UTMの価格はどれくらい?製品・会社別の導入価格・月額費用を比較

更新日 2024.01.31
投稿者:横山 洋介

近年、ネットワークセキュリティ対策として注目されているのが「UTM」です。自社のセキュリティ対策として、UTMの導入を検討している方も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが導入価格。安い製品ではないため、価格相場を知って製品比較をしたいところです。本記事では、UTMの価格相場を製品・会社別に紹介し、UTMを選ぶ際のポイントなども解説します。

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実際の製品を見比べる前に、セキュリティ関連製品を知りたい方はこのまま読み進めてください。セキュリティ関連製品の選定・比較ポイントについてわかりやすく解説しています。

UTMの価格形態と相場

UTMの価格相場は、導入形態によって異なります。主に、「購入」「レンタル」「リース」の3パターンがあり、最も選ばれているのが「リース」です。UTMの相場感は事業所の規模によっても異なります。

  • リース:月額10,000円〜40,000円
  • レンタル:月額10,000円〜40,000円程度
  • 購入:65万〜150万円程度

※2023年4月段階で調べた情報です。最新情報は公式HPなどをご確認ください。

上記の中で最も費用を抑えられるのは、購入です。しかし、高額な費用がかかるため、リースを選択する企業が多いです。「リースとレンタルは月額料金が同程度だから、レンタルでもいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、リースは「新品の機器を選択できる」「総額でレンタルより安い」などのメリットがあります。

上記で示した価格は、UTMのライセンス費用です。PC接続台数によってライセンス費用が変動するため、月額料金の幅が広くなっています。また、ライセンス料は原則1年更新となるので、複数年での利用を考えている場合は毎年費用が発生することを押さえておきましょう。レンタル端末(ハードウェア)、保守代金は別途発生します。

保守サービスも複数あり、故障した製品をメーカーや販売店の窓口に送ると、修理や代替品との交換を実施して送り返してくれる保守サービス(センドバック方式)や、担当者が現地にかけつける保守サービス(オンサイト方式)があります。

一方のレンタルは、「短期間の導入が可能」「サービス内容の途中変更が可能」などがメリットです。そのため、自社に合った方法で導入するのがおすすめといえるでしょう。

UTMの導入に使える補助金はあるの?

前述したように、UTMの導入には高額な費用が必要です。しかし、セキュリティ対策を怠ると、サイバー攻撃の被害に遭うかもしれません。そこでおすすめなのが、補助金制度です。UTMの導入に使える補助金には、

  • IT導入補助金(セキュリティ対策推進枠)
  • サイバーセキュリティ対策促進助成金

の2つがあります。詳しくは以下で解説します。

IT導入補助金(セキュリティ対策推進枠)

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等のサイバーセキュリティ対策の向上を図るための制度です。サイバー攻撃被害が供給制約や価格高騰を潜在的に引き起こすリスクや、生産性向上を阻害するリスクを低減することを目的としています。

IT導入補助金(セキュリティ対策推進枠)の補助内容は、以下のとおりです。

補助額 5万〜100万円
補助率 1/2
補助対象になるITツール IPAが公表する「サイバーセキュリティお助け隊サービスリスト」に掲載されているサービスのうち、IT導入支援事業者が提供し、かつ事務局に事前登録されたサービスが対象。
対象経費 サイバーセキュリティお助け隊サービスリストに掲載されている、事業者のサービス利用料。最大2年間分の利用料が補助される。

申請から補助金導入までのステップを確認しておきましょう。

  1. 支援機関(近くの商工会や商工会議所など)に、経営課題や課題解決のためにITツールを相談 ※このステップは必須ではありません。
  2. 導入したいITツールやIT導入支援事業者を決定し、IT導入支援事業者の支援のもとホームページから申請に必要な情報を提出
  3. 審査を経て採択されればITツールを導入・活用

詳しくは、以下の公式サイトで確認してください。

出典:IT導入補助金(セキュリティ対策推進枠)

サイバーセキュリティ対策促進助成金

サイバーセキュリティ対策促進助成金は、中小企業等が自社の企業秘密や個人情報などを守る観点から構築したサイバーセキュリティ対策を実施するための設備などの導入を支援する制度です。

サイバーセキュリティ対策促進助成金の概要を下表にまとめましたので、参考にしてください。

助成対象事業者 IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施するSECURITY ACTIONの2段階目(★★二つ星)を宣言している都内の中小企業者・中小企業団体
助成額 1,500万円(下限額30万円)※標的型メール訓練に関しては別途規定
助成率 助成対象経費の1/2以内
助成対象経費 サイバーセキュリティ対策を実施するために必要となる下記の機器等の導入、およびクラウド利用に要する経費
①UTMなどの統合型アプライアンス
②ネットワーク脅威対策製品(FW、VPN、不正侵入検知システムなど)
③コンテンツセキュリティ対策製品(ウイルス対策、スパム対策など)
④アクセス管理製品(シングル・サイン・オン、本人認証など)
⑤システムセキュリティ管理製品(アクセスログ管理など)
⑥暗号化製品(ファイルの暗号化など)
⑦サーバー(最新のOS搭載かつセキュリティ対策が施されたものに限る)
⑧標的型メール訓練
申請方法 事前予約による対面受付
※申請日時の事前予約が必須
申請書類一式を準備したうえで、予約受付期間内に電話で予約(平日9:00~12:00、13:00~17:00)

サイバーセキュリティ対策促進助成金の令和5年度申請受付については、以下の公式ページからお問い合わせください。

出典:公益財団法人東京都中小企業振興公社|サイバーセキュリティ対策促進助成金

UTMの価格評価をする際の注意点

UTMを選ぶうえで価格面は非常に大切です。しかし、低価格で導入できるからといって、価格だけで製品を評価して導入してしまうと、失敗する可能性があります。ここではUTMの価格評価をする際に、注意すべき点について解説します。

複数社からの相見積もりを取る

UTMを適正価格で導入するために、複数社からの相見積もりをとりましょう。はじめから1社だけに絞ってしまうと相場感がわからず、相場より高い価格での導入になりかねません。

また、相見積もりを取ることで、業者間で価格競争が起こります。現状の「最安値」を引き出すために大切なのです。さらに、UTMは業者によって提案内容も異なるため、相見積もりをとって比較することで自社にマッチした製品選びができるでしょう。

会社の規模、現状、環境を詳細に伝える

UTMは、小規模の企業に向く製品や大企業に向く製品など、対応範囲はさまざまです。小規模な企業にもかかわらず、大企業向けのUTMを選んでしまうと機能を使いこなせず、大企業が小規模向けのUTMを導入しても機能が足りなくなります。十分な機能かつ低価格の、コストパフォーマンスに優れた製品選びが大切です。

また、自社がどういった課題を抱えているのか、サーバー環境を詳細に伝えることで、自社にマッチした製品選びができるでしょう。

重視するポイント

UTMを導入する企業によって、重視するポイントは異なります。そのため、自社ではどのようなポイントを重視するのかを明確にしておきましょう。例えば、「価格」「機能」「サポート」など、さまざまあります。

フィルタリング機能などは一部の製品でしか利用できないため、あらかじめ重視するポイントを明確にしておくと、失敗しない製品選びができるでしょう。

契約内容はどうするか

UTMの契約を購入プランにするのか、レンタル、リースで契約するのかで初期費用も異なります。以下のポイントをおさえながら選ぶと、自社に合った契約内容が選べるでしょう。

  • 購入プランが向いている企業:総額は最も安いが初期費用が高いため、予算に余裕がある企業
  • レンタルが向いている企業:短期間での導入を検討している企業
  • リースが向いている企業:長期間での導入を検討している企業

UTMの取扱店によって価格やサポート体制は異なるので、価格と内容を合わせて確認するのが大切です。

UTM各社の製品のスペックと費用感

ここでは、UTM各社の製品のスペックと費用感を、小規模・中規模・大規模に分けて紹介します。UTM製品選びの目安にしてください。

小規模オフィス(目安:接続PC台数10~30台)

まずは小規模オフィス向け製品の費用感を紹介します。

FortiGate30E(Fortinet) FireboxT15(WatchGuard) SG105(Sophos) 620 Application(CheckPoint) SS5000ⅡStd(サクサ)
販売価格 25万円 15万円 19万円 11万円 32万円
レンタル価格 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
リース価格 月額7,000〜8,000円 月額10,000円 7,200円 9,000円 7,600円

UTMの接続PC台数が10〜30台の小規模オフィスであれば、価格相場は11万円〜32万円程度です。それ以上の値段を提示された場合は、相場よりも高いといえるでしょう。

中規模オフィス(接続PC台数30~50台)

FortiGate-60E(Fortinet) Firebox T55(WatchGuard) SG 135(Sophos) 750 Appliance(CheckPoint) SS5000II Pro(サクサ)
販売価格 約37万円 約48万円 約54万円 約35万円 約48万円
レンタル価格 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ
リース価格 約9,500円 約13,000円 要お問い合わせ 要お問い合わせ 9,000円

接続PC台数が30〜50台の中規模オフィスの場合、価格相場は35万円〜54万円程度です。販売価格ではCheckPointが最も安価ですが、機能などを考慮するとFortinet・WatchGuardの方がコスパが高いといえます。

大規模オフィス(接続PC台数50台~100台)

FortiGate-100E(Fortinet) Firebox T70(WatchGuard) SG135(Sophos) 2200 Appliance(CheckPoint) SS5000IIPro(サクサ)
販売価格 約113万円 約66万円 約54万円 約93万円 約48万円
レンタル価格 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 要お問い合わせ 月額7,300円〜
リース価格 約28,000円 約40,000円 要お問い合わせ 要お問い合わせ 9,000円

最も価格が高いFortiGate-100E(Fortinet)は、規模の大きいオフィスで導入されることが多い製品です。他の製品と比較しても性能は高くなります。

UTMのメーカー別価格と機能を紹介

UTMは製品によって機能や特長が異なるため、選ぶのが難しい製品です。ここでは、UTMのメーカー別価格と機能、特長を解説しますので、気になる製品があれば比較してみてください。

Pico-UTM 100 S

Pico-UTM 100 S

出典:Pico-UTM 100 S https://smartsecurity.jp/

株式会社ビープラスが提供するPico-UTM 100 Sは、ファイアウォールやアンチウイルス、アンチスパムなど複数の強力なセキュリティ機能を1台に集約しています。設置が簡単で低価格、さらに端末にLANとWANのケーブルをつなぐだけですぐに使い始めることができます。

コンパクトな設計ながら、LIONIC社の特許のDPIエンジンにより、高速スキャンで速度遅延を抑え、脅威保護スループットは700Mbps以上です。国内では提供を開始し始めたばかりですが、すでにクリニックや通信機器会社への導入実績があります。メーカーのある台湾で21万台、アメリカで66万台以上の販売実績があります。

ルーター機能は備えていないので、別途ルーターを用意いただき、ルーターとハブの間にこのUTMを設置することになります。台数制限もないため、小規模事業所ではこれさえあれば内部ネットワークのセキュリティ対策は完了します。

また、自動的に本体のウイルス定義ファイルをアップデートし、最新の状態を保ちます。クラウド連携のスキャンに使用するデータは、常時更新されるので、常にセキュリティ機能が利用可能です。大企業並みのセキュリティ環境を、中小企業や個人事業主でも実現することができます。

Pico-UTM 100 Sの比較ポイント

  • 簡単に設置・設定できる
  • 業界最速クラスの処理速度
  • コンパクトでも強力な機能を搭載

製品情報

参考価格 要お問い合わせ
webフィルタリング
スループット 700Mbps
アンチウィルス
アンチスパム
IDS/IPS
ファイアウォール
アプリケーション制御

Fortinet

Fortinet

出典:Fortinet https://www.fortinet.com/jp

Fortinetは、UTMで保護するソリューションを提供する企業です。UTM製品は全7モデル提供しており、UTMの機能をすべて備えています。

SD-WAN機能を備えるなど、特にグローバルに拠点を展開する企業で活用できる機能を搭載しています。FortinetのUTMは、侵入を試みる攻撃者からネットワークを保護するIPSを備えているのも特徴の一つです。

製品情報

価格 購入:25万円
レンタル:要お問い合わせ
リース:月額7,000円〜8,000円(5年リース)
※FortiGate30Eの場合
主な機能 ・アンチマルウェア機能を搭載
・ネットワークトラフィック(受信と送信の両方)をスキャンして不審なファイルを検知
・アンチマルウェア機能は、ネットワークトラフィックをスキャンして(受信と送信の両方)、不審なファイルを検知
特長 世界最大手のUTMメーカー

Palo Alto Networks

Palo Alto Networks

出典:Palo Alto Networks https://www.paloaltonetworks.jp/

Palo Alto NetworksのUTMに搭載されている次世代ファイアウォールは世界2位の実績があります。UTMのPAシリーズは実環境において、カタログ値に近い性能を提供することが可能です。独自のエンジンを搭載することで、高性能を実現します。

PAシリーズは第三者調査機関(NSS Labs)による計測結果にて、他IPS装置を上回るセキュリティの高さが証明されています。幅広い攻撃からネットワークを守ることが可能です。

製品情報

価格 購入:450,000円
レンタル:要お問い合わせ
リース:8,800円(5年リース)
※PA-220の場合
主な機能 ・アプリケーション識別機能
・4種類のApp-IDトラフィック識別技術
・リアルタイム脅威防御
特長 世界シェア2位の次世代ファイアウォール

Cisco Meraki

Cisco Meraki

出典:Cisco Meraki https://meraki.cisco.com/ja-jp/

Cisco Merakiシリーズを提供するシスコシステムズは、アメリカカリフォルニア州に本社を置く、世界最大のコンピューターネットワーク機器開発会社です。Cisco Merakiは100%クラウド管理なので、インターネットに繋ぐだけで管理・運用ができます。また、機器をLANケーブルに接続すれば、自動で情報を取り込めるので、導入が楽なのも特徴です。

製品情報

価格 購入:1,050,000円程度
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ・複数拠点のリスク状況を一元管理
・拠点間VPNを簡単に構築
特長 ・クラウド管理なので、管理・運用が楽になる

WatchGuard

WatchGuard

出典:WatchGuard https://www.watchguard.co.jp/

WatchGuardの統合脅威管理(UTM)アプライアンスは、中規模から大規模の企業まで活用できるコンセプトで開発されています。多層防御による最強のセキュリティを提供するだけでなく、楽な導入、利用、高い管理性を提供しています。機能の選択は個別に行わず、3つのパッケージから選べるため、社内にセキュリティ専門家が在中していなくても迷うことはありません。

製品情報

価格 購入:15万円
レンタル:要お問い合わせ
リース:10,000円(5年リース)
※FireboxT15
主な機能 ・1台のアプライアンスで、トータルセキュリティを実現
・高度なアンチウイルス機能
特長 プランがシンプルで高機能なものが揃っている

Sophos

Sophos

出典:Sophos https://www.sophos.com/ja-jp

SophosのUTMはシンプルで直感的に操作できるユーザーインターフェースを備えており、ネットワークとユーザーを保護することができ、日々の管理作業も楽です。

また、リアルタイムに情報が表示されカスタマイズ可能なダッシュボードや、フレキシブルなモジュール型ライセンス、直感的に利用できるオブジェクトベースの設定機能などが備わっており、使いやすさが特徴になっています。追加のハードウェアは不要で、必要な機能のみを選択して導入することができます。

製品情報

価格 購入:19万円
レンタル:要お問い合わせ
リース:7,200円(5年リース)
※SG105の場合
主な機能 ・高度な攻撃や脅威の阻止に必要な機能を全て搭載
・数分で安全なワイヤレスネットワークのセットアップと管理が完了
・最新型のWeb脅威対策から強力なポリシー管理機能までを含めた包括的なセキュリティ対策
特長 シンプルで直感的に操作できるユーザーインターフェースを搭載

CheckPoint

CheckPoint

出典:CheckPoint https://www.checkpoint.com/jp/

CheckPointのUTMは、基本的なファイアウォールはもちろん、メールやインターネットから侵入するさまざまな脅威の防止を業界最高水準で実現します。

モバイルからネットワークセキュリティを管理するアプリや、直感的に操作できる管理画面、脅威情報の自動レポート化など、ユーザーに寄り添った機能が充実しているのも特徴です。

複雑なサブスクリプションの管理が不要なので、セキュリティ対策の工数を削減したい中小企業におすすめといえます。

製品情報

価格 購入:11万円
レンタル:要お問い合わせ
リース:9,000円(5年リース)
※620 Applicationの場合
主な機能 ・マルウェアなどの脅威となる通信を検知、評価し、自動的に遮断するなどの処理を行います。
・リモートアクセスVPNは二要素認証にも対応
特長 大手企業と同レベルのセキュリティ対策をお手頃価格で提供

ヴィーナステック

ヴィーナステック

出典:ヴィーナステック https://www.venustechjapan.com/

ヴィーナステックは、中国の3大キャリアのチャイナモバイル、チャイナテレコム、チャイナユニコムの本社をはじめ、70以上の支社にセキュリティ製品とサービスを提供している企業です。

ヴィーナステックのUTMは、複数のセキュリティ機能が統合されているため、一台で企業のセキュリティレベルを向上します。

製品情報

価格 購入:要お問い合わせ
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ・700万を超えるウィルスパターンに対応している、カスペルスキーのアンチウィルスを採用
・遠隔リモート保守機能搭載
特長 IPSは業界トップのセキュリティレベルを実現

アレクソン

アレクソン

出典:アレクソン https://www.alexon.co.jp/products/utm200stdpro/detail/

アレクソンUTM200は、接続台数25〜50台までの中小企業のための国産UTMです。セキュリティ対策のレベルも高く、どのようなセキュリティ対策を用意すればいいかわからないという企業にもおすすめです。

高度な脅威検出エンジンをバックボーンにしたセキュリティとハードウェアに最適化されたシステムで非常に優れたパフォーマンスを実現しています。

製品情報

価格 購入:5年ライセンス付き668,000円
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
※UTM200std
主な機能 ・ファイアウォールだけでは防御できない高度な攻撃や不正侵入などを検知し、外部への情報流出を防ぐ
・URLフィルタリングで業務には不要なサイトへのアクセスをブロック
特長 高度な攻撃や脅威の阻止に必要な機能を搭載

NTTスマートコネクト

NTTスマートコネクト

出典:NTTスマートコネクト https://www.nttsmc.com/

NTTスマートコネクトのUTMは、クラウド型なので機器の設置・運用は不要です。NTTスマートコネクトは、防御機能を提供するだけでなく、オプションでセキュリティ専門家によるセキュリティ監視分析サービスを受けることができます。提供価格は月額35,000円〜と安価で簡単なセキュリティ対策が特徴です。

製品情報

価格 購入:初期費用100,000円、月額料金35,000円〜
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ・インターネット接続機能が標準搭載。
・1ヶ月あたり5回まで無料でパラメーター変更に対応
・不正なファイルのブロックなど、セキュリティイベント発生時にはメールで通知
特長 クラウド型なので、自社に必要な機能だけを選択して必要なときに使える

サクサ

サクサ

出典:サクサ https://www.saxa.co.jp/product/utm/

サクサのUTMは、Webフィルタリング機能、アンチウイルス機能、迷惑メールブロック、侵入検知・防止機能などの多彩な機能を搭載した、総合的なネットワークセキュリティシステムです。

一台で簡単に安全な社内ネットワークセキュリティを構築することができ、お客様向けの月次レポートを提供しています。

脅威からの防御状況を可視化することで、高度なセキュリティ機能と導入がもたらす効果を実感できるでしょう。

製品情報

価格 購入:32万円
レンタル:要お問い合わせ
リース:7,600円(5年リース)
※SS5000ⅡStdの場合
主な機能 Webフィルタリング機能、アンチウイルス機能、
迷惑メールブロック機能、侵入検知/防止機能
特長 脅威管理の一元化を実現

Neusoft

Neusoft

出典:Neusoft https://www.neusoft.com/jp/

Neusoftグループは、2.6万人規模の従業員を抱える中国の大手企業です。事業としては、オフショア開発やアウトソーシングなど幅広く手がけています。組み込み機器向けのソフトウェア開発に長年の実績があり、開発するUTMにノウハウが活用されています。

NeusoftのUTMは、ファイアウォールスループットの数値が他社と比較しても優れている点が特徴です。新規接続の際にストレスなく動作できるでしょう。

製品情報

価格 購入:要お問い合わせ
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ・拠点間通信や外部から内部への通信を暗号化し、情報漏洩を防ぐ
・不正パケットによる攻撃をブロックし、イントラネットやサーバーを保護する
特長 高機能モデルとほぼ同等の機能を搭載しているにも関わらず、価格が安価なためコスパに優れている

ヤマハ

ヤマハ

出典:ヤマハ https://network.yamaha.com/products/firewalls/utx200/index

ヤマハのUTX200は、中規模企業に必要とされるセキュリティ機能を1台で提供することができるUTMアプライアンスです。設置するだけの簡単導入ができ、複数のセキュリティ対策を高コストパフォーマンスで実現できます。またUTX100/200には、レポート機能が搭載されているのも特徴です。

製品情報

価格 購入:75,000〜400,000円
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
※UTX200の場合
主な機能 アプリケーションコントロール、URLフィルタリング、侵入防止(IPS)、
アンチウイルス、アンチボット、アンチスパム機能などを搭載
特長 ヤマハルーターと連携して一元管理が可能

シャープ

シャープ

出典:シャープ https://smj.jp.sharp/bs/utm/

シャープのUTMは、サイバー攻撃に備える強固なゲートセキュリティです。企業のネットワークセキュリティ対策に求められる機能を一体化し、複数のセキュリティを統合的に管理することでコスト削減と安心・安全を提供します。導入後もシャープによるワンストップサービスでの保守運用を採用しており、安心・安全をサポートします。

製品情報

価格 購入:要お問い合わせ
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ・不正アクセスによる情報漏洩の防止
・社内ネットワークから外部有害サイトへのアクセスを防ぐ
特長 導入後はシャープによるワンストップサービスで保守運用をしてくれる

リステック

リステック

出典:リステック https://www.re-stec.co.jp/product/ds/dsutm-r1

リステック社が提供するDOBERMAN SYSTEMのUTMは、複数のセキュリティ機能が統合されているため、1台で企業のセキュリティレベルを向上します。コピー機やIoT機器など、ウイルス対策ソフトウェアがインストールされていない機器のセキュリティ対策にも有効です。また、管理・運用の手間がなく、専門知識が不要なのも特徴です。

製品情報

価格 購入:要お問い合わせ
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 ファイアウォール、VPN、Intrusion Prevention System、
Anti-Virus、Anti-Spam、Application Control
特長 高性能なアンチウイルスを採用。1台で30クライアントの接続まで対応

トレンドマイクロ

トレンドマイクロ

出典:トレンドマイクロ https://www.trendmicro.com/ja_jp/small-business/cloudedge-network-security.html

トレンドマイクロのUTMは、クラウドや他製品との連携で機能を高める製品です。被害のあるランサムウェアだけでなく、ファイアウォールや端末のウイルス対策では防げないサイバー攻撃を防御します。主に5つの特徴的な機能があり、運用における対策も万全なので安心です。

製品情報

価格 購入:要お問い合わせ
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 標的型メール対策、Webレピュテーション機能
C&Cサーバー通信防御、バイパス機能、SSLインスペクション
特長 多彩なセキュリティ機能を実装し、多様な脅威からお客様環境を保護します。

ソニックウォール

ソニックウォール

出典:ソニックウォール https://www.sonicwall.com/ja-jp/

ソニックウォールのUTMは、豊富なセキュリティ機能を1台に統合したセキュリティアプライアンスです。最短5分でランサムウェア対策ができるので、すぐに運用を開始したい企業におすすめです。管理画面は、完全に日本語化されたGUIで視覚的操作が可能。自社にシステム担当者がいなくても管理・運用を行うことができます。

製品情報

価格 購入:650,000円~750,000円
レンタル:要お問い合わせ
リース:要お問い合わせ
主な機能 特許技術の「RFDPI」で高速処理。
特長 プリセットモデルであれば、箱を開けて最短5分で運用を開始できる

UTMを選ぶ際のポイント

さまざまな製品があるUTMですが、どの製品を選べばいいのかわからない方も多いでしょう。ここでは、UTMを選ぶ際のポイントを解説します。

  • 自社に必要な機能が搭載されているか
  • スループット
  • 統合管理機能の使いやすさ
  • 費用対効果に合っているか
  • 障害発生時の耐性
  • サポートが充実しているか

自社に必要な機能が搭載されているか

UTMには、さまざまな機能が搭載されています。自社が必要としている機能がしっかり搭載されているか確認しましょう。例えば、以下のようなセキュリティ機能がUTMには搭載されています。

  • ファイアウォール
  • アンチウィルス機能
  • アンチスパム
  • アプリケーション制御
  • IDS/IPS
  • URLフィルタリング
  • VPN
  • サンドボックス
  • ログ管理 など

また、上記の機能以外にも、セキュリティの監視・分析機能などのオプション機能を追加する可能性もあるでしょう。さらに強度の高いセキュリティ機能を導入する場合は、UTMとは別の関連製品も考慮しなければなりません。

スループット

スループットとは、一定時間内に処理できるデータ量のことです。これが通信速度の目安になります。導入にあたってスループットは、重要な確認ポイントの一つです。スループット数が高ければ処理能力も高く、「FWスループット◯◯Mbps」「IPSスループット◯◯Mbps」のように表示されます。スループット数を見ずに製品選びをしてしまうと、データの送受信に時間がかかり業務に支障をきたします。

また、「同時セッション数(同時にネットワーク接続できる台数やユーザー数)」も同様に重要なポイントです。ネットワーク接続する台数やユーザー数と比べて、対応可能なセッション数が少ないとセッションが張れず、通信ができなくなる端末が発生するでしょう。そのため、スループット数や同時セッション数に見合った製品を選ぶのが大切です。

統合管理機能の使いやすさ

UTMの特徴として、社内セキュリティ対策を一元管理できる点が挙げられます。自社にとって管理機能が十分なのか、担当者にとって使いやすいかも大切なポイントです。

費用対効果に合っているか

UTMを選ぶ際に、費用対効果に合っているかを確認しましょう。自社の規模に合わないものや、機能が余るほどの製品を選ぶと無駄になってしまいます。

また、価格だけで製品選びをすると、トラブルにつながるケースもあります。例えば、安いUTMが海外製品だったために「管理画面やマニュアルが英語や、読みづらい日本語だった」「通信速度が遅すぎて、使いものにならない」ということもあるでしょう。そのため、必要十分かつ低価格で導入できる製品を選ぶのが大切です。

障害発生時の耐性

UTMはセキュリティ対策を一元管理している製品なので、障害が発生するとセキュリティが脆弱な状態になってしまいます。

それだけではなく、ネットワークを監視するシステムが止まることで、インターネット接続がすべて停止する恐れもあります。

耐障害性で見るべき点は、インターネットへの接続経路を予備も含めて2本準備する、接続経路は1本でもUTMを介する部分だけ運用系と待機系の2つに分けて、障害発生時には切り替える、などの対策が考えられるでしょう。

サポートが充実しているか

UTMのセキュリティは24時間365日稼働する必要があります。そのため、トラブルが発生した際に、サポートがいかに充実しているかは大切です。

トラブルが発生したときに海外の本部に問い合わせするのか、日本のサポートに問い合わせるのかでは対応時間も大きく変わってくるでしょう。

また、トラブル発生時の対応は現地で行ってもらえるのか、UTMが故障したときに代替機をすぐに送ってもらえるのかなども重要です。サポート体制が充実しているか見ておくことで、導入後も安心して利用できるでしょう。

UTMでは何ができる?基礎知識をおさらい

ここでは、そもそもUTMにどういった効果を期待できるのか、基礎知識を解説します。

そもそもUTMとは

UTMとは、複数のセキュリティ対策機能を1つのハードウェアに統合し、管理・運用を行うことです。

企業ネットワークをワームやウイルスなど、脅威から守らなければなりません。UTMであれば、ファイアウォールのみならず、アンチウィルスやアンチスパム、IDS/IPS、Webフィルタリングなどを集約して総合的なセキュリティ対策ができます。

このような複合的なセキュリティ対策をゲートウェイに施すことで、管理・運用不可の軽減とネットワーク脅威管理の一元化を実現できるのです。

サイバー攻撃の多様性から守る

セキュリティ対策の最大の目的は、「外部の不正アクセスや攻撃から社内ネットワークを守る」ことです。サイバー攻撃も多様化する昨今、手口ごとにセキュリティ製品を用意して対策するのは手間とコストがかかります。

UTMであれば、ファイアウォールやアンチウィルス、アンチスパムなどのセキュリティ機能が集約されているので、多様化したサイバー攻撃からも対応可能です。コストや手間をかけずに社内ネットワークの安全性を守るために、UTMはおすすめの製品といえるでしょう。

社内ネットワークから有害サイトへのアクセスを防ぐ

オフィス業務でインターネットを使用する場合、意図せず社内ネットワークから外部の有害サイトへアクセスする可能性があります。また、業務とは関係のないサイトを閲覧できる環境では、生産性の低下も危惧されるでしょう。UTMを導入すれば社内からアクセスを管理でき、有害サイトへのアクセスを検知・自動ブロックすることが可能です。

さらに、特定サイトへのアクセスブロックもできるため、業務とは関係のないインターネット利用の制限も実現できます。

情報漏えいの防止

2022年の法改正により、個人情報の取り扱いに対するペナルティが厳しくなりました。個人情報保護法は、1件でも個人情報の取り扱いがあれば対象です。そのため、企業にはより一層個人情報を守るセキュリティ対策が必要です。UTMは個人情報漏洩のリスクを低下させ、トラブル防止につながるため導入するメリットは大きいといえるでしょう。

高い専門知識は不要

UTMはセキュリティに関する高い専門知識がなくても、高度なセキュリティ対策を実現できます。多くのUTM製品は、インストール・設定・構成を簡単にできるウィザード形式のアプリを提供しているのが特徴です。

保守やサポートもUTMの基本料金やオプションとして追加できるため、ITやセキュリティの専門知識がなくてもセキュリティ対策ができます。

拠点ごとでのセキュリティ対策が可能

UTMは社内ネットワークと外部ネットワークの中間で、社内ネットワーク全体を保護します。これにより、拠点ごとにセキュリティ対策を施さなくても、拠点ごとでのセキュリティ対策が可能です。拠点全体で統一したセキュリティ対策を適用できるでしょう。

UTMで防げる脅威、対応している機能

UTMでは、以下のような脅威を防ぐことができる機能を備えています。一つずつ見ていきましょう。

機能 内容
ファイアウォール 外部のネットワークからの攻撃や不正なアクセスから保護する
アンチウィルス コンピュータウィルスやマルウェアの検知・駆除
アンチスパム スパムメールなどの迷惑メールを防止する
IDS/IPS ネットワーク/サーバーへの悪質な通信や不正なアクセスを検知・防御
Webプロテクション Webサイトの脅威に対する保護機能を強化する
アプリケーション制御 業務とは関係ないアプリケーションの利用を管理・制限できる

セキュリティ機能を組み合わせることにより、外部からの不正アクセスや攻撃以外にも、フィッシング詐欺などによる情報漏洩のリスクも軽減できます。

まとめ

今回は、UTMの価格相場や各社製品の価格などを紹介してきました。UTMの導入形態には「購入」「レンタル」「リース」の3つがあり、それぞれで価格相場が異なります。

  • 購入:65〜150万円程度
  • レンタル:月額7,000円〜40,000円程度
  • リース:月額7,000円〜

この中で最も選ばれているのが、「リース」です。また、会社規模ごとでも費用相場は異なってくるため、自社の規模や重視するポイントをおさえて導入するようにしましょう。まずは気軽に、資料請求からはじめてみてはいかがでしょうか。


セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n33882f74cd71

国立大学を卒業後、新聞記者として4年間勤務。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、レジの導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野はレジ関連(POSレジ、自動精算機)、ナースコール、レセプト代行。

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