【2023最新】おすすめポータブルエコー11選を徹底比較

更新日 2023.05.12
投稿者:豊田 裕史

「ポータブルエコーを導入したいけど、どれを選べばいいか分からない」
「それぞれの機種の価格やどんな機能を持っているのか一覧で知りたい」
「ポータブルエコーを選ぶときのポイントが知りたい」

このような疑問を持っている方のために、本記事では「【2023最新】おすすめポータブルエコー11選」を分かりやすく解説します。

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おすすめポータブルエコーの比較一覧表まとめ

まずは、2023年最新のおすすめポータブルエコーを紹介します。

各メーカーごとに価格(税抜き)、特徴、連続使用時間、ワイヤレスかどうかなど項目ごとに記載しているので、比較しながらご覧ください。

メーカー 価格(税抜き) 特徴 連続使用時間 ワイヤレス iPad/iPhone利用
ポケットエコーmiruco 日本シグマックス ・(3.5MHz)228,000円~
・(10MHz)298,000円~
・低価格
・深部向き3.5MHzと浅部向き10MHzの2種類
・5秒で起動
約6時間
Vscan Air GEヘルスケア 798,000円 ・デバイスを問わず使用可能
・衝撃に強い
・深部、浅部の共に対応可能な12MHzリニア
約50分
Vscan Extend R2 GEヘルスケア 980,000円 ・1本のプローブにリニア+セクタを搭載
・全画面タッチスクリーン
・高いセキュリティ
約60分
Viamo sv7 キャノンメディカルシステムズ ・12インチの大型モニター採用
・大容量バッテリー
・サポートが手厚い
約3時間
Lumify フィリップス ・遠隔サポート機能(Reacts)
・自動化機能多数
・コンベックス、リニア、セクタに対応
約2時間
ポータサウンド テルモ 1,100,000円 ・プローブは168gと軽量
・持ち運びやすさに特化
・iPad/iPadminiと接続可能
最大3時間
SONON アイソン ・リニアタイプ
1,480,000円
・コンベックスタイプ
1,180,000円
・従来品より小型で軽量
・操作がしやすい
・機能が豊富
3時間
iViz air コンベックス 富士フイルム 977,200円
3年のサポートプラン付き
・迅速な立ち上げ
・長時間バッテリー
・膀胱尿量自動計測機能あり
3時間以上
TUPシリーズ First Echo コニカミノルタ 980,000円 ・操作性が良い
・カメラ機能あり
・検査レポート作成機能あり
Ecorne® メディキット ・画面操作が分かりやすい
・軽量でコンパクト
・ベッドサイドでの使用に最適
約3時間
観る透 伊藤超短波 ・リニアタイプ(7.5MHz)
・高画質で簡単操作
・USB接続しアプリを起動するだけ!
6.5時間以上

おすすめのポータブルエコー11選

ここでは、各ポータブルエコーについて、その特徴や比較ポイントなど詳しくまとめました。

各医療機関において必要なシーンは違うので、自院のニーズに沿った製品をご検討ください。

ポケットエコーmiruco

ポケットエコーmiruco

出典:ポケットエコーmiruco https://www.sigmax-miruco.com/

ポケットエコーmirucoは、在宅医療の現場で簡単に使用ができるようになっており、必要な機能を搭載しながらも低価格を実現したポータブルエコーです。

「いつでも、どこでも、すぐ見る」をコンセプトに、リハビリテーションやスポーツ現場などでの運動器エコーにも、最適な作りになっています。

プローブは、深部向き3.5MHzコンベクショプローブと浅部向き10MHzリニアプローブの2種類です。
それぞれ購入ができるため、ピンポイントで使用したい方のために価格を抑えられるのも魅力となっています。

ポケットエコーmirucoの比較ポイント

  • 他社と比べて圧倒的な低価格
  • 2,200台以上の販売実績あり
  • 深部向き3.5MHzと浅部向き10MHzの2種類があり、用途に応じて使える

製品情報

価格(税抜き) ・(3.5MHz)228,000円~
・(10MHz)298,000円~
ワイヤレス
専用端末 あり
プローブ コンベックス型(3.5MHz)/リニア型(10MHz)
重量 500g以下(プローブ1台+表示器1台)
連続使用時間 約6時間
保守サポート 基本:1年保証(本体一式)
その他:1年保証+安心3年保証
メーカー名 日本シグマックス

Vscan Air

Vscan Air

出典:Vscan Air https://www.gehealthcare.co.jp/products/ultrasound/handheld-ultrasound-vscan-air

Vscan Airは、「まるで聴診器のように」をコンセプトに独自のテクノロジーを使って改良を続けてきたポケットサイズのポータブルエコーです。手軽に使えるだけでなく、高画質で手元にある携帯端末で超音波画像を表示、操作ができるようになっています。

また、デュアルプローブを採用し深部から浅部まで、プローブの切り替えなしにさまざまな部位を素早く検査することが可能です。

そのほか、衝撃に強い設計でIP67の防塵・防水規格もクリアしているので、屋内外を問わず安心して持ち運ぶことができます。

Vscan Airの比較ポイント

  • ワイヤレスなので、場所を問わずどこでも使える
  • 普段使っているモバイル端末でも使用可能
  • 衝撃に強く、防塵・防水規格もクリア

製品情報

価格(税抜き) 798,000円
ワイヤレス
専用端末 なし(専用端末不要)
iPhone・iPad(iOS13・14以上)、android(バージョン9・10・11以上)
内部メモリ:8GB以上
表示スクリーン:5~20インチ(解像度960×460又は640×960以上)
など、そのほか条件あり
プローブ コンベックス型/リニア型(2in1仕様)
重量 205g(プローブのみ)
連続使用時間 約50分
保守サポート ・引渡し後~3年間の保守サポートが標準装備(経年劣化による故障など)
・上記にプラス、過失や事故での修理に対応可能な5年・3年のサポートプランあり
メーカー名 GEヘルスケア

Vscan Extend R2

Vscan Extend R2

出典:Vscan Extend R2 https://www.gehealthcare.co.jp/products/ultrasound/handheld-ultrasound-vscan-extend

Vscan Extend R2は、機能が豊富なだけでなく、操作性が格段に上がった全画面タッチスクリーンを搭載したポータブルエコーです。

低周波セクタと高周波リニアをデュアルプローブでスキャンできるため、深部臓器から表在臓器まで全身を高解像度モニターで診察できます。

また、使用できるアプリケーションも豊富で肺Mモード、自動画像最適化機能、心臓超音波検査アシスタント機能があるのが特徴です。起動時間も5~7秒と早いので、患者を待たせることなく迅速なプライマリ・ケアの実現を可能にします。

Vscan Extend R2の比較ポイント

  • 1本でセクタ+リニアを使用できる、デュアルプローブを採用
  • 心エコーを簡単にする心臓超音波検査アシスタント機能を搭載
  • 起動が早い

製品情報

価格(税抜き) 980,000円
ワイヤレス
専用端末 あり
プローブ コンベックス型/リニア型(2in1仕様)
重量 441g
連続使用時間 約60分
保守サポート ・引渡し後~3年間の保守サポートが標準装備(経年劣化による故障など)
・上記にプラス、過失や事故での修理に対応可能な5年・3年のサポートプランあり
メーカー名 GEヘルスケア

Viamo sv7

Viamo sv7

出典:Viamo sv7 https://jp.medical.canon/products/ultrasound/viamosv7

Viamo sv7はCanonの技術力を生かし、高画質でありながら高機能を備えたポータブルエコーで、あらゆる現場にて活躍しています。

全画面タッチパネルとなっており、検査中でもズームやフォーカスなどが行えるほか、カメラ機能でバーコード読取や写真撮影も可能です。

またUSB-Cを採用したことで、充電しながらでも使用でき、充電切れで使えないという心配がなく忙しい現場でもしっかり活躍してくれます。

そのほか計測機能が充実しており、動脈硬化やシャントにおける機能評価、新機能計測、胎児計測も可能です。

Viamo sv7の比較ポイント

  • 計測機能が充実
  • 充電しながらの使用が可能
  • Cannonだから実現できた、高い分解能の画像を提供

製品情報

価格(税抜き)
ワイヤレス
専用端末 あり
プローブ コンベックス型/リニア型
重量 約1.45g
連続使用時間 約3時間
保守サポート ・通常保証1年間あり(本体・プローブ対象)
・5年間保証
→年1回の点検、プローブを年間1本まで保証、事故過失による障害も対応
メーカー名 キャノンメディカルシステムズ

Lumify

Lumify

出典:Lumify https://www.philips.co.jp/healthcare/sites/lumify

Lumifyは、使いやすいポータブルエコーでありながら、フィリップス社の高い技術力を駆使して高画質・直感的な操作を実現した製品です。

コンベックス・リニア・セクタの3種類のプローブに対応可能で、さまざまなシーンに合わせて使い分けることができます。

また、バッテリーも大容量で長時間の使用ができるほか、リアルタイムで画像の共有ができる、Reacts機能があるのも魅力です。

そのほかにも、パルスドプラ法(血流速計測機能)や肺エコーの評価をサポートするB-lineカウンティング機能などが使用できます。

Lumifyの比較ポイント

  • コンベックス・リニア・セクタの3種類のプローブに対応可能
  • Reacts機能でリアルタイムにエコー画像を共有できる
  • 操作がしやすい

製品情報

価格(税抜き)
ワイヤレス
専用端末 あり
→10.1・8・7インチから選択可能
プローブ コンベックス型/リニア型/セクタ型
重量 10.1インチ(本体):約892g
8インチ(本体):約305g
7インチ(本体):約426g
連続使用時間 約2時間
保守サポート ・メーカー保証1年間
・5・3年保守サポート
→5年保守サポートにはバッテリー交換1回含む
→保証対象:プローブ、タブレット、プローブケーブル、ACアダプタ、バッテリー
メーカー名 フィリップス

ポータサウンド

ポータサウンド

出典:ポータサウンド https://www.terumo.co.jp/medical/promotion/portasound/top.html

ポータサウンドは、医療機器メーカーとして長い歴史を持つテルモが手がけた、どこでも使いやすいワイヤレスポータブルエコーです。

音声操作が可能で、タブレットに触れることなく操作できるので、業務の効率化や感染対策もできる点が魅力となっています。

また、表示機器はiPadやiPadminiを採用しているため、操作性がいいだけでなくバーコード読み取りなども利用することが可能です。

エコー画像に簡単にコメントが記入できるほか、プローブは168gと軽量なので、持ち運びの際に負担になりません。

ポータサウンドの比較ポイント

  • 手を使わずに音声での操作が可能
  • ワイヤレスプローブで操作しやすい
  • 手持ちのiPad/iPadminiが使える

製品情報

価格(税抜き) 1,100,000円
ワイヤレス
専用端末 なし(iPad/iPadminiのみ対応)
プローブ コンベックス型/リニア型
重量 168g(プローブのみ)
連続使用時間 最大3時間
保守サポート ・メーカー保証1年
・5・3年保証プランあり(有償)
→5年保証プランはバッテリー交換1回あり
→過失による故障修理の1回目を全額保証
→通常使用での突発故障は何回でも無償保証
メーカー名 テルモ

SONON

SONON

出典:SONON https://aison.jp/sonon/300l.html

SONONは、緊急医療現場で大切なスピードや、正確な判断をサポートする高画質な画像の両方を実現したワイヤレスポータブルエコーです。

プローブにWi-Fiが内蔵されており、表示機器はiOSやAndroidのさまざまな機種で使用ができるようになっています。

また、さまざまなエコー画像を見比べることができる2画面機能や計測機能、ポケット型では珍しいカラードプラモードも利用可能です。

そのほか、大容量バッテリーでスタンバイモードであれば12時間、連続使用は3時間とパワフルに活躍してくれます。

SONONの比較ポイント

  • ワイヤレス通信のため、電源コードやケーブルを必要としない
  • 大容量バッテリー搭載で長時間の使用が可能
  • 2画面機能で診断をサポート

製品情報

価格(税抜き) リニアタイプ 1,480,000円
コンベックスタイプ 1,180,000円
ワイヤレス
専用端末 なし(iOS/Androidの幅広い端末で使用可能)
プローブ コンベクション型/リニア型
重量 390g(プローブのみ)
連続使用時間 3時間
保守サポート
メーカー名 アイソン

iViz air コンベックス

iViz air コンベックス

出典:iViz air コンベックス https://www.fujifilm.com/jp/ja/healthcare/ultrasound/iviz-air/iviz-air-convex

iViz air コンベックスは、医療機器メーカー大手の富士フイルムが手がけるポータブルエコーで、使い勝手の良さが魅力です。

排せつエコーアプリでは、AI技術を生かした膀胱尿量自動計測や直腸観察ガイドPlusを使用することで、より的確なケアに繋げることができます。

また、富士フイルムのX線技術を応用した画像処理アルゴリズムで、ワイヤレスでありながら高画質なのが特徴です。

エコー画像のSNSやzoom共有ができ、医療職以外にも患者や患者家族とのコミュニケーションが図れるため、安心感のある支援ができます。

iViz air コンベックスの比較ポイント

  • 便利なワイヤレスタイプ
  • SNSやzoomでの共有でコミュニケーションが広がる
  • 排せつエコーアプリを搭載

製品情報

価格(税抜き) 977,200円(3年のサポートプラン付き)
ワイヤレス
専用端末 あり(6.7/10.1インチより選択可能)
プローブ コンベックス
重量 プローブ:約190g
連続使用時間 3時間以上
保守サポート ・メーカー保証1年
・5・3年サポート(有償)
→事故や落下、突発故障をサポート
メーカー名 富士フイルム

TUPシリーズ First Echo

TUPシリーズ First Echo

出典:TUPシリーズ First Echo https://www.konicaminolta.jp/healthcare/products/medical_product/portable_echo/index.html

TUPシリーズ First Echoは、誰もが使いやすいポータブルエコーを追求し、外来や在宅医療など、さまざまなシーンで活躍します。

表示機器は専用のタブレットが付いているので、導入時の手間が少ないほか、気軽に持ち運べるのでベッドサイドでも簡単に設置が可能です。

また、画像調整や計測機能は指先でできるなど操作性が良く、尿量計測では操作ガイド機能が付いているため、使いやすくなっています。

そのほか、カメラ機能を搭載しているため検査中でも撮影して記録ができるほか、検査レポートも作成できるなど機能が豊富です。

TUPシリーズ First Echoの比較ポイント

  • 専用の表示機器とプローブで、どこでもすぐに使える
  • カメラ内蔵で撮影可能
  • 検査レポート作成機能あり

製品情報

価格(税抜き) 980,000円
ワイヤレス
専用端末 あり
プローブ コンベックス型
重量 約198g(プローブのみ)
連続使用時間
保守サポート
メーカー名 コニカミノルタ

Ecorne®

Ecorne®

出典:Ecorne® http://www.medikit.co.jp/product/detail/1_24.html

Ecorne®は、エコー下穿刺に特化したハンディエコーで、透析治療などにおける穿刺の際に患者の苦痛を軽減することに貢献しています。

プローブには穿刺中心線が付いているため、針を中心に維持しやすく、滑り止めが付いていて持ちやすいのが特徴です。

また専用の表示機器は、明るさ調整や縮小拡大、プリセットも直感的に使える仕様になっています。

本体とプローブも含めて384gと軽量で、コンパクトな設計になっているため、ベッドサイドなど狭いところでも簡単に設置することが可能です。

Ecorne®の比較ポイント

  • エコー下穿刺に特化したハンディエコー
  • 操作画面が分かりやすい
  • 本体と併せても384gと、軽量で持ち運びやすい

製品情報

価格(税抜き)
ワイヤレス
専用端末 あり
プローブ リニア型
重量 384g(表示機器+プローブ)
連続使用時間 3時間
保守サポート
メーカー名 メディキット

観る透

観る透

出典:観る透 https://www.medical.itolator.co.jp/product/mirusuke/

観る透は特別な電源などは必要とせず、手持ちのAndroidパソコンやタブレットのUSBポートから電源を確保するため、場所を選ばず使用できます。

また、モニタ表示が充実しており、エコーは超精細画像として表示できるほか、さまざまな計測機能も使用可能です。

持ち運ぶ場合は専用のケースが標準搭載されており、安心して持ち運びができます。

そのほか、プローブの重量が約110gと大変軽量でコンパクトなので、あらゆる場面で手軽にエコー検査をすることが可能です。

観る透の比較ポイント

  • USB接続で簡単にいつでも場所を問わず使用できる
  • モニタ表示が充実
  • シンプルで使いやすい

製品情報

価格(税抜き)
ワイヤレス
専用端末 なし(Android、Windowsのみ対応)
プローブ リニア型
重量 約110g(プローブのみ)
連続使用時間 6.5時間以上
保守サポート
メーカー名 伊藤超短波

ポータブルエコーの比較・選定ポイント

あらゆる医療現場において活躍が期待されるポータブルエコーですが、使う目的や場所に応じてきちんと検討するようにしましょう。

ここでは、ポータブルエコーを選定する場合にどこを比較すればいいのか、そのポイントを解説します。

価格

ポータブルエコーの価格は、およそ1,000,000円前後です。
今回の調査結果では、最低価格は228,000円〜、最高価格は1,480,000円となりました。

どんな機能を搭載しているか、専用の表示機器の有無によっても価格は変動します。
ポータブルエコーを検討するときは、まずは予算を決めた上で価格を軸に比較しながら検討することが大切です。

低価格帯 ポケットエコーmiruco(日本シグマックス) 228,000円~
中価格帯 Vscan Air(GEヘルスケア) 798,000円
Vscan Extend R2(GEヘルスケア) 980,000円
TUPシリーズ First Echo(コニカミノルタ) 980,000円
高価格帯 ポータサウンド(テルモ) 1,100,000円
SONON(アイソン) 1,480,000円

製品の性能や仕様・使い勝手

ポータブルエコーにはさまざまな種類があり、各製品によっても性能などは異なります。これらの性能や仕様・使い勝手について、どのようなことに気をつけて確認していけば良いのか、そのチェックポイントは以下の通りです。

  • ワイヤレス接続かどうか
  • エコーの重量は?持ち運びしやすい?
  • 連続使用時間はどれくらいか

ポータブルエコーは、必要な時に必要な場所でエコー検査ができ、迅速な対応が可能となるのが大きな魅力です。
ワイヤレス接続であれば、線が邪魔になることもなくいち早く検査ができますし、重量が軽ければそれだけ持ち運びもしやすくなります。

また、訪問診療や訪問看護など在宅でエコー検査を行う場合、連続使用時間がどのくらいなのかも重要なポイントです。

そのほか、エコー画像の共有がしやすい製品や計測機能が充実している製品など、自院で使用したいシーンに合わせて選ぶようにしましょう。

メーカーのサポート力

ポータブルエコーメーカーによるサポートは、基本的に引き渡しから1年間は、事故や過失以外での故障や不具合を対象とした保証を標準装備しています。

しかし、この標準装備の1年間保証では購入者に起因する破損や水没、バッテリーの交換などは含まれないことがほとんどです。各メーカーで保証内容は異なるので、保守内容はきちんと確認し、不明点はメーカー担当者に直接確認するようにしてください。

ポータブルエコー導入前におさえておきたい基礎知識

コロナ禍で、医療現場では患者をこれまで通り患者を移動させることができず、ポータブルエコーのニーズはどんどん高まって来ているのが現状です。

では、実際にポータブルエコーとはどのようなものなのか、基礎知識からメリットまで解説します。

ポータブルエコーとは?

ポータブルエコーは、従来は大型だった超音波診断装置(エコー)を、持ち運び可能にした製品です。

必要な画質や機能は維持しながらも、軽量でコンパクトになったほか価格も抑えられているため、さまざまな現場で導入されるようになりました。

この導入の背景には、コロナ禍で患者の移動に制限がかかったことや在宅医療や往診のニーズが増えたことが挙げられます。

また、近年ポータブルエコーの性能が向上し、低価格でありながら従来の大型超音波診断装置と比較しても、画質や機能などが劣ることはありません。

ポータブルエコーのメリット

これまでの据置き型の超音波診断装置(エコー)と比較して、ポータブルエコーに特徴的な3つのメリットを紹介します。

場所を問わず簡単に持ち運びができる

ポータブルエコーは軽量・コンパクトであり、訪問診療やスポーツ現場、ベッドサイドでの使用など、場所を問わず簡単に持ち運びが可能です。中には専用端末がない製品もあり、条件を満たせば身近にあるタブレットやスマホで画像を表示することもできます。大きな機器を動かす必要がないため、緊急時も迅速な診断や処置を行うことが出来ます。

低価格で導入できる

据置き型の超音波画像診断装置は質の高い画損診断が出来ますが、導入には数百万円、場合によっては1千万以上が必要になります。ポータブルエコーであれば、数十万円~100万円台で導入することが可能です。技術の進歩により小型でも高度な機能が搭載されています。

狭いスペースでも利用可能

ポータブルエコーは小型で持ち運びが出来る点が特徴です。そのため、狭い診療室や訪問診療先でも利用することができます。据置き型と比べて機器の保管スペースも取らないためスペースの有効活用が可能です。

ポータブルエコーに関するよくある質問をQ&A形式で回答

ポータブルエコーに関するよくある質問について、Q&A形式で回答します。

Qポータブルエコーは機能が低いのでは?

A. ポータブルエコーは従来の据置き型よりも小型で低価格な機器になりますが、近年、ポータブルエコーのニーズが高まっており技術が大きく進歩しています。画質も良く、画像の共有ができるなど機能も豊富で、健康診断だけでなく肺炎などの診断にも用いられています。

Qポータブルエコーの画像はスマホやタブレットでも見れますか?

A. ポータブルエコーはタブレットやスマホ、パソコンなどの端末で見ることが可能です。専用端末(タブレット)が付いている場合もありますが、中には手持ちのタブレットやスマホなどを表示機器として利用できるものもあります。「大きな画面で見たい!」という場合は、パソコンに繋げられるタイプか画面の大きいタブレットが選べるポータブルエコーを検討して下さい。

Q ポータブルエコーの保険点数について教えてください

A. ポータブルエコーの保険点数については、その都度状況や手技によって変わってきます。例えば、訪問診療時にポータブルエコーを用いて超音波検査を行った場合400点の保険算定が可能です。

Qポータブルエコーのレンタルは可能ですか?

A. 機種によってはレンタル業者がレンタルを行っているものもあります。レンタル期間やレンタル料金は業者によって異なってきます。レンタルの際には、月額費用のほかに運送料もかかりますので注意してください。

まとめ

超音波診断装置(エコー)は、放射線を用いないため安全であり、痛みもないことから医療現場のさまざまなシーンで活躍しています。従来は大型であった超音波診断装置(エコー)を、持ち運びやすく軽量・コンパクトにしたのがポータブルエコーです。

現在さまざまなポータブルエコーが登場していますが、各メーカーによって機能やプローブ、表示機器にも違いがあります。ポータブルエコーを選ぶ際は、価格や製品の性能や仕様、使い勝手のほかに、どのようなサポートがあるか比較するようにしましょう。

ワイヤレスや専用端末がないものもあるので、自院にとって最適なポータブルエコーを選ぶ際には、ぜひ本記事を参考にしてください。

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セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.

URL:https://twitter.com/toyoda_2ndLabo

セカンドラボ株式会社の社員。前職では都内近郊の医療機関を中心に医療機器の営業。日々、医療福祉施設向けの製品やサービス、企業の調査研究を行っています。


フリーランスWEBライター

URL:https://twitter.com/kakeru5152

元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

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