近年の感染症流行により、各施設において感染対策と衛生管理について徹底した見直しが求められています。洗濯・除菌を繰り返して使っている「おしぼり」もその対象の一つです。
しかし、おしぼりの洗浄・除菌の作業には時間がかかるうえに、再利用すると雑菌の繁殖も心配です。そのような観点から、ボタン操作で清潔なおしぼりが出てくる「おしぼり機」の導入を検討している方も多いのではないでしょうか。
今回は、おしぼり機の導入にかかるイニシャルコスト、ランニングコストについて解説します。また、おすすめのおしぼり機メーカーを6選ピックアップしてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
おしぼり機の最大の特徴は、ボタン操作のみで1本ごとに除菌液が染み込んだおしぼりが出てくることです。
従来の方法では、使ったおしぼりを洗濯・除菌をして、再利用するといった手間がかかっていました。
また、雑菌が繁殖する心配もあり、衛生的にも問題があります。
おしぼり機を利用すれば、このような手間が省け、衛生面でも安心といえるでしょう。
メーカーごとによって異なりますが、おしぼりの厚みや長さを設定できる製品もあります。
さらに、詳細設定でおしぼりの温度変更も可能で、季節に合った温度で提供することも可能です。
おしぼり機についてはおしぼり機のおすすめメーカー5選|メリットや選定ポイントを徹底比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
おしぼり機を選ぶうえで重要なのが、導入にかかるコストでしょう。
ここでは、おしぼり機の導入にあたって、イニシャルコストとランニングコストがどの程度かかるのかを解説します。
おしぼり機にかかる導入時のイニシャルコストは、以下の通りです。
おしぼり機を導入する際、機器本体は買い切り、もしくはリース・レンタルというパターンがあります。
機器はレンタルにして除菌液やロール紙は都度購入するといった形もあるので、それぞれのメーカーに確認が必要です。
また、おしぼり機を無料でお試しできるメーカーもあり、導入を検討している場合は積極的に利用するとよいでしょう。
メーカーや製品によって異なりますが、機器本体以外の費用相場は以下の通りです。
おしぼり機の導入には、機器本体だけでなくロール紙や除菌液といったランニングコストがかかります。
また、メーカーの保証期間が過ぎてから故障などのトラブルが発生した場合は、修理費や交換費用が別途かかるでしょう。
そのため、ランニングコストも念頭に置きながら製品を選ぶことが大切です。
先述したように、導入時にはランニングコストの把握も大切です。
ここからは、おすすめのおしぼり機メーカー6選と、それぞれにかかるコストについてもご紹介しています。
おしぼり機を導入する際の参考になれば幸いです。
プールス株式会社の自動おしぼり機は、業界唯一の国産機として、医療・介護施設を中心に全国展開しています。
プールスの特徴はボタンを押してから、「わずか3秒ほどで新品のおしぼりが作れる」ことです。
また、設定を変えればロール紙の厚さ、長さを調整することもできます。さらに、ヒーター機能により、季節に合った温かいおしぼりを作れる点も魅力といえるでしょう。
プールス株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 198,000円 |
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ランニングコスト | 500枚想定で約5000円 |
特長 | 医療機関・介護施設から飲食店まで幅広く実績がある。連続製造が可能であり、使いやすい。業界唯一の国産機で安心して利用可能。 |
フォーエヴァー株式会社の自動おしぼり機「おしぼり太郎」は、専用の高性能除菌液でさらに衛生的に使えます。
除菌効果に加え、消臭効果のある煎茶成分を含んだ新しい除菌液です。おしぼり特有の嫌な臭いをおさえているため、幅広い用途で使用できるでしょう。
また、専用ロール紙は破れにくく、自然環境にやさしい天然パルプ素材なので、医療・介護の現場で使いやすい仕様になっています。
フォーエヴァー株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 236,000円 |
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ランニングコスト | 専用ロール紙 約1,700円、専用除菌液 15,000円 |
特長 | 医療機関導入実績ナンバーワンの会社。消臭効果のある医療用除菌液も発売しており、医療・介護施設にとって使いやすい仕様となっている。 |
自動おしぼり機「HOTARU」は複数の機種があり、施設の用途に合わせた選択ができます。
機種の中には、「エアータッチセンサー」を標準装備しており、ボタンに触れることなくおしぼりを作ることが可能です。より衛生的に利用したい施設などに、おすすめといえるでしょう。
また、株式会社ゼロ・インフィニティの特許商品もいくつかあり、技術力に優れているのも特徴のひとつです。
株式会社ゼロ・インフィニティの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要お問い合わせ |
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ランニングコスト | 除菌液2L×2本で約11,000円 |
特長 | 複数の機種があり、機種によっては温冷の切り替え不要で、季節に合わせて適切な温度での提供ができる。各種特許技術があり、非常に技術力が高い |
有限会社キッスの自動おしぼり機は、必要な分だけをカットして排出するので、無駄がありません。
おしぼりとして使用した後は、簡易的なふきんとして使えて経済的です。
また、コンパクトなモデルのため、狭いスペースでも設置できる点は嬉しいポイントといえるでしょう。
有限会社キッスの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 約72,000円 |
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ランニングコスト | 30m巻1ロール想定で約815円 |
特長 | 長さ調節が容易なため、必要な時に必要な長さを出すことができて非常に便利。製品によっては1センチ刻みでの排出も可能。 |
極東貿易株式会社の「自動おしぼり製造機おし坊」は、飲食店やスポーツ施設、病院・介護施設など幅広く使用できます。
ロールタオルには、大豆による抗菌加工が施されており、消臭・除菌効果に高い効果が期待できるでしょう。
また、専用の除菌液と合わせて使用すると、より高い除菌効果を得ることができます。
極東貿易株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 約76,780円 |
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ランニングコスト | ロール長さ約28.5mの1ロール想定で540円 |
特長 | 医療機関、介護施設からスポーツ施設、保育園まで幅広く使用されている。タオルには大豆を用いた抗菌加工が施されており、除菌液と合わせて高い効果を得ることができる。 |
アルゴグローバル株式会社の自動おしぼり機「FIND」は、他にはない独自の機能が搭載されています。
排出されるおしぼりの長さや湿り気、温度の微調整が前面のパネルで操作が可能です。この技術は特許を取得しているため、他社製品にはない機能のひとつです。
また、おしぼりを温める水タンクの素材に「バイオプラスチック」を使用しており、カビの繁殖を防ぐことができます。
アルゴグローバル株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 261,800円(本体レンタルの場合3,300円/月) |
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ランニングコスト | 42m/30mの専用ロール990円〜1,100円 |
特長 | おしぼりの長さ、水量、温度の調整を前面のパネルで操作が可能。この技術で特許を取得している。 |
いかがだったでしょうか。
手作業でおしぼりを作るには、洗濯・除菌をして、また再利用する必要があります。
しかし、スタッフの手間と時間がかかり、衛生的にも悪いです。
そこで今回は、ボタン一つで清潔なおしぼりを製造してくれる、おしぼり機について解説してきました。
本記事でご紹介したおすすめのおしぼり機を参考に、施設に合った機能とコストの製品を選んで、導入を検討してみてください。