお客さんは日本の現金を多く持っていないのでクレジットカード決済ニーズは高いです。インバウンド客もターゲットとなる店舗は機会損失防止のために積極的に導入を進めましょう。
こちらはECサイトなども併せて運営する事業者に限られたメリットですが、クレジットカード決済を導入することにより定期購買サービスを実施することが可能になります。安定的な収益となるため経営的なメリットは大きいです。
また、都度購入の場合においても昨今はクレジットカード情報がブラウザやアプリ内に保存されるので、顧客側の入力する手間が省けリピート購入につながります。
クレジットカード決済ですと、カード会社側が事前の与信枠内の範囲で立替払いをしてくれるので、料金未回収のリスクを低減することが可能です。
高額商品など未回収だった際のリスクが高いものについても、安心して取引を進めることができます。
クレジットカード決済のため、現金の受け渡しがないので金額間違いが減ります。締め作業のときに、現金の金額が合わないというケースも減らすことが可能です。
また詳細は後述しますが、POSレジとクレジットカード決済端末を連動させることで、手打ちで決済端末に打ち込む必要がなくなるのでミスの防止につながります。
クレジットカード決済を導入すれば、現金の受け渡しが無くなるので会計がスムーズになります。また、衛生的にも安心です。クレジットカード決済を導入する際は、主要カード会社には対応できるようにしておきましょう。
ここでは、クレジットカード決済導入のデメリットをお伝えします。クレジットカード決済の導入デメリットは以下の4点です。
クレジットカード決済導入にあたって、初期費用および決済手数料が発生します。初期費用は決済端末の購入費用のことで、相場は1万円~5万円程度です。キャンペーンで端末費用が割引もしくは無料になるケースもあるのでチェックしておきましょう。
決済手数料に関しては、決済ごとに1.5%~5%までの手数料を決済代行会社に支払わなければなりません。しかし、クレジットカード決済を導入すれば、これまでクレジットカード決済ができないため、来店を控えていた顧客も獲得できる可能性が高まります。
クレジットカード決済を導入する際は、クレジットカード会社または決済代行会社と契約する必要があります。決済代行会社を通じてクレジットカード会社と契約する場合は、手間がかかる手続きを任せることが可能です。売上入金やサポートもしてくれるので、店舗側が行う手間が軽減されます。
現金のみであれば、すぐに現金が手元にきますが、クレジットカード決済の場合は売上はすぐに現金化できません。しかし、販売から入金までのサイクルを選択できたり、決済翌日に入金してくれたりする決済代行会社もあります。
クレジットの盗難による不正利用や、カード情報の漏洩リスクが一定数あるのもデメリットのひとつです。昨今は決済端末とPOSレジ間の通信を暗号化する技術も高まっていますが、店舗側でもセキュリティ意識を高め社員教育など実施していく必要があります。
クレジットカード決済はPOSレジとは別の決済端末側で行いますが、POSレジと決済端末を連動させるか否かで以下の通りの違いが生じます。それぞれ使い方を解説していきます。
連動タイプの場合、POSレジ側の会計金額がそのまま決済端末側にも反映されるので、決済端末に改めて金額を打ち込む必要がありません。手間もミスも減らせる方法です。会計の処理速度も非連動タイプより大幅に早まるので会計待ち時間の短縮にもつながるでしょう。ただし、POSレジごとに連動可能な決済端末が決まっているのでご注意ください。
非連動タイプの場合、POSレジの会計金額を再度決済端末側で店員が入力します。手間がかかるだけでなく入力ミスのリスクも高まります。クレジットカード側の売り上げデータなどもレジ側に蓄積できないので基本的には、POSレジとクレジットカード決済端末は連動させるのがおすすめです。
POSレジと連携させることで、POSレジと決済端末両方に金額を打ち込む必要がなくなるので、ミスや手間の削減につながります。
また、会計もスムーズになるのでお客様を待たせることはありません。
店舗で利用するクレジットカード決済端末には、ICチップに対応していることが義務づけられています。ICチップに対応しているクレジットカード決済端末では、偽造カードは使用できなくなり不正利用を防止可能です。
ここでは、クレジットカード決済を導入する前におさえておきたいポイントを紹介します。クレジットカード決済導入前は、以下の3点をおさえておきましょう。
クレジットカード決済の導入は、クレジットカード会社との直接契約か、決済代行会社と契約して導入する方法があります。
直接契約の場合は、導入したいカードブランドのクレジットカード会社とコンタクトをとり、審査を受けた上で契約を結びます。個人事業主や小規模法人は、大企業とくらべると審査が厳しくなる可能性があるので、そのあたりは考慮しておかなければなりません。
複数のカードブランドと契約した場合、ブランドごとに契約内容や運用方法が異なるので、管理が煩雑化してしまいます。
決済代行会社と契約する場合は、複数のクレジットカード会社に連絡する必要はなく、決済代行会社1社のみで、複数のカードブランドを導入可能です。そのため、導入時の時間と手間を大幅に軽減できます。
導入後の運用もシンプルになり、入金のタイミングも統一されるので入金管理や経理作業も効率化することが可能です。
また、ECサイトでクレジットカード決済を導入する際も、決済代行会社と契約すれば高度なセキュリティシステムを提供してもらえるので、安心して運営できます。
POSレジを既に導入済みの場合、その製品に連動可能な決済端末を選ぶ必要があります。各決済端末に連携可能なPOSレジは後述いたします。また、POSレジ未導入で今後導入予定の場合はまず使いたいPOSレジを選んだ上で決済端末を選ぶとスムーズでしょう。
POSレジを導入する際にPOSレジメーカーに依頼をすれば、連携可能な決済端末を提案して導入できますが、代理店手数料が上乗せされるため、あまりおすすめできません。
POSレジを導入するのであれば、事前にPOSレジと連携可能なクレジットカード決済端末を扱う決済代行会社に直接問い合わせて契約するのがいいでしょう。
クレジットカード決済導入は、決済代行会社と契約するのが望ましいです。また、POSレジと連携させることで、業務の効率化を図れます。
クレジットカード決済を導入する際は、今回の記事の内容を参考に検討してみてください。
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