ITの進化と新型コロナウイルスの流行の相乗効果から、さまざまなシステムが大きく変化しています。会計ツールにおいても、目まぐるしい進化を感じている方は多いのではないでしょうか。
会計ツールが進化していると感じる代名詞としては、多種多様なPOSレジの進出が挙げられるのです。ここでは、iPadにインストールできるPOSレジについて詳しく解説していきます。
クリニックで利用しやすいおすすめメーカーも紹介していくので、導入時の参考にして頂ければ幸いです。
iPadにシステムをインストールして、POSレジとして使用する形式のことを指します。iPadなどの端末をレジ本体として利用するので、持ち運びが簡単・省スペースでの運用が可能です。
端末のみだと現金の扱いができないので、キャッシュドロアを準備する必要があります。また、レシート専用プリンターなど周辺機器を用意しておくことで、顧客のニーズに柔軟に対応できるでしょう。
iPadレジ(タブレットPOSレジ)以外にもターミナル型POSレジやパソコン型POSレジなどがあり、それぞれ特徴や価格が異なります。
タイプ | タブレット型POSレジ | ターミナル型POSレジ | パソコン型POSレジ |
---|---|---|---|
初期費用 | 0円~50万円 | 50万円~150万円 | 0円~50万円 |
ランニングコスト | 0円~1.5万円程度 | 0円~1万円程度 | 0円~1万円程度 |
拡張性 | あり | なし | あり |
サイズ | 手のひらサイズから | 卓上や置き型 | PCサイズ |
サポート体制 | 良くない場合がある | メーカーが対応してくれる | 良くない場合がある |
クリニックがiPadレジを導入するメリットは全部で3つあります。以下で詳しく説明します。
クリニックの会計業務は、他の業種と比べて非常に複雑です。カルテなどから診療報酬点数を算出し、請求金額を割り出さなければなりません。その複雑さゆえに、計算間違いや請求ミスなどでヒューマンエラーが起こりやすくなります。
POSレジには電カルやレセコンと連携できるタイプがあり、利用することで計算の手間を解消できるのです。レジに再度金額を打ち込む必要がなくなるので、請求ミスなどのヒューマンエラーも防げます。
近年のコロナウイルスまん延により、感染を食い止められるよう社会全体で措置がとられています。特に身体に不調をきたす方々が集まる医療機関にとっては、細心の注意が必要となるでしょう。
POSレジはキャッシュレス決済やセルフレジと組み合わせることができ、感染防止につながります。また、患者様だけでなくスタッフの身も守られるため、クリニックの負担軽減にも役立つのです
キャッシュレス決済は、支払いがスピーディーで現金を持ち歩かなくて良いという点から急速に普及しています。メーカーによっては現金代わりになるポイントを貯められたり、キャッシュバックなどが利用できるのです。
医療業界は、他の業種と比べてキャッシュレス化が遅れていると言われています。患者様のニーズは高いので、いち早く導入することで他のクリニックとの差別化を図ることもできるでしょう。
以下で、クリニックにおすすめのiPadレジを取り扱うメーカー4社を紹介します。
POS+ healthcare は、iPadを活用したクリニック・整体院向けのクラウド型POSレジです。売上管理はもちろん、電子カルテ、予約管理、DM配信などクリニック・整体院様に活用いただける機能を提供。低コストで圧倒的な機能性と柔軟性を実現します。
導入時の使い方のトレーニング、365日電話受付、トラブル発生時の全国駆けつけサポート(※一部地域は別途費用が発生します)など、初めての方にも安心な万全のサポート体制を整えています。
ポスタス株式会社の比較ポイント
スマレジは0円から始められるクラウド型POSレジです。各種レセコンや、電子カルテとの連携も可能なため、医療機関や調剤薬局においても多くの施設で利用されています。医療機関特有の複雑な請求金額の算出もスムーズで、自動釣銭機と連動させて利用することもできます(※自動釣銭機の連携はプレミアムプラン以上で利用可能)。「スマレジのオンライン相談・ショールーム予約はこちら」での導入相談を受け付けていますので、気になる方はご検討ください。
株式会社スマレジの比較ポイント
サポートが充実しており、電話講習サポートを利用することで丁寧に使用法をレクチャーしてもらえます。本格導入前に利用することで、自信を持って運用開始ができるでしょう。複数台を同時に使用していても、集計管理や分析結果をまとめてくれるので便利です。
日付を指定するだけで過去のデータをWEB上から確認でき、返金処理もシステム上で行えます。持ち運びも容易なので、患者様の容体により院内に入れない場合も駐車場での会計が可能です。
株式会社ユビレジの比較ポイント
全国のビックカメラにデモ機が置いてあるため、いつでも実際の機器を試すことができます。分かりやすくシンプルな画面で、年齢を問わずスピーディに会計業務を進められるでしょう。
CMでも見かけている機会の多いリクルートが手掛けるシステムなので、導入している店舗は非常に多いです。POSレジにおける便利な機能は一通り搭載しており、サービス利用料が無料な点も人気の秘密でしょう。
株式会社リクルートの比較ポイント
POSレジはIT進化と企業のニーズに伴い、年々システムが進化しています。連携できる機能も多岐にわたっており、利便性が高まっているといえるでしょう。そのため、幅広い業種で導入されています。
クリニックにおいても、ヒューマンエラーの防止や感染症対策から利用され始めています。医療機関は他の業種に比べて普及率が低いので、早めに導入することで差別化も可能です。クリニックに必要な機能も視野に入れつつ、導入を検討していきましょう。