【病院・介護施設向け】温冷配膳車メーカー12選|選び方やメリットも

更新日 2023.12.05
投稿者:豊田 裕史

温冷配膳車の比較・選定で以下のようなお悩みをお持ちではないでしょうか。

「製品が色々あるが、どれを選んだらいいのかわからない」「多くの事業所がおすすめする温冷配膳車を知りたい」「自施設に最適な温冷配膳車を手っ取り早く知りたい」

こうした事業所の悩み・ニーズを解決するために、本記事では「おすすめの温冷配膳車の特徴や価格」をわかりやすく紹介します。

  • 価格
  • 使いやすさ
  • 膳数や温度設定範囲などの機能面

上記の3項目を軸におすすめの温冷配膳車を選定しました。「自施設に合った温冷配膳車」を選んでいただけるように作成したので、ぜひご一読ください。

温冷配膳車おすすめメーカー比較一覧表
メーカー 株式会社マルゼン タニコー株式会社 ニチワ電機株式会社 株式会社フジマック ホシザキ株式会社 株式会社Fujitaka エレクター株式会社
製品名 温冷配膳車 温冷配膳車 ユニットケアワゴン 冷温蔵配膳車 温冷配膳車 iクッカー和 MOG smile
参考価格 2,370,000円~5,500,000円 2,890,000円~6,200,000円 要問合せ 25,640,00円~6,521,000円
  • 3,105,000円~4,983,000円
  • (手動式の価格。電動式価格は要問合せ)
3,000,000円~ ¥3,300,000~¥5,000,000
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膳数 24膳~54膳 20膳~60膳 9膳~10膳 24膳~54膳 24膳~54膳 24膳~54膳 24~60膳
温度設定範囲 温:60℃~80℃ 冷:3℃~15℃ 温65~75℃ 冷:5~10℃ 温65~85℃ 冷:3~10℃ 温:60℃~80℃ 冷:3℃~15℃ 要問合せ 温:65~75℃ 冷:5~10℃ 要問合せ
走行方法 手動式・電動式 手動式・自走式 手動式 手動式・電動式 手動式・電動式 手動式 手動式・電動式
アシスト機能の有無 × オプションでアシスト機能も整備可能 要問合せ
水洗いの可否 要問合せ 要問合せ 要問合せ 要問合せ
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【はじめに】「メーカー直購入」と「中古購入」どちらがおすすめ??

中古で購入した場合

中古で温冷配膳車を購入するメリットは価格が安いことです。とにかくコストを抑えたい方は中古を選ぶことも多いです。ただし中古品の場合保守サポートが十分でなかったり、故障時の対応が難しかったりする場合があります。不具合が続き結局新品に入れ替える必要がでるなど、長期的に見るとコストがかさんでしまうケースもあります。その他、希望の製品が見つかりづらいなどのデメリットがあります。

温冷配膳車を中古で購入した場合のメリット・デメリット
    メリット
    • 新品と比べて価格が安い
    デメリット
    • 保守・サポートが十分でない場合が多く、故障時の対応が大変
    • リースに対応していない場合が多い
    • 希望条件にあう製品があるとは限らない

メーカーから直購入した場合

直接メーカーから温冷配膳車を購入する場合、価格は中古より高くなりますが、新品なので性能が高く故障や不具合の発生率が低いです。もし故障や不具合が発生した際もメーカーのサポートを受けられるため安心です。さらにリース購入が可能なため、初期投資を抑えて温冷配膳車を利用したい方にぴったりです。また、製品のバリエーションが豊富で施設にあった製品を選ぶことが可能です。

温冷配膳車をメーカーから直接購入した場合のメリット・デメリット
    メリット
    • 保守サポート力が抜群
    • 新品の高性能な製品が使える
    • リースで分割購入できるので初期投資を抑えられる
    • 製品バリエーションが多く希望条件にあった製品が選べる
    デメリット
    • 価格が高い

【結論】メーカーからの直購入をおすすめ!

保守・サポートの体制やリースの有無を加味すると、「初期投資」「トータルコスト」ともに新品の方がお得なケースが多いです。まずは一度気になったメーカーからの直接購入を検討してみてはいかかでしょうか。

温冷配膳車の比較12選

ここでは、病院・介護施設向けの温冷配膳車12選を紹介していきます。各メーカーの製品にはさまざまな特長があるので、先述した3つの選び方をおさえた上で導入する際の参考にしてみてください。

株式会社マルゼン|温冷配膳車

株式会社マルゼン

出典:ホシザキ電気株式会社http://www.maruzen-kitchen.co.jp/sougou/P134_1209.htm

株式会社マルゼンの温冷配膳車は、小さめのタイプだと24膳、いちばん大きなタイプだと54膳も収納可能です。オプション機能では、障害物の約80cm手前で自動停止するビームセンサーと、障害物に接触した際に急停止するタッチセンサーを搭載しています。手動式・自走式それぞれ多くのタイプがあるので、自施設の規模や予算に応じて導入を検討してみるといいでしょう。

株式会社マルゼンの比較ポイント

  • 24膳~54膳まで幅広い配膳数に対応
  • オプションでビームセンサーとタッチセンサーを搭載できる
  • 手動式・自走式それぞれ多くのタイプがある

製品情報

会社名 株式会社マルゼン
製品名 温冷配膳車
参考価格 2,370,000円~5,500,000円
膳数 24膳~54膳
温度設定範囲 温:60℃~80℃ 冷:3℃~15℃
走行方法 手動式・自走式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

タニコー株式会社|温冷配膳車

タニコー株式会社

出典:タニコー株式会社https://www.tanico.co.jp/catalog/PDF/sougou/132-135.pdf

タニコー株式会社の温冷配膳車は、手動式と電動式があります。庫内は丸ごと水洗いできるので、いつも衛生的に保てます。手動式は、女性一人でも手軽に操作できるのが魅力です。電動式は、後進時障害物センサーが付いており、後進時に障害物を感知した場合は電子音で知らせてくれます。また、オプションでバックモニターの取り付けも可能です。

タニコー株式会社の比較ポイント

  • 後進時に障害物を感知した場合は電子音で知らせてくれる
  • オプションでバックモニターの取り付けも可能
  • 庫内は丸ごと水洗いできる

製品情報

会社名 タニコー株式会社
製品名 温冷配膳車
参考価格 2,890,000円~6,200,000円
膳数 20膳~60膳
温度設定範囲 温65~75℃ 冷:5~10℃
走行方法 手動式・電動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否

ニチワ電機株式会社|ユニットケアワゴン

ニチワ電機株式会社

出典:ニチワ電機株式会社https://www.nichiwadenki.co.jp/catalog/180/index.html

ニチワ電機株式会社のユニットケアワゴンは、小規模施設向けの温冷配膳車です。細かな温度管理が可能なので、衛生的に喫食者へ食事を提供できます。小規模施設向けでコンパクトなので、女性一人でも手軽に操作可能です。小規模施設での導入を考えている場合は、一度問合せてみるといいでしょう。

ニチワ電機株式会社の比較ポイント

  • 小規模施設向け
  • 細かな温度管理が可能
  • 女性一人でも手軽に操作可能

製品情報

会社名 ニチワ電機株式会社
製品名 ユニットケアワゴン
参考価格 要問合せ
膳数 9膳~10膳
温度設定範囲 温65~85℃ 冷:3~10℃
走行方法 手動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

株式会社フジマック|冷温蔵配膳車

株式会社フジマック

出典:株式会社フジマック https://www.fujimak.co.jp/products/07/000268.html

株式会社フジマックの冷温蔵配膳車は、2014年にグッドデザイン賞を受賞しており、非常にスタイリッシュなデザインが魅力です。本体下部にはフットブレーキが備え付けられているので、停車時はしっかりと車体を固定できます。また、タッチセンサー付きハンドルを採用しているため、人が直接ハンドルに触れないと走行しません。

株式会社フジマックの比較ポイント

  • 2014年グッドデザイン賞受賞
  • フットブレーキ装備
  • タッチセンサー付きハンドル採用

製品情報

会社名 株式会社フジマック
製品名 冷温蔵配膳車
参考価格 25,640,00円~6,521,000円
膳数 24膳~54膳
温度設定範囲 温:60℃~80℃ 冷:3℃~15℃
走行方法 手動式・電動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

ホシザキ電気株式会社|温冷配膳車MSC

ホシザキ電気株式会社

出典:ホシザキ電気株式会社https://www.hoshizaki.co.jp/p/service_cart/

ホシザキ電気株式会社の温冷配膳車は全4色展開なので、病棟別やフロア別に色分けするなど施設の状況に合わせて使えます。庫内は水洗いができて、レール部や温冷を分けるセパレーターを取り外し可能です。そのため、いつも庫内を清潔に保てます。軽量かつコンパクトに設計されており、狭い場所での操作も難しくありません。

ホシザキ電気株式会社の比較ポイント

  • 全4色展開
  • レール部や温冷を分けるセパレーターを取り外し可能
  • 軽量かつコンパクトな設計

製品情報

会社名 ホシザキ電気株式会社
製品名 温冷配膳車
参考価格 3,105,000円~4,983,000円(手動式の価格。電動式価格は要問合せ)
膳数 24膳~54膳
温度設定範囲 要問合せ
走行方法 手動式・電動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否

株式会社Fujitaka|iクッカー和

株式会社Fujitaka

出典:株式会社Fujitaka https://www.fujitaka.com/haizensya/index.html

株式会社Fujitakaのiクッカー和は、木目調の和風モダンなデザインが特長です。フラットトレイには漆調のものを使用しており、それだけで普段の食事が華やかになります。オプションで「ちょこっとアシスト」機能を付けられるので、配膳車を動かし始める際の負担を軽減可能です。

株式会社Fujitakaの比較ポイント

  • 木目調の和風モダンなデザイン
  • 漆調フラットトレイ使用
  • 「ちょこっとアシスト」で楽に動かせる

製品情報

会社名 株式会社Fujitaka
製品名 iクッカー和
参考価格 3,000,000円~
膳数 24膳~54膳
温度設定範囲 温:65~75℃ 冷:5~10℃
走行方法 手動式
アシスト機能の有無 オプションでアシスト機能も整備可能
水洗いの可否

エレクター株式会社|温冷配膳車MOG smile

温冷配膳車MOG smile

出典:温冷配膳車MOG smile https://www.erecta.co.jp/brand/mog.html

「温冷配膳車MOG smile」は空間に調和する丸みを帯びたやわらかなデザインが特徴です。サイドがくぼんだデザインで廊下に置いたときの圧迫感をなくしています。使いやすさにこだわって設計されており、シンプルな操作パネルで直感的に使うことができます。また、6つのキャスターを装備しており、軽い力で360度回転させることができます。

温冷配膳車MOG smileの比較ポイント

  • 空間に調和するやわらかなデザイン
  • 人間工学に基づいた使いやすさを追求した設計
  • ダミーテキスト

製品情報

会社名 エレクター株式会社
製品名 温冷配膳車MOG smile
参考価格 ¥3,300,000~¥5,000,000
膳数 24~60膳
温度設定範囲 要問合せ
走行方法 手動式・電動式
アシスト機能の有無 要問合せ
水洗いの可否 要問合せ

PHC株式会社|デリカート

PHC株式会社

出典:PHC株式会社https://www.phchd.com/jp/biomedical/food-catering/delicart

PHC株式会社のデリカートは、大型キャスターを採用しているため、非常に走行しやすいのが特長です。全長約1mで、業務用小型エレベーターに積載できる手動式デリカートも取り扱っています。本体のカラーはホワイト・ピンク・グリーンから選べるので、施設の雰囲気に合ったものを選ぶといいでしょう。

PHC株式会社の比較ポイント

  • 大型キャスター採用で走行しやすい
  • 業務用小型エレベーターに積載できる手動式デリカートも取り扱っている
  • カラーはホワイト・ピンク・グリーンから選べる

製品情報

会社名 PHC株式会社
製品名 デリカート
参考価格 要問合せ
膳数 20膳~60膳
温度設定範囲 要問合せ
走行方法 手動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

北沢産業株式会社|温冷配膳車

北沢産業株式会社

出典:北沢産業株式会社 https://www.kitazawasangyo.co.jp/product/cat110/catering-delivery_10.html

北沢産業株式会社の温冷配膳車は、設定温度に到達するまでが早い遠赤外線微風循環方式を採用しています。温調スマートパネルは、庫内の温度がひと目で分かるようになっており、見やすくて分かりやすいです。オプションも充実しており、庫内を脱臭するオゾナイザーや振動が少なく走行性の高い静音キャスターなどがあります。

株式会社アイエスの比較ポイント

  • 遠赤外線微風循環方式を採用
  • 見やすくわかりやすい温調スマートパネル
  • 充実したオプション

製品情報

会社名 北沢産業株式会社
製品名 温冷配膳車
参考価格 要問合せ
膳数 要問合せ
温度設定範囲 温:60℃~80℃ 冷:5℃~10℃
走行方法 手動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

株式会社中西製作所|温冷配膳車

株式会社中西製作所

出典:株式会社中西製作所https://www.nakanishi.co.jp/product/hospital/

株式会社中西製作所の温冷配膳車は、温蔵室に遠赤外線パネルを使用しており、食材の内部まで均一に加熱できます。冷蔵室は、側面全体が冷却パネルです。側面から冷気が発せられるため、室内全体をムラなく保冷できます。温蔵室と冷蔵室の間には熱伝導率が低い特殊構造パネルを採用しているので、温・冷をしっかりと分離可能です。

株式会社中西製作所の比較ポイント

  • 温蔵室に遠赤外線パネルを使用している
  • 冷蔵室は側面全体が冷却パネル
  • 特殊構造パネル採用で温・冷をしっかり分離可能

製品情報

会社名 株式会社中西製作所
製品名 温冷配膳車
参考価格 要問合せ
膳数 要問合せ
温度設定範囲 要問合せ
走行方法 要問合せ
アシスト機能の有無 要問合せ
水洗いの可否 要問合せ

株式会社アイエス|温冷配膳車

株式会社アイエス

出典:株式会社アイエス http://www.is-h.co.jp/newseries

株式会社Fujitakaのiクッカー和は、木目調の和風モダンなデザインが特長です。オプションでHACCP対応の庫内温度管理システムを追加できるので、毎日の温度管理をデータ化可能です。また、定位置で360度の旋回が可能で、小回りが利くので狭い場所でも操作に手こずる心配はありません。

株式会社アイエスの比較ポイント

  • 作業効率を考慮した設計
  • HACCP対応の庫内温度管理システムを追加できる
  • 定位置で360度の旋回可能

製品情報

会社名 株式会社アイエス
製品名 温冷配膳車
参考価格 要問合せ
膳数 24膳~60膳
温度設定範囲 要問合せ
走行方法 手動式・電動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否

キッチンテクノ株式会社|温冷配膳車

キッチンテクノ株式会社

出典:キッチンテクノ株式会社 https://www.kitchen-t.co.jp/equipment/catering.html

キッチンテクノ株式会社の温冷配膳車は、バンパーにEVA樹脂を採用した衝撃吸収構造で、本体や壁などへ傷がつくのを防ぎます。作業性と安全性を考え、扉は突起物のない業界初のフルフラットドア構造です。24膳から60膳まで収納可能なので、自施設の規模や予算を考慮した上で導入を検討してみてください。

株式会社アイエスの比較ポイント

  • バンパーにEVA樹脂を採用
  • 業界初のフルフラットドア構造
  • 24膳から60膳まで収納可能

製品情報

会社名 キッチンテクノ株式会社
製品名 温冷配膳車
参考価格 2,800,000円~3,950,000円
膳数 24膳~60膳
温度設定範囲 温:45℃~80℃ 冷:3℃~15℃
走行方法 手動式
アシスト機能の有無
水洗いの可否 要問合せ

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温冷配膳車とは?

温冷配膳車は、温かいものは温かい状態を、冷たいものは冷たい状態を保ったまま配膳できるワゴンです。

メーカーによって違いはありますが

  • 温蔵庫は60℃前後〜80℃前後
  • 冷蔵室は5℃前後〜10℃前後

に設定できる仕様になっています。

また、温冷配膳車は、ある程度自由に温度管理ができるので、食中毒の予防が可能です。食事を適温で喫食者へ提供できるため、満足度向上にもつながるでしょう。

温冷配膳車の選び方

ここでは、さまざまな温冷配膳車があるなかで、何を基準にして選べばいいのかを4つのポイントに絞って説明します。温冷配膳車を選ぶ際は、以下の4点を意識して導入を検討するようにしましょう。

配膳数で選ぶ

温冷配膳車はメーカーによって配膳数が異なるので、施設の規模や喫食者の人数を考慮して導入するようにしましょう。温冷配膳車には4列タイプや6列タイプなどがあり、列の数で配膳数が変わります。メーカーにもよりますが小型のもので24膳、大型のもので60膳ほど配膳可能です。

小型の温冷配膳車については【サイズ比較表付】小型の温冷配膳車おすすめ8選|選定ポイントもでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

価格で選ぶ

温冷配膳車の価格は、機能や大きさによって異なりますが、平均200万円~500万円程度が相場です。アシスト機能や温度の段階調節などの有無で価格は変わります。購入するとなると、それなりの予算が必要です。購入せずにリースで導入する手段もあるので、予算に応じて検討するようにしましょう。

温冷配膳車の価格については温冷配膳車の価格はどのくらい?|選定のポイントも紹介でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。

アシスト機能の有無で選ぶ

温冷配膳車には、手動で走行する「手動式タイプ」と電動走行機能がついた「自走式タイプ」の2種類があります。手動式は、運びやすいようにコンパクトに設計されているものが多いので、フロア数が少ない施設や狭い場所には適しているでしょう。広いフロアやいくつものフロアがある場合は、アシスト付きの自走式タイプが非常に便利です。

デザイン性は?

厨房で使用する機器にはさまざまなものがありますが、基本的に温冷配膳車は厨房外で使うものなのでデザイン性が高いものがあります。ホシザキ電気株式会社の「温冷配膳車MSC」はカラーバリエーションが豊富なので、施設の内装のメインカラーに合わせて導入できます。

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温冷配膳車導入にデメリットはないの?

温冷配膳車において、機能的なデメリットはありません。導入の際のデメリットを挙げるとすれば以下の2点です。

  • 価格が高い
  • 保温食器を今までつかっていた施設は買い替えが必要

導入にはまとまった予算が必要なので、以下で挙げるメリットがコスト面の問題を上回ると思った場合は、導入を前向きに考えてもいいでしょう。

献立のラインナップが増える

冷たいものは冷たく、温かいものは温かい状態で運べるのでアイスクリームや鍋料理などの提供も可能です。常温の場合は菌が繁殖しやすく、夏場や雨季は特に献立を考えるのに苦労します。しかし、温冷配膳車があれば問題ありません。いつでもその食材に適した温度で提供できます。

食品を衛生的に保つことが出来る

細かく温度設定ができるので、食中毒菌が繁殖しにくいのは大きな魅力でしょう。しっかりとしたドアがついているので、配膳時に異物が混入する心配もありません。また、庫内を水洗いできる温冷配膳車も多いので、常に衛生的な食事を提供可能です。

配膳効率が上がる

一度に多くの食事を運べるため、短時間で食事を喫食者へ提供可能です。 また、少ない人員で配膳できるため、新型コロナウイルス対策にもなります。人員不足の施設でも女性一人で配膳できるので、導入のメリットは大きいでしょう。

食器の制限がなくなる

温冷配膳車があれば、保温機能がある食器を使用する必要はありません。そのため、さまざまな種類の食器を使用できるため、見た目も楽しめるようになります。季節に合わせた食器を使用すれば、いつもの食事に華やかさが出るでしょう。また、利用者の満足度向上も期待できます。

温冷配膳車の仕組み

温冷配膳車の内部には、温蔵室と冷蔵室の2つのスペースが隣同士にあります。 温めたい料理と冷やしたい料理を一緒にいれたら、庫内を一定の温度に保つことができないのでは?そう思う方もいるかもしれませんが、問題ありません。温蔵室と冷蔵室の間にある仕切りで、お互いの温度が双方に影響しあわない仕組みになっています。温蔵室は、多くの場合、内部のヒーターで保温しています。冷蔵室は、配膳車の上部に設置された冷却ファンが空気を循環させ、一定の温度に庫内を保つことができます。双方の温度を確認できる温度表示パネルを設置している業者も多いです。

温冷配膳車の耐用年数

セカンドラボで各社HPを調査したところ、6年~10年を耐用年数としているメーカーが多数でした。

国税庁が示している業務用厨房機器(飲食店業用設備)の耐用年数は、およそ8年。ただ、あくまでも税制上の耐用年数を示した数字であり、8年以上同じものを使っているからと言って、罰則を受けることはありません。

出典:主な減価償却資産の耐用年数表

まとめ

温冷配膳車の導入は、病院や介護施設にとってさまざまなメリットがあります。 しかし、それなりのコストがかかるので、導入する際は慎重に検討するようにしましょう。今回の記事で説明した、温冷配膳車の選び方やメリットをおさえた上で導入を検討すれば、きっと自施設に合った温冷配膳車が見つかるでしょう。紹介した11選のなかに気になる温冷配膳車がある場合は、一度メーカーに相談してみてください。

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中小企業診断士
セカンドラボ株式会社 PR Solution Div.
URL:https://note.com/2ndlabo/n/n949eaa3e9d69

北海道大学を卒業後、医療機器の営業として6年間勤務。外科、整形外科、泌尿器科領域を中心に民間・国公立の病院を担当。2020年よりセカンドラボ株式会社に入社。医療福祉施設の課題解決プラットフォーム「2ndLabo」にて各種ITツール、医療機器の導入支援、クリニック開業支援に従事。

2ndLaboのサービスを通じて、これまで1,000件を超えるサービス導入支援・開業支援を担当。得意分野は、電子カルテ、介護ソフト、各種医療機器。


フリーランスWEBライター
URL:https://twitter.com/kakeru5152

元高校国語教師。3年ほど教育現場で働き、フリーランスWEBライターとして独立。様々なメディアで記事を制作。ディレクターとしても活動。個人でブログも運営しており、情報発信も行なっています。

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