自動釣銭機のレンタル・リースについてわかりやすく解説|サブスクも紹介

更新日 2023.01.12
投稿者:豊田 裕史

自動釣銭機は、会計時に現金の入出金を自動でおこなう機械です。自動釣銭機を導入すれば、会計スピードの向上やコロナ禍での衛生面強化といったメリットを得られます。また、レジ担当者が変わる際の金額誤差の確認に要する時間を減らしたり、レジ締め業務を短縮したりすることも可能です。

しかし、一括購入にかかる費用を考慮して、自動釣銭機を活用した業務効率化に二の足を踏んでいる方もいるのではないでしょうか。この記事では、自動釣銭機の必要性から安く導入できる方法まで詳しく紹介します。自動釣銭機を導入する方法には、メーカーや業者からの購入だけではなく、レンタルやリース、サブスクなど多様な種類があります。導入形態ごとの特徴を比較して解説しますので、ぜひ参考にしてください。

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自動釣銭機はなぜ必要か

はじめに、自動釣銭機にまつわる以下2つの内容を解説します。

  • 自動釣銭機とは
  • 自動釣銭機導入で得られる効果

特徴・効果を理解して、自社に導入すべきかの判断材料にしてください。

自動釣銭機とは

自動釣銭機とは、会計金額の確定後、現金を投入すると自動的に入出金がおこなわれる機械です。各業界で人手不足が叫ばれるなか、業務の効率化に自動釣銭機の導入は重要な改善策です。昨今では小売業だけではなく、医療機関で自動釣銭機を見かける機会も増えてきました。

自動釣銭機とあわせて、フルセルフレジ(自動精算機)・セミセルフレジという言葉を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。フルセルフレジ・セミセルフレジは、それぞれ以下のような特徴があります。

フルセルフレジ(自動精算機) 商品のスキャンから精算までを顧客(患者様)自らが実施
セミセルフレジ スタッフが商品のスキャンまでをおこない、精算は顧客(患者様)自らが実施

多くの店舗では、フルセルフレジ(自動精算機)・セミセルフレジと自動釣銭機を連動させて運用しています。たとえば医療機関の場合、受付担当者が「診療報酬明細書」をセミセルフレジで読み取り、その後に患者様が自動釣銭機で精算をおこなうといった運用の仕方が可能です。

自動釣銭機導入で得られる効果

自動釣銭機導入で得られる効果の例は、以下の通りです。

  • 会計時間の短縮により、顧客満足度の向上を期待できる
  • 現金を正確に授受するため、会計ミスを削減できる
  • 現金を介した接触がないことから、感染症対策につながる
  • レジ締め作業を短縮できるため、業務負担の軽減につながる

それぞれの効果について、ひとつずつ解説します。

会計時間の短縮により、顧客満足度の向上を期待できる

自動釣銭機は自動で計算をおこなうため、会計時間を短縮できます。また、患者様自ら精算する形式であれば、受付担当者が金銭の授受に費やす時間は不要です。結果としてレジ作業の回転率が向上し、患者様の待ち時間を減らせます。レジの待ち時間が短縮されれば、顧客満足度の向上を期待できるでしょう。

現金を正確に授受するため、会計ミスを削減できる

レジ業務で起こりがちなのが、現金の数え間違いやお釣りの渡し間違いといったミスです。自動釣銭機を導入すれば、金銭の授受にまつわるミスを削減できます。なぜなら、自動釣銭機は自動で計算をおこなうため、計算間違いの心配がないからです。現金を正確に授受できることは、自動釣銭機の強みといえます。

現金を介した接触がないことから、感染症対策につながる

新型コロナウイルスの感染拡大以降、感染症対策として自動釣銭機を導入する医療機関が増えています。自動釣銭機を導入すれば金銭授受での感染リスクを低減できるため、感染症対策にも効果的です。

レジ締め作業を短縮できるため、業務負担の軽減につながる

レジ締め作業の煩雑さに悩む担当者も多いのではないでしょうか。自動釣銭機ならレジ内の金額が自動的に計算されるため、レジ締め業務の短縮が可能です。また、自動釣銭機を導入すれば会計ミスを削減できることから「残高があわずに何度も数え直す」といった追跡作業に要する時間も減らせます。結果として、業務負担の軽減につながるだけではなく、人件費の削減にも効果的です。

なお、自動釣銭機は導入方法によって価格が異なります。それぞれの特徴や自社の状況を考慮して、ベストな方法を選択することが重要です。

自動釣銭機の導入効果やデメリットについては、自動釣銭機を導入するメリット・デメリット」で詳しく取り上げています。参考にしてください。

自動釣銭機の価格相場

新品の自動釣銭機を一括購入する場合、約30万円〜100万円が価格相場です。これはあくまで自動釣銭機のみの価格であり、POSシステムなどを追加すると価格はさらに上がります。POSシステムの「POS」とは、Point of salesの略称です。日本語訳では「販売時点情報管理」の意味を持ちます。POSシステムを導入することで、「いつ・どの商品が・どの程度売れたか」などを記録・集計することが可能です。

自動釣銭機を導入する時に、あわせてPOSシステムの導入を検討している方もいると思います。しかし、「導入を検討したいけれど、初期投資の負担が大きい」と感じている方も多いのではないでしょうか。確かに自動釣銭機を一括購入で導入しようとすると、初期投資の負担が大きくなってしまいます。ですが、自動釣銭機は一括での購入がすべてではありません。なかには、POSシステムと連動できる自動釣銭機を一括で購入する以外の方法で提供している業者もあります。次に、詳しく導入方法を見ていきましょう。

自動釣銭機の価格相場について詳しくは、自動釣銭機の価格はどれくらい?|主要メーカーの参考価格比較」で取り上げています。ぜひチェックしてみてください。

購入が難しい場合はリースがおすすめ!

自動釣銭機は一括購入の他に安く導入できる方法があり、具体的には以下の3つにわけられます。

  • リースでの導入
  • レンタルでの導入
  • サブスクでの導入

特にリースでの導入の場合、月額料金がレンタルよりも安いこと、初期費用を抑えられることから、自動釣銭機の導入コストで悩む人にもおすすめです。導入形態ごとのメリット・デメリットを理解して、自社に最適な方法を選択しましょう。それでは、ひとつずつ解説します。

リースでの導入

リースとは、「リース会社」から商品・設備を中長期的に借り入れて利用することです。一般的には、毎月一定のリース料金をリース会社に支払っていくことになります。たとえば、自動釣銭機をリースで導入する場合、契約期間は5〜7年と長期にわたります。

リースのメリットは、ユーザーが自動釣銭機を一括購入する必要がないため、初期費用が少額で済むことです。また、月額費用はレンタルよりも安く済むのが一般的です。さらに、リースではレンタルよりも選べる製品が多いため、希望するスペックの製品を見つけやすくなります。

一方で、リース資産として資産計上しなければならないこと、途中解約はできないことなどがリースのデメリットです。また、リース申し込み後は審査があるため、場合によっては審査に通らず契約に至らないケースも考えられます。リースでの導入は中長期的な利用に適しており、レンタルよりコストを抑えたい方におすすめです。

レンタルでの導入

レンタルは、「レンタル会社」が所有する自動釣銭機を一定の期間だけ借りて利用することです。基本的に、レンタルでの利用料金は月払いになります。レンタルのメリットは、契約での審査が不要なことから素早く導入できることです。また、レンタルの場合はリースと異なり途中解約も可能です。さらに、資産計上をする必要はなく、経費として処理できます。

一方で、レンタルのデメリットは長期間の利用になるとリースより割高になってしまうことです。選べる製品も限られるため、お試しで使ってみたい場合など短期間での利用に適しています。初期費用を抑えられるという意味では、これから開業する店舗での利用にもおすすめです。

サブスクでの導入

リース・レンタルの他に、自動釣銭機を月額定額制で利用できる「サブスクリプションサービス」も存在します。必要なときだけ自動釣銭機を借りるレンタルとは異なり、サブスクでは月々の定額料金を支払うことで継続利用が可能です。

サブスクのメリットは、導入時の初期費用が無料であることです。また、サブスクでは保守サービスが契約内に含まれていることも多く、機械に障害が発生した際のサポートや定期点検が受けられる点も安心材料につながります。

ただし、リースでの導入と同様、サブスクでの契約も事前の審査が必要になることは覚えておきましょう。サブスクは、初期費用を抑えたい方におすすめの導入方法です。

まとめ

この記事では、自動釣銭機の導入で得られる効果や導入形態ごとのメリット・デメリットなどを解説しました。自動釣銭機を導入すれば、業務を効率化できるだけでなく、待ち時間削減による顧客満足度の向上も期待できます。

自動釣銭機の一括購入が負担になる場合は、リースやレンタル、サブスクでの導入がおすすめです。これらの方法では初期費用を抑えられるため、導入時の負担を削減できます。導入形態ごとに特徴がありますので、メリット・デメリットを理解して自社に最適な方法を選択しましょう。

自動釣銭機については【2023年版】自動釣銭機メーカー11社比較|価格や機能、運用方法を解説でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

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理学療法士として総合病院や訪問看護ステーションでリハビリテーション業務に携わった後、資格を活かして医療系Webライターとして活動。根拠に基づいた記事執筆を得意としており、様々なWebコンテンツにて執筆実績多数。

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