POSレジにはさまざまな機能があり、日々の業務効率を向上させることが可能です。POSレジに備わっている機能の一つとして、在庫管理機能があげられます。在庫管理機能を有効に活用すれば、煩雑になりがちな在庫管理も効率的に行えるでしょう。
今回の記事では、POSレジの在庫管理機能について詳しく解説していきます。在庫管理機能つきPOSレジおすすめ9選も紹介していますので、導入の際の参考にしてみてください。
目次
POSレジの在庫管理機能は、小売店を中心にニーズがあります。商品のバーコードを読み込むだけで在庫状況を把握できるので、利便性が非常に高いです。
エクセルで在庫管理を行っている店舗もありますが、その場合、手打ちで在庫管理をする必要があります。POSレジであれば、販売データをもとにリアルタイムで自動的に在庫状況が更新されていくので、入力に時間をとられることがありません。
ここでは、POSレジの在庫管理で何ができるのか?について詳しく説明します。それぞれのメーカーや製品ごとに仕様は異なりますが、一般的な3つの機能を紹介するので、しっかりと理解した上で導入を検討するといいでしょう。
これまでは在庫の数を数え、実際に売れた数字と照らし合わせて棚卸を行っていましたが、POSレジの棚卸機能を活用すればPOS上の数値と実測の数字を比較するだけで済みます。
商品のバーコードを読み取ることで棚卸を効率的に行うことも可能です。メーカーによっては、iPadやiPhoneを使用して手軽に棚卸を行えます。
発注・仕入れ情報を登録することで「何を」「いつ」「いくつ」発注したのか、管理を容易に行えるようになります。
同一システム内で発注数と仕入れ数が見えるため、担当者が異なっても情報共有を簡単に行うことが可能です。発注・入出荷管理でミスが生じる可能性を低くできるので、在庫切れ防止にもつながります。
POSデータとの連動により、在庫管理の基本である現状「何がいくつあるのか」をすぐに把握でき、数字で見ることが可能です。
商品の売れ行きも視覚的に管理できるため、そのデータをもとに適切な発注数を割り出せます。また、実在庫とデータにズレが生じた場合も、履歴をもとに原因を探ることが可能です。
ここでは、POSレジの在庫管理機能を利用することで得られるメリットについて説明します。POSレジの在庫管理機能を利用すれば、以下の問題を軽減・解消させることが可能です。
POSレジに在庫管理機能がない場合、他の在庫管理システムとの連携や同じ数値を複数回入力する必要があり、時間と労力がかかってしまいます。
POSレジの在庫管理機能を利用すれば、POSシステムから在庫情報がリアルタイムで更新されるため、効率的に在庫管理ができて時間も大幅に削減が可能です。
これまで在庫管理にかけていた時間を他の業務にあてることができるので、売り上げアップを図る上でもメリットは非常に大きいでしょう。
POSレジの在庫管理を利用することで、在庫の過不足を防げます。在庫数が規定数を下回ると通知される機能もあり、過不足を解消して適正な経営を行うことが可能です。
また、月ごと・日ごとの販売数も確認可能なため、データをもとに売上分析を行えば、さらに正確な発注につなげることもできます。
POSレジで在庫管理を行えば、大幅な業務効率向上が期待できます。一方、導入した場合のデメリットや注意しなければならない点もあるので、導入前にしっかりと把握しておきましょう。
POSレジ自体が電力を使用するため、自然災害などによる停電発生時はPOSシステムが利用できなくなってしまいます。
停電前までのデータは残りますが、停電中のデータは記録されません。レジが開けなくなる場合もあるので、代替措置として予備電源を準備しておくといいでしょう。
ここでは、在庫管理におすすめのPOSレジ11選を紹介します。メーカーによって仕様が異なるので、それぞれを比較した上で導入を検討してみてください。
Square POSレジは、アメリカのSquare社が提供する無料のPOSレジアプリです。全世界で200万以上の事業所に利用され、圧倒的な導入数を誇ります。
前述の通り、Square POSレジ最大の特徴は、POSレジ利用料が無料で必要な費用はキャッシュレス決済手数料のみである点です。モバイル端末さえあれば、導入可能なので最も低コストなPOSレジとも言えます。
無料ではあるものの、POSレジとしての機能や使いやすさはトップクラスで、周辺端末のデザインや操作性も優れている、非常におすすめのPOSレジです。
Square POSレジの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 0円~ |
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月額費用 | 0円~ |
特徴 | 無料で使えるPOSレジ。費用はキャッシュレス決済手数料のみ。 |
株式会社スマレジは、店舗スタッフから圧倒的な支持を得ているPOSレジを提供しています。小売店向けの在庫管理機能が備わっており、「在庫変動履歴」「棚卸」「店舗間移動」「発注・入荷・出荷」を行えます。こちらの機能は、月額13,200円のプランで1日あたり440円で利用できるので、費用対効果は非常に高いです。
無料プランでも簡易的な在庫管理機能が標準装備されているので、必要に応じて有料プランの利用を検討するといいでしょう。
株式会社スマレジの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 230,000円~ |
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月額料金 | 0円~ |
特長 | クラウド型なので常に最新のPOSシステムが使える。 小規模店舗や多店舗展開に対応した機能が充実している。 圧倒的な実績があり特に小売店の利用者から評価が高い。 |
STORESレジは、ネットショップ開設システムやネット予約システムを提供するSTORES株式会社がリリースした無料で始められるPOSレジです。
特徴として、ecサイトやネット予約機能、キャッシュレス決済機能との連携機能が充実しており、小売店、サロン、医療機関での利用に向いているPOSレジです。
STORESのキャッシュレス決済端末「STORES決済」は、医療機関の場合、キャッシュレス決済手数料1.5%の破格で使えるので病院・クリニックでのキャッシュレス導入にもおすすめです。
STORESレジの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 0~ |
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月額費用 | 0円~ |
特徴 | 小売店、理美容室、サロン、医療機関には特におすすめのPOSレジ |
株式会社リクルートが提供している「Airレジ」は、商品登録や会計などの基本レジ機能を無料で利用できます。商品登録は非常にシンプルで、レイアウトも自由に変更可能です。
売り上げや在庫数は自動で集計されるため、手動で計算する必要はありません。また、自動釣銭機とも連携できるので、レジ締め作業の時間短縮も可能です。
株式会社リクルートの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 0円~(iPadやレシートプリンター等は別途購入が必要) |
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月額料金 | 0円~ |
特長 | 注文入力・会計や管理・分析などのレジ機能が無料。利用店舗数No.1。 |
ポスタス株式会社が提供している「POS+retail」には、在庫管理や帳票機能など小売に特化した機能が備わっています。スタッフ管理機能では、勤怠・シフトの管理を一元化することが可能です。
また、iPadアプリを使った小売店専用のレジ機能が備わっており、入出金処理や締め作業も効率的に行えます。セール時は販促・セール設定で、商品の値引き額や値引率を細かく設定できます。
ポスタス株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要問合せ |
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月額料金 | 6,000円~(小売店向けプランは12,000円~) |
特長 | 小売に特化した機能が充実している。365日電話サポート・全国駆けつけサポートがある。有名店での導入実績多数。 |
株式会社ビジコムが提供している「BCPOS」では、売上・在庫・顧客情報をリアルタイムで一括管理できます。販売画面で商品の在庫数や稼働数をリアルタイムで把握できるので、すぐに在庫の有無を確認可能です。
クラウド型店舗本部管理システム「TenpoVisor」と連動すれば、他店舗の在庫や店舗間の商品移動処理もできるため、効率的に業務を行えます。
株式会社ビジコムの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 280,000円~ |
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月額料金 | 0円~ |
特長 | POSシステムの利用料金については月額0円のプランからある。サブスク型と買い切り型を選べる。自動釣銭機と合わせた形での販売もおこなっているため、自動釣銭機と合わせて導入を検討している場合は非常におすすめ。 |
株式会社スカイダイニングが提供しているPOSレジは、飲食店向けに開発されたものです。機械が苦手な方を基準に作られているので、簡単に操作できます。
自動集計・分析機能では、どの商品が何個売れているのか確認できるので、見たい数字をすぐに把握可能です。コールセンターは24時間365日対応しているため、緊急のトラブルが起きた際もサポートが受けられます。
株式会社スカイダイニングの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要問合せ |
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月額料金 | 要問合せ |
特長 | 飲食店の経営に必要な機能が充実している。日本全国に導入実績あり。不正防止機能がある。 |
株式会社ユニエイムが提供している「CASHIER POS」は、小売店向けの販売機能を備えています。リアルタイム在庫管理やマルチチャネル売上管理機能などの、業務効率向上が期待できる機能が豊富です。発注・仕入れ管理機能もあり、必要に応じて機能をカスタマイズできます。
ハードウェアは買い切り型の他に月額8,400円でレンタルもできるので、初期費用を抑えたい場合はレンタルがおすすめです。
株式会社ユニエイムの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 0円~(レンタルの場合) |
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月額料金 | 8,400円~(レンタルの場合) |
特長 | 初期費用ゼロ円の高機能POSレジ。あらゆるデータを一元管理できる。オフラインでも会計業務が可能。 ハードウェア故障時も無料で交換対応。 |
株式会社エスキュービズムが提供している「ORANGE POS」は、タブレットPCやiPadなどにインストールして操作するアプリ型タブレットPOSレジシステムです。運用形態・店舗規模・要望に合わせて機器や機能を自由にカスタマイズできます。
ECサイトを運営している場合、ECサイトの商品情報・在庫情報・顧客情報と連携させることも可能です。店舗受け取りや店舗取り寄せ機能を利用すれば、顧客に店舗まで来てもらうこともできます。
株式会社エスキュービズムの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要問合せ |
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月額料金 | 要問合せ |
特長 | iOS、Windowsに標準対応。業態やサービスに合わせてカスタマイズ可能。1,000店舗規模のチェーンへのシステム導入実績あり。オフラインでも会計可能 |
管理USENが提供しているPOSレジは、タブレットPOSレジ売上シェアNo.1です。小売店向けに開発されたPOSレジアプリ「USENレジ STORE」は、在庫・複数店舗管理や免税販売などの機能が備わっています。
iPadアプリを使用し、クラウドでサービスを提供しているので低価格で導入可能です。また、小売店に特化した各種機能を搭載しているため、業務効率向上が期待できます。
株式会社USENの比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要問合せ |
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月額料金 | 要問合せ |
特長 | 導入時の機材手配や設置工事のサポートを標準装備。さまざまな外部システムと連携可能。 売上実績を日別/月別/曜日別などあらゆる観点からグラフ表示できる。発注情報を登録しておけばワンタッチで発注書を自動作成できる。 |
日本電気株式会社が提供しているNECモバイルPOSは、サブスク型POSです。小規模から大規模まで1200社以上の導入実績があるので、安心して導入できます。
他店舗飲食店向けに開発されていますが、小売店での利用も可能です。40を超える他社のサービスや機器と標準連携できるので、既存のシステムをそのまま連携できる場合もあります。
日本電気株式会社の比較ポイント
製品情報
初期費用 | 要問合せ |
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月額料金 | 要問合せ |
特長 | サブスク型なので初期費用を抑えられる。頻繁に最新機能が追加される。 |
ここでは、POSレジ導入時のチェックポイントを説明します。導入後に困ることがないように、以下の2点は事前に確認するようにしましょう。
導入前・導入後は専門スタッフによるサポートが必須です。万が一のトラブル発生時に、迅速な対応をしてもらえる体制が整っているかどうかは事前に確認しておく必要があります。
また、サポートはメールや電話での対応なのか、店舗に来てくれるのかどうかも確認しておくといいでしょう。
求めている機能が備わっており、過不足がない製品であるかどうかは大切です。導入したはいいものの機能が不足しており、まったく業務効率が上がらない状況では意味がありません。逆に、機能が多すぎても使いこなせず費用だけがかさんでしまいます。
事前に必要な機能を整理した上で、求める機能が備わっているPOSレジを選択するようにしましょう。
適切な在庫管理を行い、業務効率を向上させる上で在庫管理機能つきPOSレジは非常に大きな役割を果たしてくれます。
どのメーカーの製品を選べばいいか迷う場合は、今回紹介したおすすめ11選から選択してみてください。各メーカーからさまざまな機能が備わっているPOSレジが提供されているので、予算を考慮して導入を検討するといいでしょう。