グループホーム(共同生活援助)の請求ソフトを解説|機能・価格など

更新日 2025.06.06
投稿者:豊田 裕史

グループホーム(共同生活援助)を運営する上で、日々の業務に追われ、特に請求業務に多くの時間と労力を割いていると感じていませんか?

複雑な介護報酬の算定や国保連への電子請求、さらには利用者への自己負担分の請求書発行など、多岐にわたる請求業務は、正確性と効率性が求められます。手作業での処理ではヒューマンエラーのリスクが高まり、返戻や査定によって経営に影響が出る可能性も少なくありません。

本記事では、そんなグループホームの請求業務を改善する「請求ソフト」を深掘り。請求ソフトに搭載されている主な機能や、具体的なおすすめソフトをご紹介します。グループホーム(共同生活援助)向けの請求ソフトを探されている方はぜひ参考にしてみてください。

介護福祉ソフト選びでお困りではありませんか?
  • 介護福祉ソフトに精通したコンシェルジュが希望に合う製品を厳選してご案内します
  • ご利用は完全無料!
  • 一括資料請求ではないので、「10社以上から連絡がきた…」なんてことはありません!
業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリな介護福祉ソフトを厳選してご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。
コンシェルジュに相談(無料)
目次

グループホーム(共同生活援助)に請求ソフトは必要?

グループホーム(共同生活援助)に限った話ではありませんが、請求業務の効率化と正確性を高めるためには、請求ソフトの導入をおすすめします。手作業での計算や転記によるミスを防ぎ、利用者や保険者への請求漏れ、遅延を防ぐ効果が期待できます。

特に、サービス提供実績記録と連動した請求機能を持つソフトであれば、よりスムーズな請求業務が可能です。ただし、小規模なグループホームで利用者が少ない場合など、手作業でも十分に対応可能なケースもあります。導入の際は、費用対効果や使いやすさを比較検討し、自事業所に合ったソフトを選ぶことが重要です。

グループホーム(共同生活援助)向け請求ソフトの主な機能

グループホーム(共同生活援助)向けの請求ソフトは、国保連への請求業務だけでなく、日々の支援記録から利用者管理、さらにはスタッフ管理まで、運営全般を効率化するための様々な機能を搭載されていることが多いです。主な機能を表にまとめましたので参考にしてみてください。※ソフトによって搭載されている機能は異なります。

■請求業務関連

利用料・介護給付費の請求管理
  • 日々のサービス提供実績(入居、外泊、提供サービス内容など)の入力と自動計算
  • 利用者実績からの給付費自動計算
  • 報酬改定への自動対応
  • 国保連請求データ作成・伝送
  • 国民健康保険団体連合会(国保連)への請求データ自動作成(CSV形式など)
  • インターネットを通じた伝送機能(電子請求)
  • 過誤請求防止のためのエラーチェック機能
  • 利用者請求書・領収書発行
  • 利用者自己負担分(介護給付費負担、実費など)の請求書
  • 領収書の自動作成・発行
  • 実費(食費、家賃、水道光熱費など)の請求管理
  • 入金管理
  • 国保連からの給付費、利用者からの自己負担分の入金状況管理
  • 未収金管理、督促機能、次月への繰り越し請求機能(一部)
  • ■利用者管理・記録関連

    利用者基本情報管理
  • 利用者の氏名、生年月日、住所、連絡先、緊急連絡先などの基本情報一元管理
  • 受給者証情報管理
  • 受給者証の有効期限や支給決定内容などの登録・管理
  • 期限切れアラート通知機能による請求漏れ・ミス防止
  • 個別支援計画管理
  • 個別支援計画の作成支援、管理、更新管理
  • 実績入力との連動、計画に基づいた支援が行われているかの確認支援
  • 日々の支援記録・ケア記録
  • 利用者のバイタル、食事、入浴、服薬、活動内容などの日々の記録入力
  • タブレットやスマートフォンからの入力対応、記録の効率化
  • インシデント(ヒヤリ・ハット)記録
  • インシデントの発生状況記録、原因分析、再発防止策の共有、管理
  • ■利用者管理・記録関連

    スタッフ情報管理
  • 職員の基本情報、資格情報などの管理
  • シフト作成・管理
  • 職員のシフト作成、人員配置基準の確認、不足人員の検知(一部)
  • 勤務日のパターン入力による自動シフト作成(一部)
  • 勤怠管理
  • 職員の出退勤時間、休憩時間などの記録
  • 給与計算システムとの連携(一部)
  • ■その他

    情報共有機能
  • 記録された情報をスタッフ間でリアルタイム共有
  • 連絡事項、申し送り機能、掲示板機能など
  • 統計・分析機能
  • サービス種別、利用者別、時間別などのデータ集計、グラフ化
  • 収益状況の分析、経営レポート作成支援
  • 主要なグループホーム(共同生活援助)対応の請求ソフトを紹介!

    ここでは主要なグループホーム(共同生活援助)対応の請求ソフトを紹介します。

    会社名 ソフト名 特長
    リクルート 株式会社リクルート knowbe(ノウビー)
  • 累計利用者数220,000人以上の福祉ソフト
  • 実績が記録と連動
  • 介舟ファミリー 株式会社日本コンピュータコンサルタント 介舟ファミリー
  • 月額16,500円~(1ヶ月無料体験)
  • タブレットで記録が取れる
  • ひと月分の実績を一括で登録可能
  • ケア・オール 株式会社SANN ケア・オール
  • グループホーム(共同生活援助)専用の業務支援アプリ
  • 人員配置基準に対応した自動シフト生成機能搭載
  • ほのぼのmore NDソフトウェア株式会社 ほのぼのmore
  • 「介護サービス包括型」「外部サービス利用型」「日中サービス支援型」に対応
  • 市町村や事業所独自の様式へ変更が可能
  • かんたん請求ソフト 株式会社LITALICO かんたん請求ソフト
  • 月額10,980円から利用可能
  • 30のサービス種別に対応しているため、将来的な事業拡大もしやすい
  • 使い慣れたExcelで実績入力
  • ここで紹介している以外にも障がい福祉ソフトは数多くあります。グループホーム(共同生活援助)以外の福祉サービスも提供(または提供予定)の方はぜひこちらの記事も参考にしてください。

    障がい福祉ソフト全般については障害福祉ソフトおすすめ22選比較|価格や機能、選び方までで詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

    まとめ

    本記事では、グループホーム(共同生活援助)における請求ソフトの必要性から、具体的な機能、主要な製品まで幅広く紹介しました。複雑化する介護報酬制度の中、手作業での請求業務は多くの時間と労力を要し、返戻や査定のリスクもつきまといます。請求ソフトを導入することで、請求業務の精度向上、効率化、そしてスタッフの負担軽減が期待できます。

    施設の規模やニーズに合った最適な請求ソフトを選ぶことで、より本質的な利用者支援に注力できる環境を整え、安定した事業運営を目指しましょう。

    介護福祉ソフト選びでお困りではありませんか?
    • 介護福祉ソフトに精通したコンシェルジュが希望に合う製品を厳選してご案内します
    • ご利用は完全無料!
    • 一括資料請求ではないので、「10社以上から連絡がきた…」なんてことはありません!
    業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリな介護福祉ソフトを厳選してご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。
    コンシェルジュに相談(無料)

    中小企業診断士
    セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
    URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

    北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

    2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

    関連記事

    PAGE TOP