電子カルテは、診療記録を書いていた紙のカルテを電子システムに置き換えたものです。
記入データはデータベースとして保存されるため、紙カルテが大量に増えていく心配もありません。また、近年はインターネット上でサービスを利用する「クラウド型」の電子カルテが病院・クリニックの両方でシェアを伸ばしています。
しかし、
などの理由で、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
こうしたお悩みを解決するために、医療機関の製品選定をサポートしているセカンドラボが、独自の比較項目に基づいて、おすすめの電子カルテを紹介しています。電子カルテの基礎知識や選び方についてもわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事では、以下の比較項目に従っておすすめの電子カルテを紹介しています。
比較項目 | 概要 |
---|---|
機能の豊富さ | レセコン一体型か分離型か、受付・予約機能があるか、オーダーチェック機能があるかなど機能面を総合的に評価しています。 |
使いやすさ | 動作の快適さ、手書き入力機能の有無、画面のカスタマイズ性など「使いやすさ」をセカンドラボ独自に分類し、評価しています。 |
価格 | 公開情報を基に、初期費用、月額費用、オプション費用などクリニックでかかる費用を評価しました。 |
シェア・導入実績 | 医療機関での導入実績や、メーカー発表のシェアを参照し評価しました。 |
サポート体制 | メールやオンラインでのサポートだけでなく、緊急時に現地訪問してもらえるかどうか等を評価しました。 |
電子カルテはたくさんの製品があってどこを選んでよいかわからない先生も多いのではないでしょうか。まずは、現在最もおすすめの電子カルテ5選を紹介します。表を横にスクロールして確認してみてください。
製品名 | エムスリーデジカル![]() |
Medicom-HRf![]() |
BrainBoxCloud![]() |
Qualis Cloud![]() |
Dynamics![]() |
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メーカー名 | エムスリーデジカル株式会社 | ウィーメックス株式会社 | 株式会社ユヤマ | 株式会社ビー・エム・エル | ダイナミクス |
お問い合わせ |
お問い合わせ
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お問い合わせ
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お問い合わせ
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お問い合わせ
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お問い合わせ
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機能の豊富さ | 処置行為自動学習、検査結果ビューアー、適応症の自動学習など | レセプトチェック機能 | インサイトレポート、診察パネル機能 | 外注検査オンライン化、付箋機能、高速音声入力、検体ラベルの出力 | 医師同士のユーザーコミュニティ |
使いやすさ | ワンタッチセット入力、カルテ同時入力機能 | 画面配置をカスタマイズ可能(オンプレ型) | ユヤマ・キーパッド(入力支援機能)、文書作成支援 | お気に入りセル機能、一括転記機能 | 手書きメモにも対応 |
基本月額 | レセコン一体型:19,800円(2年目まで) ORCA連動型:月額9,800円 |
25,300円 | 35,000円~ | 38,000円 | 11,000円(税込) |
初期費用 | 無料 ※レセコン初期費用(780,800円) 月額(7,000円)を別途負担 |
2,900,000円 (標準価格) |
1,500,000円~ | 630,000円 | 222,000円(税込) |
シェア・導入実績 | 全国4500事業所以上 | 首都圏での納入実績15000件以上 | - | - | - |
サポート体制 | 訪問サポート(有料)、リモートメンテナンス | リモートサポート対応 ※全国120拠点にサポート体制 |
全国の拠点での訪問サポート(NECフィールディング、富士通エネシスが対応) | 本社(東京都渋谷区)で無料研修、全国に100ヶ所以上のフィールドサポート | 電話・メール・FAX |
そもそも電子カルテとは、これまで紙で記録していたカルテを電子データとして記録できるようにしたものを指します。これまでばらばらに記録されていた患者データがデジタル化したことで、データの閲覧・共有を素早く行うことができる点が最大のメリットです。
電子カルテは、オンプレミス型とクラウド型に大別できます。それぞれの定義や特徴、違いを解説していきます。
オンプレミス型の電子カルテとは、サーバーコンピューターを院内に設置するタイプの電子カルテを指します。特徴は以下の通りです。
オンプレミス型電子カルテの特徴
オンプレミス型電子カルテの初期費用相場は200~450万円程度です。
クラウド型の電子カルテとは、院外にあるサーバーにデータが保管されるタイプの電子カルテを指します。特徴は以下の通りです。
クラウド型電子カルテの初期費用相場は、100~200万円程度です。
>>電子カルテの基礎知識についてさらに詳しく知りたい方はこちら
クラウド型電子カルテについてはクラウド型電子カルテとは?仕組みや導入メリットを基礎から解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
ここでは、電子カルテの主要メーカーやシェアランキングを解説していきます。
まずは電子カルテの主要メーカーを紹介します。以下の図は、対象とする医療機関の規模別の電子カルテ主要メーカーです。
ご覧の通り、クリニック、中小病院・有床診療所、大病院とそれぞれ主要メーカーが異なります。各規模で特にシェア率の高いメーカーはそれぞれ、クリニックがエムスリー、中小病院・有床診療所がウィーメックス、大病院が富士通となっています。
続いて、電子カルテのシェアランキングを紹介します。
ランキングの計測方法やアンケート対象は下記の通りになります。
ランキング順位 | m3.com(※1) | ITトレンド(※2) | 日経メディカルOnline(※3) |
---|---|---|---|
1位 | エムスリーデジカル(M3 Digikar) | メドレー(CLINICS) | ウィーメックス(Medicomシリーズ) |
2位 | ウィーメックス(Medicomシリーズ) | DONUTS(CLIUS) | ユヤマ(Brain Boxシリーズ) |
3位 | ビー·エム·エル(Qualis/Medical Station Clinic) | ウィーメックス(Medicom-HRf) | ダイナミクス(Dynamics) |
4位 | ユヤマ(Brain Box/Brain Box Cloud) | エムスリーデジカル(M3 Digikar) | エムスリーデジカル(M3 Digikar) |
5位 | 富士通Japan(HOPEシリーズ) | ユヤマ(BrainBoxVⅢ) | エムスリーソリューションズ株式会社(Doctor’s Desktop3)※同率4位 |
シェア上位のメーカーは、総合力や価格面、営業担当の対応力など優れている部分が多いので優先的に導入候補にすることをおすすめします。
ただし、新興メーカーの製品にも最新タイプで使いやすいものが多数あります。本記事では主要メーカー、新興メーカー問わず、おすすめの電子カルテ53製品を規模や診療科別に分類し紹介しています。気になるところから読み進めてみてください。
気になる項目にジャンプ!
ここでは、クリニック向けのおすすめ電子カルテ13選を紹介していきます。
まず初めに13製品を比較表にまとめたのでご確認ください。各製品の詳細は後述しています。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | レセコン | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
エムスリーデジカル![]() |
クラウド型 | 無料※一体型の場合 | 9,800円~ | 低価格なのに高機能/入力サポート機能が充実/サポートも手厚い | 一体型/分離型 | コールセンター、リモートメンテナンス |
Medicom-HRf![]() |
オンプレ/クラウド | 2,000,000円~ | 24,000円~ | 電子カルテリードカンパニーのウィーメックス社製/導入しやすい価格設定 | 一体型 | リモートサポート対応、全国120拠点にサポート体制 |
BrainBoxCloud![]() |
クラウド型 | 1,500,000円~ | 35,000円~ | サブサーバー標準装備でセキュリティが強固 | 一体型 | リモートメンテナンス、訪問サポート |
Qualis Cloud![]() |
クラウド型 | 630,000円~ | 38,000円~ | サポートが充実/初期費用が安い | 分離型 | リモートサポート対応、オンラインでのサポート |
Dynamics![]() |
オンプレミス型 | 222,000円(税込) | 11,000円(税込) | 月額1.1万円から使えるオンプレミス型電子カルテ | 一体型 | ヘルプデスク(電話・メール・FAX) |
セコムOWEL![]() |
クラウド型 | 820,000円~ | 要問合せ | 設計がシンプルで誰でも使いやすい/対応端末のバリエーションが多い | 分離型 | メール |
CLIUS(クリアス)![]() |
クラウド型 | 200,000円~ | 12,000円~ | 初期費用・月額最安級/シェア率急上昇中 | 分離型(ORCA連携) | 電話、メール、リモートメンテナンス |
CLINICSカルテ![]() |
クラウド型 | 660,000円〜 | 40,000円~ | 電子カルテに留まらない幅広いツールを提供 | 一体型(ORCA内包) | オンライン、訪問サポート |
きりんカルテ![]() |
クラウド型 | 330,000円~ | 25,300円~電子カルテ利用料は0円 | 発生する費用はレセプト利用料のみ電子カルテは0円で利用可能 | 分離型(日レセクラウド) | 代理店によってサポートが異なる |
Dr.Simpty for ORCA![]() |
オンプレミス型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | シンプルなユーザーインターフェース | 分離型 | コールセンター、リモートメンテナンス |
AI・CLINIC![]() |
オンプレミス型 | 個別見積り | 個別見積り | カスタマイズ性が高い | 一体型 | 要問い合わせ |
SUPER CLINIC![]() |
オンプレミス型 | 2,000,000円 ~ | 30,000円 ~ | 直感的に操作できるので使いやすい | 一体型 | 訪問設定サポート、リモート設定サポート、運用立ち合い |
BrainBoxVⅢ![]() |
オンプレ/クラウド | 2,000,000円〜 | 35,000円~ | 機器やツールとの連携実績が豊富 | 一体型 | リモートメンテナンス対応 |
エムスリーデジカルの比較ポイント
製品情報
基本月額 | レセコン一体型プラン:19,800円(2年目まで) ORCA連動型プラン:月額9,800円 ※レセコンの初期費用( 780,800円)、月額(7,000円)を別途負担 |
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初期費用 | 無料 |
提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 一体型・分離型(各院の状況に応じて対応) |
セキュリティ | 国内の複数箇所でデータをバックアップ、「TSL1.2」に限定した暗号化通信 |
シェア | 19.0% |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス |
患者様の情報をiPhoneで確認できる「M3 DigiKar モバイル」の機能や、iPad手書きカルテアプリの機能が魅力です。受付やカルテに関する機能はもちろん、顧客やスケジュール管理機能も充実しており、安心して使うことができます。有料オプションとして、薬剤情報や禁忌病名チェック機能があるのも特徴です。一方で予約機能はありませんでした。
レセコン一体型の場合、月額19800円~と、多数のクラウド型電子カルテの中で最も価格を抑えて導入することができます。もちろん機能も申し分ありません。月額料金だけで比較すると、ダイナミクス(オンプレミス型、11000円/月)が最もランニングコストを抑えられますが、機能の豊富さや企業体力を総合すると、最もコストパフォーマンスに優れた製品ということができます。
全国4500以上の導入実績があると公表しており、クラウド型電子カルテの中ではナンバーワンの実績を誇ります。医師の方にはおなじみの「エムスリー」ブランドも安心材料でしょう。
電話・メールでのサポートはもちろん、PDF形式の紙面マニュアル、Youtubeの公式チャンネルにある100種類以上の操作解説動画をいつでも参照できます。すでにORCAレセコンをつかっている場合、既存のORCAサポート事業者を変更する必要はありません。デジカルの電子カルテをレセコンと連携させて使うことができます。サーバー障がいが発生した場合でも、過去のカルテをPDFで確認できるバックアップシステム「カルテビューワー」を搭載しています。
エムスリーデジカルの詳細についてはM3デジカルの口コミ・評判は?価格やメリット・デメリットを解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
Medicom-HRfの比較ポイント
製品情報
基本月額 | ¥24,000 ~ |
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初期費用 | ¥2,000,000 ~ ハードウェア料金 / 電子カルテの利用料 / レセプトコンピュータの利用料 / サポート費用を含む |
提供形態 | ハイブリット型 ※通常時オンプレ型、非常時クラウド切替可能 |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | ISMS認証取得 |
シェア | 18.6% |
連携可能範囲 | PACS、検査機器、予約・再来受付システムなど |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | リモートサポート対応、全国120拠点にサポート体制 |
特筆すべき点は、レセプトチェックソフトが標準装備されている点です。レセプトチェック時、エラーリスト一覧からワンクリックで内容の修正ができるため、効率のよいレセプト作業を実現します。返戻の削減だけでなく、追加で点数をとれる可能性がある箇所を指摘してくれる「算定支援」の機能もあります。モダリティや問診システムなど院内の各種システムと連携できる点も、院内の業務効率化に一役買うでしょう。
セカンドラボの調査によると、Medicom-HRfの初期費用(標準価格)は2,900,000円、月額費用は25,300円でした。オンプレミス型の運用となるため、クラウド型と比べると価格が高くなっており、不満を感じる方が多いようです。機能面での不満はほとんど見られないので、コストをかけてでも手厚いサポートを希望する先生にとっては、有力な選択肢となるでしょう。
電子カルテを導入しているクリニックのうち、24%がウィーメックス(旧:PHC)の電子カルテを使っているとのデータがありました。やや大雑把ではありますが、クリニックにおける電子カルテ導入率50%、全国のクリニック(一般診療所)10万施設と仮定すると、ウィーメックスの電子カルテは約10000施設で導入されていると想定されます。いずれにせよ、エムスリーデジカルと同程度かそれ以上の医療機関で導入されていると理解して問題ないでしょう。
出典:厚生労働省|医療施設調査
全国120拠点の代理店網があり、インターネットやSNSの口コミでも素早いサポート力への満足度が非常に高いです。
ウィーメックス株式会社、販売代理店(全国120拠点)、保守サービス会社(全国70拠点)による三位一体の強力なネットワーク体制を備えています。
メディコムの電子カルテについてはメディコムの電子カルテ「Medicom-HRf」の口コミ・評判は?でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
BrainBoxCloudの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 35,000円~ |
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初期費用 | 1,500,000円~ |
提供形態 | クラウド型(院内にサブサーバーを設置) |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | サブサーバーの標準装備、1ユーザー1仮想サーバー |
シェア | 18.6% |
連携可能範囲 | 調剤システム連携、保険証OCR連携 |
推奨環境 | OS:Windows10Pro(64ビット) CPU:Core i3 以上 メモリ:4GB以上 ハードディスク:250GB以上 モニタ:解像度:FHD以上 Office:Office Personal/ Professional 2019 |
サポート体制 | リモートメンテナンス、訪問サポート |
システムに搭載されたAIが、カルテや会計の内容を解析。カルテでは病名抜け漏れを見つけたり、会計では算定できる点数の漏れに気づくなどの効果が期待できます。レセプトの内容も解析してくれるため、実質レセプトチェックソフトの機能を内包しているといえるでしょう。医師会が提供する訪問看護・介護用ソフト「給管帳クラウド」とも連携できるため、外来診療だけでなく、将来的に訪問診療も行う予定のある先生にとってはおすすめです。
ユヤマの電子カルテに価格面での優位性は見られませんでした。初期費用150万円~、月額35000円~と、いずれも他のクラウド型電子カルテに見劣りする数字となっています。クラウド型の「BrainBoxCloud」と、オンプレミス型の「BrainBox V4」の2商品を持っているため、クラウドにするかオンプレにするかを決めかねている先生は相談してみると良いでしょう。
メーカーが発表しているシェア情報はありませんでしたが、セカンドラボが各社の調査内容をまとめた結果によれば、導入シェア3位にランクインしています。
電子カルテを操作する上での不明点に対し、好きなタイミングで動画レクチャーが受けられる「BrainBoxユーザーサポートシステム」があります。専用コールセンターによるリモートメンテナンス体制も整っているので、非常時でも安心できます。
ユヤマの電子カルテについてはユヤマの電子カルテBrainBoxシリーズの口コミ・評判は?でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
Qualis Cloud(クオリスクラウド)の比較ポイント
製品情報
基本月額 | 38,000円 |
---|---|
初期費用 | 630,000円 |
提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 分離型 |
セキュリティ | ISMS認証取得 |
シェア | 6.6% |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | リモート対応、オンラインでのサポート |
独自の機能として、次回に予定している診察や検査内容を、テンプレートとして登録しておける「未来カルテ」機能があります。電子カルテには珍しく、音声認識システムを導入しているのも特徴。関心のある先生は話を聞いてみましょう。「Qualis Cloud」「Qualis」「メディカルステーション」の3製品があり、クラウド型・オンプレ型それぞれの要望に沿った提案が可能です。
BMLの電子カルテは標準価格630,000円、月額料金は38,000円(詳細は用問い合わせ)が目安です。他社製品に比べて初期費用が安い一方、月額料金は高めです。2023年もIT導入補助金の対象となっています。他システムとの連携が前提となっているためランニングコストがやや高いですが、検査システムとの連携が必須な医療機関では、十分に検討候補となりえるでしょう。
具体的な導入実績を示す数字は見つかりませんでした。HPでは各地の医院の導入事例を掲載しており、全国で幅広く導入されていることがわかります。
全国100以上の営業所に営業マンが所属しており、有事の際は訪問でのサポートを受けることができます。二重のクラウドサーバーを設置している点も見逃せません。一方が災害時などに動かなくなった場合でも、もう一方のサーバーが機能すれば診療を続けることができます。
BMLの電子カルテの詳細についてはBMLの電子カルテ「Qualis Cloud(クオリスクラウド)」の口コミ・評判は?でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
Dynamicsの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 11,000円(税込)~ |
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初期費用 | 222,000円(税込)※その他オプションあり |
提供形態 | オンプレミス型 |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | オンプレ運用で院内管理 |
シェア | 3.1% |
連携可能範囲 | 予約システム、検査システム、画像ファイリング、心電図システム、診察券発行システムなど |
推奨環境 | Windows 10 Pro |
サポート体制 | ヘルプデスク(電話・メール・FAX) |
他社製品にない特徴として、「ユーザーコミュニティ」機能があります。ダイナミクスを活用したクリニックの経営にまつわる情報等を入手できるメーリングリストがあり、電子カルテ利用に伴う不安の解消に一役買っているようです。また、ダイナミクスはプログラムを独自に変更することができます。操作画面のカスタマイズ性が大きくないクラウド型と差別化できています。
初期費用とランニングコストだけをみれば、すべての電子カルテの中で最も安く運用することができます。初期費用22万円、月額費用11000円(いずれも税込)の価格は魅力です。今回紹介しているパソコン台数やユーザー数に応じた課金もなく、低コストで使い続けられる安心感があります。クラウド型の電子カルテが増えている中だからこそ、オンプレミス型で低価格という希少性が目を引きます。
HPでは、「25年で4700以上の医療機関が導入」との実績が書かれています。導入数だけでみると、エムスリーデジカルと同等のシェアを獲得していました。1998年からサービスを提供している実績も、ユーザーの安心感につながっているといえそうです。
電話・メール・FAXでのサポートに対応しています。ダイナミクス社による訪問サポートは行っていませんが、地域のサポート業者による訪問サポートに対応しています。
ダイナミクスの電子カルテについてはダイナミクス(Ⅾynamics)の評判・メリット・デメリットは?でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
セコムOWELの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 要問合せ |
---|---|
初期費用 | 820,000円(標準価格) |
提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 分離型 |
セキュリティ | ISMS認証取得 |
シェア | データなし |
連携可能範囲 | ビューアー連携、検査連携、患者属性連携など |
推奨環境 | Windows、Mac |
サポート体制 | メール |
電子カルテを使う前提となるセキュリティを重視したクラウド型電子カルテを選びたいなら、在宅クリニック、無床診療所に特化した電子カルテ「セコムOWEL」がピッタリです。ウイルスの侵入を未然に防ぐ高機能ファイアウォールがありながら、通信速度の低下を最小限に抑えています。また、在宅診療所向けの機能として、訪問スケジュール作成から介護報酬請求書の作成を一気に行える機能も特徴です。
セコムOWELの初期費用(標準販売価格)は82万円~です。レセコン分離型の電子カルテのため、レセコン導入にかかる初期費用70万円程度も必要になることを抑えておきましょう。加えて、電子カルテ・レセコンそれぞれの月額費用がかかるイメージです。端末台数が増えても料金は一緒なので、将来的に医師を増やす計画があるクリニックにとっても使いやすいでしょう。
セコムOWELの導入実績を確認するデータは見つかっていません。ただ、HP上で実際にセコムOWELを使って診察に当たっている先生の声が紹介されています。訪問診療時に、スマートフォンやパソコンでカルテを確認できる操作性の良さを評価する声が多く見られます。
電話サポート、メールサポートに対応しています。有料オプションで現地の操作指導にも対応しているので、操作に不安のある方でも相談できる体制が整っています。
セコムOWELの評判についてはセコムOWELの口コミ・評判は?価格やメリット・デメリットも解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
CLIUS(クリアス)の比較ポイント
製品情報
基本月額 | 12,000円~(※ID数が6つ以降は別途料金発生) |
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初期費用 | 200,000円~ |
提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 分離型(ORCA連携) |
セキュリティ | ファイアウォール、不正侵入検知システム(IDS) |
シェア | 2.7% |
連携可能範囲 | 予約システム、受付システム、問診システムなど |
推奨環境 | Windows、Mac、iPad(Google Chrome 最新バージョン) |
サポート体制 | 電話、メール、遠隔 |
小児科クリニックを念頭にした、医薬品の「小児用量換算表」を標準機能として使うことができます。在宅医療で重要な、訪問スケジュール策定機能もあるため、幅広い診療科で使うことができるでしょう。複数のサービスと連携できる点も魅力。有料オプションで、リモート医事サービスiisy(ソラスト)も使うことができます。業務効率化のために電子カルテ導入を考えている先生は有効に使うことができます。同社が展開する勤怠管理システム「ジョブカン」や、WEB問診システムも無料で使うことができます。
「基本プラン」は初期費用20万円~、月額費用12000円(5IDまで) と料金形態は明確です。また、カルテの枚数がなかったり、基本的なIT知識を備えた先生向けに「セルフ導入プラン」の料金形態も用意しています。こちらのプランは、初期費用0円、月額費用30円/枚です。いずれのプランでもレセコンはクラウドORCAを利用するため、別途費用がかかります。
アンケートでは、2.7%との結果でした。視認性が良い、バージョンアップが素早いとの評価があります。新興の電子カルテとして、メドレーのCLINICSとシェアを争っている状況です。
製品に関する問合せはメールで対応しています。他社製品と比べて特徴的なのが、開業・経営サポート機能です。新規開業、事業継承のクリニックを対象に、新規開業で必要になるシステム・製品をまとめて提案してもらえます。準備に時間が無い方は使い勝手が良さそうです。前日までのデータ(患者情報、傷病名データなど)をバックアップしているため、仮にサーバーダウンが起きても、ローカル環境のサーバーに切り替えることで診療を継続することができます。
CLINICSカルテの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 40,000円 |
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初期費用 | 660,000円〜(参考価格) ■初期費用に含まれる内容
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提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 一体型(ORCA内包) |
セキュリティ | DBの情報を6時間ごとにバックアップ |
シェア | 2.7% |
連携可能範囲 | WEB問診システム、検査会社、画像ファイリングシステムなど |
推奨環境 | Windows、Mac搭載のパソコン、Google Chrome 最新版 |
サポート体制 | オンライン、往訪サポート |
メドレーのクラウド診療支援システムの一つであるCLINICSカルテは、Web予約・Web問診・オンライン診療・電子カルテ・レセコン・経営分析の機能をすべて備えており、これ一つでスムーズな医院経営が可能になります。中でも、同社のオンライン診療システムはシェアが高いため、オンライン診療の実施を考えている方は、この電子カルテを選ぶとスムーズに運用できるでしょう。神奈川県や埼玉県、山形県など自治体との協業も進めており、着々と信頼度が増していることがわかります。電子カルテだけでなく、その他のシステムも連携させることで診療業務を効率化させるというビジョンを持っています。
初期費用は66万円(サーバーのセットアップ費用、クラウドORCAの構築など)ほど、基本の月額費用40000円と、エムスリーデジカルやクリアスなどと比べるとやや強気の料金設定です。ただ、クラウドORCAが内包された金額のため、他社製品と比べる際は条件をそろえて比較すると良いでしょう。
CLIUS(クリアス)と同等のシェア率を誇ります。上場している同社ですが、有価証券報告書には、導入数に関する詳細な記載はありませんでした。同社は200床未満の小規模病院向け電子カルテ「MALL」も展開しており、クリニック、病院におけるクラウド型電子カルテのシェアを取りに行っていることがうかがえます。
運用立ち会い、リモートでの設定サポートに対応しています。平日の通常の時間帯(10時~19時)であれば電話/メールで対応できるほか、オプションで臨時訪問にも対応してもらえます。
きりんカルテの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 25,300円 |
---|---|
初期費用 | 330,000円※レセコン導入にかかる費用 |
提供形態 | クラウド型 |
レセコン | 分離型(日レセクラウド) |
セキュリティ | 3省2ガイドライン対応 |
シェア | データなし |
連携可能範囲 | 機器連携、外注検査連携など |
推奨環境 | Google Chromeの最新バージョン |
サポート体制 | 代理店がサポート対応 |
タブレットや電子ペンを使ってカルテに手書きできる操作感がきりんカルテの魅力です。「タイピングより手書き入力のほうが楽」という先生にはぴったりの製品です。外来、在宅、自由診療に対応できるのも特徴です。1クリックで保険診療と自由診療用カルテを切り替えることができるため、将来的に自由診療への展開をお考えの先生は検討の余地があります。
電子カルテシステム自体の料金は無料です。電子カルテとレセコンを総合すると、初期費用は30万円~(WEBORCA(レセコン)の初期設定・導入サポート費用)、月額費用は22800円~(レセコンの保守費用)で使うことができます。
きりんカルテの導入実績数のデータは見当たりませんでした。きりんカルテは元々きりんカルテシステム株式会社(福岡市)が運営していたところを、ウィーメックス株式会社(旧:PHC株式会社)が事業譲渡を受けた経緯があります。
必要最低限の機能に絞って低価格を実現しているため、サポートは有料オプションとなっているものが多いです。例をあげると、
などです。有料サポートは、各地の代理店(サポートパートナー)が対応します。
きりんカルテについてはきりんカルテの口コミ・評判は?価格やメリット・デメリットも解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
Dr.Simpty for ORCAの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 要問い合わせ |
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初期費用 | 要問い合わせ |
提供形態 | オンプレミス型 |
レセコン | 分離型 |
セキュリティ | ファイアウォール、二重のHDDでバックアップ |
シェア | データなし |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Windows 10 Pro / Windows Server 2016 |
サポート体制 | コールセンター、リモートメンテナンス |
処方入力は、呼び出したい薬を検索すれば候補が出てくるため、普段使っているインターネットのブラウザの要領で使っていただけます。また、事前に登録した病名と処方薬をセットで入力する運用も可能です。ボタン操作や画面遷移を極力少なくしたシンプルな操作画面も魅力です。
公開されている価格の情報はありませんでした。オンプレミス型かつレセコン分離型の運用の電子カルテであり、初期費用は250万円~400万円ほどと推定されます。
セカンドラボが調査した結果、シェアや導入実績に関する情報は公開されていませんでした。
専用のフリーダイヤルにて平日は夜8時まで、土曜日も午後3時まで電話サポートに対応しています。休日にサポート窓口につながらない不安を抱えているクリニックもあると思いますが、土曜日にも対応してくれる安心感があります。
AI・CLINICの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 要問い合わせ |
---|---|
初期費用 | 要問い合わせ |
提供形態 | オンプレミス型 |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | サーバー・バックアップクライアント・外付けHDDの3ヶ所に保存 |
シェア | データなし |
連携可能範囲 | 予約システム、問診システムなど |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 要問い合わせ |
AI・CLINICの特徴として、連携アプリ「AI・CLINIC ラクトリ」があげられます。スマートフォン上のアプリで撮影した写真を電子カルテに送信することができます。電子カルテの端末とスマートフォンを同時に使う運用になるので、電子機器に抵抗のない先生はうまく活用できるでしょう。レセコン一体型のオンプレミス型電子カルテで、受付・診察・会計すべての業務を完結させることができます。端末を診察室と受付にそれぞれ1台ずつ設置するような運用で、電子カルテシステムを運用できます。
価格の情報は見つかりませんでした。公式HPでは訪問・オンラインデモ申し込みも受け付けており、操作感を知りたい方は気軽に試してみましょう。
シェアに関する情報はありませんでした。レセコン一体型のオンプレミス型電子カルテということで、同じ条件のメディコムに流れている層が一定数いるものと想定されます。
各地の販売代理店を通して販売しています。担当者に連絡できる関係を築いておけば、疑問点はをすぐ解消できるでしょう。場合に応じて、現地に来てサポートを受けると良いでしょう。
ラボテック(SUPER CLINIC)の比較ポイント
製品情報
基本月額 | 30,000円 ~ |
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初期費用 | 2,000,000円 ~ ソフトウェア費用、ハードウェア費用、導入支援費用、レセプトチェックソフト費用も含む |
提供形態 | オンプレミス型 |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | ダブルサーバー方式 |
シェア | 3.1% |
連携可能範囲 | 外注検査オーダーシステム、画像診断ファイリングシステム、心電図、院内検査機器、診療予約システム、診察券発行機、自動精算機、Web問診システム |
推奨環境 | Windows |
サポート体制 | 訪問設定サポート、リモート設定サポート、運用立ち合い |
カルテ2号用紙のレイアウトを採用し、画面左側に過去カルテ、右側に当日カルテが表示されます。同様のレイアウトで電子カルテを使っていた先生にとっては、一覧性と視認性に優れたカルテと言えるでしょう。
また、受付患者を一覧表で確認できるだけでなく、診療待ち・診療中といったステータスごとに患者情報を確認できます。
初期費用200万円~、月額3万円~から利用することができます。初期費用が高額な印象を受けるかもしれませんが、オンプレミス型であることに加え、初期費用にはハードウェアやレセプトチェックソフトの価格も含まれています。
m3の新規導入数ランキングでは、開業医のうち3.1%がラボテックを選んだとのデータが出ています。従来のオンプレミス型製品に加え、web予約や問診システムとの連動ができるハイブリッド型「SUPER CLINC Ⅳ Ver.2.0 Hybrid Cloud」も展開しており、ユーザーの裾野を広げています。
フィールドサポート、電話サポートの体制を整えているメーカーは多いですが、ラボテックでは、集合研修や訪問レクチャーを実施をしています。新規入職の事務員を対象に操作指導をすることで、ラボテックの電子カルテを使いこなしてもらうことができます。クリニック側としても、新人にシステムの指導をする時間を最小限に抑えることができるメリットも期待できます。
BrainBoxシリーズの比較ポイント
製品情報
基本月額 | 35,000円 |
---|---|
初期費用 | 2,000,000円〜 |
提供形態 | ハイブリッド型 |
レセコン | 一体型 |
セキュリティ | 指紋認証セキュリティ |
シェア | データなし |
連携可能範囲 | 医療機器、検査会社とのオーダー連携など |
推奨環境 | Windows |
サポート体制 | リモートメンテナンス対応 |
BrainBoxシリーズは、株式会社ユヤマが開発・販売している無床診療所向けの電子カルテシステムです。独自のユヤマキーパッドを採用することで、キーボード操作が苦手な方でも簡単に操作することができます。院内にサーバーを設置するオンプレミス型で、最新機種のBrainBox V4が登場しています。
また、カルテ入力方法を複数用意しており、入力シーンに応じて最適な方法を選択することができます。高機能医薬品データベース「MDバンク」を搭載しており、正確な処方箋の発行が可能です。使いやすさ、機能性、価格のバランスが優れた電子カルテシステムといえます。
初期費用はBrainBoxCloudは1,500,000円~、BrainBox V4は2,000,000円~との情報が確認できました。また、ランニングコストはそれぞれ40000円程度です。一般的な価格で導入できる電子カルテと言えるでしょう。なお、現在の価格設定について、詳しくはメーカーにお問い合わせください。
クラウド型のBrainBoxCloudは、セカンドラボが各社のアンケート結果を独自に集計した結果ではシェア3位にランクインしていました。
医師向けサイト「m3.com」のアンケート結果によると、全体の2割の医師がユヤマのサポート体制について満足していると回答しています。全国の営業網による手厚いサポートが、信頼性を高めているのは間違いありません。
気になる項目にジャンプ!
ここからは、施設規模(クリニックか病院か)、診療科別(特定の診療科に特化しているかどうか)で電子カルテを分類して紹介していきます。
有床クリニックや中小規模病院向けの電子カルテを比較して見ていきましょう。
有床クリニック向け電子カルテについては【有床診療所向け】電子カルテおすすめ9選!選び方や比較表もでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
中小規模病院向け電子カルテについては【2023】中小病院向け電子カルテ17選|選び方やメリットまででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | レセコン | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
Medicom-CK![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 誰でも直感的に操作できる使いやすい設計 | 一体型 | リモート操作での導入支援・メンテナンス |
セコム・ユビキタス電子カルテ![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 豊富な部門システム連携とセコムならではの高セキュリティ | 分離型 | 電話、Webシステム |
Open-Karte Cloud![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 富士フィルムヘルスケアが手掛けたクラウド電子カルテ/スムーズ。安全。低コストの3拍子がそろっています。 | 分離型 | コールセンター、専門スタッフが定期訪問 |
HOPE Cloud Chart II![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 利用実績NO.1の電子カルテシステム/導入までのスピード感も魅力 | 一体型 | ヘルプデスク |
一般診療所向けに電子カルテを展開してきたウィーメックス(旧PHC)が、中小規模病院を対象として展開している商品が「Medicom-CK」です。レセコン分離型で、WEBブラウザ上で利用できるタイプの電子カルテです。OSの制限もなく、WindowsだけでなくMacでも使えます。レセコンは、同社の病院用医事コンピューター Medicom-HSiと接続して使います。
バイタル情報や食事などの患者情報を一括で入力できるため、入院患者の項目を一気に入力するような運用にも対応可能。帳票やカルテ記載の文例がパッケージ化されており、病院側で新たに作成する必要がありません。
Medicom-CKの比較ポイント
製品情報
レセコン | Medicom-HSi |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | カルテ記載の文例など |
その他機能 | 患者情報の一括入力・閲覧機能 |
連携可能範囲 | Medicom-HSi |
推奨環境 | 医療情報システムの安全管理に関するガイドラインを遵守した環境の構築 |
サポート体制 | リモート操作での導入支援 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
セコム・ユビキタス電子カルテは、無床診療所から中小規模病院をターゲットとして開発されたクラウド型電子カルテです。無床診療所や在宅クリニックでの活用もおすすめです。
最大の特徴は、警備会社であるセコムの堅牢なデータセンターで顧客データが管理される点でしょう。クラウド型電子カルテのデメリットとしてセキュリティへの懸念があげられることが多いですが、セコムのネットワークは専用の回線でセキュアに守られているので安心です。バックアップデータも管理しています。
統一患者IDを採用している点も魅力のひとつ。複数の医療機関や施設を運営している法人でも、患者データを統一して管理することができます。
外来・在宅診療・入院すべてで連携できる電子カルテ
奈良県のクリニックの口コミ外来、在宅診療、入院の機能をすべて連携して使えるのがセコムの電子カルテでした。外来クリニックと有床診療所を運営していますが、電子カルテ導入以前は、カルテを確認するために双方を行き来していました。電子カルテ導入後はそうした手間がなくなりました。現在は3拠点で電子カルテを使っており、看護師や薬剤師、介護職が同じシステムを使っています。
セコム・ユビキタス電子カルテの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA、ML-A |
---|---|
カルテ作成サポート | カルテ入力支援ツール |
文書作成サポート | 定型文書、独自文書作成など |
その他機能 | 患者受付、予約登録、病床管理 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Windows、iPhone・iPad |
サポート体制 | 電話、Webシステム |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
富士フイルム(旧日立)が有床診療所、中規模病院向けに展開しているクラウド型電子カルテ「Open-Karte Cloud」。診療カレンダー機能を標準装備しており、患者さんの診療情報を時系列に俯瞰することができます。これにより、スタッフ間で診療情報を管理、共有できるため、チーム医療の質の向上にも期待ができるでしょう。
レセコン分離型の電子カルテで、レセコンはORCA、ナイス社の医事会計システムMedical Leader-Account(ML-A)の2つから選ぶことができます。
クリニック向けには「Hi-SEED」シリーズ、病院向けには「Open-Karte」シリーズを展開しており、いずれもオンプレミス、クラウドの両方を選択することができます。
Open-Karte Cloudの比較ポイント
製品情報
レセコン | Medical Leader-Account、ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 診療カレンダー機能、アシストビュー機能 |
連携可能範囲 | PACS、処方チェックシステムなど |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | コールセンター、専門スタッフが定期訪問 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
病院向け電子カルテ「HOPE」で有名な富士通が、クリニックや100床規模の病院向けに展開しているのが「HOPE Cloud Chart II」です。国内屈指のITベンダーである富士通のデータセンターは、複数機関からデータセンターの機能について認証を受けており安心してデータ保管を任せることができます。分かりやすいユーザーインタフェースも好評です。
オプションサービスも充実しています。カルテにはシェーマ・テンプレート機能を追加できるほか、オーダリングも医療機関の仕様に合わせて幅広く設定できます。医院に応じて柔軟な使い分けができる電子カルテといえるでしょう。
HOPE Cloud Chart IIの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 処方オーダ、移動・食事オーダ |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | ヘルプデスク |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
診療科や業務フローが複雑な、大規模病院向けの電子カルテを3選ご紹介します。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | レセコン | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
HOPE LifeMark-HX![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 医事など院内のシステムデータを統合管理 | 分離型 | オンライン情報配信、リモートメンテナンス |
新版e-カルテ![]() |
オンプレミス型 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | シェーマ図取り込み可能 | 一体型 | 要問合せ |
MegaOakHR![]() |
オンプレミス型 | 個別見積り | 個別見積り | 医療安全を目立たせた画面構成やデータ活用のための仕組み | 分離型 | 要問合せ |
病院向け電子カルテについては【2023年】病院向け電子カルテメーカー16選比較|規模別のおすすめ製品まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
「HOPE LifeMark-HX」は、300床以上の大中規模病院向けの電子カルテシステムです。患者さんの大切な医療データの紛失リスクを下げ、複数の検査機器をひとつのネットワーク上で結びつけ、相互にデータをやり取りすることができます。また、わかりやすいユーザーインターフェースも好評で、蓄積されたデータを「活用」することを意識した統合ビューやLifeMark-DWHなどの機能も備えています。
導入している病院としては、国立病院機構名古屋医療センターがあげられます。クラウド版の「HOPE LifeMark-HX Cloud」も提供しています。クラウド環境でもセキュアな通信環境を提供でき、安心して使うことができます。サーバー台数が減るため、当然コスト削減も実現できるでしょう。
HOPE LifeMark-HXの比較ポイント
製品情報
レセコン | データ統合管理 |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート作成ツール、画像取り込み |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | レポートブラウザ、オーダマップ |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | ノートPCの場合 Corei5 2.4GHz以上推奨 |
サポート体制 | 24時間365日サポートセンター |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
最小構成での標準価格として、4,325万円~という記載が見つかりました。 製品が発売された2015年当初の情報なので、現在の価格は個別に確認するようにしましょう。
出典:大規模医療機関向け、Web型電子カルテシステム「HOPE LifeMark-HX」販売開始
具体的なシェアの記載は見つかりませんでした。 HOPE LifeMark-HX Cloudについて、富士通は、2027年度末までに200医療機関への導入を目指しています。
初期納入時は院内にSEが常駐してくれる他、導入後も全国のサポート拠点からの電話・訪問対応を受け付けています。堅牢なデータセンターも富士通電子カルテを使う利点でしょう。
ソフトウェア・サービス株式会社の「新版e-カルテ」は、医療現場での情報共有を実現する総合的な電子カルテシステムです。医師の診察・診療記録・看護記録・栄養指導・リハビリテーションの記録などの管理に対応しています。また、オーダリングシステム「NEWTONS2」とシームレスに連携することができます。近年はクラウド型電子カルテの開発も進めており、貢川整形外科病院(山梨県)ではMicrosoft Azureを利用したクラウド型電子カルテを導入しています。
ペンタブレットに対応・シェーマ図の取り込みもできるので、紙カルテのように扱えます。サーバーを完全二重化することでリアルタイムのデータをレプリケーションでき、万が一の時も安心です。
ソフトウェア・サービス株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | レセコン一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 総合診療録 |
連携可能範囲 | オーダリングシステム(NEWTONS2)、看護業務支援システム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | Web、24時間365日オンコール |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
HPで公開されている情報はありませんでした。 システム構成によって異なるものの、200床規模の病院で2000万円~との情報がありました。
電子カルテシステムのみの価格で、端末代金や部門システムとの連携などが必要な場合は、価格が上乗せされる料金体系でしょう。
同社のHP上で、21年度に全国740の病院で電子カルテが稼働しているとのデータがあります。病院向け電子カルテでは、富士通に次いでシェア2位の立ち位置となっています。
電子カルテ導入時は、社員が病院に常駐して導入~初期運用をサポートします。 病院と専用線を結び、トラブル対応、バージョンアップの相談も、電話・メールなどで対応してもらえます。
社内でのSE教育も充実しており、医療ITシステムに詳しい人材がそろっています。
「MegaOak」は、NECとNECシステムテクノロジー、独立系ソフト開発会社のシーエスアイ(北海道札幌市)の3社が病院向け電子カルテで統一して展開しているブランドです。発売以来、「医療安全」「業務効率化」「操作性向上」「経営改善」をテーマに機能強化をしています。また、各病院への事前ヒアリングを基に、病院ごとにカスタマイズしたマスターを提供する方式で、227の病院で稼働しているというデータ(2021年)があります。病院向け電子カルテベンダーのシェアランキングでは4位に位置しています。
医療安全や業務効率化などをテーマに機能強化された電子カルテシステムであり、「MegaOakHR」「MegaOak/iS」「MegaOak-MI・RA・Is/AZ」「MegaOak-MI・RA・Is/AZ Lite」といった製品ラインナップがあります。
MegaOakHRの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート機能 |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | クリニカルパス機能、看護業務支援機能 |
連携可能範囲 | 地域医療連携 |
推奨環境 | Microsoft Windows10 |
サポート体制 | 運用支援サービスあり |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
「MegaOak/iS」は300床規模の病院で2億1000万円(税別)~との記載がありました。ただし、オーダリングシステムや医療事務システム、物品管理システムといった周辺システムの導入を前提とした価格となっているため、自院で導入を検討する際は、実際に問い合わせてみるのが良いでしょう。
出典:NEC、電子カルテシステム「MegaOak/iS」を発売 (2013年7月8日):プレスリリース | NEC
21年度の稼働状況データでは、227件の病院で稼働しているそうです。シェアは7%で業界4番手でした。 過去には「300床以上の大規模病院における電子カルテシステムのシェア40%を目指す」と宣言していましたが、思うようにシェア獲得が進まなかった様子がうかがえます。
NECは全国をカバーする医療SE体制で最適なソリューションを提供しており、他の電子カルテベンダーと比べて同程度のサポート体制があると考えられます。
続いて、眼科向けに開発された電子カルテを見ていきましょう。眼科向け電子カルテの検討ポイントは、以下の通りです。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | レセコン | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
CLIPLA Eye![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | クラウド型で低コストな眼科専用電子カルテ | 分離型 | コールセンター |
IMAGEnet eカルテ v5クラウド![]() |
クラウド型 | 個別見積り | 個別見積り | 患者マーキング機能、術前検査ビューワー | WebORCAクラウドと連携 | 電話、リモート、 訪問 |
Claio(クライオ)眼科パッケージ![]() |
オンプレミス型 | 個別見積り | 個別見積り | 画像サマリ、データエクスポート | 要問合せ | 要問合せ |
眼科向けの電子カルテをもっと知りたい方は【2022】眼科向け電子カルテの人気・おすすめ7選【徹底比較】で紹介しています。参考にしてください。
CLIPLA Eyeは、眼科に特化した機能が揃っており、画面が見やすく操作が快適な電子カルテです。よく使う診療行為、検査などをセットにしてあらかじめ登録しておくと、ボタンをクリックするだけで検査や薬剤をまとめて入力できる便利機能もあります。
また、シェーマは7段階の太さと6色用意されており、自由自在にシェーマを利用することも可能です。
CLIPLA Eyeの比較ポイント
製品情報
レセコン | クラウドORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 文書テンプレート |
その他機能 | 患者検索、眼圧値の自動コピー |
連携可能範囲 | 問い合わせ |
推奨環境 | Windows, Macで動作するGoogle Chrome最新版 |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
病院のニーズに合わせて、クラウド・オンプレのどちらでも利用可能。オンプレ型では、大学病院や総合病院の基幹システムと連携しながら、眼科専用電子カルテとして使用できます。
クラウド型では国内のデータセンターを利用することで、自然災害などによる情報消失を防止。情報は暗号化されるので、セキュリティ面も安心です。サポートは電話やリモートはもちろんのこと、現地への訪問にも対応しています。
株式会社トプコンの比較ポイント
製品情報
レセコン | WebORCAクラウド版 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 患者マーキング機能、術前検査ビューワー、会計情報チェック機能 |
連携可能範囲 | 眼科連携カルテシステム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、リモート、 訪問 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
眼科をはじめとした多くのデータを統合管理できます。さまざまな検査機器から画像を取り込むことができ、各診療科ごとの検査結果や動画まで一元管理が可能。全科で共有することで、誰でも患者様の全体像を把握・活用できます。
Claioにおける全ての操作記録が再現性を保った状態で保存され、システム停止時にも参照できる点も特徴。眼科で行われるさまざまな検査の入力テンプレートが豊富で、検査結果の入力も簡単です。
株式会社ファインデックスの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
その他機能 | 画像サマリ、データエクスポート |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | サーバー:Windows Server 2016、Windows Server 2019 Std クライアント:Windows 8.1、Windows 10 |
サポート体制 | 要問い合わせ |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ここでは、精神科向けの電子カルテを紹介します。精神科向け電子カルテでは、以下が検討ポイントになります。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | レセコン | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
Alpha![]() |
オンプレミス | 個別見積り | 個別見積り | 精神科病院用電子カルテシェア1位 | 分離型 | 業務改善相談やユーザー会の実施 |
Warokuクリニックカルテ![]() |
クラウド | 個別見積り | 個別見積り | 精神科病院用電子カルテシェアNo.1メーカーが作ったクリニック向け電子カルテ | 分離型 | 専用サポートページ、リモート対応など |
クラウドカルテblanc![]() |
クラウド | 要問い合わせ(年額) | 要問い合わせ | 場所を選ばず利用可能 | 一体型 | 要問い合わせ |
精神科向けの電子カルテをもっと知りたい方は【2022】精神科向け電子カルテの人気・おすすめ15選【徹底比較】で紹介しています。参考にしてください。
Alphaは、患者さんの家族構成や治療歴などの記録をグラフ化して表示してくれるので、一目で確認できます。視覚的にわかりやすく表示されれば、ミス防止にもつながるでしょう。
また、文章の自動作成機能を標準装備しているため、入力の負担軽減、迅速なカルテ入力が可能です。
※この製品の新規導入は停止中です
Alphaの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 自動作成機能を標準装備 |
その他機能 | 文書チェック、精神科統計 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | ー |
サポート体制 | 業務改善相談やユーザー会の実施 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
Warokuクリニックカルテは、患者さんの基本情報だけでなく治療歴・生活歴などを一覧で見ることができます。一目で患者さんの情報がわかるので、診察前の短い間でも患者さんの状態を把握することが可能です。
また、簡単なマウス操作で診断書や紹介状などの必要文書を生成します。さらに、精神科でよく使われるテンプレートを搭載しており、自由にカスタマイズすることもできる電子カルテです。
Warokuクリニックカルテの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA、富士通レセコンHOPE SX-S、SX-R |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 文書管理機能 |
その他機能 | 心理検査オーダー、ワンクリックオーダー |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | WindowsやMac |
サポート体制 | 専用サポートページ、リモート対応など |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
クラウド型なので、院内はもちろん訪問先でも場所を問わずシステムを利用できます。訪問先で登録した情報は、リアルタイムで病院や薬局と連携が可能です。院内サーバーを導入する必要がないため、初期費用も抑えられます。
年額制である利用料を払うだけで定期的なアップデートを行い、常に最新のシステムを利用できる点も特徴。導入までは半年を要しますが、経験豊富なスタッフがスムーズな運用開始をサポートしてくれます。
亀田医療情報株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 予約簿、診療予約 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ここでは、歯科向け電子カルテを3選ご紹介します。歯科向け電子カルテの検討ポイントは以下の通りです。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | 介護保険対応 | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
WiseStaff![]() |
オンプレミス | 個別見積り | 個別見積り | iPadからのカルテ確認機能を標準搭載 | ○ (オプション) |
遠隔バックアップ、リモートサポート |
MIC![]() |
クラウド | プラットフォーム4,400円 電子カルテ標準サービス3,300円 |
電子カルテ以外にも必要な機能を選んで使えるサブスクモデル | シンプルで分かりやすい画面のクリニック向け眼科電子カルテ | ○ (オプション) |
要問合せ |
電子カルテシステムWith![]() |
オンプレミス | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 医療保険レセプトと介護保険レセプトを同時に作成可能 | ○ | オンラインサポート |
歯科向け電子カルテについては【2022】歯科におすすめの電子カルテ比較13選!選び方も解説でも詳しく解説しています。
ネットワークサービスは、安定性を重視しているNTTデータの「@OnDemand接続サービス」を採用。オンラインサービスでの運用に不安を感じる施設においても、安心して利用ができます。
複数施設を運営している場合、本部での一括管理が可能。レセコンとの一体型なので、各施設運営状況が確認できます。他社アプリケーションとも豊富に連携できる点も特徴です。
株式会社ノーザの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
その他機能 | Wiseビューア、ナビゲータウィンドウ、問診票アプリ、口腔所見、所見履歴、帳票まとめ発行 |
連携可能範囲 | デジタルX線システム、予約管理、画像管理システム・インフォームドコンセント |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、訪問 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
サービスのラインナップが豊富で、必要な機能だけを月々定額で利用できるサブスクタイプです。システムのバージョンアップや、法改正による対応プログラムは追加料金で更新できます。
サービスの最低利用期間が設定されていないため、運用状況にあわせて自由にカスタマイズ可能。MICでは全メーカーからのデータ移行に対応しているため、新システムへの導入がスムーズです。
株式会社ミックの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | カルテの入力・管理、訪問診療や介護保険請求、デジタルX線連携 |
連携可能範囲 | 自動釣銭機 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | MICオンライン資格確認スタートパック PC安心サポートPlus |
基本月額 | 13,200円~ |
初期費用 | 要問い合わせ |
電子カルテシステムWithのトライアングルチェック機能で、部位・病名・処置の入力チェックを徹底的に行います。そのため、入力ミスを防ぎ、選択効率を大幅にUPさせることが可能です。
また、トラブル時にはリモートメンテナンスで画面を共有し、遠隔操作でトラブル解決ができます。リモートでサポートしてくれるので、スムーズな問題解決ができる点は魅力といえるでしょう。
電子カルテシステムWithの比較ポイント
製品情報
レセコン | 電子レセプト |
---|---|
カルテ作成サポート | 診療入力ナビゲーション |
文書作成サポート | ダミーテキスト |
その他機能 | あり |
連携可能範囲 | 薬剤情報管理機能 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | オンラインサポート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
次は、産婦人科向け電子カルテを3選紹介します。産婦人科向け電子カルテ特有の検討ポイントは、以下の通りです。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | 入院管理 | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
CLIPLA Luna![]() |
クラウド | 個別見積り | 個別見積り | 「ルナルナ メディコ」連携で患者さんがルナルナに記録したデータに直接アクセス | × | コールセンター |
タック電子カルテシステムDr.F![]() |
オンプレ/クラウド | 個別見積り | 個別見積り | 病院、クリニック、不妊治療施設すべてを網羅必要な機能だけを選択できる | ○ | 電話、メール、リモート |
RACCO電子カルテ![]() |
オンプレミス | 個別見積り | 個別見積り | 不妊治療施設・産婦人科とも対応 | ○ | 電話、メール、FAX |
産婦人科向け電子カルテについては【2022年】産婦人科におすすめの電子カルテ10選|選び方まで紹介【徹底比較】でも詳しく解説しています。
タイミング法や排卵誘発法、人工授精といった不妊治療の管理ができます。複数の検査結果や治療履歴を一画面で確認できるため、効率的に診察を進められるでしょう。患者様がルナルナを利用している場合、基礎体温データに直接アクセス可能。
患者様が、日々の基礎体温記録を紙媒体に残す必要がありません。妊婦検診の記録は時系列で可視化しやすく記録でき、閲覧・印刷もスムーズです。
株式会社クリプラの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 妊婦健診管理、超音波検査の数値・画像を自動取り込み、発育曲線の自動作成、母性健康管理指導事項連絡カードの作成 |
連携可能範囲 | ルナルナ メディコ、Tricefy |
推奨環境 | 電子カルテ:Windows, Macで動作する Google Chrome最新版(ディスプレイ解像度 1920x1080 以上) スマホアップロード機能:iOSで動作するGoogle Chrome最新版 |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
施設業態や規模に合わせて産婦人科に特化した機能を自由に組み合わせることができます。産婦人科病院やクリニック・不妊治療施設など、それぞれに寄り添ったシステムの運用が可能です。
妊婦検診時には過去の経過を確認しながら今回のカルテが記載できるので、気になる情報を見逃しません。カルテ記載ページは、良く使う部分をテンプレート化することで効率よく入力作業が行えます。
タック株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 周産期外来業務、周産期入院業務、不妊治療外来業務、院内メール、患者サマリ、代行入力・承認、台帳・統計 |
連携可能範囲 | 医事会計システム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
不妊治療施設・産婦人科・全科目の3タイプに特化したシステムが用意されています。全科目タイプでは、無床診療所・有床診療所・中小規模病院といったさまざまな形態に対応可能です。
産科診察は、必須の自費と健康保険・外来と入院などの区分分けも簡単操作でカルテに記載できます。クリニカルパスが標準装備されているため、活用することで業務の効率化を図れるでしょう。
システムロード株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 画像ファイリング、実施歴参照、診察予約、薬剤併用禁忌確認、薬剤情報提供書発行、診断書作成、バイタルグラフ、自院病名登録、定期処方入力、患者禁忌確認、患者付箋紙、主病名登録確認 |
連携可能範囲 | ホルモン検査、精子運動解析装置、自動精算機 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、メール、FAX |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
次は、在宅医療向け電子カルテを2選紹介します。訪問診療、在宅医療向け電子カルテの検討ポイントは、以下の通りです。
在宅医療・訪問診療向け電子カルテについては【2022】訪問診療・在宅医療でおすすめの電子カルテ10選を徹底比較でも詳しく解説しています。
カルテ作成は定型文や過去文書のDo機能、テンプレートなどを利用することで外出先でもスムーズ。オフライン機能により入力中にネットが切断されても、入力内容は保持されます。過去カルテの参照も可能。
カルテに入力するだけで、同時に診療レポートを自動作成してくれる点も特徴です。インターネットFAXに連携することで、システム上からケアマネージャーなどに送信できます。
NTTエレクトロニクステクノ株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA、ちゃオ! |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 地図表示機能、グループウェア機能、他職種との情報共有機能 |
連携可能範囲 | 介護請求ソフト「給管鳥」、Google マップアプリ、インターネットFAX |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、メール |
基本月額 | 50,000円 ※アカウント追加の場合、1ユーザーにつき2,000円/月 |
初期費用 | 200,000円 |
過去の情報や処方内容を引用してカルテを作成できるので、入力作業が最小限ですみます。ケアの時間を多く取れるため、患者様の満足度向上が期待できるでしょう。施設集団診療など、一度に多くの患者様を診察する場合でも複数のカルテを同時に開けます。
患者様のカルテを開閉するといった、煩わしい手間を減らすことが可能です。サポートは電話・メールの他に、有料で訪問やリモートでの運用アドバイスもしてくれます。
株式会社ヒューマンライフ・マネジメントの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 要問い合わせ |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、メール、リモート、訪問 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
自由診療向けの代表的な電子カルテを2つ紹介します。自由診療向け電子カルテを選ぶ際の基準は以下の2つです。
製品名 | 提供形態 | 初期費用 | 月額 | おすすめポイント | WEB予約 | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
medicalforce![]() |
クラウド | 個別見積り | 個別見積り | LINEから受付できるWeb予約や経営ダッシュボード機能 | ○ | メール、電話、マニュアル、FAQサイト、有料サポート |
MEDIBASE![]() |
クラウド | 要お問合せ | 45,000円 | 見積書・概要書・契約書の作成をペーパーレス化 | 予約管理 LINE・Web予約受付 |
電話、オンラインサポート |
自由診療向け電子カルテについては自由診療向け電子カルテ7選|選ぶポイントも徹底解説!でも詳しく解説しています。
medicalforceはクラウド型の電子カルテになっており自由診療の現場のニーズに沿った機能を多数搭載している電子カルテです。
クリニックの機器や部屋、スタッフの状況を登録しておくことで空き状況を自動検出しLINEやホームページからの予約も自動で受付割り振る事が可能となっています。WEB問診表も生成可能な為、予約から受付、問診といった時間のかかる診察前の業務の効率化してくれます。
来院数毎や施術数毎に統計情報を作成し、可視化してくれる機能もあり、記録を取るカルテとしての機能だけではなくクリニックの経営も助けてくれます。
株式会社メディカルフォースの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
連携可能範囲 | 予約システム、その他問合せ |
推奨環境 | Windows、Mac、iPad |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 5,000円~ |
初期費用 | 要問い合わせ |
システム上で見積・概要・契約書等の書類を作成できます。電子サインにも対応しており、紙へ印刷する必要がありません。ペーパーレス化を実現でき、重要書類の一括管理も簡単です。
施術同意書の内容は施設ごとに自由なカスタマイズが可能で、柔軟なニーズに対応できます。予約システムと連携することで、インターネットやLINE上から受付可能。新規・再来患者を増やすことができます。
株式会社メディベースの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
連携可能範囲 | 予約システム |
推奨環境 | Windows、Mac、iPad |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 45,000円~ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ここからは、電子カルテ導入時によく検討軸にあがる以下3つの項目について、セカンドラボが独自におすすめ製品を選定しました。自院で重視したいポイントがどこにあるかを明確にしていきましょう。
大前提として、院長だけの判断でなく、スタッフの意見も取り入れた上で電子カルテを選ぶようにしましょう。院長とスタッフのIT習熟度が同じとは限りませんし、導入後にスタッフから反発が起きてしまい、最悪の場合診療が止まってしまうリスクもあります。
クラウド型電子カルテを導入した場合、価格の安いメーカーの多くが現地サポートに対応していません。院長もスタッフもITリテラシーが高ければ自院で問題を処理できるかもしれませんが、込み入った要件に対応することは難しいでしょう。
特に、リプレースでクラウド型電子カルテ導入を検討する際は、スタッフが電子カルテをどのように理解しているかといった点まで事前にヒアリングしておくと、スムーズに電子カルテ導入を進めることができます。
電子カルテを導入する際、「初期費用」と「月額費用」に分けて考える必要があります。また、「初期費用」はメーカーによって内容が異なるため、各製品ごとに条件をそろえて比較するようにしましょう。ここでは、レセコン一体型とレセコン分離型の電子カルテに分けて、価格を比較していきます。
初期費用無料などのメリットをアピールするメーカーも多いですが、格安の電子カルテはサポート体制が整っていないことがほとんどです。身も蓋もありませんが、安いなりのサービスしか期待できません。トラブルが起こった際にすばやいサポートを期待する場合は、安さだけで選ぶのは避けた方が良いでしょう。
低価格の電子カルテについては【2023】低コストの電子カルテ9選|費用を抑える方法もでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
自院ですでにつかっているレセコンをそのまま使いたい、ORCAレセコンのまま使いたいという方向けには、こちらの製品を検討すると良いでしょう。電子カルテシステムだけの月額費用となっており、安価に導入することができます。
製品名 | 初期費用 | 月額 |
---|---|---|
エムスリーデジカル | 無料 | 9,800円~ |
CLIUS(クリアス) | 200,000円~ | 12,000円~ |
1つの端末で電子カルテとレセコンの両方を操作できるため、快適な使い心地を実現します。新規開業時はほとんどの先生がレセコン一体型の電子カルテを選んでいます。
製品名 | 初期費用 | 月額 |
---|---|---|
Dynamics | 222,000円(税込) | 11,000円(税込)~ |
エムスリーデジカル | 無料 | 9,800円~ |
Medicom-HRf | 2,000,000円~ | 24,000円~ |
電子カルテはメーカーがたくさんあって、どれが良いか分からない先生も多いことでしょう。そんな時、他のクリニックでも導入実績がある製品であれば、安心して製品を選ぶことができます。
1位 | エムスリーデジカル|エムスリーデジカル株式会社 |
---|---|
2位 | Medicom-HRf|ウィーメックス株式会社 |
3位 | Qualis Cloud|株式会社ビー・エム・エル |
4位 | Dynamics|株式会社ダイナミクス |
5位 | Qualis/Medical Station Clinic|株式会社ビー・エム・エル |
6位 | HOPEシリーズ|富士通Japan株式会社 |
7位 | SUPER CLINIC|株式会社ラボテック |
8位 | CLINICS|株式会社メドレー |
9位 | TOSMECシリーズ|キヤノンメディカルシステムズ株式会社 |
10位 | CLIUS|株式会社DONUTS |
11位 | Doctor’s Desktop3|エムスリーソリューションズ株式会社 |
12位 | セコムOWEL|セコム医療システム株式会社 |
13位 | AI・CLINIC|アイネット・システムズ株式会社 |
14位 | blanc|亀田医療情報株式会社 |
15位 | Hi-SEEDシリーズ|富士フイルムヘルスケアシステムズ株式会社 |
16位 | movacal.net|NTTエレクトロニクステクノ株式会社 |
電子カルテのシェアについては【2023最新】電子カルテのシェアランキング|おすすめメーカー製品を徹底比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
クラウド型の電子カルテとオンプレミス型電子カルテを比較した時、オンプレミス型の手厚いサポートに魅力を感じてオンプレを選ぶ先生も多いです。SaaS型サービスであるクラウド型電子カルテと違って、営業マンが足を使って先生と関係を築いていくオンプレ電子カルテメーカーに対する信頼感は大きいです。
クラウド型のエムスリーデジカルは、有料オプションとして現地訪問サポートを用意しています。初期設定や使い方のレクチャーを希望する場合は、販売店の担当者に訪問してもらうこともできます。
製品名 | サポート |
---|---|
Medicom-HRf | リモートサポート対応、全国120拠点にサポート体制 |
Dynamics | ヘルプデスク(電話・メール・FAX) |
エムスリーデジカル | 訪問サポート(有料)、コールセンター、リモートメンテナンス |
電子カルテのサポート体制については電子カルテのサポート体制は確認必須!比較したいポイント等を解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
前提として、「使いやすさ」で電子カルテを分類、順位付けすることは難しいと判断しています。各メーカーとも「使いやすさ」をアピールしていますが、電子カルテを使う先生によって使いやすいと感じる製品は違うからです。
こうした背景から、セカンドラボ独自に電子カルテの「使いやすさ」を構成する項目を分解し、比較表を作成しました。自院で求める機能を備えた電子カルテをクリックしてみてください。
製品名 | エムスリーデジカル![]() |
Medicom-HRf![]() |
BrainBoxCloud![]() |
Qualis Cloud![]() |
Dynamics![]() |
---|---|---|---|---|---|
動作の快適さ | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
手書き入力 | 〇 ※iPadProと連携 |
〇 ※Medicom CK |
× | × | × |
画面のカスタマイズ性 | 〇 | ◎ | 〇 | 〇 | ◎ |
レセプトチェック機能 | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
経営分析機能 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
クラウド型電子カルテは、他のユーザーと同じクラウド上のサーバーにアクセスするため、アクセスが増えるとサーバーに負荷がかかり、動作が重くなる(サクサク動かない)ケースが起こりえます。以上を踏まえると、
が第一の選択肢になってくるでしょう。もちろん、実際にデモをした感想や知人からの紹介、営業マンとの関係性などによってベストな電子カルテは先生それぞれで異なります。あくまでも機能と価格を簡単に比較した結果であることを踏まえ、参考にしてください。
クラウド型の電子カルテが増えている一方で、「クラウド型電子カルテは使いにくい」との噂を聞いたことのある先生も多いのではないでしょうか。クラウド型電子カルテを本格的に使い始める前に、使いやすくするための準備をしっかりできるかどうかが大切になってきます。
オンプレでもクラウドでも、電子カルテはドクターが使いやすいように様々なカスタマイズをして使うことができます。ただ、近年はクラウド型電子カルテの低価格化がすすみ、その分初期サポートがつかない運用を提案する電子カルテメーカーが登場している背景があります。オンプレミスの場合、カルテ導入時には担当者が先生につきっきりで初期設定や操作の指導をしていることがほとんどです。
あるいは、初期費用をおさえることを優先して、メーカーの導入サポートなしで電子カルテの初期設定を済ませてしまう先生も増えています。上記2つの理由を総合すると、初期設定次第で使いやすい電子カルテとして運用できるのに、初期設定に費用や時間をかけていない医療機関が、「クラウド型は使いにくい」との感想を持ってしまう可能性が考えられます。
施設に適した電子カルテを選ぶためには、何をポイントとして見ればよいのでしょうか。ここでは、選び方のポイントを4つご紹介します。
見るべきポイントを理解し、自院で重視する項目が定まったら、こちらに進んでいただけます。
次に見るべきポイントは、電子カルテ導入にかかる費用(価格)です。開業時に電子カルテ導入を考える先生の多くは、開業資金を抑えつつも、日々の診療をスムーズに進められるシステムを探しているでしょう。物件選定や開業コンサル、諸手続きなど様々な費用が重なるため、価格を吟味することも非常に大切です。
クラウド型電子カルテの導入にかかる初期費用は、100万~200万円程度が必要になります。具体的な価格はメーカーにより異なりますが、初期設定や業者のサポートも合わせるとそのくらいの代金になることは理解しておくと良いでしょう。オンプレ型電子カルテの初期費用は200万~300万円程度の初期費用が相場となっています。
オンプレ型は初期設定時のカスタマイズができる反面、初期費用が高くなりがちです。一方のクラウド型電子カルテは、医院ごとにカスタマイズする余地は少ないですが、初期費用を抑えることができます。
電子カルテの価格については電子カルテの導入費用は?運用コストや価格を抑える方法もでも詳しく解説しています。
各メーカーのHPには、「操作性が良い」という文言が並んでいます。ここではもう一歩踏み込んで、操作性に関わる要素を具体的に上げていきます。以下の要素の中から、自院に必要な機能を選んでいくと良いでしょう。
電子カルテでのカルテ記入を楽にしてくれる「カルテ作成サポート(入力サポート)」機能の有無で選ぶのも良いでしょう。私たちがスマートフォンを使う際、一定の文字を入力すると「予測変換」される機能をつかっていると思いますが、それと同じような機能です。ウィーメックスの電子カルテは、入力サポートだけでなく、記入の誤りを修正してくれる「チェック機能」も備えています。
良く使う記載、処方内容などをワンタッチで呼び出せる「テンプレート機能」を備えたメーカーも増えています。エムスリーデジカル、セコム医療システムなどで搭載されています。 たとえば、「頭痛:なし 、発熱 :なし、咳:なし」などと登録しておけば、次回以降は定型文を選択するだけで所見の入力が終わります。何度も同じ記載をする必要がなくなり、業務効率化につながるでしょう。
電子カルテで出力できる文書には、診療情報提供書(紹介状)や訪問看護指示書、同意書など幅広いです。カルテの記録サポート以外にも、こうしたバックオフィス業務で必要になる文書の入力支援機能があれば、作業のスピードアップにもつながります。
亀田医療情報株式会社のblancでは、紹介状や診断書などの文書の様式を簡単にテンプレート化できる機能があります。カルテに入力した患者さまの名前や症状、オーダー内容を何度も入力する手間を削減できるのが一番のメリットです。
診療の基礎となる電子カルテですが、不慮の事態でも診療が止まらない体制を確保することも大事です。診断を受けられると思って来院した患者の期待を裏切ってしまうことのないよう、メーカーのサポート体制、連携可能なシステム、普及率などを確認できれば良いでしょう。
電子カルテを使っていると、対応に困るトラブルが発生することがあります。サイバー攻撃やインターネットトラブル、災害などが想定されますが、そのような場合でも、診察を待っている患者様がいます。
トラブル発生時に現地駆けつけで対応してもらえるか、診療報酬改定を受けての設定についてアドバイスをもらえるかなど、メーカーを選定する際に詳細に確認しておきましょう。
電子カルテのサポート体制については電子カルテのサポート体制は確認必須!比較したいポイント等を解説でも詳しく解説しています。
電子カルテの安定性を考えるうえで、セキュリティ対策も考える必要があります。
クラウド型の電子カルテの場合、インターネット上の仮想サーバーにアクセスすることになり、職員にもインターネットについての基礎知識を教育する必要があるでしょう。オンプレミス型の場合、職員が院内サーバーから情報を抜き出してしまうリスクをはらみます。USBなどの端子が差された際に通知を鳴らす、職員の目につきにくい場所にサーバーを設置するなどの対応が考えられます。
電子カルテのセキュリティについては電子カルテの情報セキュリティを解説|情報漏洩の原因や対策まででも詳しく解説しています。
電子カルテを選ぶ際、自院の診療科で使いやすい製品の導入を考えましょう。電子カルテメーカーの中には、どの診療科でも問題なく使うことができる(汎用型)と書いてあるメーカーもいますが、各診療科に特化した電子カルテを展開しているメーカーの情報も知っておくと良いでしょう。
既に紹介した汎用型の電子カルテと比べて、各診療科に特化した電子カルテは、価格が高い傾向にあります。先生が快適に利用できる電子カルテを選ぶのが第一ですが、汎用型電子カルテでも診療に支障がない場合は、汎用型を選んでもよいでしょう。
この記事では、施設規模・各診療科ごとにおすすめの電子カルテを紹介しています。診療科ごとの特徴を挙げると、以下のようになります。
内科クリニックはもちろん、他の診療科でも過不足なく使える電子カルテです。電子カルテの新規導入や入れ替えを考える際は、まずはこちらを確認すると良いでしょう。機能に疑問を感じたら、各診療科に特化した電子カルテを選ぶことになります。
>>どの診療科にもおすすめの電子カルテはこちら有床クリニックや病院で使う電子カルテは入院機能への対応が必須です。入院機能を備えているクリニックや病院では、汎用型の製品より 、こちらを優先して選ぶことになります。
入院機能が必要なクリニック/中小規模病院向け電子カルテはこちら眼科は、業界特化の電子カルテが使われている割合が多い診療科です。電子カルテで大事なのは、テンプレートの種類の豊富さです。他の診療科と比べて、シェーマ(絵図)を利用する回数が多いと思います。既存のテンプレートの豊富さはもちろん、よく使うシェーマをテンプレート登録して使うこともできます。紙カルテと比較すると、電子カルテでシェーマを書く眼科医の割合は減っているかもしれませんが、必ず確認しておきたいポイントです。
>>眼科向け電子カルテはこちら他の診療科では重視されませんが、精神科では「患者様の病前の性格」「家族構成」「趣味・嗜好」などが診療時に大切になります。患者それぞれのストーリーを読み解く必要があります。
産婦人科向けの電子カルテでは、妊婦健診管理機能が充実しています。健康アプリ「ルナルナ」と連携できる電子カルテもあり、汎用型の電子カルテとの差別化ができています。
歯科向けの電子カルテでは、文書や画像の管理機能が充実しているかどうかを確認しましょう。多くの歯科クリニックでレントゲンを撮影するはずですし、患者さんにレントゲン画像を見せることも多いと思います。画像ファイルの保存に強みがあるかどうかを事前に確認するべきでしょう。
>>歯科向け電子カルテはこちら在宅医療・訪問診療の場合は、クラウド型の電子カルテを選択することが大切です。スマホやタブレットを使って訪問先で記録を取ることができるようになり、直行直帰や在宅ワークを実現している事業所も少なくありません。スタッフの働き方を改善する目的で電子カルテ導入を検討するクリニックも多いと考えられます。
>>在宅医療向け電子カルテはこちら美容クリニックやサロンでは、顧客ごとの施術履歴を記録しておく必要があります。電子カルテを導入するまでもなく、ウェブアプリやツールで顧客情報(カルテ)を管理する方法もありますが、自由診療に特化した電子カルテを展開しているメーカーもあります。
美容外科以外の自由診療を行っているクリニックでは、それぞれの診療科に特化した電子カルテを使うのが良いでしょう。
>>自由診療向けの電子カルテはこちら近隣の病院、クリニックでの導入実績も大事なチェックポイントです。
国の方針として「地域医療連携」が掲げられ、自院だけでなく、地域内の医療機関や福祉施設、薬局などと連携して医療を提供していく可能性も考えられます。電子カルテは院内の根幹となる基幹システムとしても機能するので、地域の中核となる医療機関と別々のカルテを使っていると、データを共有するのが難しくなってしまいます。
必ずしも近くの医療機関と同じ電子カルテにする必要はありませんが、地域医療連携の流れが今後加速することを見据えて、近隣の医療機関の電子カルテメーカーを確認しておくと良いでしょう。
特に病院で意識すべき点として、院内の部門システムや外部機器との連携が挙げられます。 レセコンやPACSとの連携は基本として、ほかにも検査システムや自動精算機、オンライン診療システムや診療予約システムなどと連携が可能です。
費用や運用面を考えたとき、システム連携をしない選択もありえますが、基本的には、連携させて運用したほうが院内の業務効率化につながります。
クラウド型の電子カルテの中には、他サービスとの連携実績が十分でないメーカーも多く、検討時はよく確認しましょう。
電子カルテと部門システムの連携については電子カルテ連携とは?連携できるシステムの種類やメリットを解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
電子カルテを使うにあたり、「使い慣れたMacで使いたい」など特定のハードウェア・OSで使える製品を探す場合はどうでしょうか。
電子カルテの主要なOSはWindowsですが、Mac(iOS)で使える電子カルテとして、セコム医療システムのセコムOWEL、セコム・ユビキタス電子カルテが挙げられます。メーカーが専用の端末を指定する場合は、他のハードウェアやOSでの利用は難しいケースが多いです。
他にも特定のハードウェアでのみ利用できる電子カルテを知りたい場合は、各メーカーに確認するようにしましょう。
電子カルテとハードウェアの関係については電子カルテ導入に必要なパソコンのスペックは?でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
実際に電子カルテを導入するまでには、どれくらいの時間がかかるかを説明していきます。どのメーカーにするかが決まっていない場合、遅くとも半年前から検討を始めるのが一般的です。1年前からメーカー選定を始めている場合も珍しくありません。
電子カルテのメーカーを決める方法、選ぶポイントは紹介してきたので、ここからは、メーカー選定後~運用開始までのイメージを見ていきましょう。
電子カルテ導入までの流れについては電子カルテを導入するまでの流れは?スケジュールをくわしく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
どの電子カルテにするかを選定したら、メーカー・販売店との打ち合わせです。クラウド型電子カルテを導入した場合、インターネット環境設備の構築も必要です。電子カルテを稼働させるまでに必要な工程を、改めて確認していきましょう。
初期データ(マスターデータ)の登録作業を販売店が実施するか、自院で実施する必要があるかも事前に確認が必要です。
本稼働の2ヶ月前から1ヶ月前になったら、病院スタッフ向けの説明会や研修会を実施してもらうことが一般的です。メーカー選定は医師が中心となって進める場合が多いと思いますが、電子カルテ導入後は、他の職員も含めて操作することになります。
メーカーや販売店による研修を終えた後で、実際の診療を想定して院内でシミュレーション(試験運用)をする必要があります。システムが正常に動いても、院内の導線設計がうまくいかないケースも想定されます。予約、診療、会計の流れに電子カルテを組み込んで、問題なく運用できるかを確認しましょう。
いよいよ本稼働。紙カルテとの運用の違いに戸惑うことも多いと思いますが、患者様にも事前に電子カルテを導入した旨を伝えておけば、理解を得られるはずです。
稼働してから数日は、メーカーの担当者が立ち会うことも多いです。この期間で、できる限り疑問点を解消しておきましょう。
電子カルテの各製品を見ていく前に、電子カルテの基礎を簡単に確認しておきましょう。
患者様の診察内容、診断結果や処方薬について記載する「カルテ」を、電子データとして記録できるようにしたものを電子カルテと呼びます。従来は紙カルテが一般的でしたが、現在は一般病院の57%、一般クリニックの約半数が電子カルテを使っているとのデータもあります。
多くのメーカーが電子カルテを出していますが、大きく2つの種類に分けることができます。自院の施設規模を確認し、まずは大まかに絞り込んでいきましょう。
新規開業時や、入院機能を持たないクリニックで導入が進んでいるのがクラウド型電子カルテです。
クラウド型電子カルテは、インターネット上のサーバーにアクセスして電子カルテを使うことができるシステムです。従来のオンプレミス型電子カルテと違って、院内にサーバーPCを設置する必要がなく、初期費用を抑えられることが最大のメリットです。バージョンアップが自動で行われるほか、タブレット端末経由でカルテを操作・閲覧できる点もオンプレミス型の電子カルテと異なります。
オンプレミス型の電子カルテは、入院機能のあるクリニックや病院を中心に導入されています。
院内にサーバーを設置して使用します。自院内のネットワークで完結するため、患者情報をインターネット上で保管することに抵抗のある先生に好まれます。 オンプレミス型とクラウド型の良いとこどりをした「ハイブリッド型」の運用を提案しているメーカーも。基本はオンプレミス型で運用し、緊急時にクラウド型の運用に切り替えることができます。
込み入った話になりますが、クラウド型にも、「パブリッククラウド」と「プライベートクラウド」の2種類があります。
パブリッククラウドとは、インターネット上で提供されるクラウドサービスです。ユーザーは、インターネットを介して、サーバーやストレージ、アプリケーションなどのリソースを利用することができます。パブリッククラウドのメリットは、初期費用が安く、スケーラビリティが高いことです。また、専門的な知識や技術がなくても、簡単に利用することができます。一方で、セキュリティリスクがやや高いことがデメリットです。多くのクリニック向けクラウド型電子カルテでは、このパブリッククラウドが使われています。
プライベートクラウドとは、企業や組織が独自に構築・運用するクラウドサービスです。パブリッククラウドと異なり、インターネットから分離されているため、セキュリティリスクが低いです。また、ユーザーのニーズに合わせて、カスタマイズすることができます。しかし、プライベートクラウドの初期費用は高く、運用コストもかかる場合があります。病院向けのクラウド型電子カルテはこちらが使われることが多いです。
電子カルテの種類として、レセプト請求に使用する「レセコン」と電子カルテが一体化しているものと分離しているものとがあります。レセコン一体型電子カルテは、1つの端末で電子カルテとレセコン両方を操作できるため、電子カルテと別でレセプトコンピュータを用意する必要がありません。患者の情報と請求の情報を一体で管理できるため、請求書作成までの手間を大幅に削減できます。
レセコン分離型の電子カルテは、電子カルテとレセコンのソフトウェアが別々です。レセコンに打ち込んだ患者情報を電子カルテにも入力する必要があり、レセコン一体型と比べると、二度手間が発生しているとも言えます。メリットとしては、レセコンか電子カルテの片方に不具合が起きた場合でも、片方の端末を使って業務を継続できる点が挙げられます。
レセコン一体型電子カルテについてはレセコン一体型電子カルテとは?分離型との違いやおすすめ製品などでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
セカンドラボで各メーカーの電子カルテを調査したところ、電子カルテは以下のように分類できることが分かりました。
本記事では、ほとんどの診療科で使うことができる「汎用型タイプ(どの診療科にもおすすめ)」(①)を中心に紹介し、その後で入院機能を持つ医療機関で使える電子カルテ(②、③)、各診療科に特化した電子カルテ(④)の順で紹介しています。
上記のテキストをクリックすると、それぞれの電子カルテについて説明している箇所に移動できるので、自施設に合うところや関心のあるところをクリックしてみてください。
電子カルテを導入することで、以下のメリットが期待できます。ひとつずつ確認していきましょう。
電子カルテのメリットやデメリットについては電子カルテとは?導入のメリットやデメリットをわかりやすく解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
電子カルテ導入の最大のメリットは、院内の業務効率化につながる点です。過去の受診歴を確認するために紙カルテを探したり、紙カルテにレントゲン写真を貼り付けたりする時間がなくなるため、浮いた時間を活かして患者様と向き合うことができるでしょう。
紙カルテを保管する棚のスペースが足りなくなっている医院は多いと思いますが、電子カルテを使えば、これ以上カルテの書類が増えることはありません。院内スペースを有効活用することができます。
紙カルテから電子カルテに移行する際は、両方を併用することになります。使い慣れた紙カルテを使い続けたい気持ちをこらえて、電子カルテを使うようにしましょう。
紙カルテから電子カルテに切り替える際の注意点については電子カルテと紙カルテの併用は可能?移行時の注意点も紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
電子カルテに記録した情報を、すぐに院内で共有できる点も魅力です。複数の端末で電子カルテを閲覧できる運用にすれば、医師と看護師が同じデータを別の端末で確認することができます。その後の連携がスムーズに進みます。回覧板のように紙カルテを院内で回すようなこともなくなるでしょう。
検査会社に依頼した検査結果を電子カルテに取り込むこともできます。検査結果と電子カルテデータを連携する運用を考えている場合は、検査会社と連携実績のある電子カルテを選ぶと良いでしょう。例として、BMLは自社電子カルテと検査結果を連動させることができます。
あわただしい日々の診察の中でも、カルテの記載ミスはあってはなりません。電子カルテのテンプレート機能や過去のカルテ参照機能を使うことで、より早く正確にカルテを記録できます。
電子カルテ導入には、当然デメリットもあります。ただ、導入のメリットがデメリットを上回ると考えるからこそ、導入が進んでいる背景があります。事前にデメリットを把握しておいて、院内で最適な運用ができるようにするという考え方で準備を進めましょう。
電子カルテ導入に伴う初期費用(200万円~400万円程度、レセコン含む)や月々のランニングコスト(1.5万円~)はもちろん、価格以外にも様々なコストがかかることを把握しておきましょう。
電子カルテ導入に伴って院内の運用を変更しなくてはならない場合もあります。これまで紙カルテでしていたような独自の記載ができなくなったり、スタッフにカルテを探してもらう作業が不要になったり、という状況が想像できるでしょう。医師を含むスタッフが電子カルテ操作に慣れる必要がある点も、教育コストがかかるといえます。
また、オンプレミス型電子カルテの場合は5年ごとにソフト・ハードの買い替えを求められるケースも認識しておきましょう。初期費用と同等の費用がかかるため、継続して使うことを考えると、クラウド型電子カルテを使う方がトータルコストは抑えられるでしょう。
サイバー攻撃を受けたり、内部の担当者が情報を持ち出して情報漏洩につながってしまうケースも想定されます。実際に、2021年には徳島県の半田病院、22年には大阪急性期・総合医療センターの電子カルテがランサムウエアの攻撃を受けた事件は記憶に新しいでしょう。
オンプレミス型の電子カルテは安心、クラウド型は情報漏洩をしやすいとの声も聞かれますが、いずれもセキュリティ対策は十分にとっています。現在は公的機関でもクラウド型のシステムを使っている時代なので、こうした短絡的な言説に振り回されないようにしたいものです。
ここでは、電子カルテについてよくある質問とその回答を見ていきます。
セキュリティ面でも安心して使うことができます。クラウド型の電子カルテでは、大手金融機関や官公庁でも使われた実績のあるAWS(Amazon Web Services)やGCP(Google Cloud Platform)といったクラウドサービスが使われており、データは安全に保管されています。
電子カルテと紙カルテを併用することは可能です。 紙カルテから電子カルテに移行する際に併用することが多いと思いますが、紙カルテでの記載を減らしていくことが大切です。電子カルテへの移行を進めているわけなので、徐々に電子カルテの運用が当たり前になるよう進めていきましょう。
移行を進める際には注意点もあります。業務フローを変更する必要があったり、停電時に診療が止まるリスクを認識しておく必要があります。電子カルテシステムは、電力がつながらなくなると使えなくなってしまうため、診療が止まってしまいます。クラウド型電子カルテでは、サーバーへのアクセスが集中して動作がスムーズな動作ができなくなってしまうとの声も聞かれます。
厚労省の資料によると、令和2年時点での電子カルテの普及率は一般病院で57.2%、一般診療所49.9%となっています。病床規模別では、400床以上の病院で91.2%、200床~399床の病院で74.8%、200床未満で48.8%との結果でした。この記事では、主にクリニックで使う電子カルテを紹介しているので、一般診療所で普及がなかなか進まない理由を考えてみます。
新規開業をする方のほとんどは電子カルテ導入を選んでいますが、国内で電子カルテ普及率が上昇しない要因は、これまで紙カルテでの運用を続けていた各地の診療所の運用がなかなか変わらない点にあります。
今後の動向としては、高齢化した院長・先生が引退し、事業継承や新規開業をしたクリニックで電子カルテ導入をしていく流れが想定されます。診療所での電子カルテ普及率が急速に高まるとは考えにくく、徐々にこの比率が高まっていくでしょう。
クラウド型電子カルテでは、システム更新の費用はかかりません。 自動的にシステムがアップデートされるため、常に最新バージョンのカルテを使っていただけます。 一方、オンプレミス型電子カルテの場合は、一般的に5年ごとに保守更新が必要となり、追加で費用がかかります。
電子カルテのリプレースを検討する際、これまで使っていた電子カルテから新しい電子カルテにデータをそのまま移行することは原則できません。各社で利用されているデータベースの設計が異なるため、他社で使っていたカルテデータをそのまま引きつぐことが難しくなっています。
ただ、過去の電子カルテデータを引き継ぐことができなくても、カルテを有効に使える方法があります。PDFデータとして、カルテを紙カルテのように保存するのです。以前のデータをまったく同じ方法で活用することはできないが、それまでの診察情報が書かれたPDFを見ながら診療することで、データを引き継いで運用していくことができるというわけです。
ここまでで紹介しきれなかった電子カルテメーカーを紹介していきます。
HAYATE/NEOは更新作業を必要とせず、常に最新のバージョンの電子カルテを使うことができます。院内にサーバを置かないので、災害発生時でもインターネットを繋げば、すぐに診療を再開することが可能です。
また、一つの画面上で必要な情報を瞬時に検索できるので、業務効率の向上をはかることもできるでしょう。
HAYATE/NEO(ハヤテネオ)の比較ポイント
製品情報
レセコン | HAYATE/ML-A、ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 文書管理、イメージファイリング |
その他機能 | シェーマ、患者プロファイル |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | フレッツひかり回線を推奨 |
サポート体制 | コールセンター |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
m-KARTEは、過去のカルテと病名を見ながら入力ができ、ドラッグ&ドロップによるDo入力など直感的な操作に優れています。他にも、シェーマ入力・所見などカルテ記載が必要な入力ツールを豊富に取り揃えているのも特徴です。
また、紹介状や診断書などさまざまな文書をWordやExcel形式で作成することで、効率的に書状作成ができるでしょう。
m-KARTEの比較ポイント
製品情報
レセコン | オンライン |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート、シェーマなど |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 過去カルテの検索、レセプト管理業務 |
連携可能範囲 | 透析連携、画像システム連携 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | リモートメンテナンス |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ヒューマンかるてESRは、紙カルテをスキャナで取り込むだけで、データ化できる電子カルテです。完全なデジタル化に抵抗がある場合でも、紙カルテをそのまま利用できるので安心して導入ができるでしょう。
また、過去のカルテを全てデータ化することで検索性にも優れ、すぐに目的の情報を手に入れることができます。
ヒューマンかるてESRの比較ポイント
製品情報
レセコン | カルナート、ORCA |
---|---|
カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | スキャン機能、検索機能 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Intel Core i5 以上 |
サポート体制 | 電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
MegaOak/iSは、連絡事項や通知などの情報を一目で確認できるようになっているため、医師や看護師などが円滑に業務が行える電子カルテシステムです。大規模病院になると医療スタッフの人数が増えて業務が複雑化し、一人ひとりの負担も大きくなるでしょう。
一目で情報を確認できることで、効率的な業務の遂行とチーム力の強化につなげることが可能です。
MegaOak/isの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
---|---|
カルテ作成サポート | テンプレート作成機能 |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | カレンダー形式でのオーダー情報入力 |
連携可能範囲 | 医療事務・DPCシステム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 24時間365日対応のコールセンターサービス |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ドクターソフトは、レセプト機能を装備した導入費用をおさえられる電子カルテシステムです。ミニオーダリングシステムが搭載されており、患者さんの来院状況、待ち状況などをモニターすることができます。
また、使用機器や内部データはオープンシステムなので、さまざまなシステムと連携が可能です。
ドクターソフトの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 文書作成ツール |
その他機能 | ミニオーダリングシステム |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | WindowsOS |
サポート体制 | リモートによる遠隔保守、電話サポート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
アイメッツは、電子カルテと画像ファイリング機能が一体化した、眼科専用のトータルシステムです。運用スタイルに合わせて画面を自由にカスタマイズすることができ、ストレスなくカルテ記載を行えます。
シンプルで直感的に操作できるため、代診で初めて利用する医師でも問題なく使いこなせるでしょう。
アイメッツ eyemet’sの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 手術管理システム、待ち順表示システム |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Windows |
サポート体制 | リモートメンテナンス |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
Medius CLは、わかりやすい画面レイアウトと少ない操作で利用できる電子カルテです。300種類以上の検査テンプレート、500種類以上のシェーマといった豊富な選択肢の中から使うことができます。
また、コールセンターを設置しているので、トラブルや質問などに対応できるサポート体制も整っています。
Medius CLの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | チャット機能、処方アシスト機能 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | Microsoft Windows Server 2016 Standard |
サポート体制 | コールセンター |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
眼科受付を行うと自動でオーダーシートが発行され、眼科検査をスムーズに行えます。その日に行う検査指示やアレルギー・禁忌薬剤等の情報も詳しく記載されているため、医療ミスを未然に防止。
システム内には、大学病院でも使用実績のある豊富な検査テンプレートが用意されています。iPad画面からの入力もできるため、手軽な運用が可能です。チャット機能も搭載されており、急な伝達事項は素早く共有できます。
株式会社ビーラインの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | My Room、チャット機能 |
連携可能範囲 | HIS |
推奨環境 | Microsoft Windows Server 2016 Standard |
サポート体制 | 電話、リモート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
紙カルテのイメージに近い画面設定を採用しています。筆圧感知タブレットを使うことで手書き感覚で所見を記載でき、紙カルテからの移行障壁を低減。眼科に欠かせないスケッチで利用する下絵の種類も豊富です。
日医標準レセプトソフトを採用しており、使いやすくスピーディーな処理を実現しています。診察終了後にすべての診療内容が自動的に会計に反映されるため、転記は不要でコスト漏れもありません。
株式会社ニデックの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
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カルテ作成サポート | 要問い合わせ |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
その他機能 | 手術管理ソフト、視野予測ソフト、統計分析システム、保険証リーダーソフト、オンラインレセユニット |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 専用サポートセンター、エンジニアによるサポート体制 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
Liveは、精神科病院のプロジェクトに長年従事したチームが開発した、電子カルテです。最新のWeb技術を取り入れ、普段インターネットを利用するスタッフがすぐに使える操作感を実現しています。
また、精神科病院に最適な文書テンプレや帳票などを標準装備しており、短時間での導入が可能です。
Liveの比較ポイント
製品情報
レセコン | Medicom-HSi |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | オーダ歴画面、ライフビュー画面 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | インターネット環境 |
サポート体制 | メール、電話 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
画面構成や一連の流れが統一されているため、仕組みが理解できれば比較的早く操作方法を身に着けられます。カルテの画面上に必要な項目は全て配置されているため、複数ページを往復する手間もありません。
精神療法・適応病名・処方・書類作成期限などのチェック機能を設定することで、算定や届け出もれを防止。豊富なテンプレートが取り揃えられており、スムーズな文章作成を行えます。
京セラコミュニケーションシステム株式会社の比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 患者情報管理、オーダー・記録、看護支援・相談・部門 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 電子カルテサーバー:Red Hat Enterprise Linux 8 プリントサーバーおよび医事インターフェースサーバー:Windows Server 2019 クライアント:Windows® 10 Pro(64bit) |
サポート体制 | 電話、Web |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
病院やクリニックの規模・特徴に合わせて、システムの導入範囲を選択できます。予算や計画に合わせたカスタマイズも可能なので、無駄のない運用が実現可能です。レセコンはORCAを標準装備していますが、システムによっては既存との連携もできます。
通信環境は、クラウドとオンプレのどちらにも対応できるハイブリッドタイプ。診察記事や書類作成などは、キーボードを使わずマウスだけで操作できます。
株式会社MECの比較ポイント
製品情報
レセコン | ORCA |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 受付予約、患者登録 |
連携可能範囲 | デイケアシステム、作業療法システム。訪問看護システム |
推奨環境 | Windows |
サポート体制 | 電話、メール、チャット、遠隔接続 |
基本月額 | 50,000円~ |
初期費用 | 500,000円~ |
Opt.one3は、人工知能による治療計画とカルテ作成をサポートするシステムが用意されています。クラウドコンピュータ上のAIによる探索結果から、患者さんに治療方法の候補を提示しながら治療を進めることができます。
医師は、患者さんに画像や動画で説明し、エビデンスをカルテへ記入することができるので、患者さんも安心して治療を受けられるでしょう。
Opt.one3の比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | SOAP式歯科衛生士業務記録 |
連携可能範囲 | 要問い合わせ |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | コールセンター |
基本月額 | 親機28,600円 |
初期費用 | 親機1,900,000円 |
iPadでカルテ作成から会計、レセプトまで幅広く活用できます。画面構成は1号・2号カルテと同様で、直感的な操作が可能です。ディスプレイが鮮やかなので、入力した文字はくっきりと表示されます。
通常のiPad同様、指先での拡大も自由自在で文字の崩れもありません。カルテはもちろんのこと、予約情報や画像・歯周検査など患者様に関するあらゆるデータを紐づけて保存できます。
株式会社プラネットの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 予約管理、来院履歴 |
連携可能範囲 | Dental X[R]、Dental Hub |
推奨環境 | 医院内LANが有線LANで構成されている そのLAN環境がインターネットに常時接続している環境であること iPadと接続可能なWi-Fiネットワーク(802.11a/g/n/ac 対応)があること |
サポート体制 | 電話、リモート、サポートアプリ |
基本月額 | 非会員:20,900円 会員:要問い合わせ |
初期費用 | 0円~ |
要件を満たす構成であるSlim LANを購入することで、既存のPCを電子カルテとして利用できます。デスクトップとタブレットを使い分けたり、端末の増設も可能。現場に合わせた運用方法を実現できます。
マスタの改定情報やプログラム更新は、電子カルテ起動時にインフォメーションウインドウで通知。最新情報をいち早くキャッチでき、かさばってしまう紙情報もスッキリまとめられます。
株式会社ヨシダの比較ポイント
製品情報
レセコン | 一体型 |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 薬剤相互作用チェック、電話CTI、予約システム連携 |
連携可能範囲 | 保険証リーダー、スマートスキャナ、自動精算機、予約システム |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、メール、リモート、訪問 |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
産婦人科医がデザインしたシステムなので、分かりやすい画面設計で直感的な入力が可能です。操作や視認性も優秀で診療スタイルに合わせた導入方法を選べるため、ストレスなく活用できるでしょう。
連携できるレセコンが豊富な点も特徴です。生殖補助医療統合支援ツール「ARTsReco」と連携することで、管理できる情報量は多岐にわたります。
株式会社ニューウェイブの比較ポイント
製品情報
レセコン | 日医標準レセプト / ORCA Project、メディコム / ウィーメックス、HOPE / 富士通 |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | エコー画像&成長曲線、妊娠カレンダー&健診カード、病棟マップ、パルトグラム、入院オーダー |
連携可能範囲 | 超音波診断装置、分娩監視装置、血圧計・体重計、スポットチェックモニタ、院内検査(血球・尿・血液ガス)、予約システム、外注検査、生命保険診断書、回診アプリ、生殖補助医療統合支援ツール「ARTsReco(アーツレコ)」 |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | 電話、リモート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
カルテは、産婦人科で行われる妊婦検診や保健指導などの情報を記録できるよう設計されています。プレグノグラム、パルトグラムなどの産科特有の形式もシステム化。従来の紙カルテと大差なく使用できます。
超音波診断装置・PACS・セントラルモニタなどとも連携でき、利便性の高いシステムとして利用可能。従来のシステムで起こりやすい診察情報の重複入力や、記載漏れも防止します。
株式会社ミトラの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 要問い合わせ |
連携可能範囲 | |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | リモート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
問診を基にした情報は、自動的にSOAPへ転記してくれます。同時に、症状に合ったオーダメイド医療や検体検査結果の転記はマウス操作で簡単に選択可能。記載する手間が省け、効率良く診察を進められます。
パルトグラムは入力値から自動計算し、フリードマン曲線や異常値をリアルタイムで表示。手書きよりもスムーズで、時間帯ごとの看護記録の入力も分かりやすく管理できます。
株式会社マックスシステムの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | 要問い合わせ |
その他機能 | 小児熱計表管理、出産予定日カレンダー、ビショップスコア計算 |
連携可能範囲 | 外来バースプラン |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | メール |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
インターネット環境さえあれば、いつ・どこでもさまざまなデバイスからアクセス可能です。緊急を要する場合、文書や紹介状・処方箋などの書類はインターネットFAXで送信できます。
オプションのTeam Karteを利用することで、地域の多業種同士のリアルタイムな情報共有がスムーズです。複数医療機関でのグループ診察としての利用もできます。
アイソルの比較ポイント
製品情報
レセコン | 要問い合わせ |
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カルテ作成サポート | あり |
文書作成サポート | あり |
その他機能 | 訪問スケジュール管理 |
連携可能範囲 | 予約システム、画像ファイリング、Team Karte、インターネットFAX |
推奨環境 | 要問い合わせ |
サポート体制 | リモート |
基本月額 | 要問い合わせ |
初期費用 | 要問い合わせ |
ここまで、電子カルテのおすすめメーカー、選び方や導入メリットを網羅的に紹介してきました。
電子カルテは、コスト面や導入に時間がかかるなどの理由から、病院でしか普及していませんでした。しかし、クラウド型電子カルテの登場により、中小規模病院やクリニックなどでも導入が進んでいます。国も2030年までに全ての医療機関で電子カルテを導入することを公言するなど、普及が進むのは間違いありません。
医療機関の基幹システムである電子カルテだけでなく、それに紐づく多様なシステムの普及が進むことで、医療機関の業務効率化・患者の受診体験の向上が見込まれます。
今回ご紹介した電子カルテの選び方を参考にし、自施設に適した製品を導入してみてはいかがでしょうか。
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69
北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。
2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。
カケル
フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152
元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。