看護師の勤務形態には、夜間に発生する不測の事態に備え、自宅や拠点にて出勤準備をする「オンコール勤務」があります。
オンコール勤務には手当が付くものの、精神的・身体的負担が大きいため、看護師から敬遠されがちです。職員の負担軽減、採用率UPをはかるため、「オンコール代行」の導入をお考えの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、おすすめの夜間オンコール代行サービス4選をご紹介していきます。
本記事を読むことで、夜間オンコール代行の基礎知識を理解し、自施設に適したサービスを導入することができるでしょう。
まずは、「夜間オンコール代行」がどのようなサービスなのか、詳しく解説していきます。また、夜間オンコール代行を導入することで得られるメリットについても解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
夜間オンコール代行とは、施設看護師に代わり、代行業者の看護師が夜間オンコール対応を行うサービスのことです。
夜間帯に利用者さんが急変した際、介護職員が代行サービスに連絡を行い、適切な判断を受けることができます。
一般的には、自施設の看護師がオンコール勤務として、自宅などで待機するかたちになるでしょう。
オンコール代行を利用すれば、看護師が待機する必要もなく、緊急時の対応をする必要もありません。導入時には、代行企業と打ち合わせを綿密に行い、実際の対応方法や流れを説明してもらえるので、施設職員は安心して利用できます。
夜間オンコール代行を導入するメリットは、主に下記の2つです。
夜勤職員の中には、「少しの変化でオンコールするのは申し訳ない」といった声もあるようです。
夜間オンコール代行が導入されると、夜勤職員も気兼ねなくオンコールできるため、心理的安全性が高まります。
さらに、施設看護師のオンコール待機が必要なくなるため、看護師の負担軽減にもつながるでしょう。また、「オンコールあり」の求人には応募しづらいという課題も、オンコール代行があることで求職者の増加を狙うことも可能です。
夜間オンコール代行は、下記のような施設におすすめです。
オンコール代行を導入すれば、看護師は日勤のみになるので、シフト調整の手間を省くことができます。
また、看護師がオンコール対応をする必要がなくなるため、職員への負担が軽減されるでしょう。
したがって、上記のような問題を抱えている施設は、夜間オンコール代行の導入をおすすめします。
夜間オンコール代行を選ぶ際に、見るべきポイントは以下の2つです。
オンコール代行は、基本的に看護師が対応しますが、判断が難しい場合には医師による判断や助言が必要です。
代行業者内に医師がいると、迅速かつ最適な判断を受けることができるので、安心して利用できます。
緊急時の対応を迅速にするためにも、医師のバックアップ体制がある代行業者を選びましょう。株式会社ドクターメイトは、医師のバックアップ体制が充実しているのでおすすめです。
オンコールをした後は、介護職員が状況説明のためにレポートを書く必要があります。中には、業務終了後に残業して書類作成を行なっている介護職員も多いでしょう。オンコール代行企業の中には、オンコール代行後にレポートを作成して施設に共有してくれるサービスもあります。また、その作成されたレポートで、施設内での申し送りに活用することも可能です。
ここでは、数あるオンコール代行業者の中から、おすすめの企業を4選ご紹介します。
ドクターメイトのオンコール代行は、「実績・信頼」ともに優秀です。介護施設に特化しており、導入実績は30,000件を超えています。
導入施設の中には、株式会社ツクイ、株式会社ニチイ学館など複数の大手法人にも導入されているほどです。また、ドクターメイトには、オンコールレポートがあるので、介護士が書類作成をする負担をなくすこともできます。
他にも、「離職率が下がった」「些細なことでも迷わず電話ができる」など喜びの声が多数です。最もおすすめできる、オンコール代行企業といえるでしょう。
株式会社ドクターメイトの比較ポイント
製品情報
対応可能施設形態 | 介護施設に特化(特養、老健など) |
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導入実績 | 30,000件 |
特長 | 24時間の医療体制 |
株式会社on callが提供する「ON CALL」は、在宅クリニック向けのサービスです。在宅医療を提供する医療機関の当直医師や関連スタッフの採用や過重労働問題の解決を助けています。
365日いつでも在宅クリニックの夜間・休日オンコール代行を行っており、医師やクリニックの負担を大幅に軽減します。
また、独自の審査基準を満たした医療従事者を中心としたドクターチームを編成しており、ドクターとディレクター(看護師他)にて訪問する為トラブルを最小限に抑え、安心して利用することができます。
株式会社on callの比較ポイント
製品情報
対応可能施設形態 | 在宅クリニック |
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対応実績 | 5,000件 |
特長 | 在宅クリニックに特化 |
在宅医療を提供する医療機関は、24時間体制でオンコール対応をおこなっているため、大きな負担になっています。
プロアスの「Cocomedica Call365」では、緊急時のオンコールに絞って、待機医師や看護師に連絡する仕組みです。オンコールの一次受付を任せることで、待機時の負担を大幅に軽減することができます。
また、オンコールの利用時間をクリニックの方針に合わせて設定できる点も、特徴の一つといえるでしょう。
株式会社プロアスの比較ポイント
製品情報
対応可能施設形態 | 在宅医療を提供する医療機関 |
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導入実績 | 要お問い合わせ |
特長 | クリニックの方針に合わせて利用時間を設定できる |
医師の判断が必要な場合でも、ダイヤル・サービスの看護師と医師、施設職員の「三者間通話」で相談することができます。
三者間通話を利用すれば、看護師を通して医師に状況説明できるため、円滑かつ迅速に指示を受けることができるでしょう。
また、急変時の対応で活用できる、「症状別対応マニュアル」も提供しています。夜間、施設で発生しやすい31症状について、対処方法や観察項目がわかりやすくまとめられており、初期対応に役立てられます。
ダイヤル・サービス株式会社の比較ポイント
製品情報
対応可能施設形態 | 介護施設(特養や有料老人ホームなど) |
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導入実績 | 年間約30万件の医療救急相談を受付 |
特長 | 医師の判断を仰ぐことが可能 |
看護師にとってオンコール勤務は、精神的・身体的に大きな負担がかかる仕事です。そのため、オンコール勤務が理由で離職する看護師も多く、その課題を抱える施設担当者の方もいらっしゃるでしょう。夜間オンコール代行を導入することで、看護師のオンコール待機が必要なくなり、離職率の低下も狙えます。オンコール勤務が可能な人材を探されている施設は、オンコール代行サービスも選択肢に入れて頂くことをおすすめします。