ナースカートは看護師にとって業務をサポートしてくれる、なくてはならないアイテムです。便利で手軽な製品なので頻繁に利用されていますが、その分多くの台数が必要になってきます。
利用する回数が多いため自然と劣化も早くなり、買い替える頻度の高い製品といえます。医療施設にとっては、なるべく安く購入したいと考えるのが自然でしょう。今回はナースカートの相場や、低価格帯のおすすめ製品を紹介していきます。
ナースカートの買い替えや新たに導入を考えている施設にとって、より良い製品に出会えれば幸いです。
ナースカートには様々なタイプがあり、昇降や充電機能の有無によって価格帯が変わるのです。以下で詳しく解説していきます。
昇降機能がついていないナースカートは、ついているタイプと比べて価格は安く設定されています。メーカーや製品によって異なりますが、おおよそ5万〜10万円程度が相場といえるでしょう。
以下は代表的なメーカーの価格一覧になります。
小林クリエイト株式会社(ナースカートair) | 69,900円(税別)※ASKUL参照 |
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ナカバヤシ株式会社(ナースカートRKW-201BL) | 74,000円(税別) |
サンワサプライ株式会社(ナースカートRAC-HP17) | 79,000円(税別) |
サカセ化学工業株式会社社(ナーシングカート) | 119,800円(税別) |
昇降機能がついているナースカートは、使用する人に合わせて作業テーブルの高さを調整できる点が特徴です。利便性が高い分価格帯も上がっており、相場はおよそ10万〜20万円程になります。
以下は代表的なメーカーの価格一覧になります。
株式会社ケルン(PCカート ストレッチシングル) | 108,000円(税別) |
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村中医療器株式会社(プラム電子カルテワゴン) | 124,000円 |
アズワン株式会社(ナースカート(昇降タイプ)) | 125,000円(税別) |
ナースカートについてはナースカートおすすめ14選|最新のトレンドや選ぶ際のポイントを紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
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ナースカートには、本体以外にオプションの製品がラインナップされている場合が多いです。オプションは別途購入する必要がありますが、工夫次第で使用しやすいようカスタマイズが可能です。
ここからはナースカートのオプションについて、製品ごとに解説していきます。
トレーやラックはサイズの種類が豊富で、どのように利用するかによって組み合わせパターンは無限大です。製品はひとつにつき数千円程度になっており、手軽な導入が可能になっています。
しかし、当然ながらカスタマイズを増やすにつれて金額は高くなってしまうので注意が必要です。あらかじめ用途を具体的に考えておき、なにを乗せるのか考えたうえでカスタマイズ品の導入を検討しましょう。
ナーステーブルを導入することで、カートをすっきりと収納することができます。カートを多く活用する施設では、使用していない時も邪魔にならないので非常に重宝するでしょう。普段はテーブルとしての利用も可能です。
メーカーによっては、ナーステーブルとカートをセットで購入することを想定した商品が発売されています。そのようなテーブルの場合はコンセントが標準装備してあるため、PCの充電が可能です。
ここでは昇降機能がない低価格タイプのおすすめナースカート4製品を紹介していきます。
高性能のキャスターを採用することで静音性を実現させ、夜間の回診でも安心して使用ができます。本体の接続部分はネジ止めでなく溶接することで、使用していくうちに発生するガタつきを防止。
天板は3色の中から選択が可能で、用途によって色を分けることで業務向上が期待できるでしょう。サイドには配線トレーが装備されており、余分なコードを収納することでスペースを有効活用できます。
小林クリエイト株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W510×D510×H900mm |
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天板サイズ | W510×D510mm |
本体カラー | 天板3色(プレーン・ウッド・さくら) 本体1色(ホワイト) |
価格 | 69,900円(税別)※ASKUL参照 |
こちらも静音大型タイプであるφ100のキャスターを使用しており、移動がスムーズで騒音を防止します。カートの補強とPCの落下防止のために、パイプの配置も考慮されている点が特徴です。
抗菌ポリエステル化粧板を使用した天板には、鍵付きの引き出しを装備することでセキュリティ面も考慮。背面にはケーブルを収納できるよう設計されています。中棚は簡単に取り外せて、お手入れも簡単です。
ナカバヤシ株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W530×D415×H1037mm |
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天板サイズ | W450×D400mm |
本体カラー | ブルー、ピンク |
価格 | 74,000円(税別) |
SIAA認証を取得している天板を採用しており、抗ウイルスや抗菌・防カビの効果もあります。ベット周辺などの狭い場所でも扱いやすいよう、1本支柱タイプを採用。中間にあるプラスチックトレーは3段階での高さ調整が可能です。
天板や脚部分は、当たってもケガをしにくいよう角をそり落としたデザインで安全性も考慮。天板はモニターアームの取り付けに対応しており、使用用途をさらに広げられるでしょう。
サンワサプライ株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W465×D500×H988mm |
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天板サイズ | W465mm×D500mm |
本体カラー | ホワイト |
価格 | 79,000円(税別) |
旋回性能の高い双輪キャスターを採用することで重心を安定させ、操作性にも優れています。ハンドルは手触りが良いように表面加工を施しており、握りやすさに加えて操作のしやすさにも配慮。
アーム部分のバンパーには、ゴムのような弾性を持つエラストマーを配置することで衝撃を吸収してくれます。誤操作により万が一どこかにぶつけてしまっても、傷や破損から守ってくれるのです。
サカセ化学工業株式会社の比較ポイント
製品情報
サイズ | W538×D668×H931mm |
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天板サイズ | W538×D668mm |
本体カラー | オフホワイト・ピーチ・ブルー |
価格 | 119,800円(税別) |
次は昇降機能があるタイプのおすすめナースカート3製品をご紹介します。
天板サイズはベッド脇でも操作がしやすいよう、他のカートと比べてややコンパクトに設計されています。ガス昇降式で天板の高さが280mmまで調整でき、スタッフの身長差による不便さをカバー。
昇降機能タイプは安くても10万円以上かかるのですが、中間部分のトレーを1つにすることでコストを抑えています。トレーが二つあるタイプやオプションも取り揃えられており、より使用しやすいようカスタマイズ可能です。
株式会社ケルンの比較ポイント
製品情報
サイズ | W495×D440×H800~1080(天板面)+35 |
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天板サイズ | W485×D435 |
本体カラー | 透明・ピンク |
価格 | 108,000円 |
レバーを操作することで約250mmの昇降ができ、用途に応じて細かな調整が可能です。全てのキャスターが動かないように、トータルロックキャスターを採用。しっかり止められるので、安全性も抜群です。
セキュリティロックが標準装備されており、取り付け可能なノートパソコンに利用することで盗難防止に。中間トレーは2個ついていて、50mmごと7段階での調整が可能となっており非常に便利です。
プラム電子カルテワゴンの比較ポイント
製品情報
サイズ | W450×D575×H805~1055㎜ |
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天板サイズ | W510×D375mm |
本体カラー | ベイビーピンク、アイスブルー、エアグリーン |
価格 | 124,000円 |
カートの高さは最小で785mmで他製品と比べて低めに設計されており、収納できる場所が広がります。昇降できる幅は270mmで座った状態はもちろん、立ったまま使用したい場合にもしっかり対応できます。
手前にある2つのキャスターにストッパーがついており、操作をしながら手軽にロックをかけられます。色は標準では3色展開ですが、サイズも含め特注での対応が可能。活用の幅をますます広げられます。
ナースカート(昇降タイプ)の比較ポイント
製品情報
サイズ | W480×D560×H785~1055mm |
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天板サイズ | W445×D478mm |
本体カラー | ホワイト、ブルー、ブルー |
価格 | 125,000円(税抜) |
ナースカートは細かな医療機器を運ぶ際に便利で、医療機関などで非常に重宝されています。そのため、ひとつの施設につき複数台のナースカートが置いてあるパターンがほとんどです。
決して安くはないのですが、毎日頻繁に使い劣化も激しいので買い替える頻度が多い製品といえます。多くの施設では、買い替えや新しく導入する際にできるだけ安く済ませたいと思うのが普通でしょう。
ナースカートは機能によって値段が変わってきますが、今回は低価格でおすすめの製品を紹介しました。こちらを参考に、より多くの方が施設に適した製品に出会えることを願っています。