レンタルできるポータブルエコー3選|レンタル価格や製品の特長など

更新日 2024.04.09
投稿者:豊田 裕史

ポータブルエコーは、軽量かつコンパクトで携帯性に優れています。スマホやタブレットでエコー画像を確認することも可能です。購入するとなると、初期費用で数10万円~100万円程度必要になりますが、中にはレンタル可能なポータブルエコーもあります。今回の記事では、レンタルできるポータブルエコーを紹介し、レンタルする際のポイントやポータブルエコーのメリットも紹介しますので参考にしてください。

ポータブルエコーとは?

ポータブルエコーはコンパクトなサイズで手軽に持ち運びができ、比較的安価で導入可能です。スマホやタブレットと接続して利用できるものも多く、操作性に優れており、データの共有なども簡単に行えます。近年は、訪問診療や遠隔での診察なども広がってきているため、ポータブルエコーの需要はさらに高くなっていくでしょう。

レンタルできるポータブルエコーの比較一覧表

以下は、レンタルできるポータブルエコーの比較一覧表です。

Vscan Air iViz air 小型超音波画像診断装置WiZ
メーカー GEヘルスケア
※テクノレントがサービス提供
富士フイルム
※オリックス・レンテックがサービス提供
有限会社 MIZOUE PROJECT JAPAN
レンタル価格(月額) 短期レンタル(1~12か月):月額38,500円(税抜)

長期レンタル(3年):月額19,800円(税抜)
40,000円(1ヵ月単位での契約) 9,800円(1週間)~
送料 要問合せ 8,000円~(往復) 要問合せ
特徴 本体機能とプローブの一体型になっているため、超音波画像の表示や操作をスマートフォンやタブレットなどで行える。 5.5インチ画面のスマートフォン型の本体とワイヤレスのプローブで構成されており、AI技術を活用して開発した尿量自動計測機能を搭載。 表示器の待機状態から、エコー検査開始までわずか4~5秒で起動可能。 表示器にエコーの静止画(jpeg)と動画(mp4) を保存できる。
連続使用時間 50分 3時間 要問合せ
ワイヤレス ×
iPad/iPhone利用 × ×

レンタルできるおすすめのポータブルエコー3選

ここからは、レンタルできるおすすめのポータブルエコー3選を紹介していきます。

Vscan Air

Vscan Air

出典:テクノレント https://ind.techno.co.jp/campaign/VscanAir-campaign.html

GEヘルスケアが製造元の「Vscan Air」は、「まるで聴診器のように」というコンセプトで、GE独自のテクノロジーを搭載しており、場所を問わず簡単に扱えるポータブルエコーです。

専用端末を持たない設計なので、モニタのサイズやモバイル端末は自由に選べます。専用アプリを用いて操作を行い、持っているスマートホンやタブレットでストレスなくエコー検査を行うことが可能です。

Vscan Airの比較ポイント

  • GE独自のテクノロジーを搭載
  • モニタのサイズやモバイル端末を自由に選択可能
  • 故障した際は代替機を最短翌営業日に届けてもらえる

製品情報

レンタル価格 短期レンタル(1~12か月):月額38,500円(税抜)
長期レンタル(3年):月額19,800円(税抜)
送料 要問合せ
ワイヤレス
専用端末 なし(iPhone/iPadなど)
プローブ コンベックス/リニア
重量 205g
連続使用時間 50分
サポート メール/電話/故障時代替機発送
メーカー名 GEヘルスケア
レンタル会社 テクノレント株式会社

iViz air

iViz air

出典:オリックス・レンテック https://www.orixrentec.jp/med/

富士フイルム株式会社が製造元の「iViz ai」は、本体とプローブをWiFiで接続してワイヤレスで利用することが可能です。独自の画像処理技術「Clear Visualization」に加え、画像の歪みを抑えて強い鮮鋭化を可能にする新エッジ強調を加えた「Clear Visualization Plus」を搭載しています。

レンタルは1か月単位での契約となっており、不具合が発生した際は代替機を発送してもらうことが可能です。

※「Clear Visualization」:臓器の輪郭から微小な血管まで、さまざまな組織の境界の鮮明さを保ちつつ、スペックルノイズの低減を実現した画像処理技術のこと。

iViz airの比較ポイント

  • 本体とプローブをWiFiで接続してワイヤレスで利用できる
  • 独自の画像処理技術「Clear Visualization」「Clear Visualization Plus」を搭載
  • 不具合が発生した際は代替機を発送してもらえる

製品情報

レンタル価格 40,000円(1か月)
送料 8,000円(往復)
ワイヤレス
専用端末 専用タブレット(6.7インチもしくは10.1インチ)
プローブ コンベックス
重量 190g
連続使用時間 3時間
サポート メール、電話、不具合時代替機発送
メーカー名 富士フイルム株式会社
レンタル会社 オリックス・レンテック

小型超音波画像診断装置WiZ

小型超音波画像診断装置WiZ

出典:小型超音波画像診断装置WiZ https://www.mizoueproject.com/product_info/meus01/meus01.html

有限会社 MIZOUE PROJECT JAPANがレンタルしている「小型超音波画像診断装置WiZ」は、外部電源不要で高速起動が可能です。スマートフォンへの全画面表示により携帯性と視認性を両立しており、コンパクトな表示器と利き手にあった画面レイアウトになっているため、片手で操作できます。

レンタルは最短1週間からでき、発注した翌日には発送してもらうことが可能です。表示器にはシャープのスマートフォンを利用します。

小型超音波画像診断装置WiZの比較ポイント

  • 外部電源不要で高速起動が可能
  • 片手で操作可能
  • レンタルは最短1週間から

製品情報

レンタル価格 ・1週間:9,800円
・2週間:16,000円
・4週間:28,000円
送料 要問合せ
ワイヤレス ×
専用端末 AQUOS SH-M04
プローブ コンベックス
重量 プローブ: 195g(ケーブル含む)
表示器:138g
連続使用時間 要問合せ
サポート メール、電話
メーカー名 有限会社 MIZOUE PROJECT JAPAN
レンタル会社 有限会社 MIZOUE PROJECT JAPAN

ポータブルエコーをレンタルするときの選び方

ポータブルエコーをレンタルする際は以下の点に着目するよう説明してください。

  • 機能・性能面
  • 価格
  • メーカーのサポート

機能・性能面

機能や性能面で見るべきポイントは以下の通りです。

  • 画質がどうか?
    一括りにポータブルエコーと言っても製品によって画質は大きく異なります。導入を検討する際はデモ器の貸出が可能かどうか確認して、実際の操作画面を見てみることをおすすめします。

  • ワイヤレス接続かどうか?
    有線接続の場合、検査の際に線が邪魔になる可能性があります。ワイヤレスであれば、線を気にすることなく検査可能です。

  • エコーの重量は?持ち運びしやすい?
    重量が軽ければ、そのぶん持ち運びがしやすいので、本体の重量を確認しておくことも大切です。

  • 連続使用時間はどれくらいか?
    訪問診療や訪問看護で使用する際は、連続使用時間も考慮する必要があります。

その他、用途にあわせて必要な機能が備わっているかどうかを確認するといいでしょう。

価格

ポータブルエコーを購入する場合の価格は数十万円~100万円前後です。レンタルする場合は月額料金になる場合が多く、価格相場は月額20,000~40,000円程度です。

そのため、レンタルすることで初期導入費用を抑えることができます。ただし継続的に使用するのであれば、レンタルだと費用の総額が高くなってしまいます。ポータブルエコーをレンタルする際は、予算や利用期間を決めたうえで複数の製品を比較検討することが大切です。

メーカーのサポート

ポータブルエコーのレンタルでは、故障や不具合時に代替品と交換してくれるなどのサポートを受けられる場合があります。レンタル会社やメーカーによってサポートは異なるため、問い合わせ時に確認するようにしましょう。

ポータブルエコーのメリット

ポータブルエコーのメリットは以下の通りです。

  • どこでも診察が可能
  • 低価格で導入できる
  • 狭いスペースでも利用可能
  • 操作しやすくスマホ・タブレットでも画像が見られる

それぞれ解説していきます。

どこでも診察が可能

ポータブルエコーは軽量かつコンパクトなので、訪問診療など場所を問わず使用可能です。製品によっては専用端末ではなく自分のスマートフォンやタブレットで使用できるものもあります。そのため、手軽にエコー検査を行うことが可能です。

低価格で導入できる

先述したように、レンタルの場合は購入に比べて初期導入費用を大幅に抑えることが可能です。そのため、短期での利用が目的であれば、レンタルで導入したほうがほうがいいでしょう。

ポータブルエコーの価格についてはポータブルエコーの価格はどれくらい?主要製品の価格比較まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

狭いスペースでも利用可能

ポータブルエコーは、小型で軽量なのが大きな魅力です。
狭いスペースでの訪問診療や、救急・災害時などでも問題なくスムーズに使用できます。そのため、さまざまなシーンで使用可能です。

操作しやすくスマホ・タブレットでも画像が見られる

ポータブルエコーは、コードのないワイヤレスタイプは特に操作性が高いです。スマホやタブレットで手軽にエコー画像が見れることも大きなメリットでしょう。線があるとエコー検査の際に邪魔になることがあるので、ストレスなく検査ができるワイヤレスタイプがおすすめです。

スマホやタブレットで使えるポータブルエコーについてはスマホやタブレットで使えるポータブルエコー8選|おすすめエコーを比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

ポータブルエコーに関するよくある質問と回答

ここでは、ポータブルエコーに関するよくある質問に回答していきます。

超音波画像診断装置を「ポータブル」にすると機能面が不安…

近年のポータブルエコーは技術の進歩もあり、小型でありながら高画質を実現した製品が多く登場してきています。メーカーによって画質や連続稼働時間などの性能が異なるため、導入の際は複数社比較してみることをおすすめします。

ポータブルエコーの画像はスマホ(iPhone)やタブレットでも見れる?

ポータブルエコーの画像は、スマホやタブレットで見ることが可能です。ただし、専用端末指定されている場合があるので、事前に確認しておくようにしましょう。

ポータブルエコーの保険点数について知りたい!

訪問診療時にポータブルエコーを使用して超音波検査を行った場合は、月に1回に限り400点の保険算定が可能です。往診時に算定出来る保険点数は、訪問診療時とは異なるので注意しましょう。

まとめ

ここまで解説してきたように、ポータブルエコーはコンパクトかつ軽量で、訪問診療などに最適です。また、レンタルの場合は購入するよりも安価で導入できるので初期費用を抑えられます。ポータブルエコーの導入を検討されている方は、レンタルという選択肢もありますので、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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日本国外の医療従事者および一般の方に情報提供することを目的としたものではございませんので予めご了承ください。

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