移乗サポートロボット『Hug』の評判は?機能や価格についても徹底解説!

更新日 2024.03.06
投稿者:豊田 裕史

移乗サポートロボット「Hug」は介護や病院などの施設において、ベッドから車椅子への移乗動作や脱衣時での立位保持をサポートするロボットです。

Hugを導入する事によって今まで2人で行っていた「移乗」や「トイレ介助」が1人のスタッフでできるのが大きな魅力となっています。

幅広い体格の方に対応しており、ワンタッチでバッテリー交換が可能なことから高齢者・障害者施設・病院にオススメと言えるでしょう。ただ、ユーザーの中には、良い声だけでなく本体の重量が重い、費用が高いという改善を希望する声もありました。

しかし、今ではそれらの不満点を改善し従来の重さの半分のものや、値段をお買い求めやすい設定にするなど、様々な改善も行われています。さらに、手厚いサポートや研修もあるので、安心してご利用が可能です。

今回の記事では、そんな移乗サポートロボット「Hug」について詳しく解説していきます。是非参考にしてみてください。

「Hug」導入のメリット4つ

移乗サポートロボット Hug

出典:移乗サポートロボット Hug https://www.fuji.co.jp/items/hug/hugt1
サイズ (全長×全幅×全高)950×620×880~1350mm
最大使用者体重 100㎏
デモの有無 あり
レンタルの有無 あり
価格
  • 移乗サポートロボット Hug L1-01 ¥880,000(税別)
  • 移乗サポートロボット Hug T1-02 ¥980,000(税別)

介助の際に様々な場面で活躍する「Hug」は、他のロボットにはないメリットが4つあります。ここからは、「Hug」を導入するメリットについて1つずつ詳しく解説していきます。

利用者自身の脚力も使いサポートするので自然な立ち上がりが可能

「Hug」は利用者自身の脚力も使いサポートするのに加えて、単純な上下構造ではなく上半身を前にスライドさせながら上昇して立ち上がります。そのため、自然に立ち上がりやすくなり、利用者のストレスが少ないのが大きなメリットと言えるでしょう。

また、「Hug」は、他の移乗サポートロボットとは異なり、利用者の足の力を使いながら立位をサポートする構造になっています。このことにより、利用者の自尊心を傷つける可能性が低いというのも大きな魅力です。

利用者のメンタル面の負担が少ないというのは、「Hug」ならではのメリットと言えるでしょう。

事前セッティングやスリングシートなど面倒な準備は不要!

「Hug」は、面倒な事前セッティングやスリングシートも不要で、簡単に利用することができます。下図のように、ベッドの真横に配置して利用者に寄りかかってもらい、ボタンを押すだけですぐに動作へ移ることが可能です。操作をする際に使う専用リモコンはボタンが2つしかなく、操作も容易となっています。使いたいときにすぐ使うことができるというのは、「Hug」の大きな魅力です。

Hugの使用風景

引用:介護ロボット導入・活用のポイント

介護者の負担を軽減

「Hug」を使うことによって、介護者の負担を軽減できます。介護者の多くは利用者がベッドやトイレ等から立ち上がる際に、介護者自身の力のみで抱え上げる必要があります。そのため、介護者の負担が多く、腰痛になってしまうという方も多いです。

さらに、介護者の男女比率は、女性が7割を占めており、女性だけで立ち上がりの補助をするというケースも珍しくありません。女性介護者の多くは、身体的負担がかかり、現場でも苦労されている方が多いのです。その点、「Hug」を導入することによって、体重が100キロの方でも負担なく立ち上がりのサポートをしてくれるため、男女関係なく簡単に利用者を立ち上がらせることができます。その結果、「Hug」は介護者の腰痛予防につながることから、介護者が業務をこなす上で非常に重要な存在になると言えるでしょう。

小型設計でトイレや脱衣所でも移動が可能

「Hug」は、幅55㎝・奥行88㎝・高さ85㎝〜120㎝で重さが約35キロの小型設計で、狭いトイレや脱衣所でも簡単に移動することができます。従来の移乗サポートロボットは、大型に設計されているものが多く、設置や管理にスペースが必要でした。そのため、あまり規模が大きくない施設では、使用することが難しい状況だったのです。

また、大型なため、狭い場所では利用することができず、介護者の身体的負担も改善しきれていないという欠点もありました。その点、「Hug」を使うことによって、どこでも利用者のサポートをしてくれるため、介護者の身体的負担が軽減されます。まさに、従来の移乗サポートロボットの欠点を改善した非常に便利なロボットと言えるでしょう。

「Hug」の価格はどれくらい?

ここからは「Hug」の価格相場や補助金の利用方法を解説します。

価格相場

「Hug」を利用する際にかかる費用は、主に、本体価格とメンテナンスや電気代などのランニング費の2つです。価格相場は、本体が100万円前後となっています。詳しい料金の詳細は、直接メーカーにお問い合わせするか、各ホームページをご覧ください。また、「Hug」はレンタルを行っている会社もあります。そのため、いきなり本体を購入するのが不安な方は、レンタルから始めるのがオススメです。

次に「Hug」を利用する際のランニングコストですが、充電式なのでもちろんその分の電気代がかかります。しかし、「Hug」はメーカーによるメンテナンスがないという点に注意が必要です。その分、メンテナンス費はかかりませんが、購入者自身のお手入れが重要になります。使用する前に、説明書から必要なお手入れに関しての情報を確認しておきましょう。

補助金を利用することも可能

「Hug」は介護ロボット補助金、人材確保等支援助成金、コロナ対策補助金などの各種補助金に対応しています。一定の要件を満たしている事業所においては補助金を利用して導入することが可能です。

ただし、令和4年度における補助金の有無はまだわからないため、その点、ご自身での確認をお願い致します。

「Hug」の機器仕様の詳細紹介

「Hug」の機器仕様は以下のようになっています。

寸法(全長×全幅×全高) 880×550×850~1200㎜
総重量 30㎏
最大使用者体重 100g
騒音水準 65db以下
動作条件 温度 0~40 湿度 20~90%RH
バッテリー 形式 鉛蓄電池
定格電圧 DC24V
充電時間 8時間
最大使用回数 100回(使用環境による)

まとめ

今回は、移乗サポートロボット「Hug」のメリットから評判まで詳しく解説しました。「Hug」を導入することによって、利用者、介助者ともにメリットがあるため、今後も「Hug」を利用する病院や介護施設が増えていくでしょう。本記事に記載された「Hug」に関する費用相場や機器仕様の詳細などを確認した上で、購入すべきか考えてみてはいかがでしょうか。

介護ロボットについては介護ロボット徹底解説|種類やメリット、具体的な製品紹介まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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