ファイアウォールには複数の種類があり、その中の一つがプロキシ型ファイアウォールです。プロキシは、会社内部にあるネットワークからインターネットに接続するとき、そのアクセスを代わりに行ってくれます。
本記事では、プロキシ型ファイアウォールとは何なのか?また、メリット・デメリットや他のファイアウォールとの違いなども解説しますので参考にしてください。
ファイアウォールには、以下のように複数の種類があります。
次からはプロキシ型ファイアウォールについて詳しく紹介していくので参考にしてください。
ここでは、プロキシ型ファイアウォールとは何か?について詳しく解説していきます。
プロキシとは、会社内部にあるネットワークからインターネットに接続する際に、そのアクセスを代わりに行ってくれるシステムのことです。企業のセキュリティ対策として非常に重要な役割を果たし、企業内のセキュリティを高められます。
プロキシの用途はさまざまであり、クライアントのインターネットアクセスログを集約する際などに使うことが可能です。なかにはサンドボックス・URLフィルタリングなどよりも高度なセキュリティを備えているプロキシもあります。
プロキシ型ファイアウォールは、プロキシサーバーを経由するファイアウォールであり、すべての通信を検査して内部・外部のネットワークがそのままつながらないようにする仲介の役割を果たします。また、プロキシ型ファイアウォールは、アプリケーション型やアプリケーションゲートウェイ型とも呼ばれているので覚えておきましょう。
プロキシ型ファイアウォールはすべての通信を確認するファイアーウォールで、いくつかのメリットがありますが、一方でデメリットも少なからずあります。以下でそれぞれについて解説しますので参考にしてください。
プロキシ型ファイアウォールは、すべての通信内容を確認できるのでリスクを防止しやすく、外部と内部がそのままつながらないため、内部の情報をしっかりと守ることが可能です。また、内部からのアクセスも制限でき、内部統制に有効活用できます。
たとえば、学校や企業などで内部の人間が外部のサイトを見れないようにすることも可能です。
先述したように、いくつかのメリットがあるプロキシ型ファイアウォールですが、一方で通信速度が遅くなるというデメリットもあるので注意しましょう。これは、すべての通信内容を確認する分、処理しなければならないデータ量が増えるからです。
ただし、技術的な進歩もあり、近年のプロキシ型ファイアウォールは、業務に支障が出るほどの速度低下は発生しないと言われています。
プロキシ型ファイアウォールとパケットフィルタリング型ファイアウォールの違いは、以下の表を参考にしてください。
プロキシ型 | パケットフィルタリング型 | |
---|---|---|
仕組み | すべての通信内容を確認する | パケット通信のヘッダ部分のみを検査する(中身は検査されない) |
セキュリティ精度 | パケットフィルタリング型よりも精度が高い | プロキシ型ファイアウォールより精度が低い |
通信速度 | パケットフィルタリング型より遅い | プロキシ型ファイアウォールより速い |
プロキシ型ファイアウォールは、すべての通信内容を確認してくれるため、セキュリティ対策に有効です。一方で、通信速度が遅くなってしまうというデメリットもあり、通信量や業務内容によっては業務上何かしらの影響があるかもしれません。
今回の記事の内容を参考に、プロキシ型ファイアウォールについてしっかりと理解し、どの種類のファイアウォールが適しているか検討してみてください。