介護向けアシストスーツ8選｜タイプ別の特長・価格、補助金情報を紹介

介護向けアシストスーツの基礎知識

まずは、介護向けアシストスーツの基礎知識を確認していきましょう。 介護業界でアシストスーツが注目されるようになった背景やメリットを理解し、具体的なアシストスーツの選定に役立ててください。

介護業界でアシストスーツが注目される背景

介護業界でアシストスーツに注目が集まっている大きな理由は、働き手不足です。 介護施設では人手不足が顕著になり、働く職員も高齢化している実情があります。

アシストスーツを利用することで、職員の身体的な負担を軽減し、健康に配慮することができます。介護の現場での働きやすさを実現するために、アシストスーツが注目されているのです。

介護施設でアシストスーツを導入するメリット

介護施設でアシストスーツを利用するメリットは大きく5つあります。 それぞれ見ていきましょう。

職員の腰痛防止、業務負担軽減

まずは、職員の腰痛の防止や業務負担の軽減につながることです。 アシストスーツを着用することにより、腰にかかっていた負担を軽減し腰痛を防止することができます。特定の人しか行えなかった業務が、誰でも簡単に行えるようになるなど、業務上の負担も軽減できるのです。

腰痛から発生するモチベーション低下の防止

2点目は、モチベーション低下の防止ができることです。 腰痛になってしまうと、痛みに耐えながらの介護業務は身体だけではなく精神的にも良くありません。痛いのにやらなければならない、とストレスを抱えてしまい、業務のモチベーションが下がる原因になります。 アシストスーツはこうした不安を軽減し、業務を行いやすくするのです。

作業効率UP

3つ目は、作業効率が良くなることが挙げられます。 これまでは2人以上で行っていた動作が、アシストスーツのおかげで1人でできるようになるかもしれません。誰でも、少ない人数で短時間で作業ができるようになり、作業効率がアップするのです。

採用時にもPRポイントになる

アシストスーツの活用は、採用面でも役立ちます。 最新のテクノロジーをしっかり取り入れていることで、若い方へのアピールになるだけではなく、職員の健康を考えてくれている職場という印象を与えることができるのです。 人手不足の中で、いかに人材を確保できるかが重要です。アシストスーツの活用もアピールポイントとして活用していきましょう。

高齢者、女性の多い職場でも有効に使える

最後に、使う人を選ばず利用できることです。 介護施設では、高齢者や女性が多く働いています。彼らでも簡単に使えるアシストスーツは業務改善に直結します。どの業務に困っているのかを見極めながら、導入の参考にしていきましょう。

アシストスーツの効果やメリットについてはアシストスーツって実際効果あるの？｜検証結果や評判を紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

介護向けアシストスーツ8選

ここからは、介護向けアシストスーツのおすすめを8選紹介していきます。 各メーカーごとに特徴が異なりますので、動力のタイプや費用なども比較しながら、ご自分の施設に合ったものを検討してみてください。

■電動タイプ

■非電動タイプ

介護向けアシストスーツのタイプ別の特長・価格帯

介護向けアシストスーツには2つのタイプがあります。 電動タイプと非電動タイプの2つで、大きな違いは動力源と仕組みです。 下記の比較表と併せて確認していきましょう。

アシストスーツの価格についてはアシストスーツの価格相場は？｜主要9メーカーの具体的な価格まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

電動タイプ

電動タイプは電気を動力源として、センサーやモーターを使って動作を制御します。 そのため、アシスト力が強く、より重いものを持つ動作や、あまり力の強くない方が着る場合はこちらのタイプがよいでしょう。

装着する人の動きを検知して、パワーを調整してくれるので、その人に合った最適なアシストが可能です。同じ電動タイプでも、メーカーによって30万円～というように価格帯に開きがあります。各メーカーの違いを理解して比較しましょう。

電動アシストスーツについては電動アシストスーツおすすめ4選｜特徴や補助金情報まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

非電動タイプ

非電動タイプは、バネや空気圧を利用して動作を補助します。電気を使用しないため、稼働時間に制限がなく長時間の作業に向いているタイプと言えるでしょう。

装置本体の重量が軽いので、高齢者や女性でも安心して着用できます。 電動タイプと比較して低コストで導入可能で、20万円以内で購入出来ることが多いのが特徴です。

製品によってはレンタルも可能

アシストスーツは、製品によってはレンタルが可能です。 購入するとなると初期費用の負担が大きいため、初期投資にそこまで費用をかけられない介護施設の場合はレンタルも検討してみてください。 レンタルプランを用意している企業では、J-PAS fleairy（フレアリー）(株式会社ジェイテクト)があります。

安価なアシストスーツについては低価格のアシストスーツ6選｜価格、レンタル、補助金情報などでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

介護用アシストスーツ導入に活用できる補助金

介護用のアシストスーツの導入には、自治体や時期によっては導入に補助金を活用できる場合もあります。 製品によっては助成対象にならない場合もあるので、個別に確認が必要です。 下記の2つの補助金を検討してみてください。

エイジフレンドリー補助金

1つ目の補助金は、エイジフレンドリー補助金です。 この補助金は、高齢者が安心して安全に働くことができるよう、中小企業事業者による職場環境の改善等の安全衛生対策の実施に対し補助を行うもので、令和2年に創設されました。令和4年の申請期間はすでに終わってしまっていますが、アシストスーツの導入に活用可能な補助金なので、来年度以降の参考にご紹介します。

出典：厚生労働省　エイジフレンドリー補助金について

自治体ごとの介護ロボット導入補助金

2つ目に確認してほしいのは、自治体ごとに出している介護ロボット導入補助金です。 この補助金は、自治体ごとに申請要件や助成額等が異なるので、個別に自治体HPを確認しましょう。

令和4年度の申請は締め切ってしまっている自治体が多いですが、2次募集を行っている自治体もあります。自治体により申請の締め切りが異なるので、詳細は各都道府県に問い合わせてみてください。

まとめ

本記事では、介護施設で利用するアシストスーツについておすすめを8選紹介しました。

アシストスーツは、介護施設の職員の健康を守るだけではなく、働きやすい職場として認知してもらえたり、職員のモチベーション維持にもつながります。 各メーカーによって、また、動力源などによっても、アシストスーツの特徴は異なります。各製品の違いを理解し、導入には使える補助金を利用してお得に導入を検討してみてください。

アシストスーツについてさらに知りたい方は【2023年版】パワーアシストスーツ14選を徹底比較！でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

よくある質問

介護の現場でアシストスーツを導入するメリットは何ですか？

アシストスーツ導入のメリットは、介護職員の腰などにかかる身体的負担を軽減し、業務効率化が図れることです。

介護向けアシストスーツの価格帯はどれぐらいですか？

非電動タイプは5万～15万円程度、電動タイプは5万～80万円程度です。電動タイプの場合はレンタルやリースが選べることもあります。

介護向けアシストスーツの導入に補助金は活用できますか？

活用できます。各都道府県がそれぞれ提供している補助金は、申請条件や補助金額が異なるので、各都道府県へ問い合わせてみてください。