再加熱カートの導入を検討するにあたり、こんなお悩みをお持ちではないでしょうか?
「製品数が多くてどれを選べばいいかわからない」
「とにかくおすすめの製品を手っ取り早く知りたい」
「どの再加熱カートを選んでよいかわからない・・・」
本記事では、そういったお悩みを持つ方向けに「人気の再加熱カート紹介」や「各メーカーの特徴解説」を行っていきます。
また、再加熱カートを選ぶにあたり、悩ましいポイントのひとつである「メーカー直購入(新品購入)」と「中古購入」、結局どちらがおすすめなのかという点についても わかりやすく解説しています。スチコンの導入を検討されている方はぜひご一読ください。
まず最初に、様々な施設で利用されている人気の再加熱カートをご紹介いたします。
メーカー | 株式会社中島製作所 | 株式会社フジマック | ホシザキ株式会社 | 株式会社AiHO | フクシマガリレイ株式会社 | PHC株式会社 | ニチワ電機株式会社 | 株式会社アイエス | 株式会社エージーピー | エレクター株式会社 | 昭和飛行機工業株式会社 | 日本給食設備株式会社 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
商品(シリーズ)名 | ミールシャトル | 再加熱カート | 再加熱カート NWシリーズ | 再加熱カートシステム | 再加熱カートシステム | デリカート再加熱カート | スチコン式再加熱カート | Steam Re-Heating Carts | IH再加熱カート、EH再加熱カート | ERGOSERV ERGOSERT | 温鮮自在再加熱カート | 電気リヒートウォーマーキャビネット RHW型 |
価格 | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
|
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
加熱方式 | マイクロ波式 | 熱風式 | 熱風式 | 熱風式 | 熱風式 | 熱風式 | 加熱蒸気式 | 加熱蒸気式 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
サポート | アフターメンテナンスはグループ会社が行う | 保守・メンテナンスの年間契約を推奨 | HPにサポート情報あり、困ったら近くの営業所へ問い合わせ可能 | アフターメンテナンスまでトータルサポートあり | メンテナンスも自社で行っている | 定期的なメンテナンスメニューを提案してくれる | スピーディに駆けつけるサービス体制を全国に整備 | 各地に営業所あり、要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | |
重量 | ステーション400kg、シャトル105kg | ステーション250㎏、シャトル145kg | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | ステーション265~280kg、カート125~140kg | 要問い合わせ | 165~180㎏ | 要問い合わせ | 80kg | 175kg |
サイズ |
|
|
|
要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
|
要問い合わせ | W1086×D748×H1473 ※IH式の場合 | ステーション W905×D1,359×H1,738 | カート W360mm×H1,220mm×L930mm | W720×D830×H1880 |
お問い合わせ |
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
お問い合わせ
|
再加熱カート選びの専門知識・時間がない方
コンシェルジュが代わりに探してご案内します!
業界に精通したコンシェルジュが、希望条件をお伺いし、ピッタリなメーカー・製品をご案内。時短&手間ナシで情報収集が可能です。相場観や補助金情報などのご質問にもお答えします。
目次
初期費用が高額になる厨房機器は、「新規購入か中古購入か」という選択肢があります。再加熱カートを初めとする厨房機器を「メーカー直購入(新品購入)」した場合と、「中古品を購入」した場合の違いについて説明していきます。
中古の一番の利点は、価格を抑えられる点です。新規開業に伴う初期費用を抑えたい飲食店などでは、中古品が選ばれることも多いです。また、中古の厨房機器は在庫管理されていることが多く、購入してすぐ使い始めることができます。メーカーでは多くの場合、注文を受けてから機器を作るので、納品まで一定の期間が必要です。
一方で、メーカー直販に比べて保守サポート対応に応じてもらえないケースもしばしばです。中古のため故障や不具合の発生率も高いです。「不具合が起きた際にすぐに修理に駆けつけてくれないことが続いたので、結局新品に入れ替えた」という店舗も多く、長期的に見るとトータルコストが高くなるケースがしばしば見受けられます。
またリースでの分割購入も基本はできないので、一括でまとまった金額を支払う必要があります。
メーカーから直接購入する場合、価格は中古より高くなります。
メリットとしては、まず製品が新品なので性能が高く、故障や不具合の発生率も低い点が挙げられます。加えてメーカーのサポート力により、故障や不具合が発生した際も安心です。
さらに製品バリエーションも豊富なため、「欲しい製品がない」といったことがほぼありません。店舗に最適な製品を選ぶことができます。
また、リースが可能なので、月々数万円の分割払いで再加熱カートを導入をすることができます。新規開業などで初期投資を抑えたい方にはピッタリの方法です。
額面上の価格は確かに中古の方が安いですが、リースの有無や保守、故障の発生率から考えると、「初期投資」、「トータルコスト」ともに新品の方がお得というケースが多いです。
まずは、一度気に入ったメーカーから直接製品を購入してみてはいかがでしょうか。以下では再加熱カートの基本や製品比較の情報を掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。
当サイトが選定したおすすめの再加熱カート12選について詳しく解説していきます。
ニチワ電機株式会社が提供するスチコン式再加熱カートは、熱風と蒸気を庫内に循環させる加熱蒸気式のシステムです。
蒸気が循環するため、加熱にムラが少なく、料理の仕上がりが高いことが評価されています。カートは加熱用のステーションからそのまま配膳へ向かい、温かくおいしい食事を提供できるのです。トレーを反転してセットできるので、スペースを切り替えて運用できます。1週間の運転プログラムをあらかじめセットできることも効率化につながるでしょう。
ニチワ電機株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | スチコン式再加熱カート |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 加熱蒸気式 |
サポート | スピーディに駆けつけるサービス体制を全国に整備 |
重量 | ステーション265~280kg、カート125~140kg |
サイズ |
|
フジマックが提供する再加熱カートは熱風循環方式を採用しています。調理室の環境に合わせやすいカラーバリエーションが豊富で、サイズ感も最小クラスのコンパクトな設計です。
狭い厨房でも小回りが利くキャスターで安全に走行・配膳ができます。操作が簡単にできることも魅力で、操作パネルの表示もわかりやすく、季節による温度管理のバリエーションにも対応できます。棚受けは工具なしで取り外しができるので、庫内も簡単に清掃ができ、衛生面も安心です。
株式会社フジマックの比較ポイント
製品情報
商品名 | 再加熱カート |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | 保守・メンテナンスの年間契約を推奨 |
重量 | ステーション250㎏、シャトル145kg |
サイズ |
|
中島製作所のミールシャトルは、マイクロ波式を採用した再加熱カートです。マイクロ波が食材の中心から温めるので、加熱のムラを考慮せずに立体的に盛り付けができ見た目もおいしい食事提供ができます。
再加熱時間は10分しかかからず、1台のステーションにつき2台のシャトルを再加熱できます。配膳時間の短縮や、人員配置を効率化することもできるのです。コスト面でもメリットがあり、加熱時間・電力・排熱量いずれも削減ができるため、省エネ・省コストを実現できます。
株式会社中島製作所の比較ポイント
製品情報
商品名 | ミールシャトル |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | マイクロ波式 |
サポート | アフターメンテナンスはグループ会社が行う |
重量 | ステーション400kg、シャトル105kg |
サイズ |
|
ホシザキ株式会社の再加熱カートは必要な膳数によって大きさや価格が異なるため、ご自分の施設に合ったカートを選ぶことが可能です。加熱方式は熱風循環方式を採用しており、食材の乾燥を防ぎ、ご飯や汁物の温めにも対応できます。
断熱カートとトレイをセットするフレームカートが分かれているため、フレームカートが丸ごと洗えて衛生的です。液晶パネルで簡単に操作でき、確実な温度管理でHACCPにも対応していることも特徴といえるでしょう。
ホシザキ株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | 再加熱カート NWシリーズ |
---|---|
価格 |
|
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | HPにサポート情報あり、困ったら近くの営業所へ問い合わせ可能 |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ |
|
株式会社AiHOは業務用厨房機器メーカーで、大量調理施設衛生管理マニュアルに遵守した再加熱カートを販売しています。温食部には熱風で再加熱しても、冷食部には影響がありません。喫食時間に合わせて作りたてのおいしさを提供できます。
開けた扉が側面にしっかり収まるので、トレイを出し入れする際も邪魔になりません。芯温75℃以上、1分以上の加熱ができるので、食中毒対策も万全です。朝食のセットが前日にできるようになるため、早朝出勤の人員確保が不要になります。
株式会社AiHOの比較ポイント
製品情報
商品名 | 再加熱カートシステム |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | アフターメンテナンスまでトータルサポートあり |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ | 要問い合わせ |
業務用冷蔵庫を中心に製造しているフクシマガリレイ株式会社も、再加熱カートを提供しています。HACCPに準拠し、確実な再加熱で食中毒などへの対策も安心です。省スペース設計のため、設置や作業に場所を取りません。
温食と冷食は確実に区分けが可能で、圧時期には冷食スペースを広く使えるよう切り替えることもできます。出し入れに便利なパススルー構造で、トレイをスペースを気にせず楽に出し入れすることが可能です。
フクシマガリレイ株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | 再加熱カートシステム |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | メンテナンスも自社で行っている |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ | 要問い合わせ |
PHC株式会社は2018年にパナソニックヘルスケア株式会社が社名変更し、薬用保冷庫の製造を発端に医療業界に貢献してきました。これまで培った温調技術や走行技術を生かして、ニュークックチルシステムに適した再加熱カートを提供しています。
食事を積むと重量のあるカートを内蔵されたモーターが引く人の力に合わせて補助するので、配膳までの移動も安全です。カラーの液晶でタッチパネルの見方や操作も分かりやすく、庫内温度をグラフ表示もできます。加熱が始まると自動ですべてのドアがロックされるのも、安全な仕様となっています。
PHC株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | デリカート再加熱カート |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | 定期的なメンテナンスメニューを提案してくれる |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ | 要問い合わせ |
株式会社アイエスは、保温・保冷配膳車や給食事業の配送用コンテナを製造している会社です。Steam Re-Heating Cartsは、熱伝導性が高く、熱風式に比べてより短時間で加熱処理ができる加熱蒸気式を採用しています。
これまでは加熱のしづらかったご飯もふっくらとおいしく加熱ができ、揚げ物・焼き物・煮炊物など、それぞれの食材のおいしさを引き出すように最適な加熱が可能です。消費電力が少なく済み、従来のレシピがそのまま利用できることも、導入に際して負荷がかからず安心できます。
株式会社アイエスの比較ポイント
製品情報
商品名 | Steam Re-Heating Carts |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 加熱蒸気式 |
サポート | 各地に営業所あり、要問い合わせ |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ | 要問い合わせ |
株式会社エージーピーは、日本航空株式会社と共同で開発した機内食カートの強みやノウハウを生かしてIH式の再加熱カートを製造しています。1トレイあたり主菜・副菜・汁物の加熱ができ、それぞれ加熱時間や火力を調整が可能です。(EH式は2点が加熱できます。)
機内食サービスでのノウハウを生かし、狭い場所でもスムーズに移動できるコンパクトさと軽さを兼ね備え、女性や高齢の方でも軽々と操作できます。芯温は85℃以上、90秒以上を担保している点も安心です。
株式会社エージーピーの比較ポイント
製品情報
商品名 | IH再加熱カート、EH再加熱カート |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | IH式、EH式 |
サポート | 要問い合わせ |
重量 | 65~180㎏ |
サイズ | W1086×D748×H1473 |
配膳用のシェルフなどを製造しているエレクター株式会社は、フランスのソカメル社の販売する熱風式の再加熱カートを輸入・販売しています。
ステーションからシャトル内へ均一な送風ができることにより、ムラなく加熱可能です。デザインは人間工学に基づいており、搬送するシャトルなどの細部には結合しやすく、運搬しやすい工夫がされています。ステーションとシャトルで構成されるエルゴサーブと、インサートも含むエルゴサートの2種類があり、各施設の運用方法に応じて選べる点もポイントでしょう。
エレクター株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | ERGOSERV ERGOSERT |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | 熱風式 |
サポート | 要問い合わせ |
重量 | 要問い合わせ |
サイズ | W905×D1359×H1738 |
※昭和飛行機工業は2023年2月に再加熱式カート新規販売を終了しました
昭和飛行機工業株式会社の提供する再加熱カートは、業界最小クラスのコンパクト設計で使いやすいことが特徴です。かなりコンパクトな設計ですが、20膳分の収納ができます。
施設に必要なものは電源設備だけなので、小規模な施設でも十分利用が可能です。カラーバリエーションも豊富で、病院や介護施設などのシーンに合わせて選べるのもうれしいポイントでしょう。IH式で、ヒーターで温めるので熱風式など他のタイプの再加熱カートに比べて少ない電力消費で済みます。
昭和飛行機工業株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | 温鮮自在再加熱カート |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | IH式 |
サポート | 要問い合わせ |
重量 | 80kg |
サイズ | W360mm×H1220mm×L930mm |
日本給食設備株式会社でも、フランスのソカメル社が販売するエルゴサーブを取り扱っています。その他、電気リヒートウォーマーキャビネットも取り扱っており、再加熱から保温の自動切換え運転が可能です。湿度をコントロールしてくれるので、料理に最適な湿度を管理し乾燥を防ぎます。
サポートがしっかりしているので、厨房の設計から施工、アフターサポートまで一貫して任せられる点も安心です。
日本給食設備株式会社の比較ポイント
製品情報
商品名 | 電気リヒートウォーマーキャビネット RHW型 |
---|---|
価格 | 要問い合わせ |
加熱方式 | IH式 |
サポート | 万全のアフターフォロー |
重量 | 175kg |
サイズ | W720×D830×H1880 |
まず、再加熱カートとはどのようなものかを確認していきましょう。再加熱カートとは、チルドの状態で盛り付けられた料理を保存しておき、提供する時間に合わせて再加熱できる配膳車のことを言います。
再加熱カートは、ニュークックチルシステムでの食事提供に必要な配膳車です。ニュークックチルシステムでは、加熱調理した料理を30分以内に冷却を開始し、90分以内に中心温度3℃以下まで冷却します。料理はチルド状態のまま盛り付けし、食事を提供する前に器ごと再加熱するのです。
再加熱カートは、温冷配膳車とは根本的に異なっていますので注意しましょう。温冷配膳車は、配膳車の中で温かい食事は温かく、冷たい食事は冷たく、食事の温度を維持することが目的です。そのため、一度冷めてしまった料理を温めたり、熱すぎる料理を適温に冷ましたりすることには向いていません。調理が適切に行われたとしても、配膳車の中に入れるまでに時間がかかり適正温度から離れてしまうと、食中毒菌の増殖などのリスクがあります。
その点、再加熱カートの場合は配膳に間に合うように適正な温度で加熱・冷却ができるので、衛生面も安心して食事提供ができるのです。
再加熱カートと混同されやすい温冷配膳車については【徹底比較】病院・介護施設向けの温冷配膳車11選|選び方や導入メリットもでも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
再加熱カートを導入することでどのようなメリットがあるのでしょうか。患者様にとって、おいしく安全な食事を提供することが最も大切です。再加熱カートはその点を促進してくれるメリットがありますので、具体的に見ていきましょう。
従来の食事提供では、温めなおしてから食事の提供までに時間がかかっておいしい温度から離れてしまうこともありました。再加熱カートを利用することで、配膳する時間に合わせて器ごと加熱・冷却することができるため、配膳時にちょうどいい温度で提供ができます。
また、大量調理施設衛生管理マニュアルの「調理終了後から2時間以内に喫食」の項目を守ることができ、患者様にも安心して食事をしてもらえます。すでに盛り付けられた食事を再加熱するので、その後に食品に触れることも少なく衛生的にも安心です。
これまでのクックチルシステムでは、温めた後に盛り付けを行う必要がありました。再加熱カートによって、冷却→盛り付け→再加熱で効率的に配膳ができるようになります。
再加熱カートの導入で、当日に調理して盛り付ける作業がなくなるので、早朝出勤の負担が軽減できます。前日の夕方に調理して盛り付けまで行えるので、当日に行うのは再加熱と配膳のみです。スタッフのスケジュールも組みやすく、柔軟な働き方も実現できるでしょう。
再加熱カートのメリット・デメリットについては再加熱カートのメリット・デメリットは?ニュークックチルに対応でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
人員不足の影響で、再加熱カートへの注目は集まっており様々な商品が登場しています。しかし、実際に自分の医療機関や施設に合った商品をどのように選定したらよいのでしょうか。ここでは、下記の3つのポイントで比較していきます。
それぞれが重要なポイントですので、細かく確認していきましょう。
再加熱カートの比較のポイントとして、まずは加熱方式が挙げられます。加熱方式には大きく分けて4つの種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
1つ目は熱風式です。現在販売されている再加熱カートの中で一番主流な加熱方式といえるでしょう。熱風をカートの中で循環させることで加熱処理を行います。熱風が循環するのでムラなく加熱ができる点がポイントです。
2つ目はIH式を見ていきます。IH式では熱源を利用せず、電気で温めます。食器の数に合わせて電気を消費するので、省エネが実現できランニングコストも低く抑えられるため、注目が集まっている加熱方式です。
電子レンジと同じ加熱原理を利用しているのがマイクロ波式です。短時間で温めることができ、食器に影響しないので、使える食器の幅が広いのが特徴といえるでしょう。熱によるダメージを防ぐので、味や触感の劣化を防げることも魅力です。
最後は、加熱蒸気式です。再加熱カートの中でも最新の加熱方式で、加熱水蒸気を用いて加熱します。熱伝導性が高く、短時間で均一に温められることから、採用する企業が増えています。
次に、再加熱にかかる時間もポイントになります。加熱方式によって、再加熱にかかる時間も異なります。比較的マイクロ波式やIH式は加熱時間が短い傾向があり、マイクロ波式の中島製作所社製の再加熱カートであれば10分で加熱が可能です。熱風式や加熱蒸気式は、60分~90分ほど加熱にかかりますが、食材の湿度を保ったりふっくらと温めたりすることができます。時間と効果を見極めて選んでいく必要があるでしょう。
最後に、サポートや保守体制についても確認することをおすすめします。再加熱カートに異常が発生してしまうと、患者様に安全でおいしい食事を提供することが難しくなってしまいます。
株式会社AiHOや、ニチワ電機株式会社は、アフターメンテナンスまでしっかりとサポートしてくれ、スピーディに駆けつけるサポート体制を作っています。再加熱カートの製品購入時に保守契約についても提案してくれる企業がほとんどです。サポートの内容をしっかりと確認してメンテナンスが受けられる体制を作っておきましょう。
再加熱カートの価格については再加熱カートの価格はどのくらい?費用相場を調査でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
再加熱カート選びに迷われている方へ
コンシェルジュが無料で希望条件に合う業者を代わりに探します
本記事では、再加熱カートのおすすめ企業を確認してきましたが、再加熱カートはニュークックチルシステムに必要な配膳車です。ニュークックチルとは、食事の調理後に急速に冷却しチルド状態で保存し、食事提供前に再加熱するより効率的な大量調理システムです。ニュークックチルシステムには、再加熱カートだけではなくフリーザーや保存用の冷蔵庫などの関連製品も必要になってきます。
ニュークックチルのおすすめ企業についても解説していますので、そちらも併せて確認してみてください。
ニュークックチルについてはニュークックチルおすすめ企業4選|メリットや選定時の注意点を徹底比較でも詳しく解説しています。ぜひ参考にしてください。
本記事では、再加熱カートのおすすめを12選紹介しました。再加熱カートを利用することにより、患者様によりおいしい食事を効率的に提供することができるだけではなく、調理を行うスタッフの早朝出勤の負担軽減にも役立ちます。
それぞれの製品によって、加熱方式の違いにより加熱時間や食事の仕上がりも異なるので、自分の病院や施設に合わせた製品を選んでみてください。長く使っていくもので、かつ、患者様の食事提供に不可欠な製品なので、アフターメンテナンスまでしっかりと行ってくれるかどうかも、問い合わせて詳細を確認してみましょう。