ポータブルエコーの導入を検討する際、まず確認しておきたいのが価格の相場感です。現在は、本体価格が50万円から100万円程度の製品が中心となっており、そこにオプションの追加や保守サポートの費用が加わるのが一般的な目安となります。
最近の製品は機能の幅も広く、AIによる描出サポートや自動計測機能を備えたモデルから、必要な機能に特化して導入しやすくしたモデルまで、多様なラインナップが展開されています。プローブ一体型やモバイル端末との連携など、その構成も製品によってさまざまです。
本記事では、主要なポータブルエコーの価格帯や主な仕様を整理して紹介します。それぞれの製品が持つ機能や特徴を比較しながら、自院の診療スタイルに最適な1台を検討するための参考にしてください。
>>>各ポータブルエコーの価格・特長はこちらの見出しで紹介しています
エコー(超音波)検査は放射線を使用しないため、妊婦や高齢者にも安全な検査手段として広く普及しています。かつては大型で高価な装置が主流でしたが、近年は利便性の高いポータブルエコーの需要が高まり、各社から多様な製品が登場しています。
価格相場は50万〜100万円弱(構成等により変動)と低コストな点もメリットです。一般に低価格なものは機能やバッテリー性能が限定的ですが、高価なものは多機能でサポート体制が充実している傾向にあります。
本記事では価格面を中心に解説しますが、機能や選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
ポータブルエコーは多くの種類が存在しており、価格・機能・特徴など様々な違いがあります。主要なポータブルエコーの価格をまとめましたので、チェックしてみてください。
| 企業名 | 製品名 | 価格(税別) |
|---|---|---|
| GEヘルスケア・ジャパン | Vscan Air SL | 1,100,000円~ |
| GEヘルスケア・ジャパン | Vscan Air CL | 798,000円~ |
| 富士メディカルサービス | エコープロF1 |
|
| 富士メディカルサービス | エコープロF2 |
|
| 富士フイルムメディカル | iViz air コンベックス | 977,200円(3年のサポートプラン付き) |
| 富士フイルムメディカル | iViz air リニア | 要お問い合わせ |
| フィリップス・ジャパン | Lumify | 要お問い合わせ |
| キャノンメディカルシステムズ | Aplio air | ¥1,133,000(税込)[本体・5年保証] |
| 日本シグマックス | ポケットエコー miruco CL5 | 495,000円(税込)~ |
| テルモ | ポータサウンド | 1,234,800円 |
「欲しい機能があるか」「サポート体制が充実しているか」などを確認し、それぞれの医療現場に合うポータブルエコーを導入するのが望ましいでしょう。各製品の特徴や強みについて詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてください。

GEヘルスケア・ジャパンのVscan Air SLはセクタ・リニアのワイヤレスデュアルプローブを採用しています。心エコーから血管・評価まで流れるようにスムーズなエコー検査が可能です。専用端末を持たないデバイスフリー設計のため、モニタのサイズやモバイル端末は自由に選ぶことができます。メーカー保証3年を標準装備しています。
リアルタイムの操作ガイダンスに従うことで、標準的な断面を短時間で描出。 最小1断面からLVEFを自動算出する「Auto EF」機能により、迅速かつ客観的な定量評価をサポートします。
Vscan Air SLの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | 汎用超音波画像診断装置 Vscan Air |
|---|---|
| 承認番号 | 303ACBZX00012000 |
| 価格 | ■Vscan Air SL 1,100,000円(税込1,210,000円)※メーカー3年保証 ■Vscan Air SL + 5年保守契約”EchoCares” 1,382,000円(税込1,520,200円) ■Vscan Air SL + Caption AI(Vscan Air SL専用) 1,280,000円(税込1,408,000円) ■Vscan Air SL + 5年保守契約 ”EchoCares” + Caption AI 1,562,000円(1,718,200円) |

Vscan Air CLはコンベックス・リニアのワイヤレスデュアルプローブを採用しています。プローブ1本で深部から浅部まで様々な領域のエコー検査を綺麗に描出できます。パルスドプラとMモードが新たに搭載されています。全ての探触子およびプリセットで使えるようになりました。専用端末を持たないデバイスフリー設計のため、モニタのサイズやモバイル端末を自由に選択可能です。
AIが2断面の画像から膀胱容積を自動算出することで、簡便かつ定量的な評価を可能にします。客観的な数値に基づいて排尿状況を把握できるため、不要な導尿の回避といった適切な処置をサポートします。
Vscan Air CLの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air |
|---|---|
| 承認番号 | 303ACBZX00012000 |
| 価格 | ■Vscan Air CL 798,000円(税込877,800円)※メーカー3年保証 ■Vscan Air CL + 5年保守契約”EchoCares” 1,035,000円(税込1,138,850円) ■Vscan Air CL+Auto Bladder Volume (Vscan Air CL専用) 848,0000円(税込932,800円) ■Vscan Air CL +5年保守契約"Echo Cares" + Auto Bladder Volume 1,085,000円(1,193,500円) |

「エコープロF1」は、重さ約200gの軽量・コンパクト設計を実現した、コンベックスプローブのポケットサイズ超音波画像診断装置です。
192素子の高密度エレメントを搭載しており、Wi-Fi接続したスマートフォンやタブレット上で、安定した解像度の画像を確認できます。専用アプリを用いることで、画像の保存や計測、情報の共有までを円滑に行えるのが特徴です。腹部、産婦人科、救急、在宅医療など、機動力が必要とされる多様な臨床現場での活用に適しています。
導入方法は、ご購入だけでなく、レンタルやリースも選択可能です。レンタルは月額25,000円、別途保険料2,200円(任意)で、本体やケース等の一式が含まれます。期間は6か月更新が基本ですが、短期間の利用も相談可能となっており、用途や計画に応じた運用が可能です。
エコープロF1の比較ポイント
製品情報
| 製品名 | エコープロF1 |
|---|---|
| 承認番号 | 307AKBZX00050000 |
| 価格 |
|

「エコープロF2」は、重さ約250gの軽量・コンパクト設計を実現した、3in1プローブ搭載のポケットサイズ超音波画像診断装置です。
コンベックス、リニア、フェーズドアレイ(セクタ走査)の3つの走査方式を1台で切り替え可能。Wi-Fi接続したスマートフォンやタブレット上で、安定した解像度の画像を確認できます。専用アプリを用いることで、画像の保存や計測、情報の共有までを円滑に行えるのが特徴です。腹部、表在、循環器など、機動力が必要とされる多様な臨床現場での活用に適しています。
導入方法は、ご購入だけでなくレンタルやリースも選択可能です。短期間の利用についても相談可能となっており、用途や計画に応じた柔軟な運用が可能です。
エコープロF2の比較ポイント
製品情報
| 製品名 | エコープロF2 |
|---|---|
| 承認番号 | 307AKBZX00050000 |
| 価格 |
|

iViz air コンベックスは、医療機器メーカー大手の富士フイルムが手がけるポータブルエコーです。iViz air は本体とプローブをWiFiで接続しワイヤレスを実現しました。タブレットのサイズや必要なアプリを選んで自由にカスタマイズができます。「膀胱尿量自動計測」「直腸観察ガイドPlus」「肺エコーガイド」など多彩なアプリを用意してあります。エコー初学者から熟練者まで、毎日の診察をサポートいたします。
iViz airコンベックスの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air |
|---|---|
| 承認番号 | 301ABBZX00003000 |
| 価格 | 977,200円(税別・3年のサポートプラン付き) |

iViz air コンベックスは、医療機器メーカー大手の富士フイルムが手がけるポータブルエコーです。iViz air は本体とプローブをWiFiで接続しワイヤレスを実現しました。タブレットのサイズや必要なアプリを選んで自由にカスタマイズができます。「膀胱尿量自動計測」「直腸観察ガイドPlus」「肺エコーガイド」など多彩なアプリを用意してあります。エコー初学者から熟練者まで、毎日の診察をサポートいたします。
iViz airコンベックスの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air |
|---|---|
| 承認番号 | 301ABBZX00003000 |
| 価格 | 977,200円(税別・3年のサポートプラン付き) |

iViz air コンベックスは、医療機器メーカー大手の富士フイルムが手がけるポータブルエコーです。iViz air は本体とプローブをWiFiで接続しワイヤレスを実現しました。タブレットのサイズや必要なアプリを選んで自由にカスタマイズができます。「膀胱尿量自動計測」「直腸観察ガイドPlus」「肺エコーガイド」など多彩なアプリを用意してあります。エコー初学者から熟練者まで、毎日の診察をサポートいたします。
iViz airコンベックスの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air |
|---|---|
| 承認番号 | 301ABBZX00003000 |
| 価格 | 977,200円(税別・3年のサポートプラン付き) |

Viz air リニアにはカラードプラモードが搭載されているため、血流評価が可能です。シンプルな調整画面で速度スケールの選択も可能です。本体とプローブはWiFiでワイヤレスに接続することができ、タブレットは2つのサイズ(6.1インチ / 10.1インチ)から選択することができます。「PV穿刺モードPlus」「肺エコーガイド」等、多彩なアプリが診断をアシストします。
iViz air リニアの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ワイヤレス超音波画像診断装置 iViz air |
|---|---|
| 承認番号 | 301ABBZX00003000 |
| 価格 | 要お問い合わせ |

Lumifyは、使いやすいポータブルエコーでありながら、フィリップス社の高い技術力を駆使して高画質・直感的な操作を実現した製品です。コンベックス・リニア・セクタの3種類のトランスジューサを用意しているため、あらゆる診療領域で使用することができます。Reacts遠隔診療支援機能を使うことで、リアルタイムにエコー画像の共有が可能です。
Lumifyの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | 超音波画像診断装置 Lumify |
|---|---|
| 承認番号 | 302AFBZX00043000 |
| 価格 | 要お問い合わせ |

ポケットに収まる約200gの軽量ボディに、キヤノンが培ってきた高度な画像処理技術を凝縮したワイヤレスモデルです。1台でリニアとコンベックスの両方に対応するデュアルヘッド構造により、浅部から深部まで幅広い領域のアセスメントをカバー。スマートフォンやタブレットと連携し、在宅医療や救急現場など、場所を選ばない迅速な画像診断を可能にします。
Aplio Airの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | 汎用超音波画像診断装置 Aplio air |
|---|---|
| 承認番号 | 306ACBZX00021000 |
| 価格 | ¥1,133,000(税込)[本体・5年保証] ¥1,243,000(税込)[本体・5年保証+DICOM接続] ¥1,193,500(税込)[本体・5年保証+セットアップスタートサービス] ¥1,303,500(税込)[本体・5年保証+DICOM接続+セットアップ] |

「ポケットエコー miruco CL5」はポケットエコーは、デュアルプローブ(コンベックス・リニア)とドプラ機能を搭載していながら、495,000円(税込)~で導入可能です。
ケーブルレスなので、周辺を気にすることなく利用することができます。また、表示機のサイズは自身の診療スタイルに合わせて選択可能です。
ポケットエコー miruco CL5の比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ポケットエコー miruco CL5 |
|---|---|
| 承認番号 | 306AFBZX00100000 |
| 価格 |
|

ポータサウンドは、日本発の医療機器メーカーであるテルモが販売しているポータブルエコーです。お使いのiPadでの使用が可能です。iPad の音声認識機能を活用し、音声操作をすることもできます。プリセット機能で観察部位に合わせたエコ ー 画像を素早く表示します。その他にも、エコー画像に簡単にコメント入力することができたり、距離計測機能で2点間の距離を0.1mm単位で計測することができたり等、痒い所に手が届く嬉しい機能が豊富に搭載されています。
ポータサウンドの比較ポイント
製品情報
| 製品名 | ポータサウンドリニアプローブ / ポータサウンドコンベックスプローブ |
|---|---|
| 承認番号 | 302AIBZX00008000 |
| 価格 | ポータサウンドリニアプローブ 1,234,800円(税別) ポータサウンドコンベックスプローブ 1,234,800円(税別) |
スマートフォンやタブレットで利用するポータブルエコーの価格は、本体の性能だけでなく保証や機能の選択によって変動します。導入コストを左右する主なポイントを4つの項目に分けて解説します。
画像の解像度やノイズ処理能力が高いほど、診断の信頼性が増すため価格が上がります。専門的な診断が必要な場面ほど、微細な構造を見分けるための高い精度が求められます。
診察部位に合わせて複数本のプローブを買い揃えるほど、総額の費用は高くなります。一方で、1本で浅部から深部まで何役もこなすタイプは、比較的リーズナブルに導入できるのが特徴です。
機器故障の際に何年間サポートの対象になるかという、保証期間の長さが価格に影響します。標準のメーカー保証を数年間延長する場合、その期間に応じた追加料金が発生するのが一般的です。
AIによる自動計測や診断を補助する特別なソフトウェアなど、機能の充実度で価格が変わります。標準機能に加えて、どこまで高度な解析プログラムを組み込むかによって導入費用が変動します。
ポータブルエコーの導入検討において、初期費用の負担は大きな検討事項となります。すべてのメーカーではありませんが、製品によっては、ご購入以外にレンタルやリースでの導入を選択できる場合があります。
本記事で紹介している富士メディカルサービスなどは、レンタル・リース両方のプランに対応しており、柔軟な導入が可能です。「まずは一定期間の試用で性能を確認したい」「初期投資を抑えつつ導入したい」といった場合、こうした運用プランが有効な選択肢となります。
メーカーや機種ごとに対応状況は異なるため、詳細は各メーカーへお問い合わせください。レンタル可能なポータブルエコーについては下記記事でまとめていますので、あわせてご覧ください。
今回はポータブルエコーについて、各製品の価格や特徴を詳しく説明してきました。ポータブルエコーは比較的低価格であり、その操作性や利便性の高さから導入する医療機関も増えています。
各製品ごとに機能やサポート体制など様々な違いがあるため、比較しながら環境に合うものを購入するのが良いでしょう。まずは気になった製品について問い合わせて、資料を確認してみるのがおすすめです。