ベッドパンウォッシャーとは｜おすすめベッドパンウォッシャー6選

ベッドパンウォッシャーとは

ベッドパンウォッシャーとは、汚物容器を高圧洗浄と熱処理を使って自動洗浄する医療機器です。洗浄と同時に殺菌・消毒を行うので、安心かつ確実に洗浄ができます。使用方法は、内部の洗浄ラックに汚物容器をセットしスイッチを押すだけです。手洗浄と比べて、作業時間を大幅に短縮できます。2007年度の医療法の改定を機に、汚物容器の洗浄にベッドパンウォッシャーの使用が推奨され始めました。それにより、国内での普及率が年々高まっています。

ベッドパンウォッシャーでできること

ベッドパンウォッシャーの洗浄力は、非常に高いと言えるでしょう。汚染した機器を予洗いしなくても、綺麗に洗浄し熱消毒まで行ってくれます。センサーやフットスイッチで操作ができるため、手が汚れていてもドアの開閉・洗浄が可能です。消毒が終わった後には乾燥まで行ってくれるので、洗浄完了後はそのまま取り出して使うことができます。一度に複数の容器を洗浄できるため、業務の効率化に役立つのです。

ベッドパンウォッシャーのメリット

ここからは、ベッドパンウォッシャーを導入することで得られるメリットを解説します。

洗浄作業の負担軽減

洗浄から乾燥まで自動で行ってくれるので、手洗いに比べて作業の負担が軽減できます。手洗いの場合は、汚物処理の際に汚染水が床や壁に飛び散ることも多いでしょう。ベッドパンウォッシャーは予洗いなしでセットすることができるので、飛び散ることがありません。洗浄から乾燥まで全自動で行ってくれるので、空いた時間を他の業務に回すことができるでしょう。

感染予防対策に有効

手洗いの場合、どうしてもスタッフごとに洗浄度合いのバラつきが出てしまいます。ベッドパンウォッシャーは洗浄から乾燥までシステム化されているので、いつでも仕上がりが均一です。庫内で洗浄をするため空気中に汚物が漂う心配がなく、感染リスクの軽減にもつながります。医療機関のスタッフにとって特に注意するべきリスクが軽減されるので、不安の軽減もできるでしょう。

ベッドパンウォッシャーを選ぶ際の注意点

ベッドパンウォッシャーを選ぶ際には、いくつか気を付けるべきポイントがあります。特に注意する点は、以下の通りです。

本体サイズ

ベッドパンウォッシャーを設置する際には、ある程度のスペースが必要になります。いざ導入しても、適切な場所に設置できなければ動線の妨げにもなりかねません。検討段階に入る前に、あらかじめ設置したい場所のスペースを確認しておきましょう。

その上で、設置できるサイズの製品から選んでいくことをおすすめします。企業によっては、設置場所の相談に乗ってくれる場合があります。スペースに不安がある際には、導入前に相談してみるのもひとつの方法です。

操作性

汚物処理は、一日の中でも頻繁に行う業務です。ベッドパンウォッシャーを導入すれば、自然と使用頻度が高くなります。そのため、誰でも簡単に操作ができるか確認することは必須項目となるでしょう。汚物処理の際には、手が汚れていることもめずらしくありません。本体に直接触れなくても操作を行えたほうが、衛生上も安心です。センサーやフットスイッチを利用して操作ができる製品もあるので、チェックしてみましょう。

機能性

一言でベッドパンウォッシャーといっても、企業によって機能性には差が生じてきます。医療機関によって、洗浄量や使用頻度も変わってきます。そのため、洗浄時間・一度に洗える量はどれくらいかを確認しておきましょう。汚れ具合に応じて洗浄モードを選べる機能がある製品もおすすめです。

価格・ランニングコスト

ベッドパンウォッシャーの価格相場は、数万円程度です。初めて導入する際には、それ以外に排水工事や設置費用・必要に応じてオプション品もかかります。運用開始後は、水道光熱費や洗剤などのランニングコストも必要です。導入後に慌てないためにも、運用コストはどのくらいかをあらかじめシュミレーションしておきましょう。月や年単位など詳細に算出しておくことで、より具体的に製品を比較しやすくなります。

設置条件

希望する設置場所の状況によっては、改修工事が必要になる場合があります。そのため、購入前にメーカーに問い合わせ、設置場所を確認してもらうのがおすすめです。排泄管増設や、給水と給湯両方の配管があるかをしっかりチェックしてもらいましょう。洗浄の観点から、給水と給湯両方の配管があることが望ましいです。しかし、給湯がない場合は給水管のみでも設置はできます。

ベッドパンウォッシャーおすすめ製品6選の特徴・価格・機能を紹介

ここからは、おすすめのベッドパンウォッシャー6製品を紹介します。

まとめ

ベッドパンウォッシャーは業務効率化・感染症予防の観点から、近年導入実績を伸ばし続けています。一度に多くの汚物容器を洗浄できる反面、ある程度のスペースが必要です。本体価格も決して安くはなく、導入時には必要に応じて工事を行います。 導入してから後悔することがないよう、購入前には十分に検討していくことが必要です。複数のメーカーに問い合わせし、納得いくまで相談したうえで自院に最適な製品を選んでいきましょう。