病院規模にあった電子カルテの比較・選定で以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。
「製品数が多すぎてどれがいいのかわからない」
「病院の規模にあった電子カルテを選びたい」
「中小規模の病院におすすめの電子カルテを知りたい」
本記事では、そういったお悩みを持つ方向けにおすすめの中小病院向け電子カルテの機能や価格、特徴を紹介していきます。
まず最初に、中小病院で人気の電子カルテ4製品をご紹介いたします。
製品名 | Medicom-CKⅡ | セコム・ユビキタス電子カルテ | 電子カルテシステムER | blanc |
---|---|---|---|---|
メーカー名 | ウィーメックス株式会社 | セコム医療システム株式会社 | 株式会社ワイズマン | JBCC株式会社 |
導入形態 | クラウド・オンプレミス | クラウド | オンプレミス | クラウド |
導入実績 | 要問合せ 2023年10月末リリース |
673件 (2022年4月時点) |
281件 (※療養型病院で53件、ケアミックス病院で69件の導入実績) |
200件 |
費用 | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ |
セキュリティ認証 | ISO/IEC 27001 | ISO/IEC 27001 JIS Q 15001 |
プライバシーマーク | 要問合せ |
サポート体制 |
|
|
|
運用センターSMACでは、24時間365日体制で安定稼働を支援しています。 |
お問い合わせ |
見積り・資料請求をする
|
見積り・資料請求をする
|
見積り・資料請求をする
|
見積り・資料請求をする
|
中小病院向けにおすすめの電子カルテを18個ご紹介します。比較した上で、自施設に最適なものを選びましょう。
レセコン全国シェアトップのウィーメックスの開発した電子カルテがMedicom-CKⅡです。PCに限らずタブレットやスマートフォンなど様々なデバイスで使用できるため、院外でも患者情報にアクセスできます。自宅や出張先で気になったことを調べる時に、後回しにする必要はありません。また、中小病院に特化した機能として、患者情報の一括入力や受診前の情報管理機能などもあり、遠隔での導入支援サービスも備えています。業界トップシェアを誇る会社ならではの知見が詰め込まれたサービスと言えるでしょう。
Medicom-CKⅡの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 患者情報の一括入力・閲覧機能 |
文書作成サポート | 標準パッケージとして使用可能 |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Microsoft Edge・Google Chrome |
サポート体制 | 全国ネットでのサービス体制 |
警備会社で知られているセコムグループが提供する電子カルテシステムが、セコム・ユビキタス電子カルテです。ITトレンド Good Productバッジを受賞しており、ユーザーからも高く評価されています。
システム面での安全性が高いのも特徴です。セコムが運営する災害対策十分なデータセンターでデータを保管します。
また、セコムの専用回線「ヘルスケアネット」をネットワークに使用するため、回線障害や災害が起こった時でも安心して使用可能です。データ、回線のバックアップも十分で、どんな状況でも使用できるシステムと言えるでしょう。
セコム・ユビキタス電子カルテの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 透析支援システム・リハビリシステム・WEB予約システム |
推奨環境 | MAC・Windows |
サポート体制 | サポート機能あり |
見やすく使いやすさが特徴で全国280以上の施設に導入実績のある電子カルテが、電子カルテシステムERです。カルテ2号紙をイメージした電子カルテのため、初めての操作でも迷いません。これまでの紙のカルテと同じように使用できます。
さらに、病院の規模やスタイルに合わせてのカスタマイズも可能です。ペンタブレットでの手書き入力にも対応しており、重要な情報に付箋を貼ることもできます。紙の使い心地をそのまま移行しており、機械が苦手な方でも使用しやすい電子カルテシステムです。
電子カルテシステムERの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート機能あり |
文書作成サポート | 定型文入力機能あり |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 専用サイトあり |
Web電子カルテ稼働実績トップのEcruのクラウド版がblancです。Ecruの実績を元にシステムが作られているため、使いやすさに定評があります。
電子カルテ紹介状や診断書などの定型文書を自動作成できる機能があり、テンプレート化も可能です。作成途中の文書作成状況のステータスの確認もできるため、登録漏れも防げます。
さらに、オーダー機能も搭載されています。セットを登録すればワンクリックでオーダーできるため、時間がかかりません。業務効率化に強い電子カルテシステムと言えるでしょう。
blancの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | テンプレートあり |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 24時間365日サポート体制あり |
システム構築に強みのある富士通が提供するサービスが、HOPE Cloud Chart IIです。ユニバーサルデザインに基づいた優しいユーザーインタフェースを開発しているため、感覚的に電子カルテを書けます。
また、データ管理やセキュリティにも強みがあります。24時間365日サーバーやネットワーク状況を監視しているため、サーバートラブルがほとんど起こりません。
また、日本品質保証機構の「データセンター安全対策適合照明」も取得しており、データ漏洩の心配もありません。安全面に信用のおけるシステムと言えるでしょう。
HOPE Cloud Chart IIの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | ヘルプデスクあり |
東亜システム株式会社は40年以上業界に携わった持ち前の知識と経験をシステムに反映した使う人に気持ちになったシステム構築とサービスを提供しています
みやすい、かんたん、つかいやすいをコンセプトにした設計画面でどの職種でも使いやすい電子カルテを提供しています。
HOSPIシリーズは選択型のシステムとなっているので、貴院に必要なサービスのみを選択しスリムな形で最適なシステムを構築します。
HOSPI-KARTEの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 他社部門システム、ORCA連携可能 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | ヘルプデスクあり |
シーエスアイは20年以上に渡る電子カルテのシステム開発実績があります。MI・RA・Isシリーズは全国900件以上の施設に導入されています。
MI・RA・Is Vは「医療安全」「仕事効率の向上」「経営支援」と3つのコンセプトを掲げています。一般的な電子カルテとして標準機能は使いやすく、また、最新の機能を搭載し、安心・安全かつ使いやすい電子カルテです。
オンプレ型/クラウド型、療養病棟や精神病棟を有した病院様向けパッケージ、低価格で導入可能な小規模病院向けパッケージなど幅広い製品ラインナップを取り揃えています。
MI・RA・Is V(ミライズ ファイブ)の比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 要お問い合わせ |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | サーバー ■対応OS Windows Server 2022 64bit Windows Server 2019 64bit Windows Server 2016 64bit ■メモリ 24GB以上 ■ディスク容量 OS領域として128GB以上 Dドライブ:100GB以上 Eドライブ:100GB以上 Fドライブ:100GB以上 クライアント ■対応OS Windows11 Pro バージョン22H2(64bit) Windows10 Enterprise 2021 LTSC (64bit) Windows10 Pro バージョン22H2(64bit) ■メモリ 8GB以上 ■ディスク容量 OS領域として128GB以上 MIRAIsインストール領域として128GB以上 ■ネットワーク 1000BASE-Tを推奨 ■ディスプレイ フルHD(1920×1080) |
サポート体制 | 要問い合わせ |
HYATE/NEOは、ASPIC IoT・AI・クラウドアワード2019を受賞した電子カルテシステムです。特徴としては、高い検索性が挙げられます。タグ機能がついており、オーダーや処理ごとに分類できるため、簡単に情報を探し当てられるからです。
タグは自動で付与されるものもあれば、自分でつけられるものもあります。さらに、7色あるため、識別に時間がかかりません。
ひと目で直感的に認識することが可能です。これらのタグは、カルテ・患者情報・文書などにも使用することができます。情報に辿り着きやすいという特徴を持つシステムです。
HAYATE/NEO(ハヤテネオ)の比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート・文例機能あり |
文書作成サポート | 患者氏名との自動連携あり |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 24時間365日対応 |
ライセンスフリーの電子カルテシステムがウェブカルテです。導入すると買替不要で更新費用はかかりません。小さく導入して長く使用できます。
さらに、各種補助金の対象になっています。例えば、一般社団法人情報サービス産業協会(JISA)の「生産性向上設備(ソフトウェア)」【A類型】やIT導入補助金における「ITツール(ソフトウェア)」【申請類型】A類型などです。費用を抑えて導入できるシステムと言えるでしょう。
ウェブカルテの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | HOPE・ORCA・MLA |
---|---|
カルテ作成サポート | 入力済みデータの複写機能 |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 介護システム、リハビリ支援システム、部門システム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 窓口あり |
医療機器メーカーである富士フィルムが提供する電子カルテが、Open-Karte Cloudです。訪問診療や介護施設との連携もできます。
また、チームでの使用を意識したシステムが特徴です。例えば、診療情報を俯瞰できる診療カレンダー機能が標準で搭載されています。クリニカルパスがイメージされており、治療経過を個別で確認する必要がありません。時系列で俯瞰して見ることができ、スタッフ間でも情報を簡単に共有できます。
また、トータルパッケージシステムを採用しているため、部門ごとの支援機能搭載もあります。もちろん選択可能です。後からサービスの拡張もできます。診療科の多い地域の病院などにおすすめのシステムです。
Open-Karte Cloudの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | アシストビュー機能あり |
文書作成サポート | アシストビュー機能あり |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Microsoft Edge・Google Chrome |
サポート体制 | 専任サポートあり |
電子カルテの中でも最後発で開発されたのがHenryです。楽天などのIT企業で開発を担ってきたメンバーにより開発されました。直感的な画面設計と操作性の快適さが特徴です。スピーディにシステムが動くという評価も多数あり、カルテテンプレートも豊富で外部機器との連携も可能です。
また、サポート体制にも問題はありません。医療従事者が在籍するチームが、導入サポートやSlackや電話での問い合わせにも関わっているからです。
さらに、紙カルテからのデータ移行の実績も豊富です。使いやすく、機能性の高い電子カルテと言えるでしょう。
Henryの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレートあり |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Google Chrome、Windows、Mac |
サポート体制 | オンラインサポートあり |
MALLはカスタマイズ性に優れた電子カルテシステムです。問診票などのテンプレート登録はもとより、カルテ画面もカスタマイズできます。
カルテ画面の選べるレイアウトは2664種類。自施設にあった機能を選択し、自由にレイアウトを決められます。
また、他社機器との連携性にも優れています。150社以上の他社のシステムや検査機器と連動させられるため、柔軟に対応可能です。
MALLの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート化可能 |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 他社150社以上と連携可能 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 全国で担当者がサポート |
スタンダードな機能を詰め合わせた電子カルテシステムが、NECの提供するMegaOakSRです。電子カルテ、医療事務、オーダリングなどの標準的な機能を備えています。
また、大手メーカーのNECが提供するシステムのため、セキュリティ面に強みがあります。24時間365日の保守運用により安全なデータ運用を実現しています。
さらに、4系統のバックアップにより、障害発生時にデータを取り出せなくなる懸念はありません。標準的なシステムかつデータの堅牢性に強みのあるシステムと言えるでしょう。
MegaOakSRの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 要問い合わせ |
日医ORCAを導入している病院におすすめの電子カルテがAHISです。
データ移行やデータを移行できるため、スムーズかつ低コストで使用できます。カスタマイズにも対応しており、自施設にあったシステム体系にすることも可能です。ドラッグ&ドロップでカルテ入力ができるため、使い心地もいいのも特徴的です。
また、IT導入補助金2023の対象にもなっています。コストを抑えたい病院におすすめのシステムです。
AHISの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | サポートセンターあり |
100床〜200床規模の病院におすすめの電子カルテが、電子カルテシステムERです。院内の情報を一元化でき、情報共有をしやすいシステムになっています。
電子カルテの記入方法は、カルテ2号紙がベースです。そのため、紙と同じように入力できます。
また、電子カルテは、過去カルテや入院カルテを見ながら入力可能です。情報を集約させながら入力できるため、効率的に業務を進めることができるシステムと言えるでしょう。
電子カルテシステムERの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート入力、候補入力あり |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | コールセンターあり |
中小病院の予算に配慮して作られた電子カルテがMiNARiSです。ライセンス費、導入費用、初期費用の安さに定評があります。
その理由は、マニュアル化された導入作業とリモートでのサポートにあります。導入サポートには、多くの人員が必要です。時間的な拘束も多くなりがちですが、リモートにすることで導入に関わる人員を減らし、求めやすい価格帯を実現しています。
さらに、3省4ガイドラインに適合しています。費用を抑えつつもセキュリティ面での抜かりはありません。安心して導入できるシステムと言えるでしょう。
MiNARiSの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 保守サポート・データ活用サポート・経営改善サポートあり |
低価格で運用できる電子カルテシステムが、A-CHARTです。専用のICカードがあればどのパソコンからでもシステムにログインできます。
効率よく、場所を選ばずに作業することが可能です。さらに、カルテの閲覧と同時に編集もできます。
閲覧しているとカルテへの記入が制限され、業務の遅れにつながることは少なくありません。別の場所にいるスタッフが見ながらでも、記入できるためスピーディーに業務を遂行できます。
A-CHARTの比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 要問い合わせ |
中小病院の予算をヒアリングした上で価格設定している電子カルテが、医次元です。導入までの期間を短縮することで、大手病院向けの製品の半額以下の価格を実現しています。
また、サポート体制も十分です。24時間365日のサポートセンターを設けており、導入時のサポートもあります。
「予算面は厳しいけど電子カルテを導入したい」と悩んでいる病院におすすめのシステムと言えるでしょう。
医次元の比較ポイント
製品情報
連携レセコン | 分離型 |
---|---|
カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
システム・機器との連携範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 24時間365日 |
中小病院の電子カルテに求められる機能は、データ管理のしやすさです。現在では、予約/問診/受付など様々なシステムと連携が可能で、業務効率化のツールになっています。
その中でも、新しく登場したクラウド型は、新規のサーバー設置は必要ありません。ネット回線があれば導入できるため、低コストで運用可能です。院内外問わず管理もできます。
さらに、部門連携機能など用途に合わせた中小病院向けの電子カルテも多く登場しています。施設の課題と予算に合わせて、電子カルテシステムの導入が実現可能です。
それでは、どのように電子カルテを選べばいいのでしょうか。以下の7点が選ぶポイントとなります。
電子カルテについては【2023】電子カルテ比較53選|選び方や価格、導入メリットまででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
中小病院向けの電子カルテシステムは多種多様です。機能や価格によって特徴が大幅に変わります。合わないシステムを導入すると多くの時間と費用が失われます。予算や必要な機能を見極めてシステムを選ぶようにしましょう。