オートクレーブメーカー9選|仕組みや利用シーンまで

更新日 2024.01.15
投稿者:豊田 裕史

オートクレーブの導入を検討する際、どこのメーカーのものを導入すればいいか迷う方は多いでしょう。今回の記事では、オートクレーブメーカー9選を紹介しています。オートクレーブの導入を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

オートクレーブとは

オートクレーブとは、高圧蒸気滅菌器のことです。機器の内部を飽和蒸気によって高温・高圧にし、医療用器具やバイオ系実験器具の滅菌を行います。基本的な構造は圧力鍋と同じです。圧力を加えて機器の容器内を高温にして、圧力鍋であれば調理時間の短縮、オートクレーブの場合は滅菌を行います。

滅菌は、物質中のすべての微生物を殺滅・除去することで、除菌や殺菌よりも確実に菌を無くすことが可能です。滅菌の方法には、オートクレーブの他にもガス滅菌や乾熱滅菌があります。ガス滅菌はゴム・プラスチックの滅菌に適しており、乾熱滅菌は金属器材に適している滅菌方法です。

オートクレーブメーカー9選

ここでは、オートクレーブメーカー9選を紹介していきます。

株式会社湯山製作所

株式会社湯山製作所

出典:株式会社湯山製作所 https://www.yuyama.co.jp/product/products/sterilization_open.html

株式会社湯山製作所が提供しているオートクレーブは数種類あり、簡単に操作できるスライドロックタイプや、1,000ccの滅菌瓶を一度に8本も滅菌できる、液体・培地滅菌対応オートクレーブなどがあります。

他にも、世界標準のクラスB準拠滅菌性能を携えた国産初オートクレーブなどもあり、用途や容量に応じて選択することが可能です。

湯山製作所は1964年創業の歴史と実績があるメーカーなので、製品の信頼性が高く、安心して導入できるでしょう。

株式会社湯山製作所の比較ポイント

  • 複数のオートクレーブから用途・容量に応じて選択できる
  • 世界標準のクラスB準拠滅菌性能を携えた国産初オートクレーブも提供
  • 1964年創業の歴史と実績があるメーカー

製品情報

会社名 株式会社湯山製作所
製品名 小型包装品用高圧蒸気滅菌器YS-A-C008など
主な利用シーン 医科、歯科、ラボ
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 ※YS-A-C008の場合
135℃(3~60分)/121℃(20~60分)
サイズ ※YS-A-C008の場合
467(W)x469(D)x366(H)mm
重さ ※YS-A-C008の場合
26kg

三浦工業株式会社

三浦工業株式会社

出典:三浦工業株式会社 https://www.miuraz.co.jp/product/industry/steam_sterilizer/

三浦工業株式会社は大型タイプの滅菌器を複数ラインナップに揃っています。Sシリーズの場合は、内缶胴板の材料にステンレスクラッド鋼を採用しており、耐圧部材において異種金属間溶接部位を大幅に低減可能です。そのため、安全性の高い構造になっています。また、高圧蒸気滅菌器S-Fは、オプションでクリーン蒸気発生装置を内蔵したり、缶体仕様などさまざまな特注対応も可能です。

三浦工業株式会社の比較ポイント

  • ボイラのトップメーカーとしての技術の蓄積をもとに滅菌器を開発
  • 複数のシリーズがあるため選択肢が豊富
  • オプションでクリーン蒸気発生装置を内蔵したりできる

製品情報

会社名 三浦工業株式会社
製品名 高圧蒸気滅菌器S
主な利用シーン 医療機関・ラボ
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 要問合せ
サイズ 要問合せ
重さ 要問合せ

ヤマト科学株式会社

ヤマト科学株式会社

出典:ヤマト科学株式会社 https://www.yamato-net.co.jp/product/category/science/sterilizer/autoclave/

ヤマト科学株式会社が提供しているオートクレーブは、SNシリーズやSQシリーズなど、複数の製品を展開しています。ラボ用オートクレーブのST201は、コンパクトで比較的安価です。

ST201の場合、対話型キー入力で、滅菌条件(温度・時間)を一度設定すると条件が記憶されて、その後は実行キーを押すだけで空気抜きから滅菌終了まで全自動で行ってくれます。

また、缶内に突起物がなく、カストやラックの出し入れをスムーズに行うことができ、ドレンボトルは前面扉内に設置してあるため、水量をひと目では確認可能です。

ヤマト科学株式会社の比較ポイント

  • ラボ用オートクレーブのST201は、コンパクトで比較的安価
  • 対話型キー入力で滅菌条件を設定すると記憶してくれる
  • 実行キーを押すだけで空気抜きから滅菌終了まで全自動

製品情報

会社名 ヤマト科学株式会社
製品名 ラボ用オートクレーブ(ST201)
主な利用シーン ラボ
価格 439,000円
滅菌温度範囲 105~123℃
サイズ 410(W)x470(D)x957(H)mm
重さ 60kg

株式会社トミー精工

株式会社トミー精工

出典:株式会社トミー精工 https://bio.tomys.co.jp/products/autoclaves/

株式会社トミー精工が提供しているオートクレーブは、ラボ用とメディカル用があります。大口径・大容量タイプや上下開閉ドアタイプなどがあり、用途に応じて選ぶことが可能です。

上下開閉ドアタイプのLSX / SXシリーズは、進行状況がひと目でわかるLED表示を採用しています。

また、オートクレーブ洗浄液や滅菌缶・シャーレ培地分別器スタンドなどのアクセサリー類も提供しているので、必要な器材を一通り揃えることが可能です。

株式会社トミー精工の比較ポイント

  • ラボ用とメディカル用を提供している
  • LSX / SXシリーズは、進行状況がひと目でわかるLED表示を採用
  • 洗浄液や滅菌缶・シャーレ培地分別器スタンドなどのアクセサリー類もある

製品情報

会社名 株式会社トミー精工
製品名 SX‐300
主な利用シーン 医療機関
価格 660,000円
滅菌温度範囲 105~135℃
サイズ 410(W)x477(D)x790(H)mm
重さ 50kg

白水貿易株式会社

白水貿易株式会社

出典:白水貿易株式会社 https://www.hakusui-trading.co.jp/products/07801300/

白水貿易株式会社は、「リサ」「ララ」といった海外メーカーのオートクレーブを取り扱っています。「クラスBオートクレーブ リサ」はチャンバー容量が22ℓの大容量で、小型高圧蒸気滅菌器に関するヨーロッパ規格EN13060に準拠した、高性能なオートクレーブになっています。タッチスクリーンを押すだけで簡単に操作でき、消耗品の交換方法などは3Dアニメーションがタッチスクリーンに表示されるので、迷うことがありません。

白水貿易株式会社の比較ポイント

  • 「リサ」「ララ」といった海外メーカーのオートクレーブを取り扱っている
  • 「クラスBオートクレーブ リサ」はチャンバー容量が22ℓの大容量
  • タッチスクリーンを押すだけで簡単に操作できる

製品情報

会社名 白水貿易株式会社
製品名 クラスBオートクレーブ リサ Bユニバーサル134
主な利用シーン 医療機関
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 134℃
サイズ 465(W)x452(D)x634(H)mm
重さ 47.5kg

株式会社平山製作所

株式会社平山製作所

出典:株式会社平山製作所 https://www.hirayama-hmc.co.jp/hv2series-med.html

株式会社平山製作所は、医療機関向け・ラボ向けのオートクレーブを提供しているメーカーです。

医療機関向けのHV-Ⅱシリーズはカラータッチパネルを搭載しており、操作性に優れています。また、ワンタッチレバーで、フタの開閉を簡単かつ確実に行うことが可能です。

ダブルインターロック機構となっており、缶内の危険要素である「高温」「圧力」を検知し、運転終了後や手動停止時も機能し、停電時もロックします。

株式会社平山製作所の比較ポイント

  • カラータッチパネル搭載オートクレーブ
  • ワンタッチレバーでフタの開閉ができる
  • 缶内の危険要素である「高温」「圧力」を検知

製品情報

会社名 株式会社平山製作所
製品名 HV-25Ⅱ
主な利用シーン 医療機関
価格 665,500円(税込)
滅菌温度範囲 105~121℃ 可変式
サイズ 485(W)x470(D)x949(H)mm
重さ 44kg

株式会社ジーシー

株式会社ジーシー

出典:株式会社ジーシー https://www.gc.dental/japan/products/professional/small-instrument/steam-cleaner-st-iv

株式会社ジーシーは、歯科向けの医療機器を製造・販売しているメーカーです。

提供しているオートクレーブの「ユーロクレーブ29VS+」は、ヨーロッパ規格EN13060に適合した「クラスS」に分類される、プレポストバキューム式の滅菌器となっています。

「ユーロクレーブ29VS+」は、非包装の中空物や包装された固形物など、一般診療に必要な被滅菌物に対応可能です。また、水処理装置「メラデム40」を使用することで、上水道と直結して自動給水ができるようになります。

株式会社ジーシーの比較ポイント

  • 「ユーロクレーブ29VS+」は、ヨーロッパ規格EN13060に適合
  • 一般診療に必要な被滅菌物に対応可能
  • 水処理装置「メラデム40」を使用することで上水道と直結して自動給水ができる

製品情報

会社名 株式会社ジーシー
製品名 ユーロクレーブ29VS+
主な利用シーン 歯科
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 121℃/134℃
サイズ 425(W)x610(D)x485(H)mm
重さ 43kg

株式会社モリタ

株式会社モリタ

出典:株式会社モリタ https://www.dental-plaza.com/article/smartclave_hss/specifications/

株式会社モリタが提供している小型包装品用高圧蒸気滅菌器「スマートクレーブ HSS」は、タービンやコントラなど、内腔物の滅菌が可能な小型オートクレーブです。現在使用している滅菌器との併用や、ハンドピース専用器として使用できます。

「スマートクレーブ HSS」では、滅菌だけでなく、乾燥時もチャンバー庫内が134℃以下に温度制御されており、器具を傷めにくい低温乾燥が可能です。また、滅菌モードは、HP(ハンドピースモード)・134℃・121℃の3通りから選ぶことができ、乾燥モードは標準(Std)・低温(Low)・乾燥なしの設定ができます。

株式会社モリタの比較ポイント

  • タービンやコントラなど内腔物の滅菌が可能な小型オートクレーブ
  • 器具を傷めにくい低温乾燥が可能
  • 滅菌モードは3通りから選べる

製品情報

会社名 株式会社モリタ
製品名 スマートクレーブ HSS
主な利用シーン 歯科
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 121℃・134℃
サイズ 250(W)x396(D)x377(H)mm
重さ 18kg

デンツプライシロナ株式会社

デンツプライシロナ株式会社

出典:デンツプライシロナ株式会社 https://www.dentsplysirona.com/ja-jp/explore/infection-control-systems/dac-universal-s.html

デンツプライシロナ株式会社が提供しているDACユニバーサル Sは、ボタンひとつでインスツルメントの洗浄(内外部)・注油(ハンドピースの場合)・滅菌(内外部)を完了させることが可能です。

直感的に操作できるユーザーインターフェースを備えており、タッチディスプレイを搭載しています。

また、ガイド付きメンテナンスワークフローCheck&Cleanで、迷わずメンテナンスが可能です。

デンツプライシロナ株式会社の比較ポイント

  • ボタンひとつでインスツルメントの洗浄(内外部)・注油(ハンドピースの場合)・滅菌(内外部)を完了できる
  • 直感的に操作できるユーザーインターフェース
  • ガイド付きメンテナンスワークフローCheck&Cleanで迷わずメンテナンスが可能

製品情報

会社名 デンツプライシロナ株式会社
製品名 DACユニバーサル S
主な利用シーン 歯科
価格 要問合せ
滅菌温度範囲 134℃
サイズ 400(W)x400(D)x420(H)mm
重さ 26kg

オートクレーブの利用シーン、用途

ここでは、オートクレーブの利用シーン・用途を解説していきます。

医療

オートクレーブにはラボ用とメディカル用があり、メディカル用は医療機器にあたります。メディカル用のオートクレーブは、「管理医療機器(クラスⅡ)」に該当し、「特定保守管理医療機器」となります。なお、医療機関で使用する際は、「特定保守管理医療機器」に該当する機種でなければなりません。

ラボ・その他分野

オートクレーブは医療機関以外でも、 分子生物学実験での滅菌処理装置に使用されることが多いです。また、遺伝子工学の実験でも使用されており、遺伝子組み換えを行った世の中に存在しない菌や細胞を扱う際、これらが外部に流出するのを防ぐためにオートクレーブを使用します。

オートクレーブの仕組み・構造

オートクレーブは、圧力鍋のような構造をした滅菌器の内部に器材を置きます。大気圧以上の環境を一定時間保つことで、2気圧・130℃程度の高温の水蒸気を作り出し滅菌することが可能です。

ヨーロッパの滅菌基準 (EN13060) では、滅菌器の性能をクラスB・クラスS・クラスNの3段階に分類しており、対象器具によってどのクラスで滅菌すべきかが異なるのを覚えておきましょう。クラスB・クラスS・クラスNそれぞれの違いは以下の通りです。

  • クラスB
    最高レベルの滅菌効果があります。固形・多孔体・中空・非包装など、さまざまな器具に対応可能です。
  • クラスS
    クラスN滅菌対応可能なメーカー特定商品で滅菌が可能です。
  • クラスN
    非包装の固形器具に使用できる滅菌です。滅菌後は保管せず、早期に使用する必要があります。多くの医療機関で使用されているもっとも一般的なタイプです。

まとめ

オートクレーブを製造・販売しているメーカーは国内だけでも複数あります。それぞれの製品に特徴があり、サイズも異なるので、用途・目的に適したオートクレーブを選ぶようにしましょう。また、オートクレーブにはメディカル用・ラボ用があるので、そのあたりの違いにも注意しましょう。オートクレーブ導入時に今回の記事が参考になれば幸いです。

中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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