近年、様々な業種でレジ業務の効率化のために、従来のアナログのレジから、タブレット型のPOSレジやセルフレジに入れ替える店舗が増えています。ドラッグストアや調剤薬局においても同様のことが言えます。
特に調剤薬局では、商品に記されているバーコードをスキャンするだけではなく、お客さまに応じてレジ登録の内容が変わるため、従来のアナログのレジでは対応が複雑になり手間もかかります。
POSレジを導入ことで様々な医療システムと連携することができ、業務の大幅な効率化につながります。
今回の記事では薬局でおすすめのPOSレジ9選を紹介します。あわせて、薬局向けの機能の紹介や
薬局でレジを選ぶ際のポイントも解説してりうので、検討する際の参考にしてみてください。
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目次
さっそく、薬局におすすめのPOSレジ9選を紹介します。メーカーによって特徴が異なるので、それぞれを比較した上で導入を検討してみてください。
株式会社ユニケソフトウェアリサーチのSmartPOCは調剤薬局向けのレジです。一番の特徴は複数人の患者さまの会計を一括して処理することができる、一括会計機能が搭載されていることです。この機能を使用することで、施設向けに複数人の会計処理・請求書発行が行えるなどのメリットがあります。また、日報から業務分析まで、各種帳票を出力できるところも大きな魅力です。
SmartPOCの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、キャッシュレス決済、日報、仕訳データ自動作成機能、セルフメディケーション税制対応など |
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初期費用 | 要お問い合わせ |
月額費用 | 要お問い合わせ |
株式会社ビジコムでは、調剤薬局向けのセミセルフレジを提供しています。NSIPS®やセルフメディケーション税制などに対応しているので、利便性が非常に高いです。
また、自動釣銭機との連携も可能なので非接触で決済ができます。さまざまなメーカーのレセコンとの連携もできるため、現在使用しているレセコンとの連携が可能かどうかを確認してみるといいでしょう。
株式会社ビジコムの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、会計ソフト連携、クラウド連携、セルフメディケーション税制対応、キャッシュレス決済など |
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初期費用 | 90万円~ |
月額費用 | 0円~ |
スマレジは0円から始められるクラウド型POSレジです。アクティブ店舗数38,000店舗以上の幅広い業種で利用されています。調剤レセコンに関しては、「NSIPS®(エヌシップス)」に対応しているサービスであればスマレジと連携が可能です。またセルフメディケーション税制にも対応できます。「スマレジのオンライン相談・ショールーム予約はこちら」での導入相談を受け付けていますので、気になる方はご検討ください。
株式会社スマレジの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、セルフメディケーション税制対応、販売管理、顧客管理、商品・取引管理、本部管理など |
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初期費用 | 0円~ |
月額費用 | 0円~ |
ポスタスは非課税対応や在庫管理、複数店舗管理、分析機能など薬局・ドラッグストアに必要な機能を幅広くカバーしたタブレット型のPOSレジです。非課税対応や軽減税率対応などの多様な会計処理に対応しているため、保険などで支払い額が変わっても柔軟に処理できます。
在庫管理機能も搭載されており、入出荷登録や棚卸登録がカンタンに行え、商品の在庫管理が正確に行えます。
ポスタス株式会社の比較ポイント
製品情報
機能 | レジ機能、在庫管理、複数店舗管理、バーコード印刷、売上管理、顧客管理、多言語対応、外部システム連携、帳票機能、予約・取り置き、バンドル販売・セット販売・セール販売、365日電話サポート、無制限駆けつけサポート* ※駆けつけサポートは一部地域では別途費用が発生します。 |
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初期費用 | 要お問合せ |
月額費用 | 14,000円〜 |
株式会社新世紀のPharmaCubeは、全国の医療機関に1,600台以上の導入実績を持つメーカーが薬局のために開発したセルフレジです。患者様ご自身で画面を操作いただくため、窓口での会計業務を削減することができます。
NSIPS®対応のレセコンであれば、会計データとの連携が可能であり、会計に関する各種データが蓄積でき、お金に関する管理負荷を軽減することができます。
クレジットカード決済はもちろん、各種キャッシュレス決済にも対応しています。OTCへの対応など過去の導入経験をもとに業務フローの構築までサポートできる点もおすすめポイントです。
PharmaCubeの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、レセコン連携、キャッシュレス決済、日次集計・明細表示など |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
株式会社グッドサイクルシステムが提供している「GooCoPOS(ぐーぽす)」は、調剤薬局専用POSレジです。各メーカーのレセコンと自動連携ができて、調剤とOTC物販の同時会計ができます。
POSレジ本体はタッチパネル式のタブレットで、15.6インチと10.1インチの2種類から選択可能です。薄くて場所もとらないので、狭いスペースにも設置できます。
株式会社グッドサイクルシステムの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、レセコン連携、セルフメディケーション税制対応、 キャッシュレス決済など |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
日本リテイルシステム株式会社が提供しているPOSレジは、レセコン連携が可能でNSIPS®の共通規格でデータ連動するので接続メーカーを問いません。未収金やOTC販売情報の管理が手軽にできるので、利便性が高いです。
複数の店舗を展開する薬局の場合、クラウド上で各店舗の売上や在庫管理データをリアルタイムで集計できる機能も備わっているので、在庫管理を効率的に行えます。 また、24時間365日対応のサポート体制が整っているので、万が一の事態にも迅速に対応してもらえるでしょう。
日本リテイルシステム株式会社の比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、レセコン連携、セルフメディケーション税制対応、 キャッシュレス決済、クラウド管理、自動釣銭機連動など |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
三菱電機ITソリューションズ株式会社が提供している「MELPOS」は、調剤薬局POSシステムです。同社が提供している「保険薬局システム 調剤Melphin」と連携することで、投薬指導後に自動的にPOSレジが起動して入金処理を行えます。
各種レポートの作成もできるため、日報の作成やOTC薬品の管理を手軽に行うことが可能です。
三菱電機ITソリューションズ株式会社の比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、連動売上機能、キャッシュレス決済、自動釣銭機連動、各種レポート作成機能、セルフメディケーション税制対応など |
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初期費用 | 要問合せ |
月額費用 | 要問合せ |
株式会社モイネットシステムが提供している「ON Regi」は、調剤薬局の業務に特化したPOSレジです。NSIPS®対応でありながら、低価格での導入ができます。初期費用は288,310円からで、これにはリモートでの導入サービスや初年度サポートサービスも含まれているため、コスパが高いです。
日報や仕訳データが自動作成でき、セルフメディケーション税制にも対応しています。
株式会社モイネットシステムの比較ポイント
製品情報
機能 | NSIPS®連携、キャッシュレス決済、日報、仕訳データ自動作成機能、セルフメディケーション税制対応など |
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初期費用 | 288,310円~ |
月額費用 | 導入後2年目から月額1,000円のサポート費用がかかる |
ドラッグストア・調剤薬局は会計業務が特殊なため、導入可能なPOSレジの製品数はあまり多くありません。基本的には調剤薬局専用のPOSレジか、全業種向けPOSレジの中でも調剤薬局向けの機能がそろったPOSレジのどちらかを選ぶ必要があります。
今回の記事では、調剤薬局向けの機能がそろったPOSレジ計7製品の特徴や機能、価格を紹介しています。すぐに製品の詳細を見たいという方は以下のリンクをクリックしてください。
各製品の詳細をご覧いただく前に、薬局のPOSレジに必要な機能や選び方を知りたい方はこのまま読み進めてください。
薬局でのレジ業務は、一般的なレジ業務とは異なります。薬局特有の複数の機能が必要であり、薬局でのレジ業務は煩雑になりがちです。しかし、薬局向けのPOSレジを導入すれば、必要な機能が備わっているため複雑なレジ業務を効率化できます。
以下では、薬局向けのPOSレジの機能をそれぞれ解説していくので、導入する際の参考にしてみてください。
薬局向けのPOSレジに必要な機能は以下の通りです。
医療機関におけるレセコンの普及率は非常に高く、最近ではPOSレジと連動させて業務効率化を図っている医療機関も増えてきています。薬局においても、POSレジとレセコンを連動させることで大幅な業務効率アップが可能です。
レセコン連動ができるPOSレジがあれば、レセプト(診療報酬明細書)を見ながら手打ちする必要がありません。レセコンの請求情報をPOSレジへ取り込めるため、請求金額の入力ミスやレジへの入力漏れを防ぐことが可能です。レジ業務が効率化されることで、患者へしっかりと薬の説明ができるようになります。
薬局では、処方箋の他に一般医薬品も販売しています。以前までは通常のレジの場合、処方箋と一般医薬品の会計は別で行わなければなりませんでした。NSIPS®対応のPOSレジであれば、NSIPS®から調剤情報を受け取れるため、合算して会計が可能です。
処方箋の金額入力が不要になるだけではなく、会計業務がスムーズになるのでスタッフの負担も軽減されます。
現在の消費税は10%ですが、軽減税率制度によって消費税が8%になる商品もあります。 そのため、軽減税率対応のPOSレジを使用しなければ会計業務が非常に煩雑になり、販売できる商品も限られてしまうのです。
消費税率対象・軽減税率対象の商品は以下のようなものになります。
薬局では、健康の維持や疾患予防のための制度である、セルフメディケーション税制(特定の医薬品購入額の所得控除制度)に対応する必要があります。 スイッチOTC医薬品を購入した場合は、購入額に対して所得控除を受けることが可能です。
控除を受けるには、特定の商品を購入したお客様へ購入を証明する書類を渡さなければなりません。セルフメディケーション税製品対応のPOSレジを使用すれば、その商品の対象の有無をレシートに印字できます。 そのため、必要書類の渡し忘れを防ぐことができるのです。
薬局向けPOSレジを導入する上では、以下の機能も付いていると非常に便利です。
自動釣銭機に対応した薬局向けPOSレジを導入することでセルフレジ(セミセルフレジ)の導入が可能になります。セルフレジ(セミセルフレジ)を導入することで、現金の受け渡しがなくなります。非接触になるため、衛生面の強化や釣銭ミスをなくすことが可能です。
その他レジ業務の効率化や待ち時間の軽減にもつながります。
会計業務の効率が向上するので、自動釣銭機対応の薬局向けPOSレジを導入するメリットは大きいでしょう。
最近では、現金をあまり持ち歩かない方が増えてきています。特に若い世代は、基本的にキャッシュレス決済しか使っていないという方も多いです。 現金やクレジットカードだけではなく、電子マネー・QRコード決済ができる各種キャッシュレス決済に対応しているのが望ましいでしょう。
また、キャッシュレス決済機能が付いている薬局向けPOSレジの導入によって、満足度向上を期待できるのでおすすめです。
複数の店舗を構えている薬局の場合、本部管理機能が付いているPOSレジが非常に便利です。
OTC在庫管理が可能で、クラウド上で各店舗の売上や在庫管理のデータをリアルタイムで集計できます。 売上・在庫分析もできて、パソコンやタブレットから発注・入荷業務が可能です。
ここでは、薬局向けPOSレジの選び方を解説します。薬局向けPOSレジを選ぶ際のポイントは、以下の2点です。
POSレジの不具合や操作方法がわからないときに、どういった対応をしてくれるかは重要なポイントです。たとえば、24時間365日受付可能なサポート体制が整っていれば、緊急の事態にもしっかり対応してもらえます。また、サポート方法が電話やメール・チャットなどでの対応なのかも、確認しておくといいでしょう。
オンラインで遠隔サポートしてくれるメーカーもあるので、望んでいるサポート体制が整っているかどうかでPOSレジを選ぶようにしましょう。
薬局向けPOSレジを導入する際は、イニシャルコストとランニングコストがどのくらいかかるのかもチェックしておきましょう。メーカーによっては、比較的安価で導入できるものもあるので、予算に応じて検討するといいです。月額費用0円から利用できるプランを提供しているメーカーもあります。
薬局向けPOSレジを導入する際は、POSレジ本体以外にも周辺機器の費用が必要になるので、そのあたりも考慮しなければなりません。周辺機器の価格相場は以下の通りです。
製品名 | お問い合わせ | 初期費用 | 月額費用 | ポイント | レセコン連動 | NSIPS®対応 | セルフメディケーション税製品対応 | 自動釣銭機対応 |
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SmartPOC |
お問い合わせ
|
要問合せ | 要問合せ | 調剤薬局向けに開発されたPOSレジ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
BCPOS |
お問い合わせ
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224,000円~ | 0円~ | 薬局に必要な機能に一通り対応。自動釣銭機バリエーションも豊富。 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマレジ |
お問い合わせ
|
0円~ | 0円~ | 0円から始められる高機能クラウド型POSレジ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ポスタス |
お問い合わせ
|
要お問合せ | 14,000円~ | 薬局業務に必要な機能を幅広くカバー | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ここでは、薬局向けPOSレジ導入のメリットを解説します。薬局向けのPOSレジを導入するメリットは、以下の通りです。
POSレジとレセコンを連動させることで、大幅な業務効率向上が期待できます。
レセコンと連動させれば、レセプト(診療報酬明細書)を見ながら金額を手打ちする必要がありません。レセコンの請求情報をPOSレジへ取り込めるため、請求金額の入力ミスやレジへの入力漏れを防げます。レジ業務が効率化されることで、患者に対する丁寧な投薬指導が可能です。
未収金管理機能があると患者情報の管理が容易になり、患者の未収金情報を一目で確認可能です。過去の督促対応履歴も把握できるため、患者の支払いに対する姿勢も確認できます。
未収金漏れを防ぐ上で、非常に重要な機能です。
来局できないご家族の未収会計も同時会計が可能です。患者さまと紐づいた正確な管理が実現できます。
POSレジを利用すれば、レジ締め作業が大幅に効率アップします。売上金額や在庫数などが自動で記録・集計されるので、人的ミスを防ぐことも可能です。
レジ締め作業を効率化することで、業務負担が軽減されるのでPOSレジの導入メリットは非常に大きいでしょう。
薬局でのレジ業務は、軽減税率やセルフメディケーション税制などに対応しなければなりません。そのため、通常のレジ業務よりも時間がかかりがちです。
薬局向けのPOSレジであれば、薬局特有のレジ業務にも対応できるので会計時間の短縮が期待できます。
薬局向けPOSレジは、薬局特有のレジ業務に必要な機能が備わっています、そのため、煩雑になりがちなレジ業務の効率化が可能です。スタッフの負担が軽減するだけではなく、会計がスムーズになることで患者の会計待ち時間を短縮できます。
今回の記事で紹介した内容を参考に、導入を検討してみるといいでしょう。どのメーカーのPOSレジにするか迷った場合は、薬局におすすめのPOSレジ8選から選んでみてください。
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