レセプトチェックソフト『マイティーチェッカー』とは?メリットや特徴まで

更新日 2024.10.16
投稿者:豊田 裕史

レセプトチェックソフト「Mighty Checker(マイティ―チェッカー)」は、医療機関が避けては通れない「レセプト点検」業務の効率化を実現するツールです。

この記事では、マイティーチェッカ―の特徴やメリット、製品の種類を丁寧に解説しています。他のレセプトチェックソフトとの比較もしているので、レセプト業務でお困りの方やレセプトチェックソフトをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

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株式会社エーアイエスはレセプトチェックソフトの開発会社最大手です。
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マイティーチェッカーとは?

マイティーチェッカーの開発・販売を行っている株式会社エーアイエスは、レセプトチェックソフトの開発会社最大手です。
マイティーチェッカーは複数の種類を提供しており、最新の「Mighty Checker EX」は、レセプト点検×AIを実現した次世代レセプトチェックシステムとなっています。

その他、「Mighty Checker PRO Analyze」は、全国19,000以上の医療機関で使用されており、信頼性と満足度が高い製品です。
業務効率化はもちろん、精度の高い点検結果を提供してもらえます。

会社名 株式会社エーアイエス
製品シリーズ Mighty Checker EX(マイティー チェッカー イーエックス)
Mighty Checker PRO Analyze(マイティー チェッカー プロ アナライズ)
Mighty Checker PRO Advance(マイティー チェッカー プロ アドバンス)
Mighty Checker for ORCA(マイティー チェッカー フォー オルカ)
Mighty Checker Cloud(マイティー チェッカー クラウド)
料金・価格 要お問い合わせ
診療報酬改定対応
縦覧・突合点検
対応施設 病院・クリニック(クラウドはクリニックのみ)
提供形態 オンプレミス・クラウド(Mighty Checker Cloud)
動作保証環境 Windows11/WindowsServer2022
Windows10
Windows8.1
Windows7(HomePremium以上)
導入実績 全国19,000以上の医療機関で導入
サポート体制 月次更新あり(クラウドは自動更新)

マイティーチェッカーのメリット

ここでは、マイティーチェッカー導入のメリットをそれぞれ解説していきます。
主なメリットは以下の3つです。

  • 精度の高いレセプトチェックで審査強化対策
  • 算定漏れをなくして収益を改善
  • 便利機能つきで業務効率化がアップ

精度の高いレセプトチェックで審査強化対策

ミスが起きやすい「突合点検」や過去のレセプトまで見直す必要がある「縦覧点検」の他、気付きづらい「算定日チェック」も、マイティーチェッカーであれば高精度の点検結果を出すことが可能です。

算定漏れをなくして収益を改善

ペーパーレスによる経費削減の他、標準搭載の「算定支援機能」では、病名や診療行為・請求内容から各種加算や管理料などを算定できる可能性がある部分にアラートが出るようになっています。

通常のレセプト作業では、記載漏れや病名漏れなどを見つけるのが主な作業となり、点数アップの視点は持ちづらいものです。

便利機能つきで業務効率化がアップ

マイティーチェッカーは、レセコンで作った電子レセプトから疑義のレセプトを抽出するだけではありません。たとえば、適応候補病名の表示によってガイドされるため、作業時間短縮・業務負担の削減効果が期待できます。

マイティーチェッカーの機能と特徴

ここでは、マイティーチェッカーの機能と特徴を、以下の5点に絞って解説していきます。

  • 【EXのみ】縦覧点検が楽になるマルチ画面表示
  • 【EXのみ】点検ポイントを表示できるので保険ルールが分かりやすい
  • 【EXのみ】付箋・ステータス機能で作業効率アップ
  • 【EX/PRO】査定・返戻分析
  • 【EX/PRO】点検結果分析

【EXのみ】縦覧点検が楽になるマルチ画面表示

マイティチェッカーの画像

マルチレセプト表示機能が搭載されており、1画面に点検時エラーがかかったレセプトと、該当患者の過去のレセプトを自動的に並べて表示することが可能です。従来の点検方法で手間がかかっていた縦覧での確認が楽になり、作業時間も大幅に短縮できます。

また、エラーがかかったレセプトと自動表示されたその患者の過去のレセプトそれぞれに、縦覧エラー番号を付与して『 対 』 にすることで、より一層縦覧点検を行いやすくすることが可能です。

例えば、ネキシウムカプセルやタケキャブ錠などのPPI製剤は処方できる期間が決まっており、病名の変更が必要な場合があります。このような場合も過去のレセプトが右側に表示されるので、左右のレセプトを見比べるだけでOKです。

「この薬の処方は8週を超えてるから病名を変える必要がある」と確認することができます。過去のレセプトは最大12ヶ月分蓄積できるため、簡単にさかのぼることができます。

【EXのみ】点検ポイントを表示できるので保険ルールが分かりやすい

マイティチェッカーの画像

「どうやって算定したらいい?そもそもうちで算定できる?」といった疑問を、レセプト点検後のエラーメッセージをクリックすることで、エーアイエスが独自にまとめた保険ルールでわかりやすく解説してくれます。

検索辞書機能と併せて活用すれば、レセプト点検業務の経験が短い方でも保険知識をわかりやすくご理解することが可能です。

【EXのみ】付箋・ステータス機能で作業効率アップ

マイティチェッカーの画像

付箋機能を活用することで、自由にメッセージをレセプトに添付可能です。メッセージの文字でのレセプト検索・抽出も行えます。ステータス機能では、「確認済」「承認依頼」などを素早く見分けられるのでレセプト点検作業をより効率的に行うことが可能です。

未確認のレセプトだけ絞り込んで表示することもできるので、ダブルチェックやスタッフが確認後、医師が確認する場合も手間がかかりません。そのため、わざわざ紙に印刷してスタッフが医師に持っていく必要がなくなります。

【EX/PRO】査定・返戻分析

マイティチェッカー画像

ワンクリックでどの項目が査定・返戻されてしまったのか自動で集計してくれます。1年分のデータを蓄積できるため、「この項目は毎月返戻されているな」「この項目は先月から急に返戻されるようになっているな」など、データを年間を通して分析することが可能です。
この表から、該当患者のレセプトに飛んだり、カスタマイズしたりすることもできます。

【EX/PRO】点検結果分析

マイティチェッカー画像

点検分析結果は、パレート図・トレンド分析グラフ・疑義項目別金額推移で確認することが可能です。あらゆる角度から分析ができるため、より効率的な対応を導き出せます。

マイティーチェッカーEX版とPRO版の違い

ここでは、具体的に「Mighty Checker EX(マイティー チェッカー イーエックス)」、「Mighty Checker PRO Analyze(マイティー チェッカー プロ アナライズ)」、「Mighty Checker PRO Advance(マイティー チェッカー プロ アドバンス)」の機能面を比較していきます。

以下の機能は「Mighty Checker EX(マイティー チェッカー イーエックス)」のみに搭載されています。

  • 過去のレセプトを並べて表示できる「マルチレセプト機能」
  • 点検後のエラーメッセージに保険ルールが表示される「点検ポイント機能」
  • 確認済みなど点検のステータスを管理できる「ステータス機能」
Mighty Checker EX Mighty Checker PRO Advance
診療報酬改定対応
縦覧点検
査定返戻分析
新規ルール追加
月次更新 〇※インターネットからダウンロード 〇※インターネットからダウンロード
付箋機能 ×
データバックアップ
複数台使用 〇※ライセンスフリー院内のみ 〇※ライセンスフリー院内のみ
継続使用料 年次更新 年次更新
レセプトチェックステータス表示 ×
点検ポイント ×

マイティーチェッカーを他のレセプトチェックソフトと比較

ここでは、マイティーチェッカーと他の人気レセプトチェックソフトを比較しています。

マイティーチェッカーは複数のシリーズがあるため、医療機関の用途・運用に合わせて導入可能です。特に「マイティーチェッカー イーエックス」は、「レセプト×AI」を実現した次世代レセプトとなっており、最新の技術を駆使してレセプトチェックを行えます。

他にもおすすめのレセプトチェックソフトが知りたい方は【2023最新】レセプトチェックソフトおすすめ7選|選び方や価格まででも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

【メーカーインタビュー】「Mighty Checker EX」でレセプト業務の時間短縮を実現

インタビュー風景

*Mighty Checker EXの画面を表示しながら説明する藤生さん

マイティチェッカーのメーカーである株式会社エーアイエスの藤生明様(営業部コンサルティング・セールス)にお話しをうかがいました。Mighty Checker EXの強みや機能について話を聞くことができました。

最新モデルの「Mighty Checker EX」の特徴、強みを教えてください。

「マルチレセプト機能」、点検後のエラーメッセージに保険ルールが表示される「点検ポイント機能」、確認済みなど点検のステータスを管理できる「ステータス機能」の3点です。これまでMighty Checkerシリーズでお使いいただいた病院様のリプレイスを中心に、導入が進んでいます。

Mighty CheckerPROよりもレセプトの読み込み速度が改善している点も、ユーザーの病院様に喜んでいただけます。あくまで参考値ではありますが、Mighty Checker EXで50,000枚のレセプト点検をすると、約1時間で点検が完了します。

具体的に、どんなミスをチェックしてもらえるのでしょうか?

医師が記入した病名や請求内容から、算定できる可能性がある加算や管理料の候補を抽出できます。医療機関が取りこぼしている可能性のある加算を指摘することができます。

他には、重複病名のチェック機能もあります。各団体の資料や添付文書を基にしたデータベースで、数万のチェック項目に対応したシステムになっています。

レセプトチェックソフトの運用はどうなっているのでしょうか?

レセコン端末にインストールして使っていただく運用を推奨しています。病院の方針によっては、レセコン端末と別の端末にMighty Checkerをインストールして使っている施設もあります。

レセプトチェックをかけるタイミングとしては、病院様の運用次第ですが、審査支払基金への提出までに2回ほどチェックをしている病院が多いです。具体的には、①毎月20日頃までに当月分の全レセプトを総点検②翌月の月初(レセプト期間、1日〜10日)に改めて総点検、のステップを踏んでいます。毎日レセプトチェックを実施して、月初のレセプト修正を最小限にできている事例もあります。

他社のレセプトチェックソフトもあると思います。他社製品とはどのような違いがありますか?

他社製品だとレセプトの種類ごとに点検をかける必要があると聞きますが、マイティチェッカーでは入院・外来に加え、DPCレセプトなどレセプトの種類に関係なく一括でチェックをすることが出来ます。6万枚のレセプトを読み込んで使用している病院の実績もありますので、たいていの医療機関様では一度の読み込みで作業が完了できます。

複数台のレセコン端末で点検結果を見られるのも、弊社の強みです。医療機関ではレセコン端末が複数台あることが普通だと思いますが、チェックソフトの点検結果を1つのレセコン端末でしか見られない製品もあると聞いています。

Mighty Checkerを使えば、点検結果を紙で出力して確認する必要がないので、ペーパレスな運用を実現できます。

レセプト点検に課題を感じている事業所様に、一言お願いします。

言うまでもなく、レセプト業務は医療機関の収入に直結する大切な業務です。人手不足でお悩みの医療機関様は多いと思いますが、レセプトチェックソフトを導入すれば、現在の人数のままでレセプト点検業務を無理なく行うことが出来るかもしれません。

クリニックでも病院でも、レセプトの間違いを最小限にできる日々の業務フローを構築することが大切です。自院のレセプト業務の課題を洗い出すところからのスタートでも結構ですので、ぜひお問い合わせください。

まとめ

マイティーチェッカーについて解説しました。 支払い審査機関もコンピューターによるレセプトチェックの方針を示している中、今後もクリニックを中心にレセプトチェックソフトの導入が進むことでしょう。

マイティチェッカーEX、マイティチェッカーPROなど複数の製品ジャンルをそろえているので、詳細が気になった方は、ぜひお問い合わせください。

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  • レセプト返戻の件数が多くて困っている・・・
  • 毎月レセプトチェックが大変!残業も多く発生している・・・
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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。

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