法人向けvpnの費用相場はいくら?各社の初期費用・月額料金を調査

更新日 2024.02.01
投稿者:横山 洋介

企業でVPNを導入する際、導入費用は気になる部分の一つでしょう。また、各VPN提供会社の費用を知りたいと思い調べる方も多いかと思います。

今回の記事では、法人向けVPNの費用相場を解説した上で、各VPN提供会社の初期費用・月額料金を紹介していますので、参考にしてください。また、インターネットVPNとIP-VPNについても解説していますので、違いをしっかり理解した上で導入するようにしましょう。

【種類別に解説】VPNの費用相場は?

VPNには、インターネットVPNとIP-VPNがあります。以下では、それぞれの費用相場を解説しますので導入する際の参考にしてください。

インターネットVPN

インターネットVPNは、ルーターの購入費用と初期設定のみで済むのでそれほどコストはかかりません。

安い場合は2万円程度で、どんなに高くても5万円程度でインターネットVPNを構築可能です。インターネットVPNはそれほどコストはかかりませんが、IP-VPNの場合は、もう少しコストが高くなります。

IP-VPN

IP-VPNの場合、初期費用だけではなく月額利用料が発生します。利用量や設置拠点数によって費用に幅があり、初期費用は3万円程度からで月額利用料は5,000円から5万円程度です。

大規模なオフィスでリモートアクセスのシステムや、セキュリティ強化を図るためのシステムを導入する場合は、さらに費用は高くなります。

UTMを使ってVPNを導入する場合は?

UTMは、サイバー攻撃などから高度なセキュリティ機能を駆使してコンピューターネットワークを守ってくれます。UTMにはIDS/IPSやファイアウォールなど、さまざまなセキュリティ機能が搭載されており、VPN機能もその一つです。

以下では、UTMの相場を小規模・中規模・大規模に分けて解説しますので参考にしてください。

小規模オフィスの費用相場(接続PC数10~30台)

小規模オフィスの場合、UTMの費用相場は端末代が15〜20万円で月額利用料が5,000円〜10,000円です。

たとえば、「スマートUTM」の場合、費用は約18万円・月額利用料は5,000円程度で導入できます。「WatchGuard」だと費用が約15万円で月額利用料は10,000円程度で導入可能です。

中規模オフィスの費用相場(接続PC数30~50台)

中規模オフィスの場合、UTMの費用相場は端末代が30〜50万円で月額利用料が10,000円〜15,000円です。

たとえば、「Neusoft」の場合、費用は約29万円・月額利用料は8,000円程度で導入できます。「WatchGuard」だともう少し高く、費用が約48万円で月額利用料は13,000円程度で導入可能です。

大規模オフィスの費用相場(接続PC数50~100台)

大規模オフィスの場合、UTMの費用相場は端末代が50〜120万円で月額利用料が10,000円〜40,000円です。

たとえば、「サクサ」の場合、費用は約48万円・月額利用料は9,000円程度で導入できます。「WatchGuard」だと一気に高くなり、費用は約113万円で月額利用料は28,000円程度で導入可能です。

インターネットVPN5選の構築費用を比較

ここでは、インターネットVPNの構築費用を製品別に紹介していきます。

インテック 統合型閉域ネットワークサービス(EINS/MOW DCAN)

インテック

出典:インテック https://www.einswave.jp/service/network_service/dcan/

インテックが提供している統合型閉域ネットワークサービスの「EINS/MOW DCAN」は、自社ネットワークを利用してサービスを提供しています。

そのため、従来のネットワークサービスよりもトータルコストを削減可能です。特に、インテックデータセンターを利用中のユーザとの親和性が高く、通信キャリアの専用回線よりも大幅なコスト削減を実現できます。

なお、「EINS/MOW DCAN」は大手企業でも導入されている、信頼性の高い製品です。

製品情報

構築費用 要問合せ
月額利用料金 ハウジングアクセス:30,000円〜
ハイクオリティアクセス:31,000円〜

NTTPCコミュニケーションズ Master’sONE CloudWAN オーバーレイタイプ

NTTPCコミュニケーションズ

出典:NTTPCコミュニケーションズ https://cloudwan.nttpc.co.jp/plan/overlay.html

NTTPCコミュニケーションズが提供しているMaster’sONE CloudWAN オーバーレイタイプは、複数のプランから選択可能です。初期費用は0円で、月額利用料にはエッジ装置(センドバック保守)やコントロールパネルなども含まれています。

オプションでは、インターネットバンドルやマネジメント・導入支援サービスなども提供しているので、状況に応じて利用してみるといいでしょう。

製品情報

構築費用 初期費用:0円
月額利用料金 スタンダードプラン(スモールエッジモデル):18,700円
スタンダードプラン(ミドルエッジ):47,300円
クラウドコネクタプラン:18,700円
オーバーレイゲートウェイプラン
10Mbps帯域確保:18,700円
30Mbps帯域確保:38,500円
50Mbps帯域確保:66,000円
100Mbps帯域確保:110,000円
200Mbps帯域確保:198,000円

シーイーシー リモートアクセスサービス(SSL-VPN)

シーイーシー

出典:シーイーシー https://msp.cec-ltd.co.jp/service/ssl-vpn/

シーイーシーが提供しているリモートアクセスサービス(SSL-VPN)は、初期費用が80,000円で1ユーザーあたり500円で利用可能です。最小利用ユーザー数は、50人からとなっています。

クラウドサービスなのでコストを抑えることができ、利用ユーザー単位のサブスクリプションサービスなので、必要な時に必要な分だけ利用可能です。

発注から最短1週間で利用できますが、最低利用期間は1年間となっているので気を付けましょう。

製品情報

構築費用 初期費用:80,000円
月額利用料金 1ユーザーあたり500円(最小利用ユーザー数50人~)

アセンテック Pulse Connect Secure

アセンテック

出典:アセンテック https://www.ascentech.co.jp/solution/pulsesecure/connectsecure.html

アセンテックが提供している「Pulse Connect Secure」はモバイルVPNとなっており、iOSと Androidのモバイル端末からアプリ毎にVPNの有無を指定可能です。

データセンターアプリケーションやクラウドサービスへ高速で安全な最適化されたアクセスを提供し、社外PCやモバイル端末から社内データへのVPNアクセスを実現できます。また、アクセスするユーザーとその対象・場所・日時・方法をきめ細かく制御可能です。

製品情報

構築費用 要問合せ
月額利用料金 要問合せ

シスコシステムズ AnyConnect

シスコシステムズ

出典:シスコシステムズ https://www.cisco.com/site/jp/ja/products/security/secure-client/index.html

シスコシステムズが提供している「AnyConnect」は、「フル トンネル」VPN が可能です。フル トンネルVPNでは、端末にクライアントソフトウェアをインストールすれば、社内にいる時と同様にイントラネット上のリソースにアクセスでき、IP上で動作するアプリケーションであれば何でも使用できます。

また、 AnyConnectはノートパソコンの他にスマートフォンやタブレットなどでも動作可能です。

製品情報

構築費用 要問合せ
月額利用料金 要問合せ(ユースケース、サブスクリプション期間、合計ユーザ数によって変動します)

VPN4選の構築費用・月額料金を比較

ここでは、IP-VPN4選の構築費用・月額料金を比較していきますので参考にしてください。

KDDI IP-VPN

KDDI

出典:KDDI https://biz.kddi.com/service/ip-vpn-broadband/charge/

KDDI IP-VPNのブロードバンドvalueパックは法人・ビジネス向けとなっており、中堅企業、バックアップ用のIP-VPNを構築したい企業におすすめです。

NTT東日本のフレッツ 光ネクスト・NTT西日本のフレッツ・光プレミアム・フレッツ 光ネクストを利用したサービスで、回線料金はもちろん、KDDIから提供する宅内ルータの利用料も含めて低コストで利用できます。アクセス回線としてフレッツ 光ネクストを選んだ場合は、7,700円台から利用可能です。

製品情報

構築費用 プランF初期費用
・KDDI IP-VPN工事費:4,400円
・KDDI専用IP網工事費:3,300円
・フレッツ工事費:各フレッツ回線工事費
・ルーター設置工事費:要問合せ

withF+ 初期費用
・KDDI IP-VPN工事費:4,400円
・KDDI専用IP網工事費:3,300円
・F+アクセス工事費:30,690円
・ルーター設置工事費:要問合せ
月額利用料金(Fプラン) アクセス回線(東日本エリア) 品目 KDDI IP-VPN基本料金 (税込) KDDI専用IP網利用料 (税込)
フレッツ・ADSL(東日本エリア) 1.5M/8M/モア/モアII/モアIII 2,750円 2,750円
Bフレッツ(東日本エリア) ニューファミリー 2,750円 2,750円
Bフレッツ(東日本エリア) ベーシック 4,400円 4,400円
フレッツ光ネクスト(東日本エリア) ファミリー/ファミリー・ハイスピード/
マンション (光配線方式/VDSL方式/LAN配線方式)/
マンション・ハイスピード (光配線方式)
2,750円 2,750円
フレッツ光ライト(東日本エリア) ファミリー/マンション (光配線方式) 2,750円 2,750円
フレッツ・ADSL(西日本エリア) 1.5M/8M/モア/モアII/モアIII 2,750円 2,750円
Bフレッツ(西日本エリア) ファミリー100/マンション(VDSL方式、LAN方式) 2,750円 2,750円
Bフレッツ(西日本エリア) ベーシック 4,400円 4,400円
フレッツ・光プレミアム(西日本エリア) ファミリー/マンション (ひかり配線方式、VDSL方式、LAN配線方式) 2,750円 2,750円
フレッツ光ネクスト(西日本エリア) ファミリー/ファミリー・ハイスピード/マンション (光配線方式/VDSL方式/LAN配線方式)/マンション・ハイスピード (ひかり配線方式) 2,750円 2,750円
フレッツ光ライト(西日本エリア) ファミリー/マンション (ひかり配線方式) 2,750円 2,750円
月額利用料金(withF+) アクセス回線種別 品目 KDDI IP-VPN基本料金 (税込) KDDI専用IP網利用料 (税込) F+アクセス回線料金 (税込)
F+ ファミリーX (E)東日本 2,750円 4,400円 5,720円
F+ ファミリーHX (E)東日本 2,750円 4,400円 5,720円
F+ ベーシック (E)東日本 4,400円 6,050円 11,110円
F+ ファミリー (P)西日本 2,750円 4,400円 5,940円
F+ ファミリー (W)西日本 2,750円 4,400円 5,940円
F+ ファミリーX (W)西日本 2,750円 4,400円 5,940円
F+ ファミリーHX (W)西日本 2,750円 4,400円 5,940円
F+ ベーシック (W)西日本 4,400円 6,050円 11,110円

NTT フレッツ・VPN ワイド

NTT

出典:NTT https://business.ntt-east.co.jp/service/vpnwide/s_fee.html

NTTが提供しているフレッツ・VPN ワイドは、NTT東日本エリアのフレッツ 光ネクストやフレッツ・ADSL、フレッツ・ISDNを利用しており、、複数の拠点を接続することができるVPNサービスです。

毎月定額料金で利用でき、ブロードバンドルーターで接続するため導入コストの軽減も期待できます。

オプションサービスでは、ギャランティ型のネットワークを組み合わせて利用したり、NTT西日本エリアの拠点を接続したりすることが可能です。

製品情報

構築費用 ・VPN開設(新規申し込み):2,200円
・VPN参加者申し込み(新規申し込み):2,200円

別途フレッツ・アクセスサービスの初期費用が発生します
月額利用料金 VPN管理者 プラン10(10拠点まで) 1,980円
プラン30(30拠点まで) 3,300円
プラン100(100拠点まで) 11,000円
プラン300(300拠点まで) 33,000円
プラン1000(1,000拠点まで) 110,000円
プラン10 プラス(10拠点まで) 11,880円
プラン30 プラス(30拠点まで) 19,800円
プラン100 プラス(100拠点まで) 66,000円
プラン300 プラス(300拠点まで) 198,000円
プラン1000 プラス(1000拠点まで) 660,000円
VPN参加者 プラン10(10拠点まで) 1,980円
プラン30(30拠点まで)
プラン100(100拠点まで)
プラン300(300拠点まで)
プラン1000(1,000拠点まで)
プラン10 プラス(10拠点まで)
プラン30 プラス(30拠点まで)
プラン100 プラス(100拠点まで)
プラン300 プラス(300拠点まで)
プラン1000 プラス(1000拠点まで)

日本通信ネットワーク FLESPEEQ VPN

日本通信ネットワーク

出典:日本通信ネットワーク https://www.c-ntn.co.jp/service/flespeeq/ip-vpn/

日本通信ネットワークが提供している「FLESPEEQ VPN」は、セキュアな閉域ネットワーク環境を低コストで導入でき、VPNネットワーク利用料と光アクセス回線利用料が月額合計9,800円で利用可能です。

また、オプションサービスが豊富で、終日保守オンサイトサービスやビジネスインターネット接続サービスなどを提供しています。

製品情報

構築費用 初期費用:83,000円/1回線
月額利用料金
  • 9,800円/1回線
  • ※年間利用料(初期費用+1年契約):200,600円/1回線

NECネッツエスアイ NGN-XLink

NECネッツエスアイ

出典:NECネッツエスアイ https://symphonict.nesic.co.jp/ngn-xlink/

NECネッツエスアイが提供している「NGN-XLink」は3つの回線プランを用意しており、ニーズに応じて「NGN-XLink Hybrid」「NGN-XLink VPN」「NGN-XLink Internet+Wi-Fi」から選ぶことができます。

10Gbアクセス回線の提供もしているため、WEB会議システムや各種SaaSへのアクセスもストレスなく利用可能です。

また、企業用ネットワークルータとして実績の高いNEC製を採用しUTM機能を装備しており、故障時の修理代替も月額料金に含まれているので安心して利用できます。

製品情報

構築費用 NGN-XLink Hybrid
10G・1G
・初期費用:45,000円

NGN-XLink VPN
Single
・初期費用:45,000円
Dual
・初期費用:78,000円
NGN-XLink Internet+Wi-Fi
初期費用:30,000円
月額利用料金 NGN-XLink Hybrid
10G:29,500円
1G:20,000円

NGN-XLink VPN
Single:13,000円
Dual:118,000円
NGN-XLink Internet+Wi-Fi:6,500円

UTM4選の構築費用・月額料金を比較

ここからは、UTM4選の構築費用・月額料金を比較していきますので参考にしてください。

Fortinet FortiGate

Fortinet

出典:Fortinet https://www.fgshop.jp/pricelist/fortigate/

Fortinetが提供しているFortiGateは、2022年Gartner®ネットワークファイアウォール部門のMagic Quadrant™において、リーダーの1社に位置付けられています。

ネットワーク規模に応じて機種が用意されており、単純なパケットフィルタリングによるファイアウォールだけでなく、IPsec-VPN・SSL-VPN・アンチウィルス・アンチスパム・IPS(攻撃検知)・Webコンテンツフィルタリングなどの機能を1台で利用可能です。

標準モデルではファイアウォールとVPN機能のみ利用でき、バンドルモデルには初年度基本保守のほかに、アンチウィルス・NGFW(IPS)・Webフィルタ・アンチスパム機能のライセンス各1年が含まれています。

製品情報

構築費用 FortiGate-40F FortiGate-60F FortiGate-80F FortiGate-100F FortiGate-200E
目安接続人数 40台まで 60台まで 80台まで 100台まで 100台以上
本体(初年度基本保守含む) 約10万円 約14万円 約30万円 約58万円 約70万円
次年度基本保守1年 約2.8万円 約3.7万円 約6.5万円 約14万円 約15万円
UTMバンドル本体(初年度基本保守含む) 約16万円 約23万円 約45万円 約90万円 約95万円
UTMバンドル次年度基本保守1年 約10万円 約12万円 約22万円 約48万円 約48万円
平日9‐17時オンサイト1年 約2.8万円 約3.7万円 約6万円 約8.5万円 約12万円
24時間365日オンサイト1年 約4万円 約5.1万円 約8万円 約13万円 約17万円
月額利用料金 要問合せ

WatchGuard Firebox

WatchGuard

出典:WatchGuard https://www.watchguard.co.jp/products/network-security-appliances

WatchGuard Fireboxは、企業のネットワークで必要とされるセキュリティ機能を1台に集結させています。そのため、不正アクセス・情報漏洩・迷惑メール・ウィルス感染など、さまざまな脅威に対処可能です。

同等機能レベルの他製品と比較しても安価で導入できるため、コストを抑えられます。また、WatchGuardは2019年 IT World Awardsで3つの金賞を獲得しており、実績も十分です。

製品情報

構築費用 機種名 ウォッチガード Firebox T20 ウォッチガード Firebox T40 ウォッチガード Firebox T80 ウォッチガード Firebox M270 ウォッチガード Firebox M370
目安接続台数 5台規模 20台規模 50台規模 60台規模 150台規模
本体+Standard Support1年 180,000 210,000円 340,000円 360,000円 460,000円
本体+Standard Support3年 約2.8万円 約3.7万円 約6.5万円 約14万円 約15万円
本体+Basic Security Suite1年 230,000円 260,000円 410,000円 470,000円 620,000円
本体+Basic Security Suite3年 350,000円 400,000円 650,000円 760,000円 980,000円
本体+Total Securty Suite1年 260,000円 370,000円 570,000円 740,000円 940,000円
本体+Total Securty Suite3年 560,000円 660,000円 1,030,000円 1,350,000円 1,700,000円
月額利用料金 要問合せ

Sophos SG

Sophos

出典:Sophos https://www.sophos.com/ja-jp/products/unified-threat-management/tech-specs

Sophosが提供しているSGシリーズは、UTM機器としての機能を一通り備えています。

ファイアウォール・ウイルス対策・IPS(不正侵入防止)・メール暗号化・DLP(情報漏洩対策)・URLフィルタリングなどのセキュリティ機能を備えているため、1台でさまざまな脅威から企業内ネットワークを保護可能です。

小規模向けから大規模向けまで用意されており、価格にはソフトウェア使用権1年分が含まれています。

製品情報

構築費用 ・SG 105:92,300円
・SG 115:126,400円
・SG 125:167,800円
・SG 135:227,800円
・SG 210:329,000円
・SG 230:465,600円
・SG 310:673,700円
・SG 330:904,100円
・SG 430:1,356,100円
・SG 550:2,833,700円
・SG 650:4,325,200円
月額利用料金 要問合せ

CheckPoint Application

CheckPoint

出典:CheckPoint https://www.checkpoint.com/jp/quantum/application-control/

CheckPointのUTMは技術力が高く、評判がいいです。ただし、価格は高めの設定になっています。価格は高いですが、他社のUTMより設定しやすいです。

また、レポート機能が搭載されており、1日・1週間・1か月単位で、アプリケーションの利用率・通信量・ウィルス感染の疑いがあるPCなどを可視化できます。

なお、VPNルーターとしての機能もあるので、外部からの接続も可能です。

製品情報

構築費用 初年度導入価格:366,000円
次年度更新価格(ライセンス1 年):90,000円
(730 Applianceの場合)
月額利用料金 要問合せ

費用・料金面以外のVPNの比較・選定ポイント

ここからは、費用・料金面以外のVPNの比較・選定ポイントを解説しますので参考にしてください。

インターネットVPNとIP-VPNはどちらがおすすめ?違いを解説

以下では、インターネットVPNとIP-VPNはどちらがおすすめか?また、それぞれの違いを解説していきます。

インターネットVPNとは

インターネットVPNは、一般的なインターネット回線上にVPNトンネルを仮想的に構築可能です。通信する拠点間の経路に、インターネット回線が利用できるため比較的安価で導入しやすいでしょう。

また、不特定多数の人が利用できるインターネット回線なので、暗号化することでセキュリティを強化しています。暗号化は、VPN専用ルーターが適宜、自動的に行ってくれる仕組みです。

IP-VPNとは

IP-VPNは、通信事業者それぞれが保有する閉域ネットワークを利用し、VPNトンネルを仮想構築するものです。閉域ネットワークには、通信事業者と契約者だけがアクセスできるようになっており、第三者は接続できません。そのため、インターネットVPNよりも安全性やセキュリティ面での信頼性が高いです。

また、インターネットVPNのように暗号化する必要はほぼありません。

インターネットVPNとIP-VPNどちらがおすすめ?

インターネットVPNはコストが低く、インターネット回線があれば利用可能です。そのため、回線を別途契約する必要はありません。導入コストはIP-VPNの1/10程度です。

ただし、不特定多数が接続できるため、不正アクセスの危険性が高くなります。また、インターネット環境によって通信速度が遅くなったりすることがあるので、業務に支障をきたすリスクも避けられません。

一方、IP-VPNは通信の安全性・信頼性が高く、常に快適な通信が可能です。ただし、インターネットVPNよりも導入コストは高額になります。

安全性を重視するか、コストを重視するかでどちらを導入するか判断が分かれるでしょう。

保守やサポート・運用管理の体制はどうか

導入の際は、管理者の負担も考慮する必要があります。インターネットVPNの場合は、社内にVPNルーターを設置するため、管理者はある程度の管理スキルが必要です。一方、IP-VPNの場合は、初期設定が問題なくできれば後は事業者に管理を任せられます。

また、突発的なトラブルにも対応できるようにしなければなりません。何らかの障害がある際に、それを自社対応するのか事業者に対応してもらうかも、検討する必要があります。

その他、故障時は24時間対応可能かなども確認しておいたほうがいいでしょう。さらに、死活監視サービス・オンサイト保守サービス・トラフィックレポート・障害発生通知などの有無も要チェックです。

通信速度はどうか

QoSがどのように実現できるのか、「帯域保証のメニュー」を確認する必要があります。安定した通信速度を確保でき、自社のサービスが停止しない帯域を選ぶ必要があり、これは利用料金に比例する場合が多いです。

一般的に提供されている通信回線サービスは、通信速度の保証がない「ベストエフォート型」と、ある程度の通信速度を保証する「帯域保証(確保)型」に分けられます。また、インターネットVPNとIP-VPNなどサービスの種類によっても異なるので覚えておきましょう

※QoSはQuality of Serviceの略で、サービス品質の水準または、優先度の高い通信を途切れさせないようにする技術のことです。

スマートデバイス対応の有無

利用するVPNがスマートデバイスに対応しているか否かもチェックしておきましょう。特に、働き方改革やテレワークを推進している企業では、VPNは生産性を落とさずに多様な働き方を実現するための通信インフラとして重要な役割を果たします。

また、自社の業務内容や方針によっては、スマートデバイスへの対応が重要なチェック項目の一つとなるでしょう。

まとめ

法人向けVPNの費用は、企業の規模によって異なります。また、インターネットVPNとIP-VPNでは、安全性やコストに差があるので、導入の際は慎重に検討するようにしましょう。

どのVPNを導入するか迷う場合は、今回の記事で紹介したVPNを参考に導入を検討してみてください。


セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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